レーティング:リバプール 4-0 マンチェスター・ユナイテッド《プレミアリーグ》
2022.04.20 06:15 Wed
プレミアリーグ第30節延期分、リバプールvsマンチェスター・ユナイテッドが19日にアンフィールドで行われ、ホームのリバプールが4-0で圧勝した。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。
▽リバプール採点

GK
1 アリソン 6.5
試合を通してチームが押し込み続けた中、常にリスク管理を怠らずに的確なスペースケアを続けた。そして、ラッシュフォード、エランガの決定機を見事なシュートストップで阻止。その後の攻勢への流れを作った
DF
66 アレクサンダー=アーノルド 6.5
前半は先制点の起点となるなど、攻撃面で抜群の存在感。後半はサンチョやラッシュフォードの仕掛けに対して、落ち着いた対応を見せた
32 マティプ 6.5
ソリッドな守備を90分間継続。2点目の起点となる絶妙な縦パスなど、ビルドアップや攻撃の起点としても見事に機能
4 ファン・ダイク 6.5
ラッシュフォードの背後へのランニングに対して後手を踏む場面もあったが、試合を通して攻守にハイレベルのパフォーマンスを披露
後半の2ゴールの起点となるボール奪取。過密日程を感じさせない強度の高いプレーを90分間継続し、勝利の立役者の一人に
MF
14 ヘンダーソン 6.5
プレミア通算400試合出場達成。後半は疲労の影響か細かいミスも散見されたが、セカンドへの対応や相手のカウンターを遅らせる守備など黒子の役割を見事に完遂
3 ファビーニョ 7.0
攻守両面で中盤を支配。相手のカウンターの芽を摘み続ける見事な守備に加え、攻撃ではチアゴと共に質の高いリンクマンとして躍動
(→ミルナー -)
6 チアゴ 8.0
巧さ、強さ、賢さ、献身性を兼ね備えたパーフェクトなパフォーマンス。個人で違いを生み続けた
(→ナビ・ケイタ 6.0)
チームにバイタリティをもたらす期待された役割を完遂
FW
11 サラー 7.5
公式戦7試合ぶりのゴールを含む2ゴール1アシスト。今季の公式戦ゴール数を「30」の大台に乗せて完全復活を印象付けた
10 マネ 7.0
1ゴール1アシストを含めチームの3得点に関与。前線からの強度の高い守備、起点づくりとマルチタスクを完璧にこなした
23 ルイス・ディアス 7.0
1ゴール1アシストの活躍で勝利の立役者の一人に。鋭い仕掛けに圧巻のトランジションとクロップスタイルを体現
(→ジョタ 6.0)
ダメ押しの4点目をお膳立て
監督
クロップ 7.0
シティ戦から中2日の過密日程の中でユナイテッドに格の違いを見せつけるシーズンダブル
▽マンチェスター・ユナイテッド採点

GK
1 デ・ヘア 5.0
失点場面で大きな責任はなかったが、屈辱の4失点。相手のプレッシャーに対して、なかなかディフェンスラインを良い形でサポートできなかった
DF
2 リンデロフ 4.5
エランガと共に3失点目に繋がるパスカットを許す。試合を通して判断ミスや力強さを欠く低調なパフォーマンス
4 フィル・ジョーンズ 5.0
3カ月半ぶりとなる今季リーグ戦2試合目の出場。久しぶりの出場のわりにはうまく試合に馴染めたが、チーム同様に相手のクオリティに凌駕された
(→サンチョ 5.5)
鋭い仕掛けで後半唯一の攻め手となったが、周囲のサポートが少なくプレーを限定させられた
5 マグワイア 4.0
4失点目に繋がる軽率なパスを含め、3バック、4バックのいずれでも多くのミスを犯して最終ラインを統率するばかりか、足を引っ張った
MF
29 ワン=ビサカ 5.0
前半は右ウイングバック、後半は左サイドバックでプレー。攻撃の貢献は皆無も、後半はサラー相手に身体を張った好守を見せるなど、守備陣では最も奮闘した選手
6 ポグバ -
途中出場から一発退場となった前回対戦のリベンジを期して臨むも開始10分で負傷交代
(→リンガード 4.5)
スクランブル投入となったが、攻守両面で気の利いた仕事はできず
31 マティッチ 4.5
相手中盤とのマッチアップで完敗。チアゴや中盤に落ちてくるマネに自由に仕事をさせた
20 ダロト 4.5
前半は左ウイングバック、後半は右サイドバックでプレー。幾度かチームを救う好守もあったが、2失点目でサラーに易々と抜け出しを許すなど、失点に関与した
FW
18 ブルーノ・フェルナンデス 4.5
ポグバ交代で2セントラルMFに落ちた前半の出来は厳しかった。インサイドハーフに移った後半もファビーニョに潰されてチャンスメークの仕事は全くできなかった
