【ラ・リーガ第32節プレビュー】セビージャvsレアル・マドリーの上位対決! バルサ&アトレティコはバウンスバック図る
2022.04.15 19:00 Fri
先週末に行われた前節では、アトレティコ・マドリーを除く上位陣が順当に勝ち点3を積み上げる、波乱の少ない一節となった。
来週ミッドウィークにも試合が組み込まれ、シーズン終盤の重要な3連戦の初陣となる第32節では3位のセビージャ(勝ち点60)と、首位のレアル・マドリー(勝ち点72)による上位対決に大きな注目が集まる。
セビージャは前節、グラナダ相手に白熱のシーソーゲームに持ち込まれた中、後半アディショナルタイムにFWラファ・ミル、MFパプ・ゴメスが決めた2ゴールによって競り勝ち、リーグ5戦ぶりの白星を挙げた。ここ数試合攻撃が停滞していた中、アタッカー陣に3ゴールが生まれた点は終盤の戦いに向けたプラス材料だ。首位チームには前回対戦で1-2と競り負けたが、FWヴィニシウスの圧巻の個人技にやられた印象が強く、チーム全体では良い戦いができていた。そのため、ホームサポーターの後押しを生かして前回対戦同様の真っ向勝負で挑みたい。
対するレアル・マドリーは一部主力を温存して戦ったヘタフェ戦をMFカゼミロ、MFルーカス・バスケスのゴールによって2-0の快勝。さらに、チャンピオンズリーグ(CL)のチェルシー戦では3-1で先勝した初戦のアドバンテージを生かし切れずに一時逆転を許したが、MFモドリッチの魔法のアウトサイドで演出したFWロドリゴのゴールで延長戦に持ち込み、最後はヴィニシウスとFWベンゼマの両エース共演のゴールで勝ち切り、見事に準決勝進出を決めた。
その激闘から中4日で戦うセビージャとのアウェイゲームでは出場停止のカゼミロに加え、DFメンディとDFマルセロの左サイドバック2選手が負傷で不在となり、ベンゼマやナチョもコンディションに不安を抱える中での厳しい戦いとなる。したがって、代役やベンチメンバーを含め総力戦で勝ち点3を持ち帰りたいところだ。
しかし、ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝のフランクフルト戦では初戦を1-1のドローで終えた中で臨んだカンプ・ノウでの2ndレグでまさかの2-3の敗戦を喫し、初タイトル獲得の可能性が消滅。2試合を通じてフランクフルトのパフォーマンスは称賛に値したものの、被カウンター時の守備対応、引かれた相手に対する攻撃の精度など、多くの課題を露呈する結果となった。公式戦16試合ぶりとなる敗戦によって今後はリーグ戦一本となるが、カディス相手にリバウンドメンタリティを示せるか。
スペイン勢で唯一準々決勝でCL敗退となったアトレティコ(勝ち点57)は、11位のエスパニョール(勝ち点39)をホームで迎え撃つ一戦で、バウンスバックの勝利を狙う。前節はマジョルカ相手に攻めあぐねた末にPKから決勝点を奪われて0-1の敗戦。格下相手に屈辱のシーズンダブルを喫した。さらに、CLではマンチェスター・シティ相手に後半は完全に押し込む形を作る善戦を見せたものの、最後の精度を欠き0-0のドローに終わった結果、2戦合計0-1での敗退となった。
シティ戦で見せた後半のパフォーマンスは素晴らしいものだったが、結果的には公式戦3試合連続ノーゴールとなっており、今回のエスパニョール戦ではやはり攻撃陣の奮起が求められるところだ。現在、4位をキープも下位との勝ち点差は接近しており、勝ち点3奪取が必須だ。
MF久保建英を擁するマジョルカ(勝ち点29)は、アトレティコ戦での会心の勝利によって、アギーレ新体制での初白星を挙げると共に連敗を「7」でストップ。これにより、17位に浮上し、ひとまず降格圏を脱出した。連勝を狙う今節は、3ポイント差で15位に位置するエルチェ(勝ち点32)とのシックス・ポインターに臨む。
そのアトレティコ戦では後半序盤からの途中出場となった久保は、指揮官から技術、センスを評価されているものの、日々のトレーニングの熱量のなさを指摘されており、新体制での初スタメンに向けては攻守両面でのアピールが求められるところだ。
