パブロ・マリも被害に遭った“ミラノ刺傷事件”、犯人逮捕に一役買ったのは元セリエAディフェンダーだった

2022.10.29 21:45 Sat
Getty Images
イタリアサッカー界を震撼させたミラノの無差別刺傷事件で、かつてセリエAで活躍したマッシモ・タランティーノ氏が犯人逮捕に貢献していたようだ。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。
PR
現地時間27日午後、ミラノ郊外のミラノフィオリ・ディ・アッサーゴ・モールにあるスーパーマーケットの『カルフール』で発生した事件。46歳の男(アンドレア・トンボリーニ)が棚からナイフを持ち出し、店内の人々へ次々と凶刃を向けた。伝えられるところでは、6人がその被害者となり、不幸にもレジ係の男性1人の命が尊い犠牲に。そして、アーセナルからモンツァにレンタル中のスペイン人DFパブロ・マリも、そのうちの一人だった。
パブロ・マリは背中を刺され重体。しかし、手術は成功し、命に別状はないとモンツァやアーセナルからアナウンスされた。復帰には2~3カ月ほど要すると見られている。

そんな凶悪な事件において一人のヒーローの存在が話題に。パブロ・マリ同様に事件現場に居合わせていたのは、現役時代にナポリやボローニャで活躍したタランティーノ氏だった。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の取材に応えた同氏によると、タランティーノ氏は犯人と店員が衝突し倒れた際に、隙を見て犯人の手からナイフを遠ざけ、そのまま足で腕を抑える形で犯人確保に及んだという。

「私はヒーローではない。最悪の場面に居合わせてしまったが、適切なタイミングで正しいことをしただけだ」

「私は妻と22歳の娘と一緒にレジに並んでいた。すると恐怖の叫び声が聞こえ、ナイフを持った男がこちらに向かって走ってくるのが見えた。まず、家族を守るために一歩下がった」

「犯人は私の1メートル先にいたレジ係にぶつかり、2人とも倒れてしまった。その隙に彼の手を蹴ってナイフを遠ざけ、彼の腕を踏んで身動きを封じたのだ」

「その際、犯人はまるでスイッチを切ったかのような感じだった。逃げ惑う人々、泣き叫ぶ人々、そして大量の血を目の当たりにしたよ」

「もうここにはいない人たち、ケガをした人たちのことを思いつつ、皆がこの事件であまり暗い気持ちにならないことを願っているよ」

元イタリア人DFの活躍で犯人逮捕に至った今回の事件。51歳の勇敢な行動には頭の下がる思いだ。

PR

パブロ・マリの関連記事

ローマが冬の移籍市場でのディフェンス補強を画策しているようだ。イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』が報じた。 現在セリエAで7位につけているローマは、昨シーズン終盤からアルバニア代表DFマラシュ・クンブラが右ヒザの負傷により長期離脱中。最終ラインの主軸である元イングランド代表DFクリス・スモーリングも9月中旬か 2023.11.18 22:57 Sat
積極的に補強を進めているアーセナルはここから選手の売却にも力を入れていくようだ。イギリス『テレグラフ』が伝えている。 すでにチェルシーからドイツ代表MFカイ・ハヴァーツ(24)を獲得しているアーセナルは、ウェストハムのイングランド代表MFデクラン・ライス(24)やアヤックスのオランダ代表DFユリエン・ティンバー( 2023.07.06 16:27 Thu
アーセナルは6月30日、スペイン人DFパブロ・マリ(29)がモンツァに完全移籍することを発表した。 マリは、マジョルカの下部組織出身で、ヒムなスティック・タラゴナでプレーしたのち、2016年8月にマンチェスター・シティへと完全移籍。そのままジローナへとレンタル移籍すると、NACブレダ、デポルティボ・ラ・コルーニャ 2023.07.01 09:40 Sat
モンツァのマネージング・ディレクター(MD)、アドリアーノ・ガッリアーニ氏がイスタンブールへと向かうようだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 セリエA初挑戦の今季、最終節1試合を残して10位につける大躍進を遂げたモンツァ。選手やコーチ陣の奮闘はもちろんだが、開幕前にインテルからイタリア代表MFステファ 2023.05.31 14:47 Wed
背中を刃物で刺されて重体に陥ったモンツァのスペイン人DFパブロ・マリが、ピッチで元気な姿を見せた。 先月27日にミラノ郊外のスーパーマーケットで起きた無差別刺傷事件。6人が負傷し、店員1人が死亡する悲しい事件となったが、パブロ・マリはその被害者の一人だった。 今季、アーセナルからモンツァにレンタル加入してい 2022.11.07 16:25 Mon

