【ブンデス第10節プレビュー】バイエルンとドルトムントが好スタートを切ったフライブルク&ウニオンと対戦

前節は今季の覇権を争うであろうバイエルンとドルトムントによるデア・クラシカーが行われ、2-2の劇的ドローに終わった。共に勝ち点1を積み上げた中、迎える第10節は好スタートを切ったウニオン・ベルリンとフライブルクが立ちはだかる。

まずはバイエルンvsフライブルクから。3位バイエルン(勝ち点16)は前節、2点をリードしながらもラストプレー被弾で追いつかれる悔しい結果に。ただ水曜に行われたチャンピオンズリーグ(CL)ではビクトリア・プルゼニを難なく退けて4連勝とし、死のグループを早くも突破した。リーグ戦に集中できる環境となった中、余力を持って戦えたプルゼニ戦の良い流れを持ち込みたい。守護神ノイアー、躍動が続くMFミュージアラは先発復帰予想となっている。

一方、2位フライブルク(勝ち点18)はシュトライヒ監督がコロナ感染により不在だった中、ヘルタ・ベルリンに2-2のドロー。MF堂安は先制点をアシストする活躍を見せたが、一時は逆転を許し、最終的に追いつく形となった。こちらもヨーロッパリーグ(EL)を4連勝として早くもノックアウトラウンド進出を決めた。リーグ戦に集中できる環境となった中、王者バイエルン相手にチームを牽引する存在となっている堂安のパフォーマンスに注目したい。
続いてウニオン・ベルリンvsドルトムント。首位ウニオン(勝ち点20)は前節、MF原口がリーグ戦7試合ぶりに先発した中、シュツットガルトに1-0の勝利。持ち味の堅守速攻スタイルで未勝利の相手をしっかりと下した。単独首位に返り咲いた中、ELマルメ戦も1-0で制し、2勝2敗のタイとして決勝トーナメント進出の望みを繋いだ。この試合でも先発した原口の序列が上がってきている中、強豪ドルトムント相手にも献身的な働きを見せられるか。

対する4位ドルトムント(勝ち点16)は前節、バイエルンとの激闘の末、FWモデストのラストプレー弾で2-2のドローに持ち込んだ。勝利に値するような引き分けとしたドルトムントは続くCLではセビージャにドロー。決勝トーナメント進出へ近づいた。FWムココの成長が著しい中、守備を固めてくることが確実なウニオンからゴールをこじ開けられるか。続いてCL出場チームであるフランクフルトvsレバークーゼンの一戦。8位フランクフルト(勝ち点14)は前節、最下位ボーフムに0-3の完敗。CLを見据えてDF長谷部に休養を与えたことが響き、ここまで未勝利だった最下位チーム相手に守備が崩壊してしまった。そしてCLではトッテナム相手にMF鎌田のCL初ゴールで先制する最高のスタートを切るも、徐々に実力差を見せつけられて3失点敗戦となった。公式戦連敗となった中、ここは踏みとどまりたい一戦となる。

対する15位レバークーゼン(勝ち点8)は前節、シャビ・アロンソ監督の初陣となった中、シャルケに4-0の快勝。しかしCLではポルトの試合巧者ぶりの前に敗れてしまった。ただ、追いつくチャンスは作れていたため、そこまで悲観する内容ではなかったのも事実。リーグ戦連勝として良い流れを呼び込みたい。

ウニオンに敗れて未勝利が続く17位シュツットガルト(勝ち点5)はついにマタラッツォ監督が解任された。そのシュツットガルトは最下位ボーフム(勝ち点4)との裏天王山を迎える。恩師の首が懸かった一戦で負傷を抱えながらも先発したMF遠藤だったが、報われなかった。新指揮官は決まっていない状況だが、何とか今季初勝利を掴みたい。

新生レバークーゼンの前に完敗となった16位シャルケ(勝ち点6)は金曜に7位ホッフェンハイム(勝ち点14)とのホーム戦を戦う。DF吉田は前節、スピードに優れたFWディアビの前に翻弄された。4失点を喫して守備の崩壊を止められなかった中、ホッフェンハイム戦で挽回となるか。

◆ブンデスリーガ第10節
▽10/14(金)
《27:30》
シャルケvsホッフェンハイム

▽10/15(土)
《22:30》
シュツットガルトvsボーフム
ヴォルフスブルクvsボルシアMG
フランクフルトvsレバークーゼン
ブレーメンvsマインツ
《25:30》
ライプツィヒvsヘルタ・ベルリン

▽10/16(日)
《22:30》
ケルンvsアウグスブルク
《24:30》
ウニオン・ベルリンvsドルトムント
《26:30》
バイエルンvsフライブルク