その他ではバイエルン撃破で国内外の関心を集める7位のビジャレアル(勝ち点46)と、14位のヘタフェ(勝ち点32)の一戦。トップ4への挑戦権を懸けた6位のレアル・ソシエダ(勝ち点54)、5位のベティス(勝ち点56)の上位対決にも注目したい。
《ラ・リーガ第32節》
▽4/15(金)
《28:00》
レアル・ソシエダ vs ベティス
▽4/16(土)
《21:00》
エルチェ vs マジョルカ
《23:15》
アラベス vs ラージョ
《25:30》
バレンシア vs オサスナ
《28:00》
ヘタフェ vs ビジャレアル
▽4/17(日)
《21:00》
グラナダ vs レバンテ
《23:15》
アトレティコ・マドリー vs エスパニョール
《25:30》
アスレティック・ビルバオ vs セルタ
《28:00》
セビージャ vs レアル・マドリー
▽4/18(月)
《28:00》
バルセロナ vs カディス
来週ミッドウィークにも試合が組み込まれ、シーズン終盤の重要な3連戦の初陣となる第32節では3位のセビージャ(勝ち点60)と、首位のレアル・マドリー(勝ち点72)による上位対決に大きな注目が集まる。
セビージャは前節、グラナダ相手に白熱のシーソーゲームに持ち込まれた中、後半アディショナルタイムにFWラファ・ミル、MFパプ・ゴメスが決めた2ゴールによって競り勝ち、リーグ5戦ぶりの白星を挙げた。ここ数試合攻撃が停滞していた中、アタッカー陣に3ゴールが生まれた点は終盤の戦いに向けたプラス材料だ。首位チームには前回対戦で1-2と競り負けたが、FWヴィニシウスの圧巻の個人技にやられた印象が強く、チーム全体では良い戦いができていた。そのため、ホームサポーターの後押しを生かして前回対戦同様の真っ向勝負で挑みたい。
その激闘から中4日で戦うセビージャとのアウェイゲームでは出場停止のカゼミロに加え、DFメンディとDFマルセロの左サイドバック2選手が負傷で不在となり、ベンゼマやナチョもコンディションに不安を抱える中での厳しい戦いとなる。したがって、代役やベンチメンバーを含め総力戦で勝ち点3を持ち帰りたいところだ。
セビージャのアシストによっては、わずかながら逆転優勝の可能性が出てくる2位のバルセロナ(勝ち点60)は、降格圏に沈む18位のカディス(勝ち点28)を相手に8連勝を狙う。前節のレバンテ戦は降格圏の相手に対して、ピリッとしないプレーが目立って1試合で3本のPKを与える不運もあって大苦戦。しかし、MFペドリとMFガビの同時投入、FWルーク・デ・ヨングの途中投入が完璧に嵌り、長身FWの劇的な後半アディショナルタイムの決勝点によって3-2の勝利を収めた。
しかし、ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝のフランクフルト戦では初戦を1-1のドローで終えた中で臨んだカンプ・ノウでの2ndレグでまさかの2-3の敗戦を喫し、初タイトル獲得の可能性が消滅。2試合を通じてフランクフルトのパフォーマンスは称賛に値したものの、被カウンター時の守備対応、引かれた相手に対する攻撃の精度など、多くの課題を露呈する結果となった。公式戦16試合ぶりとなる敗戦によって今後はリーグ戦一本となるが、カディス相手にリバウンドメンタリティを示せるか。
スペイン勢で唯一準々決勝でCL敗退となったアトレティコ(勝ち点57)は、11位のエスパニョール(勝ち点39)をホームで迎え撃つ一戦で、バウンスバックの勝利を狙う。前節はマジョルカ相手に攻めあぐねた末にPKから決勝点を奪われて0-1の敗戦。格下相手に屈辱のシーズンダブルを喫した。さらに、CLではマンチェスター・シティ相手に後半は完全に押し込む形を作る善戦を見せたものの、最後の精度を欠き0-0のドローに終わった結果、2戦合計0-1での敗退となった。