10 ラッシュフォード 4.5
相手のハイラインと盛んに駆け引きしたが、攻め残りの形が多かった中で勝負所でのマッチアップにことごとく敗れた
36 エランガ 4.5
好タレントではあるが、相手との力量差は大きかった。3失点目の場面では出したリンデロフに責任があるが、ロバートソンを何とかファウルでも止めたかった
(→ハンニバル -)
監督
ラングニック 4.5
C・ロナウドの急遽欠場など、多くの主力を欠いたエクスキューズはあったが、前半の整備されていない3バック採用で自らの首を絞める結果に
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
チアゴ(リバプール)
試合を決定づける2ゴール1アシストのサラーの活躍も見事だったが、攻守両面で異次元のパフォーマンスを見せたマエストロをMOMに選出。守備では的確にパスコースを消しながら要所でボールを奪い切り、攻撃では立ち位置の妙、判断スピード、プレーの正確性から相手のプレスを無効化。常に味方へ意図のあるクリーンなボールを繋ぎ続けた。
リバプール 4-0 マンチェスター・ユナイテッド
【リバプール】
ルイス・ディアス(前5)
サラー(前22)
マネ(後23)
サラー(後40)
▽リバプール採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK
1 アリソン 6.5
試合を通してチームが押し込み続けた中、常にリスク管理を怠らずに的確なスペースケアを続けた。そして、ラッシュフォード、エランガの決定機を見事なシュートストップで阻止。その後の攻勢への流れを作った
DF
66 アレクサンダー=アーノルド 6.5
前半は先制点の起点となるなど、攻撃面で抜群の存在感。後半はサンチョやラッシュフォードの仕掛けに対して、落ち着いた対応を見せた
ソリッドな守備を90分間継続。2点目の起点となる絶妙な縦パスなど、ビルドアップや攻撃の起点としても見事に機能
4 ファン・ダイク 6.5
ラッシュフォードの背後へのランニングに対して後手を踏む場面もあったが、試合を通して攻守にハイレベルのパフォーマンスを披露
26 ロバートソン 7.0
後半の2ゴールの起点となるボール奪取。過密日程を感じさせない強度の高いプレーを90分間継続し、勝利の立役者の一人に
MF
14 ヘンダーソン 6.5
プレミア通算400試合出場達成。後半は疲労の影響か細かいミスも散見されたが、セカンドへの対応や相手のカウンターを遅らせる守備など黒子の役割を見事に完遂
3 ファビーニョ 7.0
攻守両面で中盤を支配。相手のカウンターの芽を摘み続ける見事な守備に加え、攻撃ではチアゴと共に質の高いリンクマンとして躍動
(→ミルナー -)
6 チアゴ 8.0
巧さ、強さ、賢さ、献身性を兼ね備えたパーフェクトなパフォーマンス。個人で違いを生み続けた
(→ナビ・ケイタ 6.0)
チームにバイタリティをもたらす期待された役割を完遂
FW
11 サラー 7.5
公式戦7試合ぶりのゴールを含む2ゴール1アシスト。今季の公式戦ゴール数を「30」の大台に乗せて完全復活を印象付けた
10 マネ 7.0
1ゴール1アシストを含めチームの3得点に関与。前線からの強度の高い守備、起点づくりとマルチタスクを完璧にこなした
23 ルイス・ディアス 7.0
1ゴール1アシストの活躍で勝利の立役者の一人に。鋭い仕掛けに圧巻のトランジションとクロップスタイルを体現
(→ジョタ 6.0)
ダメ押しの4点目をお膳立て
監督
クロップ 7.0
シティ戦から中2日の過密日程の中でユナイテッドに格の違いを見せつけるシーズンダブル
▽マンチェスター・ユナイテッド採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK
1 デ・ヘア 5.0
失点場面で大きな責任はなかったが、屈辱の4失点。相手のプレッシャーに対して、なかなかディフェンスラインを良い形でサポートできなかった
DF
2 リンデロフ 4.5
エランガと共に3失点目に繋がるパスカットを許す。試合を通して判断ミスや力強さを欠く低調なパフォーマンス
4 フィル・ジョーンズ 5.0
3カ月半ぶりとなる今季リーグ戦2試合目の出場。久しぶりの出場のわりにはうまく試合に馴染めたが、チーム同様に相手のクオリティに凌駕された
(→サンチョ 5.5)
鋭い仕掛けで後半唯一の攻め手となったが、周囲のサポートが少なくプレーを限定させられた
5 マグワイア 4.0
4失点目に繋がる軽率なパスを含め、3バック、4バックのいずれでも多くのミスを犯して最終ラインを統率するばかりか、足を引っ張った
