「最適なアイデアではない」ブラジルに善戦も強豪との差を感じる柴崎岳、戦い方の策は「キャラクターを考慮した戦い方も1つあり」
2022.06.08 14:15 Wed
日本代表のMF柴崎岳(レガネス/スペイン)が、ブラジル代表戦を振り返った。
日本は6日、キリンチャレンジカップ2022でブラジルと対戦。4年半ぶりの対戦となった中、立ち上がりに大ピンチを迎えるも凌ぐと、その後は強度の高い守備を見せてブラジルを相手に善戦する。
一方で、攻撃面はあまり上手くいかず、後半に入って選手交代で活性化させにいくも、枠内シュート「0」という結果に。また、ビルドアップのボールを奪われるとPKを与えてしまい、ネイマールに決められて0-1で敗戦となった。
この試合、途中出場を果たした柴崎。「自分自身のプレーに関しては10分足らずのプレーだったので、特に言うことはないかなと思います」と、話すだけの時間プレーしていないと語った。
その柴崎は2014年10月にシンガポールで行われたブラジル戦に出場。当時との差については「2014年との比較に関してですが、場所も違いますし、もちろんメンバーも違います。当時はそこまで代表にまだ関わりのないメンバー構成で戦ったということ、今回は限りなくベストメンバーに近いメンバーで戦いました」と、状況が違うと語り、「ここが僕らのホームであることが一番大きいと思います」と、環境面が1つ善戦できた理由だとした。
「彼らもどれほどの気持ちだったり、モチベーションを持ってこの試合に臨んだのかは分からないですが、結果を彼らが手にしたのは間違いないですし、内容を見ても、運に助けられたというか、少しのあやで失点もするし、1点、0で抑えられた可能性もあったと思います」とブラジルのスタンスを考えても、勝利したブラジルが上だとしながら、わずかな差で結果は変わっていたとコメント。「ああいった流れで日本が1点を取れたかというとそうではないので、本大会であったり、違ったシチュエーションになった場合では、攻勢に回ったときに点が取れるとまだかなと思います」と、攻撃面で結果が出なかったことは大きな課題だと感じているようだ。
4年前のロシア・ワールドカップを経験している柴崎。ラウンド16ではベルギー代表を追い込むものの、最後に押し切られて敗れた。
残り5カ月で本番を迎えるが「5カ月で世界のトップと互角にすることは無理だと思います」とキッパリ。「日本の現状を考えても、それは最適なアイデアではないと思います」と、互角に渡り合おうと考えることが良い判断ではないとした。
ただ、「とはいえ、何が起こるのか分からないのがサッカーで、今の自分たちの力、日本が持っている力をどう引き出して、相手とどう戦っていくかを探し続けていくこと」と、プランを練る必要があるとし「その中でW杯の開幕戦や2戦目、3戦目と可能性を見出していくことが大事だと思います」と、3試合を通してのプランニングが大事だとした。
柴崎はこの試合ではダブルボランチの一角としてプレー。3月のベトナム戦ではアンカーでプレーした。
自身のポジションについては「サッカーのポジション論調みたいなものにあまり加担したくなく、ブラジルも[4-4-2]という見方もできますが、[4-3-3]というシチュエーションもありましたし、[4-4-2]でも誰が開くかで見方も変わると思います」とシステムと実態はあまり関連しないとコメント。「ブラジル戦に関していえば、僕が入った時は[4-2-3-1]、その前は[4-3-3]とシステム的にはなりますが、相手を見てどのように立ち位置を取っていくかというのは、型にハメる必要はないと思います」と、システムはあまり関係ないと主張した。
「どこが最適かというのは、僕と(遠藤)航ではプレースタイルが全く違いますし、インサイドハーフというポジションでも、(田中)碧、守田(英正)、(原口)元気くん、(鎌田)大地とそれぞれのキャラクターがあって、どのようなシチュエーションで与えていくかが大事。僕にできるプレーがあれば、できないプレーもあるので、自分が出た時に理解して、どのポジションでも最大限努力していくということを考えています」とし、それぞれの特徴を出せるようにすることが大事であり、型にハメることは正解ではないとした。
