日本代表6選手全員先発の広島、J2群馬に盤石の勝利で6年ぶりベスト8へ《天皇杯》

天皇杯ラウンド16のザスパクサツ群馬vsサンフレッチェ広島が13日に正田醤油スタジアムで行われ、0-1で広島が勝利した。

3回戦では前回王者の浦和レッズを下した群馬と、J2で好調の横浜FCに5ゴールで圧勝した広島が激突。

見事ジャイアントキリングを起こした群馬だが、その後のリーグ戦は4連敗中。リーグ戦に限れば10試合未勝利という状況だ。
一方の広島は、直近の湘南ベルマーレ戦で大幅なターンオーバーを敢行し、1-1のドローに。そして、温存していた主力をこの試合にぶつけてきた。なお、試合同日に発表された日本代表メンバーで、広島からは6選手が選ばれたが、この一戦の先発メンバーにはその全員が名を連ねている。

試合はその広島が序盤から攻勢。相手の5バックになかなか苦戦させられるものの、圧倒的なセカンドボールの回収率でハーフコートゲームを展開していく。その中で、代表初招集となった満田が積極的にシュートを狙っていくが、大槻監督率いる統率の取れた群馬の守備は堅い。すると、ハーフウェイライン付近での群馬のFKのシーンで、素早いリスタートが広島の隙を突き、田中がフリーでボックス右に侵入。その折り返しに合わせた深堀のシュートは、相手DFに当たって山なりの軌道となってゴール方向へ。ゴールかに思われたが、GK大迫が体勢を崩しながらも文字通り掻き出し、先制とはならなかった。

危うい場面を作られた広島は、後半から柏を下げて藤井を投入。するとこの交代が功を奏す。

57分、センターバックの塩谷が持ち上がり、ボックス手前から右の藤井に展開。藤井がシンプルにクロスを入れると、そのままゴール前に上がっていた塩谷が頭で合わせてネットを揺らした。

その後は群馬のシュートを抑えつつ、主導権を握り続けた広島。終盤のセットプレーでは佐々木と荒木が立て続けにヘディングシュートでゴールに迫るシーンもあったが、得点は生まれず0-1のまま試合終了。盤石の試合運びで6年ぶりのベスト8進出を決めた。

ザスパクサツ群馬 0-1 サンフレッチェ広島
【広島】
塩谷司(後12)