今季最初のデア・クラシカーは白熱ドロー! 7連敗中ドルトがモデストの劇的ラストプレー弾で追いつく《ブンデスリーガ》
2022.10.09 03:55 Sun
ブンデスリーガ第9節、ドルトムントvsバイエルンが8日にジグナル・イドゥナ・パルクで行われ、2-2のドローに終わった。
現在、4位のドルトムントは前節、ケルンとの打ち合いとなった一戦で2-3の逆転負け。開幕8戦目にして早くも3敗目を喫することになった。ただ、チャンピオンズリーグ(CL)のセビージャ戦では相手の不振もあって、初めてスタートからゲームキャプテンを務めたベリンガムのゴールなどで4-1の完勝。白星を取り戻してホーム開催のビッグマッチへ弾みを付けた。そのセビージャ戦からは先発2人を変更。ムニエとアデイェミに代えてフンメルス、マレンを起用した。
対する3位のバイエルンは前節、不振にあえぐレバークーゼン相手に4-0の快勝。続くCLでもグループ最弱のビクトリア・プルゼニに対して、サネのドッペルパックの活躍などで5-0の圧勝。グループリーグ3連勝を飾った。リーグ最大のライバルとのアウェイゲームではプルゼニ戦から先発2人を変更。グラフェンベルフとマズラウィに代えてパヴァール、ザビッツァーを起用した。
勝ち点15で並ぶブンデスリーガ屈指の強豪同士による今季最初のデア・クラシカー。立ち上がりから両チームが積極的に前からプレスを掛け合う中で序盤はホームチームが優勢に試合を進めるが、なかなかフィニッシュまで持ち込むことができない。
開始15分で3枚のカードが飛び交うダービーらしい激しい展開となるが、互いに相手の集中した守備を前にフィニッシュまで持ち込めない状況が続く。
一方、なかなかフィニッシュまで持ち込めないバイエルンだったが、ダービー7連勝中の勝負強さをこの試合でも発揮する。33分、左サイドでのマネの仕掛けからボックス左でボールを受けたミュージアラがDFを引き付けながら内に運んでマイナスのパス。これにペナルティアーク付近で反応したゴレツカが右足を振ると、エズジャンの股間を抜けたグラウンダーのシュートがゴール左下隅の完璧なコースに決まった。
ワンチャンスで先制を許したドルトムントはすぐさま反撃。失点直後の36分には良い繋ぎからブラントのラストパスに反応したマレンがゴール右からシュートを狙うが、ここはうまく間合いを詰めたGKノイアーの好守に阻まれ、前半の内に追いつくことはできなかった。
共に攻撃の破壊力が売りもクローズな前半45分を経て試合は後半に突入。ビハインドを追うドルトムントはフンメルスを下げてヴォルフを右サイドバックに投入し、ジューレをセンターバックに配置転換。対するバイエルンは、前半に接触プレーで痛めたアルフォンソ・デイビに代えてスタニシッチ、ザビッツァーとニャブリに代えてキミッヒ、コマンを投入する3枚替えを敢行。これでマネが最前線に入った。
ハーフタイムの修正に加え、一連の選手交代によって後半はオープンな展開に。開始直後にドルトムントの交代選手ヴォルフが強烈なミドルシュートでGKノイアーを脅かすと、バイエルンも直後にキミッヒの絶妙な浮き球パスに抜け出したゴレツカの頭での折り返しからマネに決定機も、GK不在のゴールへ放ったヘディングシュートは枠の右に外れる。
互いに一度ずつ決定機を作り合った中、先に2度目のチャンスを作り出したバイエルンがリードを広げる。53分、相手陣内での繋ぎからボックス手前で仕掛けたミュージアラが体勢を崩しながらもサネに短く繋ぐと、前を向いたサネがペナルティアーク付近から左足を一閃。地を這う鋭いシュートがGKマイヤーの手を弾いてゴールネットに突き刺さった。
痛恨の2失点目を喫したドルトムントは失点直後にエズジャンを下げてアデイェミを投入し、ブラントをインサイドハーフに移して攻撃の姿勢を強める。だが、完全にペースを掴んだバイエルンの攻勢を凌ぐので精いっぱいの状況が続く。
それでも、ホームでこのまま終われないホームチームは74分、直前に投入されたモデストがボックス左に抜け出してタメを作ってマイナスに折り返すと、中央に勢いを持って入ってきたムココが鋭い左足のシュートをゴール左隅へ突き刺し、反撃の狼煙を上げるゴールを奪う。
これで一気にスタジアムの空気が変わって後半終盤は再びダービーらしい拮抗した展開に。徐々にバイエルンにゲームをコントロールされるドルトムントだったが、83分にはアデイェミの見事な突破からビッグチャンス。だが、ゴール前にタイミング良く走り込んだモデストは右からのクロスをミートできず。
それでも、試合終了間際の90分にコマンが2枚目のカードをもらって退場になると、数的優位を手にしたホームチームが土壇場で劇的ゴールを奪い切った。95分、GKマイヤーまで攻撃参加したセットプレーの流れからアデイェミが入れた縦パスをシュロッターベックがボックス右ゴールライン際で残して左足で折り返す。これをファーサイドに詰めていたモデストが頭で押し込み、後半ラストプレーでの同点ゴールとした。
この直後に試合はタイムアップを迎え、今季最初のデア・クラシカーは2-2のドロー決着に。共に勝ち点1ずつを積み重ねるにとどまったが、2点差を追いついて対バイエルンの連敗を「7」でストップしたドルトムントにとっては勝ち点3に等しい結果となった。