ここからのポジション争いについては「当落線上にいるのか、残るためにどうするかということに関しては、あまり考えていません」とし、「当落線上にいるかどうかは別にして、残るためにプレーしている訳ではなく、あくまでも自分が常にベストを尽くして、その時に思っていること、自分がピッチ出てきたことに対して周りがどう判断するか。日本代表チームが自分というキャラクターを必要とするかどうかだと思います」とあくまでも自分がやるべきことをやり続けて、選ばれるかどうかだとした。
柴崎は「メンバーに入る、入らないは気にしていません。日本代表はW杯に向けて良い準備をしなければいけなく、個人のパフォーマンス、チームのパフォーマンスをよくしようとする時期です」とし、「自分が最大限できることをして、オンザピッチでもオフザピッチでも出して、それを見守ろうと思っているので、期待も不安もないです」と、気にしていないことを強調した。
レガネスではチームは昇格を果たせず。シーズンについては「レガネスではチームの目標である昇格も達成できず、契約もあと1年あって、これからいろいろなことが起きる可能性もあります」と去就についてもコメント。「僕としてはなるようになるかなと。そこを気にせず、自分がやれることをやろうと思っています。あとは流れに任せてと考えています」とし、「日本代表に自分のプレーが必要であれば、自分の置かれた場所でベストを尽くしたいといつも思っています」と、やることをやって行きたいとした。
形を作っていくという点については「今は代表チームとしてある程度の形を持って守備も攻撃も自分たちの中でイメージを持ってできるようになっている反面、その型にハマりすぎるという危険性もあります」と語り、「とりわけ、そのパターンになってしまうと相手もそれを分かりやすく対応できる訳で。うちでいえばサイド攻撃だったり。ブラジル戦では中のコンビネーションは皆無で、どちらかというと外からでしか突破口を見出せなかったと思います」と、形を作ることは悪くないが、意識しすぎてもダメだとした。
その中でのポイントは「1つは選手のキャラクターを変えて違う戦い方を模索していくこともあると思っています」と語り、「今までであれば大迫選手がメインでやっていて、彼のキャラクターと、亨梧、大然、綺世のキャラクターは全く違います。この3人の中でも違うキャラクターがあって、彼らが出た時に同じサッカーが期待できるかというとそれはまた違うレベルの話です」と、選手のキャラクターを生かすことが大事だと持論を展開。「誰が出ても同じレベルの戦いができるということを追求するのは良いと思いますが、誰かが出て違う戦い方ができるという戦い方じゃないと変化は生まれないかなと思います」と、選手の起用によって変化を生むことの方が良いとした。
現状については「今のサッカーは(三笘)薫が出たら彼の強みを引き出すというのはチームのやり方としてアクセントになっていて、逆の(伊東)純也も近いです」とし、「システムを変えれば中のコミュニケーションが変わると思います。綺世、大然、亨梧はポストプレーよりも前線の抜け出しとか他の強みがあって、彼らにどういうボールを配給するか。ブラジル戦だけを見ていても感じました。キャラクターを考慮した戦い方も1つありかなと感じました」と、日本が強豪国と戦うための策を提案した。
日本は6日、キリンチャレンジカップ2022でブラジルと対戦。4年半ぶりの対戦となった中、立ち上がりに大ピンチを迎えるも凌ぐと、その後は強度の高い守備を見せてブラジルを相手に善戦する。
一方で、攻撃面はあまり上手くいかず、後半に入って選手交代で活性化させにいくも、枠内シュート「0」という結果に。また、ビルドアップのボールを奪われるとPKを与えてしまい、ネイマールに決められて0-1で敗戦となった。
その柴崎は2014年10月にシンガポールで行われたブラジル戦に出場。当時との差については「2014年との比較に関してですが、場所も違いますし、もちろんメンバーも違います。当時はそこまで代表にまだ関わりのないメンバー構成で戦ったということ、今回は限りなくベストメンバーに近いメンバーで戦いました」と、状況が違うと語り、「ここが僕らのホームであることが一番大きいと思います」と、環境面が1つ善戦できた理由だとした。
