ECL初代王者を目指すローマ、モウリーニョ監督は「真の歴史を刻むため全力を尽くす」

2022.05.25 13:02 Wed
Getty Images
ローマのジョゼ・モウリーニョ監督が、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)への意気込みを示した。クラブ公式サイトが伝えている。準決勝でレスター・シティを下し、25日に行われるECL決勝でオランダのフェイエノールトと対戦するローマ。先週末に行われたセリエA最終節トリノ戦で勝利を飾り、来季のヨーロッパリーグ(EL)出場権を得たチームは、良い雰囲気のなかで決勝の地アルバニアに到着している。

レスター戦後には歓喜の涙を流す一幕もあったモウリーニョ監督は試合前日の記者会見で今季から創設された大会で歴史に名を残したいとコメント。チームの状態は良く、準備はできていると気合いを示した。
「結局、今シーズンの旅は4日の間にあった2つのファイナルで締めくくられる。その最初の試合となったトリノ戦は、来シーズンのEL出場とセリエAでの成績アップという、我々が始動初日から目標としていたものを手に入れられた」

「私にとってトリノ戦は歴史に名を残すような決勝戦ではなかったが、1シーズンのハードワークを終えて目標達成はできた。とはいえ、ローマにとってEL出場権獲得はごく普通のことだと思う」
「しかし、この決勝戦は歴史がすべてだ。長い月日を経てここまでたどり着き、我々はすでに歴史に名を刻んだと思う。ただ、当然ながら決勝戦に進出したなら、真の歴史を刻むため全力を尽くさなければならない。それはつまり、勝つということだ」

「私とスタッフは、金曜日の夕方からトリゴリアで一緒に過ごしている。我々は決して家に帰らなかった。もちろん、選手たちにそれは求めたりしない。それに、彼らは皆よくやっている。集中して、適度な緊張感と興奮があるようだ。こういう試合は興奮して臨むべきものであり、チームは良い状態にある」

「明日は選手たちのための日だ。我々は彼らを助け、流れを読み、チームを助けるため努力する。明日は最後の試合であり、幸いなことに決勝戦となる。幸いなことにというのは、決勝戦はいつだってそこにいることを喜び、正しい姿勢でプレーする必要があるからだ」

また、モウリーニョ監督はアルバニア人の多くがローマを応援している理由について言及。アルバニアにとっても大きな大会になると語り、この地でプレーできる幸せを強調した。

「この街に親ローマ感情が存在しているのは、我々にアルバニア人選手(マラシュ・クンブラ)がいるからだろう。私にとってそれは、理にかなっていると思う」

「ローマが勝てば、アルバニア人が優勝トロフィーを掲げることになる。それには何かの意味があるだろう。かつて北マケドニアで行われた欧州スーパーカップに臨んだときは、国や都市がパーティーをしているようであり、そんな試合に関われたのは素晴らしいことだった。ここティラナでも同じだ。我々はここに到着してすぐ、この機会が彼らにとっていかに重要であるか理解できた。これは国としてふさわしい瞬間なのだ」

「スタジアムは本当に素晴らしい。ただ、すべてのファンとその喜びを受け入れるには、収容人数が十分でないのが残念ではある。それでも、ここでプレーできるのは幸せだ」

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