神戸が残留へ向け大きな1勝!エース大迫の決勝点でライバル湘南を退け破竹の5連勝達成【明治安田第27節】

12日、明治安田生命J1リーグ第27節、ヴィッセル神戸vs湘南ベルマーレがノエビアスタジアム神戸で行われ、ホームの神戸が1-0で勝利を収めた。4連勝で降格圏を脱し、残留目前まで迫った勝ち点37の12位・神戸。好調を加味し、4-0で快勝した直近のサンフレッチェ広島からは中3日ながらスタメンの変更は行わなかった。対して、3連続引き分けからFC東京への完勝で着実に勝ち点を35まで積み上げた13位・湘南は、2人を変更。スーペルゴラッソで勝利の立役者となった阿部に加え、古林が5月3日以来の先発出場となった。
勝った方が残留へ大きく近づく一戦は、湘南のプレッシングを神戸がいなせるかに焦点が集まったが、まずは4分に神戸が相手のビルドアップのミスを突いて武藤がカットインから左足を見せる。湘南も比較的自由にボールを回せるなかで、ラストまではやや遠かったが、21分に杉岡がミドルを放ち、直後には波状攻撃から茨田が狙った。

30分過ぎには互いにビッグチャンスを迎える。神戸はGK谷のファンブルから武藤が決定的なシュートを放てば、湘南は山本のゴールカバーで危機を逃れ、直後に平岡が強烈な中距離砲。さらに、大迫の強烈な左足フィニッシュをGK谷が辛うじてはじき出し、このCKをしのいでタリクに通れば1点というカウンターを仕掛けるも、神戸は山口の見事なカバーで難を逃れた。40分にはこの試合でJ1通算100試合出場となった汰木の右足シュートが左ポストを直撃。残り時間は神戸が押し込みつつも、湘南も粘りの守備を見せ、ゴールレスで前半を終えた。

後半も序盤から一進一退の攻防が続いていたが、試合を動かしたのはピンチをしのいだ直後の神戸だった。64分に混戦から阿部の左足を、GK前川がウェリントンとの競り合いで倒れた状態の中でも懸命に足を伸ばしてセーブ。すると2分後、汰木の左CKからニアで瞬間フリーとなった大迫が、ブラインドになりながらも右ももで合わせてネットを揺らした。

追い掛ける展開となった湘南は自ら仕掛けたハイテンポのゲームにハマる恰好で、アタッキングサードでのパスミスが多発。終盤にようやく途中出場組でチャンスを創出し、86分には米本のアーリークロスが流れてボックス左へ顔を出した山田がボレーで合わせるも、腰を捻り切れずに枠へ飛ばせず。直後には杉岡のクロスを大橋が頭で落とし、ゴール前の山田が触ればというシーンを迎えたが、無情にもボールは左へ流れていった。

追加タイム3分の大橋のヘディングも枠の左へ逸れ、虎の子の1点を守り切った神戸が逃げ切りで破竹の5連勝を達成。勝ち点を40ポイントまで積み上げ、残留をほぼ手中に収めた。

ヴィッセル神戸 1-0 湘南ベルマーレ
【神戸】
大迫勇也(後21)