また、「ブラジルとの差については、様々な評価軸だったり、論調があることは良いことで、ポジティブな側面もあれば、批判的な側面もあって、僕が見る限りどちらもあるなという感じで、それ自体は悪くないと思います」と評価についてコメント。「とはいえ、こういったホームで僕らのモチベーションだったり、状況的には勝つという目標に対しては、限りない条件が揃っていたと思いますけど、それでも試合内容としては十分ではなかったかなと思います」と、色々と整った中でも勝てなかったことは反省した。
「彼らもどれほどの気持ちだったり、モチベーションを持ってこの試合に臨んだのかは分からないですが、結果を彼らが手にしたのは間違いないですし、内容を見ても、運に助けられたというか、少しのあやで失点もするし、1点、0で抑えられた可能性もあったと思います」とブラジルのスタンスを考えても、勝利したブラジルが上だとしながら、わずかな差で結果は変わっていたとコメント。「ああいった流れで日本が1点を取れたかというとそうではないので、本大会であったり、違ったシチュエーションになった場合では、攻勢に回ったときに点が取れるとまだかなと思います」と、攻撃面で結果が出なかったことは大きな課題だと感じているようだ。
4年前のロシア・ワールドカップを経験している柴崎。ラウンド16ではベルギー代表を追い込むものの、最後に押し切られて敗れた。
残り5カ月で本番を迎えるが「5カ月で世界のトップと互角にすることは無理だと思います」とキッパリ。「日本の現状を考えても、それは最適なアイデアではないと思います」と、互角に渡り合おうと考えることが良い判断ではないとした。
ただ、「とはいえ、何が起こるのか分からないのがサッカーで、今の自分たちの力、日本が持っている力をどう引き出して、相手とどう戦っていくかを探し続けていくこと」と、プランを練る必要があるとし「その中でW杯の開幕戦や2戦目、3戦目と可能性を見出していくことが大事だと思います」と、3試合を通してのプランニングが大事だとした。
柴崎はこの試合ではダブルボランチの一角としてプレー。3月のベトナム戦ではアンカーでプレーした。
自身のポジションについては「サッカーのポジション論調みたいなものにあまり加担したくなく、ブラジルも[4-4-2]という見方もできますが、[4-3-3]というシチュエーションもありましたし、[4-4-2]でも誰が開くかで見方も変わると思います」とシステムと実態はあまり関連しないとコメント。「ブラジル戦に関していえば、僕が入った時は[4-2-3-1]、その前は[4-3-3]とシステム的にはなりますが、相手を見てどのように立ち位置を取っていくかというのは、型にハメる必要はないと思います」と、システムはあまり関係ないと主張した。
「どこが最適かというのは、僕と(遠藤)航ではプレースタイルが全く違いますし、インサイドハーフというポジションでも、(田中)碧、守田(英正)、(原口)元気くん、(鎌田)大地とそれぞれのキャラクターがあって、どのようなシチュエーションで与えていくかが大事。僕にできるプレーがあれば、できないプレーもあるので、自分が出た時に理解して、どのポジションでも最大限努力していくということを考えています」とし、それぞれの特徴を出せるようにすることが大事であり、型にハメることは正解ではないとした。
ここからのポジション争いについては「当落線上にいるのか、残るためにどうするかということに関しては、あまり考えていません」とし、「当落線上にいるかどうかは別にして、残るためにプレーしている訳ではなく、あくまでも自分が常にベストを尽くして、その時に思っていること、自分がピッチ出てきたことに対して周りがどう判断するか。日本代表チームが自分というキャラクターを必要とするかどうかだと思います」とあくまでも自分がやるべきことをやり続けて、選ばれるかどうかだとした。
柴崎は「メンバーに入る、入らないは気にしていません。日本代表はW杯に向けて良い準備をしなければいけなく、個人のパフォーマンス、チームのパフォーマンスをよくしようとする時期です」とし、「自分が最大限できることをして、オンザピッチでもオフザピッチでも出して、それを見守ろうと思っているので、期待も不安もないです」と、気にしていないことを強調した。