セリエAの関連記事

元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティ氏が現役復帰の可能性について語った。『ESPN』が伝えた。 ローマやイタリア代表で活躍し、2017年に現役を引退したトッティ氏。引退後は愛するクラブのテクニカル・ディレクター(TD)を務め、退任した2019年6月以降は外から見守っている。 そんななか、イベントに出席 2024.10.23 14:40 Wed
ユベントスのスポーツ・ディレクター(SD)、クリスティアーノ・ジュントリ氏がイタリア『スカイ・スポーツ』で選手編成に言及した。 ジュントリSDは22日のチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第3節・シュツットガルト戦に先立ち、定例の取材対応。 最終ライン中枢のグレイソン・ブレーメルが長期離脱していること 2024.10.23 13:45 Wed
ユベントスはポルトガル代表FWフランシスコ・コンセイソン(21)を買い取るメドが立っているようだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 ユベントスがポルトへ、レンタル料700万ユーロ(約11.4億円)を支払って獲得したコンセイソン。ポルトガルが誇る名手の息子は、ウインガーとして今後への期待値込みでまずまず 2024.10.22 15:00 Tue
9月にローマへ電撃就任したばかりのイバン・ユリッチ監督だが、早くもその立場は揺らぎつつあるようだ。 今夏の移籍市場では積極補強を敢行したものの、セリエA開幕からの4試合未勝利とスタートダッシュに失敗したローマ。まだ立て直しは可能かに思えたが、クラブ首脳陣は確執も噂されたダニエレ・デ・ロッシ前監督を電撃解任すると、 2024.10.22 10:40 Tue
ユベントスがハッキング被害だ。 ユベントスは21日にクラブの英語版公式Xにて、レアル・マドリーのトルコ代表MFアルダ・ギュレルが空港に降り立ったと思わしき写真とともに、「アルダ・ギュレル、ユベントスへようこそ! フットボール界のライジングスターがユベントスファミリーの一員に! この新しい旅でともに歴史を作る準備が 2024.10.22 09:15 Tue

パブロ・マリの人気記事ランキング

1

アルゼンチン代表の右SBナウエル・モリーナにビッグクラブが関心、冨安健洋のバックアップにアーセナルが一歩リードか?

ビッグクラブが関心を示しているウディネーゼのアルゼンチン代表DFナウエル・モリーナ(24)だが、アーセナルが一歩リードしているようだ。イタリア『カルチョ・メルカート』が報じた。 ボカ・ジュニアーズで育ったモリーナは、デフェンサ・イ・フスティカやロサリオ・セントラルを経て、2020年9月にウディネーゼへと完全移籍した。 右サイドハーフを主戦場に、サイドバックやウイングなどでもプレー。左サイドでもプレーが可能なモリーナは、2シーズンで公式戦67試合に出場し10ゴール9アシストを記録。今シーズンもセリエAで34試合に出場し、7ゴール4アシストを記録している。 そのモリーナは今夏ステップアップが見込まれており、ユベントスやアトレティコ・マドリーも関心を示している中、アーセナルは具体的に動き出したようだ。 アーセナルの右サイドバックは、日本代表DF冨安健洋がレギュラーに。バックアッパーは、ポルトガル代表DFセドリック・ソアレスしかいない状況であり、心許ない状況だ。 センターバックや左サイドバックでもプレーできる冨安のことを考えれば、アーセナルが右サイドバックの層を厚くしたいと考えるのは理にかなっている。 そのアーセナルは、スペイン人DFパブロ・マリをウディネーゼにレンタル中。モリーナの獲得に向けて、マリを取引に含めることを検討しているとも言われている。 ユベントスは3000万ユーロ(約40億3800万円)の移籍金を提示したものの、ウディネーゼは靡いていない様子。アトレティコは、具体的に動くかどうかを数週間以内に考えるとされている。 アルゼンチン代表としても15キャップを記録しており、2021年のコパ・アメリカでも5試合に出場して優勝にも貢献。カタール・W杯南米予選でも右サイドバックとして9試合にフル出場するなど、主軸となっているだけに、今夏の去就が注目される。 2022.05.15 18:13 Sun

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly