ポルトが逆転で首位通過! 最下位アトレティコはEL行きも逃す…《CL》

2022.11.02 04:44 Wed
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)グループB最終節、ポルトvsアトレティコ・マドリーが1日にエスタディオ・ド・ドラゴンで行われ、ホームのポルトが2-1で勝利した。

2位のポルト(勝ち点9)は前節、首位のクラブ・ブルージュ(勝ち点10)との直接対決に4-0で快勝。最終節を残して決勝トーナメント進出を決めた。首位通過の可能性を残して臨んだ最終節ではブルージュ戦から先発2人を変更。カルモとウリベに代えてマルカノ、グルイッチを起用した。

一方、前節のレバークーゼン(勝ち点4)との2-2のドローによってグループリーグ敗退が決定した3位のアトレティコ(勝ち点5)。今節では3位でのヨーロッパリーグ(EL)行きを懸けて敵地へ乗り込んだ。直近のカディス戦で痛恨の敗戦を喫して2戦未勝利のシメオネのチームは先発3人を変更。カラスコとコンドグビア、モラタに代えてヒメネス、フェリックス、グリーズマンを起用した。
試合はアトレティコがアグレッシブな入りを見せたが、ホームチームがファーストチャンスをあっさりとゴールに結びつけた。

5分、右サイドを攻め上がったペペがボックス手前からグラウンダーの縦のスルーパスを送ると、タイミング良く抜け出したエヴァニウソンがボックス右から丁寧な折り返しを供給。これをファーでドフリーのタレミが右足アウトで難なく流し込んだ。
イラン代表FWの3試合連続ゴールによって完全にリズムを掴んだポルトは13分にもビッグチャンス。相手陣内でのパスカットからショートカウンターに転じると、タレミとのパス交換でガレーノがボックス左に抜け出す。だが、左足でファーポストを狙ったシュートはGKオブラクがうまく残した左足にはじき出され、追加点のチャンスを逸した。

時間の経過と共にアトレティコがボールの主導権争いで押し返し始めるが、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。すると、24分にはポルトに2点目が生まれる。

サヌシの縦のフィードに反応したガレーノがDFサビッチとのイーブンボールの競り合いを制して完璧に入れ替わる。そのままボックス左に持ち込んで鋭角のマイナスクロスを入れると、3列目からスプリントをかけていたエウスタキオがDFヘイニウドの寸前で右足シュートをゴール左隅へ突き刺した。

前半の内に1点でも返したいアトレティコだが、全体の動きの量、球際の強度のいずれも足りず。グリーズマン、フェリックスの2トップも良い形でボールに絡む場面はほぼなく攻撃が停滞。逆に、37分にはボックス内で完全に崩されてしまい、オタビオに決定的なシュートを許すが、ここは一人気を吐く守護神オブラクのビッグセーブで事なきを得た。

迎えた後半、キックオフ直後こそアトレティコが押し込む形を作ったが、時間の経過と共に試合の流れはポルトへ傾く。ただ、立ち上がりに足を痛めたサヌシがプレー続行不可能となり、ホームチームはヴェンデウのスクランブル投入を余儀なくされる。

一方、同時刻開催のレバークーゼンの状況を考えると、少なくとも引き分けに持ち込むことが必要となるアトレティコは60分過ぎに2枚替えを敢行。サウールとフェリックスを下げてカラスコ、クーニャを同時投入した。

この交代で攻勢を強めるアウェイチームは68分、ボックス左に抜け出したグリーズマンが強烈なシュートでゴールネットを揺らすが、その前のプレーでデ・パウルのファウルを取られてゴールは認められず。

後半半ばから終盤にかけては互いに消耗戦色濃くオープンな展開に。その流れの中でポルトがよりゴールに迫る場面を作り出すが、GKオブラクが見事な連続セーブでタレミらにトドメの3点目を許さない。

何とか意地を見せたいアトレティコは、試合終了間際のカラスコの左CKからDFマルカノのオウンゴールを誘って1点を返したが、この直後にタイムアップ。

この結果、同時刻開催のレバークーゼンvsクラブ・ブルージュがゴールレスドローに終わったことで、ポルトの逆転での首位通過、アトレティコの最下位での敗退が決定した。

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