レガネスではチームは昇格を果たせず。シーズンについては「レガネスではチームの目標である昇格も達成できず、契約もあと1年あって、これからいろいろなことが起きる可能性もあります」と去就についてもコメント。「僕としてはなるようになるかなと。そこを気にせず、自分がやれることをやろうと思っています。あとは流れに任せてと考えています」とし、「日本代表に自分のプレーが必要であれば、自分の置かれた場所でベストを尽くしたいといつも思っています」と、やることをやって行きたいとした。
形を作っていくという点については「今は代表チームとしてある程度の形を持って守備も攻撃も自分たちの中でイメージを持ってできるようになっている反面、その型にハマりすぎるという危険性もあります」と語り、「とりわけ、そのパターンになってしまうと相手もそれを分かりやすく対応できる訳で。うちでいえばサイド攻撃だったり。ブラジル戦では中のコンビネーションは皆無で、どちらかというと外からでしか突破口を見出せなかったと思います」と、形を作ることは悪くないが、意識しすぎてもダメだとした。
その中でのポイントは「1つは選手のキャラクターを変えて違う戦い方を模索していくこともあると思っています」と語り、「今までであれば大迫選手がメインでやっていて、彼のキャラクターと、亨梧、大然、綺世のキャラクターは全く違います。この3人の中でも違うキャラクターがあって、彼らが出た時に同じサッカーが期待できるかというとそれはまた違うレベルの話です」と、選手のキャラクターを生かすことが大事だと持論を展開。「誰が出ても同じレベルの戦いができるということを追求するのは良いと思いますが、誰かが出て違う戦い方ができるという戦い方じゃないと変化は生まれないかなと思います」と、選手の起用によって変化を生むことの方が良いとした。
現状については「今のサッカーは(三笘)薫が出たら彼の強みを引き出すというのはチームのやり方としてアクセントになっていて、逆の(伊東)純也も近いです」とし、「システムを変えれば中のコミュニケーションが変わると思います。綺世、大然、亨梧はポストプレーよりも前線の抜け出しとか他の強みがあって、彼らにどういうボールを配給するか。ブラジル戦だけを見ていても感じました。キャラクターを考慮した戦い方も1つありかなと感じました」と、日本が強豪国と戦うための策を提案した。
日本の関連記事
キリンチャレンジカップの関連記事
|
|
日本の人気記事ランキング
1
日本代表が離脱の南野拓実の代役にオナイウ阿道を追加招集、フランス2部で現在2試合連続ゴール中で背番号は南野の「10」に
日本サッカー協会(JFA)は4日、トゥールーズのFWオナイウ阿道を日本代表に追加招集することを発表した。背番号は「10」を付ける。 日本代表は2日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオマーン代表戦で0-1と敗戦。中国代表戦を戦うため、カタールへと移動した。 オマーン戦を負傷欠場していたMF南野拓実(リバプール)がケガのためそのまま離脱。攻撃陣が手薄となっていた。 なお、DF板倉滉(シャルケ)、DF酒井宏樹(浦和レッズ)に続いて3人目の離脱となっていた。 オナイウは今シーズンの明治安田生命J1リーグで20試合に出場し12得点を記録。夏にリーグ・ドゥ(フランス2部)のトゥールーズへと完全移籍すると、6試合で2ゴールを記録。2試合連続ゴール中と好調を維持していた。 2021.09.04 22:05 Sat2
「まさに死闘ってカンジ」歴史に残るバーレーンとの4-3の激闘!2004年大会プレイバックに反響「このゴールで中澤佑二に惚れた」
31日、日本代表はアジアカップ2023のラウンド16でバーレーン代表と対戦する。 過去の対戦成績は日本の8勝2敗となっているが、アジアカップの舞台で最後に対戦したのは2004年の中国大会での準決勝。記憶に残る激闘だった。 MF小野伸二、FW高原直泰ら当時の主力選手が欠場していた当時の日本は、開催国の中国サポーターにブーイングを浴びせられながらも決勝トーナメントに進出すると、準々決勝ではPK戦途中でのサイド変更とGK川口能活の神がかり的なセーブが印象深いヨルダン代表戦に勝利し、準決勝でバーレーンと対戦した。 しかし、バーレーン戦では開始6分に先制ゴールを許すと、40分にはMF遠藤保仁が不可解な判定で一発退場。