UEFA、CL準決勝2試合制廃止を検討か? 決勝と共に1週間での開催方式に

2022.04.28 22:38 Thu
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欧州サッカー連盟(UEFA)は、チャンピオンズリーグ(CL)の日程面に関するフォーマットの変更を検討しているようだ。イギリス『タイムズ』など複数メディアが報じている。

今回、フォーマットの変更を検討しているのは、ホーム&アウェイの2試合制で行われている準決勝。

UEFAはこの2試合制を廃止し、“フットボール・ウィーク”と題して準決勝と決勝を共に、中立地にてシングルマッチ形式で1週間程度の期間で開催することを構想しているという。
この形式に類似したものはUEFAネーションズリーグですでに取り入れられており、スペインのスーペル・コパ・デ・エスパーニャでも同様の形式で行われている。

UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長は、アメリカのNFLのスーパーボウルを参考に、試合以外に多くのイベントの共催も見込む“フットボール・ウィーク”構想が多くのプラスをもたらすと考えている。
「スーパーボウルを見ると、それは素晴らしいイベントであり、彼らは素晴らしい方法でそれを行っています。彼らはコンサートを開催し、人々はそこに行って楽しんでいる。たとえ試合に負けたとしても、それを補うためにより多くの収入を得ることができる」

「これは、放送局にとってもスポンサーにとっても素晴らしいイベントになる可能性がある。同じ週に、女子チャンピオンズリーグやユース大会の決勝戦を行うことができ、本当に素晴らしいフットボールの1週間を過ごすことができる。これらのノックアウトの試合はこれまでと異なり、よりエキサイティングだ」

なお、このフォーマット変更に関しては欧州クラブ協会(ECA)の会長であり、パリ・サンジェルマン会長のナセル・アル・ケラフィ氏らも支持しているという。

ただ、2024-25シーズンにも変更が噂されるこの新フォーマットに関しては、勝ち進んだクラブのサポーターがホームで準決勝を観戦できず、開催地によっては渡航費の問題などで現地観戦が不可能となるなど、当該者に対する配慮が置き去りとなっている。

そのため、多くのサポーターやフットボールの商業主義への傾きを懸念する人々からの反発は必至だ。

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