【ブンデス第2節プレビュー】日本代表センターバック対決、吉田vs板倉

2022.08.12 18:00 Fri
Getty Images
先週開幕したブンデスリーガ。11連覇を狙う王者バイエルンがヨーロッパリーグ王者フランクフルトを6発粉砕する最高のスタートを切った。そのバイエルンを追うライバル候補筆頭のドルトムントはレバークーゼンとの強豪対決をシャットアウトで制し、白星発進としている。日本選手勢ではMF堂安が開幕ゴールを挙げる活躍を見せた。迎える第2節、日本代表の主力センターバックであるシャルケのDF吉田とボルシアMGのDF板倉が激突する。

今季サンプドリアからシャルケに加入した吉田は開幕節ケルン戦で先発。ブンデスデビューを飾った。しかし幻となった先制ゴール取り消しの要因になり、2失点目では味方GKと被って失点に関与とほろ苦いデビューとなった。チームは10人となった中、ケルンに敗戦したが、シャルケで復活を期す吉田は代表の後輩である板倉の前で本来のパフォーマンスを見せられるか。

一方、ボルシアMGで1部デビューを飾った板倉。センターバックとしてプレーし、10人となったホッフェンハイム相手に安定したビルドアップを見せた。同点弾もアシストして勝利に貢献した中、代表でポジションを争う吉田キャプテンの前でアピールとなるか。また自身が昨季所属し、1部昇格に貢献したシャルケとの対戦という面でも注目だ。
フランクフルトを粉砕する貫禄を見せ付けたバイエルンはヴォルフスブルクとのホーム戦に臨む。FWレヴァンドフスキの抜けた穴がやや不安視された中での開幕だったが、新戦力のFWマネが既にフィットしており、破壊的な攻撃力は維持されている様子。ヴォルフスブルク戦でも攻撃陣が火を噴きそうだ。

そのバイエルンに大敗したフランクフルトは水曜に行われたレアル・マドリーとのスーパーカップでは0-2と敗戦。この試合で2シャドーの一角として先発した鎌田は前半序盤に大きなチャンスを迎えたが、GKクルトワの前にゴールを決めることはできなかった。ヘルタ・ベルリンとのアウェイ戦に臨む中、鎌田と長谷部は先発予想となっている。
金曜には堂安フライブルクとドルトムントが対戦する。フライブルクは開幕節、アウグスブルク相手に優勢に試合を進めた中、堂安にもゴールが生まれ4-0と快勝。好スタートを切った中、公式戦連発とした堂安が強豪ドルトムント相手に攻撃面で仕事ができるかに注目だ。

一方、DFジューレを負傷で欠いた中、レバークーゼンを無失点に抑えて白星スタートとしたドルトムント。新戦力FWアラーの長期離脱があった中、ケルンからFWモデストを緊急補強。34歳のベテランストライカーは早速先発予想だ。また、レバークーゼン戦で負傷交代したFWアデイェミが先発予想と一安心となっている。

MF原口のウニオン・ベルリンはベルリンとのダービーとなった開幕戦を3-1と快勝。原口も持ち前のハードワークで勝利に貢献した。そのウニオンはマインツとのアウェイ戦。原口も引き続きスタメン予想となっているが、献身的な動きを継続できるか。

開幕節のマインツ戦ではトップ下でスタメンとなったFW浅野。思うようなプレーができずチームも敗れてしまったが、ホッフェンハイムとのアウェイ戦でチャンスはあるか。ドイツ『キッカー』では先発予想となっている。

強豪ライプツィヒとの開幕節となったシュツットガルトはMF遠藤とDF伊藤が先発した中、1-1の引き分けに持ち込んだ。劣勢が続く試合となったが、そんな中で勝ち点1をもぎ取れたのはプラス。初勝利を懸けたブレーメンとのアウェイ戦で遠藤と伊藤は引き続き先発予想だ。

◆ブンデスリーガ第2節
▽8/12(金)
《27:30》
フライブルクvsドルトムント

▽8/13(土)
《22:30》
ヘルタ・ベルリンvsフランクフルト
ホッフェンハイムvsボーフム
ライプツィヒvsケルン
レバークーゼンvsアウグスブルク
ブレーメンvsシュツットガルト
《25:30》
シャルケvsボルシアMG

▽8/14(日)
《22:30》
マインツvsウニオン・ベルリン
《24:30》
バイエルンvsヴォルフスブルク

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