味方が激突、紳士協定違反、一発退場…波乱の連続の一戦は2-3で名古屋が粘り勝ち、福岡は7戦未勝利【明治安田J1第28節】
2022.09.03 21:13 Sat
3日、明治安田生命J1リーグ第28節のアビスパ福岡vs名古屋グランパスがベスト電器スタジアムで行われ、2-3で名古屋が勝利した。
対する名古屋は上位を目指す上では負けられない試合。こちらも前節はG大阪に負けている状況だが、スタメンは2名変更。マテウス・カストロが負傷、丸山祐市が欠場となり、チアゴ、仙頭啓矢が入った。
ホームの福岡は立ち上がりにいきなりチャンス。ルキアンからの浮き球のパスに対してジョルディ・クルークスが裏に抜けると、一度はブロックされるも、最後はボックス内左からシュート。しかし、GKランゲラックがセーブする。
なお、ゴール直後に主審が試合をストップ。脳震とうでGK永石は担架で運び出されてGK村上と交代。宮はプレーを続行した。
難しい試合のスタートとなった中、名古屋が攻め込む展開に。ただ、福岡もスペースをうまく使って攻め込んでいく。すると21分にアクシデント。その前のプレーでジョルディ・クルークスが痛んだためにレオ・シルバがボールを外に。フェアプレーの観点からスローインを相手に戻すことが通例だが、前嶋がスローインを名古屋のGKランゲラックに戻そうとしたが、ルキアンがカット。このクロスからクルークスが蹴り込み、福岡が同点に追いつく。
しかし、このプレーに名古屋側は猛抗議。名古屋の先制点のシーンを問題視したルキアンとクルークスの行為だったが、長谷部茂利監督と長谷川健太監督が試合中に直接話し合い。福岡は試合再開でプレーせず、名古屋に無条件で1点をプレゼント。1-2となって再開した。
落ち着かない試合はまだまだスコアが動く。38分、左サイドでボールを持った相馬がカットインして仙頭にパス。ボックス内でキープした仙頭がタメてから落とすと相馬がフェイントをかけてパス。ボックス内で上手くボールを受けた永井が蹴り込み、リードを広げる。
試合が2度も長く止まったこともあり、前半のアディショナルタイムは8分と長め。どちらもチャンスを作るが追加点は生まれない。
ハーフタイムにはクルークスが名古屋の長谷川健太監督に謝罪するシーンもあった中、福岡はハーフタイムに渡を下げてドウグラス・グローリを投入。後半は、システムを[3-4-2-1]に変更し、ミラーゲームに変えた。
システム変更が功を奏したのか福岡が試合をコントロール。名古屋は永井を使ってカウンターを目指す中、福岡が1点を返す。
57分、右サイドを仕掛けるとライン際の深いところからクルークスがマイナスのパス。これをボックス内で平塚がダイレクトシュート。GKランゲラックは一歩も動けず、福岡が1点差とする。なお、平塚はJ1初ゴールとなった。
1点差に迫り、勢いを持って攻めていきたい福岡。ベンチに置いていたジョン・マリを投入しようと動いていた中、再びアクシデントが起こる。
64分、ルーズボールを拾いに行った重廣と宮が接触。ともにピッチに倒れ込む。このシーンでは宮のスパイクが重廣の脛に入る危険なプレーに。VARの結果、オン・フィールド・レビューとなると、故意ではなかったものの危険なプレーとなり、主審は宮にレッドカード。一発退場となった。
1人少なくなった福岡は再び4バックに変更。ホームの大声援を受けて押し込んでいく。すると83分にロングボールに対して稲垣の手にボールが。しかしVARのチェックの結果ハンドは取られずCKに。そのCKから前がクロスを入れると、今度は名古屋のチアゴの手にボールがヒット。再びハンドが確認されたが、ここもVARのチェックでノーハンドとなった。
後半もVARのチェックが入るなど試合が止まった中、前半の8分に続いて後半は10分のアディショナルタイムが与えられる。
アディショナルタイムは互いに攻め込む展開となるが、どちらもゴールを許さず。長いアディショナルタイムも終了。波乱続出の試合は、2-3で名古屋が勝利。福岡は連敗で7戦未勝利となった。
アビスパ福岡 2-3 名古屋グランパス
【福岡】
ジョルディ・クルークス(前21)
平塚悠知(後12)
【名古屋】
森下龍矢(前6)
永井謙佑(前24、前38)