MF
29 ワン=ビサカ 5.0
前半は右ウイングバック、後半は左サイドバックでプレー。攻撃の貢献は皆無も、後半はサラー相手に身体を張った好守を見せるなど、守備陣では最も奮闘した選手
6 ポグバ -
途中出場から一発退場となった前回対戦のリベンジを期して臨むも開始10分で負傷交代
(→リンガード 4.5)
スクランブル投入となったが、攻守両面で気の利いた仕事はできず
31 マティッチ 4.5
相手中盤とのマッチアップで完敗。チアゴや中盤に落ちてくるマネに自由に仕事をさせた
20 ダロト 4.5
前半は左ウイングバック、後半は右サイドバックでプレー。幾度かチームを救う好守もあったが、2失点目でサラーに易々と抜け出しを許すなど、失点に関与した
FW
18 ブルーノ・フェルナンデス 4.5
ポグバ交代で2セントラルMFに落ちた前半の出来は厳しかった。インサイドハーフに移った後半もファビーニョに潰されてチャンスメークの仕事は全くできなかった
10 ラッシュフォード 4.5
相手のハイラインと盛んに駆け引きしたが、攻め残りの形が多かった中で勝負所でのマッチアップにことごとく敗れた
36 エランガ 4.5
好タレントではあるが、相手との力量差は大きかった。3失点目の場面では出したリンデロフに責任があるが、ロバートソンを何とかファウルでも止めたかった
(→ハンニバル -)
監督
ラングニック 4.5
C・ロナウドの急遽欠場など、多くの主力を欠いたエクスキューズはあったが、前半の整備されていない3バック採用で自らの首を絞める結果に
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
チアゴ(リバプール)
試合を決定づける2ゴール1アシストのサラーの活躍も見事だったが、攻守両面で異次元のパフォーマンスを見せたマエストロをMOMに選出。守備では的確にパスコースを消しながら要所でボールを奪い切り、攻撃では立ち位置の妙、判断スピード、プレーの正確性から相手のプレスを無効化。常に味方へ意図のあるクリーンなボールを繋ぎ続けた。
リバプール 4-0 マンチェスター・ユナイテッド
【リバプール】
ルイス・ディアス(前5)
サラー(前22)
マネ(後23)
サラー(後40)
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リバプールFWジョタ、控えだった南野拓実やオリジを語る「彼らがどれだけ重要な存在であったか」
リバプールのポルトガル代表FWジオゴ・ジョタが、モナコへと移籍した日本代表MF南野拓実について言及した。 2020年9月にウォルバーハンプトンから完全移籍で加入したジョタ。リバプールのアタッカー陣において、激しいポジション争いが待っていると思われたが、開幕戦でいきなりゴールを決めるなど、プレミアリーグで35試合に出場し15ゴール6アシストを記録していた。 チームにとって欠かせない選手に一気に上り詰めた一方で、冬にはFWルイス・ディアスが加入。ポジション争いのライバルが増える中で、最後まで出番を得続けていた。 しかし、今夏は控えに甘んじていた南野がモナコへ完全移籍。また、ベルギー代表FWディヴォク・オリジはミラン、セネガル代表FWサディオ・マネはバイエルンと3人がチームを去ることに。一方で、ベンフィカからウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスが加入した。 今シーズンもメンバーは変わりながらもポジション争いが待っているジョタだったが、負傷の影響で今シーズンはまだプレーできず。ただ、復帰も近づいているという。 そのジョタはイギリス『スカイ・スポーツ』の独占インタビューで昨シーズンのことやプレーについてコメント。その中で、昨季のポジション争いにも言及し、南野やオリジの存在は大きかったと語った。 「ディボクとタキがプレーしていた時、どれだけ重要な存在であったかはわかっているよ。今シーズンも、それと同じようにしたいね」 「特に、去年と同じように、もう一度全てを賭けるつもりだ。全員が必要なことは分かっている。全員が重要な存在になる」 「その時のために、準備しなければいけない」 ポジション争いがある中で、それぞれがしっかりと準備をし続ける必要があるとしたジョタ。開幕3試合勝利がないチームを救う活躍を見せられるかに注目だ。 2022.08.25 05:50 Thu3
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