シティ戦で見せた後半のパフォーマンスは素晴らしいものだったが、結果的には公式戦3試合連続ノーゴールとなっており、今回のエスパニョール戦ではやはり攻撃陣の奮起が求められるところだ。現在、4位をキープも下位との勝ち点差は接近しており、勝ち点3奪取が必須だ。
MF久保建英を擁するマジョルカ(勝ち点29)は、アトレティコ戦での会心の勝利によって、アギーレ新体制での初白星を挙げると共に連敗を「7」でストップ。これにより、17位に浮上し、ひとまず降格圏を脱出した。連勝を狙う今節は、3ポイント差で15位に位置するエルチェ(勝ち点32)とのシックス・ポインターに臨む。
そのアトレティコ戦では後半序盤からの途中出場となった久保は、指揮官から技術、センスを評価されているものの、日々のトレーニングの熱量のなさを指摘されており、新体制での初スタメンに向けては攻守両面でのアピールが求められるところだ。
その他ではバイエルン撃破で国内外の関心を集める7位のビジャレアル(勝ち点46)と、14位のヘタフェ(勝ち点32)の一戦。トップ4への挑戦権を懸けた6位のレアル・ソシエダ(勝ち点54)、5位のベティス(勝ち点56)の上位対決にも注目したい。
《ラ・リーガ第32節》
▽4/15(金)
《28:00》
レアル・ソシエダ vs ベティス
▽4/16(土)
《21:00》
エルチェ vs マジョルカ
《23:15》
アラベス vs ラージョ
《25:30》
バレンシア vs オサスナ
《28:00》
ヘタフェ vs ビジャレアル
▽4/17(日)
《21:00》
グラナダ vs レバンテ
《23:15》
アトレティコ・マドリー vs エスパニョール
《25:30》
アスレティック・ビルバオ vs セルタ
《28:00》
セビージャ vs レアル・マドリー
▽4/18(月)
《28:00》
バルセロナ vs カディス
バルセロナの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
|
バルセロナの人気記事ランキング
1
イニエスタ氏に指導者転身の動き ドバイでコーチライセンス講習に
元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ氏に指導者転身の動きだ。 今月8日にバルセロナで始まり、ヴィッセル神戸、エミレーツ・クラブ、そしてスペイン代表で彩った現役キャリアに別れを告げたイニエスタ氏。それから1週間が経ったばかりだが、早くも次のキャリアに歩みを進めるという。 スペイン『マルカ』によると、イニエスタ氏はアジアサッカー連盟(AFC)が進めるAFCのB級ライセンス取得のため、12日からドバイで講習に参加。アジアの有名な元選手たちとともに、3カ月間のプログラムに励むようだ。 学んでいく内容はトレーニングのトレンドをはじめ、攻守のプレー原則と方法や、個人および、集団のチーム戦術、ゲームメソッドの構築とさまざま。試合分析や、回復プロセス、栄養学なども学びのテーマとなる模様だ。 現時点でこれといって将来を決めているわけでなく、家族との時間やフットボール以外のビジネスにも取り組む見通しというイニエスタ氏だが、指導者の第一歩を踏み出している。 2024.10.15 23:17 Tue2
「ほぼ準備はできていた」バルサFWハフィーニャはイタリア代表だった人生も? 現在はブラジル代表で主軸に「幸運だった」
バルセロナのブラジル代表FWハフィーニャが、イタリア代表としてプレーしていたキャリアがあったことを明かした。 ポルトガルのヴィトーリア・ギマランイスでプロキャリアをスタートさせたハフィーニャはスポルティングCP、スタッド・レンヌ、リーズ・ユナイテッドでプレー。2022年7月にバルセロナへと完全移籍で加入した。 今シーズンはラ・リーガで32試合に出場し16ゴール11アシストを記録。チャンピオンズリーグ(CL)でも13試合で12ゴール9アシストを記録しており、公式戦52試合で31ゴール25アシストと50ゴール以上に絡む活躍を見せている。 