日本はビハインドの状況で数的不利を負ってしまった。 数的不利の状況でもMF中田浩二とFW玉田圭司のゴールで逆転した日本だったが、その後2失点。2-3と1点ビハインドで試合終盤を迎えた。 それでも日本は最後まで諦めず。DFも攻めあがって同点ゴールを狙うと、90分にDF中澤佑二が値千金の同点ゴール。不屈の精神で同点に追いつくと、延長前半には玉田の独走ゴールが決まり、4-3で激闘を制していた。 なんとか決勝に進出した日本は、決勝で中国代表を撃破。見事に大会連覇を成し遂げていた。 久しぶりの対戦を前に『DAZN』は当時の試合映像をプレイバック。SNS上のファンも「このゴールで中澤佑二に惚れた」、「バーレーン戦といえばこの試合よな」、「痺れたね、玉田」、「まさに「死闘」ってカンジだった!」、「2004の大会は激熱だった」と当時を思い返している。 ベスト8を懸けた一戦は、31日の20時30分にキックオフ。『DAZN』で視聴が可能だ。 <span class="paragraph-title">【動画】当時の記憶が蘇る!2004年大会でのバーレーンとの激闘ハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>「バーレーンvs日本」<br>過去対戦をプレイバック<br>\<br><br>アジアカップ2004年大会で起きた<br>奇跡の大逆転劇<br><br><a href="https://twitter.com/hashtag/AFC%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#AFCアジアカップ</a> ラウンド16<br>バーレーン×日本<br>1/31(水)20:30(19:45配信開始)<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> 独占配信<br>出演:水沼貴史/小野伸二/佐藤寿人/下田恒幸/桑原学 <a href="https://t.co/x7Sals8iKu">pic.twitter.com/x7Sals8iKu</a></p>— DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1752609401201189348?ref_src=twsrc%5Etfw">January 31, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.01.31 18:45 Wed3
日本代表、南野拓実がケガで離脱…代替選手は決定次第発表
日本サッカー協会(JFA)は4日、MF南野拓実が日本代表から離脱することを発表した。 現在、カタール・ワールドカップ(W杯)に向けたアジア最終予選に臨んでいる日本代表。2日に行われた初戦のオマーン代表戦は、相手のインテンシティの高さに為す術なく敗戦を喫した。 7日にカタールのドーハで行われる中国代表戦に向けて調整中の日本だが、南野はケガのため離脱することが報告された。オマーン戦も左太ももの問題でベンチ入りも出場していなかった。 なお、JFAは追加招集選手に関しては決定次第知らせると伝えている。 今回の活動では、すでにMF板倉滉(シャルケ)とDF酒井宏樹(浦和)が離脱しており、南野で3人目となった。 2021.09.04 15:11 Sat4
「日本代表を熟知している」妻は日本人、過去に京都所属のモンゴル代表指揮官が意気込む《カタールW杯アジア2次予選》
日本代表は10日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選兼アジアカップ予選のモンゴル代表戦を行う。 試合に先立ち、モンゴル代表のドイツ人指揮官、ミハエル・ワイス監督が記者会見に出席した。 ワイス監督は、会見の冒頭に「どっちが良いですか?日本語ですか?」と日本語を披露。「どちらでも良いですが、英語で話しましょう」と語ると、日本人女性と結婚していることを明かした。 2000年7月から2004年6月までは、京都パープルサンガでゲルト・エンゲルス監督、ピム・ファーベーク監督の下でアシスタントコーチを務めていた。 