「焦り」を口にした21歳の久保建英、W杯出場へ新たなチーム選びも考慮「自分が良いサプライズになれれば」

2022.06.04 13:52 Sat
©超ワールドサッカー
日本代表のMF久保建英(マジョルカ)が、21歳の抱負を語った。

日本は2日、キリンチャレンジカップ2022のパラグアイ代表戦を行い、4-1で快勝を収めた。
カタール・ワールドカップ(W杯)に向けた第一歩となった試合。多くのことをトライした中での快勝は、1つ手応えがあったはずだ。

久保はこの試合の後半途中から出場。右ウイングのポジションに入り、相手の厳しいマークにも遭いながら攻撃に絡んでいったが、見せ場を作ることはできなかった。

6日にはブラジル代表との一戦が控える中、そのブラジルも韓国代表を相手に5-1と快勝を収め、来日している。
メディアのオンライン取材に応じた久保は、韓国戦を受け「(試合は)観ましたけど、調子が良いですし、世界ランキング1位のチームが調子良いと、こういう感じだなという感想です」とブラジルの印象をコメント。試合に向けては「例えば、リーガだったらレアル・マドリー、バルセロナと対戦する他のチームと気持ちに近いものがあります」と語り、「彼らからするとみんな対戦が楽しみにしてくると思いますが、彼らは僕たちが楽しみだったり、気合を入れて戦ってくるのは日常だと思うので慣れていると思います」と、相手が気合を入れてくることは慣れているだろうと分析。「僕からしたらこんな格上と代表で対戦するのは初めてなので、ワクワクしています」と、FIFAランキング1位のチームとの対戦を楽しみにしていると語った。

今シーズンはシーズン途中に長期離脱するなど不本意な1年となった久保。残留争いを繰り広げる中で、シーズン終盤は出番も限られていた。

今シーズンを振り返り、「うまく行っていた中でのケガはもったいなかったなと思います」と、ケガで離脱したことに触れ、「今年はケガに悩まされたというか、ケガの後はあまりうまく行かなかったので、悪い意味でのターニングポイントになってしまいました」と、離脱してから状況が変わってしまったと語った。

それは日本代表でも同じで、「僕は貰ったチャンスを不意にして、代表からはそこからのスタート。這い上がるのも難しいですが、そこにい続けるのはもっと難しいです」と振り返り、「そこは割り切って、この前の試合は焦りとかも出て、自分の良いプレーを出せなかったので、一から割り切って、今後は焦りとかはないかなと思います」と、序列が下がったことに焦りがありながらも、この先は冷静にやっていくと意気込んだ。

その焦りの原因は「代表に帰ってきて、一旦フラットな状態の1試合目で、ある程度自分の立ち位置が嫌でも見えたので、その焦りもありました」と、自身の立ち位置がハッキリしていたことを挙げた。冷静に対応してきた久保としても苦しい状況であることに焦りがあるとし、「チームでも試合に出なくても冷静に出番を待っていることはありましたが、この前の試合は色々考えることがあって、上手く試合に入れなかったと思います」と、あまり良いパフォーマンスを見せられなかったと振り返った。

その中で、格上のブラジルとの戦い方について久保は「選手として受け止めなければいけない」と、勝つことが難しいと思われている事実に向き合いながら、「親善試合の1試合ですし、そこまで重く受け止めることはせず、勝つかもしれないですし、始まらないとわからないです」とコメント。「元々世界を見据えてやってきていて、戦い方は監督が決めますが、予想ではいつも通り行くんじゃないかなと思います」と、ブラジルのために何かを大きく方針を変えないと予想した。

そのブラジル戦に臨むに当たっては「ビッグゲームに自分の出来に満足いかなかったことないです」と語る久保。「格上に消えていた、負けていたと思うことはプロになってからあまりないので、チームがうまく行っていて出番が無かったり、うまくいってなくて最後に出ることもあると思いますが感覚を研ぎ澄ませて、出たらやれないことはないです」と、自信を持って戦っていけるとした。ただ、「相手もどういう選手が出てくるかはありますが、南米は苦手ではないので、どちらかというと次のガーナ戦の方が苦手かなという意識があります」と、アフリカ勢の方が苦手だと感じる部分が多いようだ。

久保は6月4日は21歳の誕生日。「あまり特にそんなに友達に祝われなかったので…」とコメントしたが、この先の1年については「ワールドカップもあって、その後のシーズンもイレギュラーになりますが、まずはワールドカップも経験できるように頑張って、残りのシーズンの半年間を大事にしていければと思います」とコメント。自身初のW杯出場を目指したいと意気込んだ。

そのW杯では自身に強い縁があるスペイン、そしてドイツと世界の強豪と対戦することに。「W杯でスペイン、ドイツとやれるチャンスは、過去のW杯を見てもないと思います」とコメント。「最初から強い相手とやって勝てれば排除できるので、上を目指さなくてはいけないチームになりつつある日本代表の一員に選ばれるように、残りの5カ月を頑張りたい」と、メンバー入りにしっかりアピールしたいとした。

その上では新シーズンの所属クラブも大事に。「チーム探しもしっかりとそういうことも加味して、幅広く視野を持って選ぶ」と語り、「僕がステップアップしてレギュラーになれば立ち位置も変わると思うので、そういったことも最近は考えています」と、W杯出場を加味して所属先を考えるとした。

10代から日本代表でプレーする久保だが、現時点でもレギュラーとしてプレーしていることはなく、まだゴールも決められていない状況だ。

思い描いていたキャリアとのギャップについては「基本的には思い描いた通りではないですが、ここはこうしなきゃいけないぞという、締め切りみたいなのをある的ど決めてサッカーをしてきていて、何個か遅れていますが、今頃はスタメンで出てなきゃいけないと去年ぐらいから思っていました」と、自身でも中心選手として日本代表になっていなければいけないと感じているようだ。

その中でも負傷。アジア最終予選の中国代表戦で一定のパフォーマンスを見せた矢先にケガで離脱し、リセットされてしまった。久保は「このままいけるかと思っていた矢先にゼロからのスタートになっていて、計算が合わないというふうに思っています。手放したものは難しいなと」と、現状は難しい立場だと分析した。

ただ、「これから3試合あってどうなるかわからないですが、W杯はサプライズがあって当然なので、ここから自分が良いサプライズになれればと思います」とコメント。残りの時間で驚きを与え、メンバーに入ることを目指すと語った。
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日本対カタールで細谷が152日ぶりに復活/六川亨の日本サッカー見聞録

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