マドリーが昨季王者チェルシーに敵地で3発先勝! 圧巻ベンゼマがCL史上4人目の2試合連続ハット《CL》
2022.04.07 05:57 Thu
チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグ、チェルシーvsレアル・マドリーが6日にスタンフォード・ブリッジで行われ、アウェイのマドリーが1-3で先勝した。
大会連覇を目指すチェルシーはラウンド16でフランス王者のリールと対戦。勝負の際を見極めた試合巧者の戦いぶりで2連勝を飾り、2戦合計4-1で順当に勝ち抜けを決めた。ただ、直近のブレントフォード戦ではホームで格下相手に今季最多の4失点を喫して1-4の惨敗。公式戦連勝が「6」でストップすると共に、今回の大一番に大きな不安を残す格好となった。
その大敗からのバウンスバックを図るトゥヘル監督は、この一戦に向けて先発4人を変更。マルコス・アロンソ、ロフタス=チーク、ツィエク、ヴェルナーに代えて、クリステンセン、リース・ジェームズ、ジョルジーニョ、プリシッチを起用。並びを[4-3-3]から[3-4-2-1]に変更した。
一方、マドリーはラウンド16最注目カードとなったパリ・サンジェルマン(PSG)戦で2試合連続先制を許す厳しい戦いを強いられたものの、サンティアゴ・ベルナベウで戦った2ndレグの後半にベンゼマの圧巻のハットトリックが生まれ、2戦合計3-2での劇的な勝ち上がりを見せた。ラ・リーガでは前々節のバルセロナ戦で0-4の惨敗という今季最大の屈辱を味わったが、直近のセルタ戦では物議を醸す判定があったものの、ベンゼマのPKによる2ゴールで2-1と競り勝ってリバウンドメンタリティを示した。
新型コロナウイルスの陰性が確認され、無事ロンドン入りしたアンチェロッティ監督は、今回の古巣対戦に向け先発2人を変更。ルーカス・バスケス、アセンシオに代えてカルバハル、バルベルデを起用。[4-3-3]の3トップは右からバルベルデ、ベンゼマ、ヴィニシウスという並びとなった。
一方、やや球際で劣勢を強いられるマドリーだったが、自慢のアタッカー陣の鮮やかな連携から両チームを通じて最初の決定機を作り出す。10分、ハーフウェイライン付近の右サイドでアスピリクエタのパスをバルベルデが引っかけてカウンター発動。サイドに流れたベンゼマが絶妙なヒールパスで内を取ったバルベルデにつなぐと、ウルグアイ代表MFはボックス左に走り込むヴィニシウスにすかさずラストパス。細かいタッチでカットインしたヴィニシウスが得意の形で右足を振るが、このシュートはクロスバーを叩いた。
クロスバーに救われて難を逃れたチェルシーはこの直後に最初の決定機を創出。15分、味方からバックパスを受けたDFミリトンのコントロールミスを突いたハヴァーツがボールを奪った後にファウルを誘ってボックス手前左の好位置でFK獲得。ここでキッカーのリース・ジェームズが低い弾道の鋭いシュートを枠に飛ばすが、これは古巣対戦で気合いが入るGKクルトワにはじき出された。
互いに1度ずつ決定機を作り合い、よりオープンな攻防が期待される中、アウェイチームのホットラインが早速開通する。21分、相手陣内左のハーフスペースでボールを受けたクロースから左サイドのヴィニシウスに縦パスが通る。ここでヴィニシウスは内側でサポートに入ったベンゼマにボールを預けてスペースに走り込みパスを受け直し、正確な左足のクロスを供給。これをボックス中央に走り込んだベンゼマがゴール左上隅へヘディングシュートで流し込んだ。
ヴィニシウスとベンゼマの鮮やかな連携から敵地で先手を奪ったマドリーは気落ちした相手に畳みかける攻めを見せる。24分、相手陣内右のハーフスペースで縦に運んだモドリッチが右に張るバルベルデへつなぐ。カルバハルがオーバーラップで相手守備を引き付けると、ウルグアイ代表MFは内側でサポートに入ったモドリッチへショートパス。ここでエルブランコの背番号10が絶妙なダイレクトクロスを上げると、DFチアゴ・シウバの背後を完璧に取ったベンゼマが難しい体勢ながらもゴール右隅の完璧なコースへ再びヘディングシュートを流し込んだ。
相手のエースに完璧な仕事を許して瞬く間に失点を重ねたチェルシーは、前からの圧力を強めて早い時間帯のゴールを目指すが、アラバや相手の中盤にうまくいなされてなかなか良い形で攻撃を仕掛けられない。逆に、相手に引っくり返されると、セットプレーからミリトン、カウンターからカルバハルと相手守備陣にゴールを脅かされる。