日本との関わりも深く、日本代表も熟知しているワイス監督は、日本代表戦に向けた意気込みを語った。 ◆ミハエル・ワイス監督(モンゴル代表) 「では、英語で話しましょう。モンゴル代表監督として、アジアでベストのチームと試合ができることを誇りに思っています。それから個人的に思い入れがありまして、実は21年間神戸に住んでいる日本人の女性と結婚しているので、今回の凱旋に関しては特別な思いがあります」 「しかし、それは脇に置いておいて、チームは明日日本代表と戦うわけですが、若い選手が多く、このレベルで試合をした経験があまりない選手もいますので、明日の雰囲気に飲まれないように、日本に怖気付かないように、立派なプレーができるように望んでいます」 ──日本代表を熟知しているかと思いますが、日本代表の印象は。またモンゴル代表の強みをどう生かしたいか 「まず、私自身、随分前になりますが、京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.)で仕事をしていましたので、日本に住んでいたことがあります。あとは家族の関係もありますので、日本代表や日本のサッカーはずっとフォローしていますし、多くの知人もいます。日本代表については深い知識があると思っています」 「今、日本代表はちょうど過渡期にあって変革の時にあると思います。若いワクワクするような選手が台頭しています。中島選手、堂安選手、南野選手たちです。それから、コパ・アメリカから始まって、最近2試合のミャンマー戦、パラグアイ戦もしっかりとモニタリングしました」 「そうした色々な自分たちの知識に基づいて、我々は攻撃的なリスクをとるのではなく、守備的な試合を明日はします。選手たちが明日圧倒されないように、そして自分たちが持っているベストの能力を最大限にしっかりと発揮できるようにしたいと思います。あとは、どれだけモンゴルのサッカーが発展しているかを見せたい」 ──明日の試合は、監督、選手にとって良いパフォーマンスをすることと、良い結果を残すことのどちらが大事か 「もちろん、我々はしっかりとしたパフォーマンスを見せること、我々のやり方を見せることが大事です。そして、明日の試合で多くを学びたいと思います。そして、我々モンゴル代表の優れたパフォーマンス、長所をしっかり出していきたいと思います」 「日本の攻撃的なアクションにあふれたプレーに対して、しっかりと照準を合わせて、メンバーの面でも日本代表にしっかりと対応していく準備ができています。準備を実践することが大事だと思っています」 ──明日は元横綱の朝青龍も観に来ると言っていますが、何かチームに影響はあるのか 「とてもポジティブだと思います。自分たちの存在をしっかりと認めてくれていて、横綱が応援してくれる、サポートしてくれるということは、代表にとって心強いです。素晴らしいパフォーマンスを見せようとやる気が出ると思うので、良いことだと思います」 ──今回のメンバーの中でベストと考える選手のコンディションが起用に影響するか 「私はあまりたくさんのことを変えることは好きではなく、継続性を大事にしています。ただ、対戦相手のスタイルに合わせて、早い動きができる選手、経験のある選手、フィジカルに強い選手、ヘディングが強い選手を選びます。我々の日本代表のリサーチに基づいて、明日の選手をしっかり選んでいきます」 ──この日に向けてはどれぐらいの期間調整をして、準備をしてきたのか 「実は2年半前から準備を始めました。このレベルに達するために、私は2017年3月に監督に就任した時から、まず最初の目標はW杯の2次予選に出ることでした。そして6月にブルネイ戦の結果、目標が達成できました」 「明日の試合の準備に関しては、先週金曜日に集合して開始しました。モンゴルはリーグ戦が4月から10月までしかありません。その他の季節は寒すぎてプレーできません。ですので、年の初めやモンゴルでプレーできないときは、海外で合宿をしたりして、しっかりとした一環のプロセスの下、一連の準備を行っています」 「JFAの皆様が、我々モンゴル代表、そして女子サッカーに対しても、非常に大きなサポートをしてくださっています。モンゴル協会と日本サッカー協会は良い関係を育んでおり、常日頃のご支援に感謝します」 2019.10.09 20:15 Wed5
