鳥栖vsC大阪は痛み分け…B・メンデスが先制PK弾も古巣戦の藤田が強烈ミドル弾【明治安田J1第11節】

明治安田生命J1リーグ第11節のサガン鳥栖vsセレッソ大阪が3日に駅前不動産スタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。

前節は柏レイソルをアウェイで4-1と破り、順位も6位までアップした鳥栖。今季初の連勝を目指し、愛媛FCから新加入となる森谷を初先発させた。

対するC大阪は前節、鹿島アントラーズに0-3と完敗。ここ4試合で奪った得点はわずかに「1」と、攻撃面に課題を抱える中で、右サイドハーフの位置で毎熊が初のスタメンとなった。
静かな立ち上がりとなった中で、互いにとってのファーストシュートは8分に生まれた。C大阪のカウンターの流れから、敵陣中央で奥埜のパスを受けた清武が遠い位置から右足を振り抜いたが、シュートは大きく枠の上に飛んだ。

対するホームの鳥栖は20分、敵陣浅い位置で獲得したFKの流れから、小泉がボックス手前中央の垣田に縦パスを供給。垣田がワンタッチでフリックし、反応した森谷がボックス中央から右足のシュートを放つも、相手GKのセーブに遭う。その後にペースを掴み、ゴールに迫ったのはアウェイチーム。41分には原川の敵陣中央からのスルーパスに抜け出した加藤がボックス左から左足のシュートを放ったが、相手GKにキャッチされる。

前半は相手にボールをコントロールされるも、後半に入って先にチャンスを作ったのは鳥栖。52分、カウンターの流れから菊地がボックス右に抜け出し、マイナスのパスを供給。反応した岩崎がボックス左から左足ダイレクトで振り抜いたが、これは枠を捉えない。

後半の立ち上がりは押し込まれている印象のC大阪。59分にパトリッキとブルーノ・メンデスのアタッカー2枚を投入し、攻撃陣の活性化を図ると、投入された2人のアタッカーが決定機を創出する。

73分に自陣からのロングボールで左サイドに抜け出したパトリッキがスピード感のあるドリブルでボックス左まで侵攻。マイナス方向の折り返しに走り込んだブルーノ・メンデスがボックス中央で合わせると、これが相手DFの手に当たってPKを獲得した。この大きな得点機にキッカーはブルーノ・メンデス。冷静に放ったシュートは相手GKの逆を突き、ゴール右に決まった。

ホームで先制を許した鳥栖だが、83分にセットプレーから同点のチャンスを迎える。左CKの場面で堀米の入れたボールは相手DFにクリアされるも、これをボックス手前右に拾ったのは、後半から途中出場の藤田。フェイントで相手を一人交わして、左足のミドルシュートを放つと、強烈なボールを古巣のゴール右に突き刺した。

鳥栖が同点に追いついた後は、勢いを強めるホームチームに対して懸命な守備を見せるアウェイチームといった展開に。しかし、両チームとも勝ち越しゴールを決めることは叶わずにタイムアップを迎え、この一戦はドロー決着となった。

サガン鳥栖 1-1 セレッソ大阪
【鳥栖】
藤田直之(後38)
【C大阪】
ブルーノ・メンデス(後28)