現在、4位のドルトムントは前節、ケルンとの打ち合いとなった一戦で2-3の逆転負け。開幕8戦目にして早くも3敗目を喫することになった。ただ、チャンピオンズリーグ(CL)のセビージャ戦では相手の不振もあって、初めてスタートからゲームキャプテンを務めたベリンガムのゴールなどで4-1の完勝。白星を取り戻してホーム開催のビッグマッチへ弾みを付けた。そのセビージャ戦からは先発2人を変更。ムニエとアデイェミに代えてフンメルス、マレンを起用した。
対する3位のバイエルンは前節、不振にあえぐレバークーゼン相手に4-0の快勝。続くCLでもグループ最弱のビクトリア・プルゼニに対して、サネのドッペルパックの活躍などで5-0の圧勝。グループリーグ3連勝を飾った。リーグ最大のライバルとのアウェイゲームではプルゼニ戦から先発2人を変更。グラフェンベルフとマズラウィに代えてパヴァール、ザビッツァーを起用した。
開始15分で3枚のカードが飛び交うダービーらしい激しい展開となるが、互いに相手の集中した守備を前にフィニッシュまで持ち込めない状況が続く。
そういった中、21分にはドルトムントがカウンターからボックス付近までドリブルで運んだマレンがようやくファーストシュートを放つ。さらに、30分にはボックス左角でボールを受けたラファエル・ゲレイロがニア上を狙った意表を突くシュートを放つが、これはGKノイアーの好守に阻まれた。
一方、なかなかフィニッシュまで持ち込めないバイエルンだったが、ダービー7連勝中の勝負強さをこの試合でも発揮する。33分、左サイドでのマネの仕掛けからボックス左でボールを受けたミュージアラがDFを引き付けながら内に運んでマイナスのパス。これにペナルティアーク付近で反応したゴレツカが右足を振ると、エズジャンの股間を抜けたグラウンダーのシュートがゴール左下隅の完璧なコースに決まった。
ワンチャンスで先制を許したドルトムントはすぐさま反撃。失点直後の36分には良い繋ぎからブラントのラストパスに反応したマレンがゴール右からシュートを狙うが、ここはうまく間合いを詰めたGKノイアーの好守に阻まれ、前半の内に追いつくことはできなかった。
共に攻撃の破壊力が売りもクローズな前半45分を経て試合は後半に突入。ビハインドを追うドルトムントはフンメルスを下げてヴォルフを右サイドバックに投入し、ジューレをセンターバックに配置転換。対するバイエルンは、前半に接触プレーで痛めたアルフォンソ・デイビに代えてスタニシッチ、ザビッツァーとニャブリに代えてキミッヒ、コマンを投入する3枚替えを敢行。これでマネが最前線に入った。
ハーフタイムの修正に加え、一連の選手交代によって後半はオープンな展開に。開始直後にドルトムントの交代選手ヴォルフが強烈なミドルシュートでGKノイアーを脅かすと、バイエルンも直後にキミッヒの絶妙な浮き球パスに抜け出したゴレツカの頭での折り返しからマネに決定機も、GK不在のゴールへ放ったヘディングシュートは枠の右に外れる。
互いに一度ずつ決定機を作り合った中、先に2度目のチャンスを作り出したバイエルンがリードを広げる。53分、相手陣内での繋ぎからボックス手前で仕掛けたミュージアラが体勢を崩しながらもサネに短く繋ぐと、前を向いたサネがペナルティアーク付近から左足を一閃。地を這う鋭いシュートがGKマイヤーの手を弾いてゴールネットに突き刺さった。
痛恨の2失点目を喫したドルトムントは失点直後にエズジャンを下げてアデイェミを投入し、ブラントをインサイドハーフに移して攻撃の姿勢を強める。だが、完全にペースを掴んだバイエルンの攻勢を凌ぐので精いっぱいの状況が続く。
それでも、ホームでこのまま終われないホームチームは74分、直前に投入されたモデストがボックス左に抜け出してタメを作ってマイナスに折り返すと、中央に勢いを持って入ってきたムココが鋭い左足のシュートをゴール左隅へ突き刺し、反撃の狼煙を上げるゴールを奪う。
これで一気にスタジアムの空気が変わって後半終盤は再びダービーらしい拮抗した展開に。徐々にバイエルンにゲームをコントロールされるドルトムントだったが、83分にはアデイェミの見事な突破からビッグチャンス。だが、ゴール前にタイミング良く走り込んだモデストは右からのクロスをミートできず。
それでも、試合終了間際の90分にコマンが2枚目のカードをもらって退場になると、数的優位を手にしたホームチームが土壇場で劇的ゴールを奪い切った。95分、GKマイヤーまで攻撃参加したセットプレーの流れからアデイェミが入れた縦パスをシュロッターベックがボックス右ゴールライン際で残して左足で折り返す。これをファーサイドに詰めていたモデストが頭で押し込み、後半ラストプレーでの同点ゴールとした。
この直後に試合はタイムアップを迎え、今季最初のデア・クラシカーは2-2のドロー決着に。共に勝ち点1ずつを積み重ねるにとどまったが、2点差を追いついて対バイエルンの連敗を「7」でストップしたドルトムントにとっては勝ち点3に等しい結果となった。
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