ナイジェリア代表MFヌワカリがウエスカの非道行為を糾弾! AFCON出場や契約延長巡り脅迫被害

2022.04.07 22:59 Thu
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ナイジェリア代表MFケレチ・ヌワカリ(23)が、今月に契約を解消したスペイン2部のウエスカから受けた非道な行為を糾弾した。『ESPN』が伝えている。
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2015年にFIFA U-17ワールドカップを制したU-17ナイジェリア代表のエースとして注目を集めたヌワカリは、2016年から2019年までアーセナルにも在籍。トップチームでのプレー機会がないまま、2019年夏にウエスカに完全移籍で加入し、ここまで公式戦33試合に出場していた。しかし、ヌワカリとウエスカは今月5日に突如契約を解消していた。その理由に関してクラブサイドから言及はなかったが、選手自身が自身の公式SNSを通じて長文の声明を掲載。
ウエスカのスポーツディレクターを務めるルベン・ガルシア氏からアフリカ・ネーションズカップ(AFCON)出場を拒否するよう脅迫に近い圧力を受けたほか、給与の支払い拒否など、様々な非道な行為を受けたことを告白した。

「もう沈黙で苦しむことはない」
「ルベン・ガルシアは、『重要な大会ではない』という理由で、僕にAFCONに行かないよう極端な圧力をかけてきた。仮にAFCONに出たら、もうウエスカでプレーすることはないと言われた」

「この行動と自分の国ナイジェリアへの敬意の欠如は本当に心が痛むもので、クラブが僕をいじめて自分たちのやり方を通そうとした最新の例だった」

また、ヌワカリによると、ルベン・ガルシア氏は給与の支払いを意図的に遅延させることで、同選手に対して新契約へのサインを要求。その際、母親の治療費を支払うため、給与の支払いを求めたものの、それも拒否されていたという。

「ルベン・ガルシアは僕の要求(給与の支払い)に対して、『この新契約にサインすれば、今夜、支払うべきものを支払う』と言われた」

今冬の移籍市場で他クラブへの移籍を強要した際にも給与支払いの拒否や懲戒処分をちらつかせる不適切な行為があったと主張。さらに、最終的に移籍を拒否した後はチームを追放され、トレーニング施設の利用も拒絶されていたという。

「今冬の移籍市場の最終日にはルベン・ガルシアから電話があり、セグンダの他のクラブから遅れてオファーが来たため、クラブを去らなければならないと言われた」

「彼は、もし僕がクラブを去らないのであれば、給料を支払わないと脅した。僕に与えられた選択肢は、『退団しなければ懲戒処分を開く』というものだけだった」

「その後、練習場に顔を出したら、クラブのメンバーが契約解除の書類にサインするように強要してきたけど、僕はそれを拒否した」

「僕には養うべき家族がいるし、どんなプレーヤーであってもこのような非人道的な扱いを受けるべきでない」

なお、ヌワカリに糾弾されたウエスカはすぐさま声明を発表。同選手の主張を否定すると共に、クラブのイメージを著しく損なったとして法的措置を辞さない構えであることを明かした。

「ケレチ・ヌワカリの発言に関連して。我々は、クラブがプレーヤーに対して、最大限の敬意をもって常に行動してきたという完全な確信をもって、その真実性の欠如に対する完全な反論を表明したい」

「しかし、この声明(ヌワカリの)にあるいくつかの発言は深刻なものであり、クラブは正当な権利と利益を守るために適切と思われる行動を取ることを留保する」

一方、ヌワカリのチーム追放時に介入したスペインサッカー選手会(AFE)は、ウエスカの事実上の解雇措置が不当な行為であるとし、今後法廷で争うことを示唆している。

「AFEは、クラブが採用したこの一方的な決議により、ケレチ・ヌワカリの労働者の権利が明らかに侵害されたことを理解している」

現時点でヌワカリ、ウエスカの主張のいずれが正しいものかは不明だが、仮にヌワカリの主張通りであれば、クラブの非人道的な扱いは今後大きな波紋を広げることになるはずだ。

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