バルセロナは3冠の可能性も残っている中で、バロンドール受賞に最も近いとされるハフィーニャだが、ジャーナリストであるイサベラ・パリアリさんのYouTubeに出演。意外な事実を明かし、イタリア代表としてプレーしていた可能性を語った。 「イタリア代表への招集を受け入れるところだった。ほぼ準備はできていた。でもパスポートが届かなかったので、幸運だった」 「イタリア代表から電話があった。ジョルジーニョ(アーセナル)は、いつだって電話をくれた。イタリアのスタッフが僕のために素晴らしいプロジェクトを用意してくれていて、本当に感銘を受けた」 「でも同時に、心の奥底ではブラジル代表のユニフォームを着られるという1%の希望がまだ残っていた。そして幸運なことに、イタリアのパスポートが間に合わなかったんだ」 ハフィーニャはブラジルとイタリアの2つの国籍を保有。父親もブラジル人でありながら、イタリアのパスポートを持っていた。 アーセナルのMFジョルジーニョやウェストハムのDFエメルソン・パルミエリのように、ブラジル人ながらイタリア代表でプレーする可能性も十分にあったが、手続の問題でなれずにいた。 その後リーズでの活躍が認められ、2021年10月にブラジル代表デビュー。イタリア代表を逃してから1年後に心の底にあった夢を叶え、現在では主軸としてプレーしている。 2025.05.05 23:05 Mon3
浦和がバルサ、リバプールと並ぶ!! 『世界の熱狂的なサポーター5選』に浦和サポーターが選出!
▽世界各国のフットボールシーンにおいて、熱狂的なサポーターを抱えることで知られるクラブがいくつかある。日本を代表する熱狂的なサポーターと言えば、浦和レッズサポーターだが、『Fox Sports』が選ぶ『世界の熱狂的なサポーター5選』に見事選ばれた。 ▽浦和が選ばれた『世界の熱狂的なサポーター5選』には、リーベル・プレート(アルゼンチン)、ガラタサライ(トルコ)、リバプール(イングランド)、バルセロナ(スペイン)が入っており、浦和サポーターは世界でも“熱狂的”なファンで知られるクラブと肩を並べることとなった。 ▽浦和については「Jリーグの20シーズン中、14シーズンで最高の平均入場者数を誇り、サポーターが作る最高のコレオグラフィーがある」と紹介。「次東京に行く際は、埼玉スタジアムでの試合を観て欲しい」と、観戦を勧めている。以下、4クラブのサポーターの特徴を紹介。 ◆リーベル・プレート(アルゼンチン) ▽リーベル・プレートは、アルゼンチンで最もサポーターが多いクラブの1つで、ボカ・ジュニアーズとの激しいライバル関係は有名だ。ロス・ミジョナリオス(億万長者)の愛称でも知られ、ボカ・ジュニアーズとのダービーは、死人が出るほどの激しい試合になるとも言われている。 ◆ガラタサライ(トルコ) ▽ガラタサライは、ファンの大声援が地響きを起こすとも称されるほど。悪名高い「Wellcome to Hell(地獄へようこそ)」というバナーは広く知られている。1993年のマンチェスター・ユナイテッド戦、2001年のパリ・サンジェルマン戦ではサポーターが衝突し、まさに“地獄”となってしまった。 ◆リバプール(イングランド) ▽サポーターを「12人目の男」と考えるリバプール。「You'll Never Walk Alone」の大合唱は有名であり、スタジアムが素晴らしい雰囲気で包まれる。2005年のチャンピオンズリーグ決勝のミラン戦では、ビハインドで迎える後半にサポーターの大声援が選手の背中を後押しし、逆転での優勝に繋がったとも。 ◆バルセロナ(スペイン) ▽かつては「ソシオ」がチームを支えるほど、サポーターとの関係が重要視されているバルセロナ。近年、胸スポンサーを入れるようになったが、それまではサポーターの会員費と入場料収入でクラブは運営されていた。かつて、レアル・マドリーへ禁断の移籍をしたルイス・フィーゴが凱旋した時には、豚の頭が投げ込まれるほど熱狂的だ。 2017.10.12 22:45 Thu4