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現在13位・勝ち点28の福岡と、現在10位・勝ち点33の名古屋の一戦。この試合は「声出し応援」の実証検証試合となった。福岡はミッドウィークのガンバ大阪戦で敗れ、残留争いに巻き込まれる形となった。直近6試合で勝利がなく、2分け4敗という状況。G大阪戦からの中2日で4名を変更。フアンマ・デルガドが出場停止、湯澤聖人、ドウグラス・グローリ、田邉草民が外れ、前嶋洋太、宮大樹、平塚悠知、渡大生が起用される。ホームの福岡は立ち上がりにいきなりチャンス。ルキアンからの浮き球のパスに対してジョルディ・クルークスが裏に抜けると、一度はブロックされるも、最後はボックス内左からシュート。しかし、GKランゲラックがセーブする。
すると1分にアクシデント。名古屋がロングボールを前線に送ると、ボックス外に飛び出したGK永石と宮が味方同士で頭部同士が接触。ボールが流れると、このボールを拾った重廣が折り返し、永井がシュート。これはポストに当たるが、最後は森下が蹴り込み名古屋が先制する。
なお、ゴール直後に主審が試合をストップ。脳震とうでGK永石は担架で運び出されてGK村上と交代。宮はプレーを続行した。
難しい試合のスタートとなった中、名古屋が攻め込む展開に。ただ、福岡もスペースをうまく使って攻め込んでいく。すると21分にアクシデント。その前のプレーでジョルディ・クルークスが痛んだためにレオ・シルバがボールを外に。フェアプレーの観点からスローインを相手に戻すことが通例だが、前嶋がスローインを名古屋のGKランゲラックに戻そうとしたが、ルキアンがカット。このクロスからクルークスが蹴り込み、福岡が同点に追いつく。
しかし、このプレーに名古屋側は猛抗議。名古屋の先制点のシーンを問題視したルキアンとクルークスの行為だったが、長谷部茂利監督と長谷川健太監督が試合中に直接話し合い。福岡は試合再開でプレーせず、名古屋に無条件で1点をプレゼント。1-2となって再開した。
落ち着かない試合はまだまだスコアが動く。38分、左サイドでボールを持った相馬がカットインして仙頭にパス。ボックス内でキープした仙頭がタメてから落とすと相馬がフェイントをかけてパス。ボックス内で上手くボールを受けた永井が蹴り込み、リードを広げる。
試合が2度も長く止まったこともあり、前半のアディショナルタイムは8分と長め。どちらもチャンスを作るが追加点は生まれない。
ハーフタイムにはクルークスが名古屋の長谷川健太監督に謝罪するシーンもあった中、福岡はハーフタイムに渡を下げてドウグラス・グローリを投入。後半は、システムを[3-4-2-1]に変更し、ミラーゲームに変えた。
システム変更が功を奏したのか福岡が試合をコントロール。名古屋は永井を使ってカウンターを目指す中、福岡が1点を返す。
57分、右サイドを仕掛けるとライン際の深いところからクルークスがマイナスのパス。これをボックス内で平塚がダイレクトシュート。GKランゲラックは一歩も動けず、福岡が1点差とする。なお、平塚はJ1初ゴールとなった。
1点差に迫り、勢いを持って攻めていきたい福岡。ベンチに置いていたジョン・マリを投入しようと動いていた中、再びアクシデントが起こる。
64分、ルーズボールを拾いに行った重廣と宮が接触。ともにピッチに倒れ込む。このシーンでは宮のスパイクが重廣の脛に入る危険なプレーに。VARの結果、オン・フィールド・レビューとなると、故意ではなかったものの危険なプレーとなり、主審は宮にレッドカード。一発退場となった。
1人少なくなった福岡は再び4バックに変更。ホームの大声援を受けて押し込んでいく。すると83分にロングボールに対して稲垣の手にボールが。しかしVARのチェックの結果ハンドは取られずCKに。そのCKから前がクロスを入れると、今度は名古屋のチアゴの手にボールがヒット。再びハンドが確認されたが、ここもVARのチェックでノーハンドとなった。
後半もVARのチェックが入るなど試合が止まった中、前半の8分に続いて後半は10分のアディショナルタイムが与えられる。
アディショナルタイムは互いに攻め込む展開となるが、どちらもゴールを許さず。長いアディショナルタイムも終了。波乱続出の試合は、2-3で名古屋が勝利。福岡は連敗で7戦未勝利となった。
アビスパ福岡 2-3 名古屋グランパス
【福岡】
ジョルディ・クルークス(前21)
平塚悠知(後12)
【名古屋】
森下龍矢(前6)
永井謙佑(前24、前38)
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