それでも、前半終盤にかけて徐々にフィニッシュの場面を増やし始めたホームチームは、絶好調のハヴァーツがゴールをこじ開ける。40分、右サイド深くで仕掛けたリース・ジェームズが相手DFを引き付けてボックス手前のジョルジーニョにつなぐと、イタリア代表MFからの絶妙な浮き球パスに対してDFカルバハルの背後を取ったハヴァーツがヘディングシュート。GKクルトワの手を弾いたボールがゴール右隅に決まった。
劣勢を強いられるも何とか1点リードで試合を折り返したチェルシーは、ハーフタイム明けにクリステンセン、カンテを下げてコバチッチ、ツィエクとより攻撃的なカードを切って[4-3-3]に並びを変更した。この交代による変化に注目が集まったが、痛恨のミスでマドリーに3点目を献上することになった。
後半立ち上がりの46分、カゼミロが大きくクリアしたボールをボックス外に大きく出ていたGKメンディが対応。ベンゼマがプレッシャーに来ていたものの、近くに2つのパスコースがあった中、メンディは左にいたリュディガーへ中途半端なパスを出す。スピードを上げて距離を縮めたベンゼマに対して、面食らったリュディガーが大きく蹴り出せずに引っかけられると、ベンゼマは無人のゴールへシュートを流し込み、CL史上4人目となる2試合連続のハットトリックを難なく達成した。
信じがたいミスでハヴァーツのゴールをフイにしたチェルシーは気持ちを切り替えてすぐさま攻勢を仕掛けていく。50分にはハヴァーツのシュートのこぼれ球に反応したアスピリクエタが右足を強振。強烈なシュートがゴール右上隅の完璧なコースへ向かうが、これはGKクルトワの驚異的なセーブにはじき出された。
以降もリスクを冒して前に出るものの、相手の堅守を前に攻めあぐねる状況が続くチェルシーは、64分にジョルジーニョ、プリシッチを下げてロフタス=チーク、ルカクを同時投入。一方、マドリーはハムストリングを痛めたミリトンに代えてナチョを同じタイミングでピッチへ送り出した。
すると、この交代で明らかに迫力が出てきたホームチームは、マドリーの守備陣に脅威を与える攻撃を見せ始める。だが、ボックス中央で一瞬フリーとなったルカクの2度のヘディングシュート、マウントの狙いすましたミドルシュートはいずれも枠を捉え切れない。
この試合で初めて難しい時間帯に入ったアンチェロッティ監督は、守備面で無理が利かなくなってきたクロースを下げて74分にカマヴィンガを投入。さらに、終盤の86分には殊勲のベンゼマ、足を痛めたバルベルデに代えて昨シーズンはトッテナム、アーセナルとロンドンのライバルチームでプレーしていたベイル、セバージョスを同時投入した。
マドリーの交代策に加え、チェルシーの息切れによって後半最終盤は試合が膠着。リース・ジェームズの強烈なミドルシュートやボックス内でのツィエクのシュートチャンスも、ゴールにはつながらず。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、昨季敗れたブリッジでリベンジを果たしたマドリーがベスト4進出に大きく近づく3-1の先勝を収めた。なお、運命の2ndレグは12日にサンティアゴ・ベルナベウで行われる。
大会連覇を目指すチェルシーはラウンド16でフランス王者のリールと対戦。勝負の際を見極めた試合巧者の戦いぶりで2連勝を飾り、2戦合計4-1で順当に勝ち抜けを決めた。ただ、直近のブレントフォード戦ではホームで格下相手に今季最多の4失点を喫して1-4の惨敗。公式戦連勝が「6」でストップすると共に、今回の大一番に大きな不安を残す格好となった。
その大敗からのバウンスバックを図るトゥヘル監督は、この一戦に向けて先発4人を変更。マルコス・アロンソ、ロフタス=チーク、ツィエク、ヴェルナーに代えて、クリステンセン、リース・ジェームズ、ジョルジーニョ、プリシッチを起用。並びを[4-3-3]から[3-4-2-1]に変更した。
新型コロナウイルスの陰性が確認され、無事ロンドン入りしたアンチェロッティ監督は、今回の古巣対戦に向け先発2人を変更。ルーカス・バスケス、アセンシオに代えてカルバハル、バルベルデを起用。[4-3-3]の3トップは右からバルベルデ、ベンゼマ、ヴィニシウスという並びとなった。
昨シーズンの準決勝で対峙した両雄によるベスト4進出を懸けた注目の初戦は、ホームの大歓声を後押しにしたチェルシーがよりアグレッシブな入りを見せる。カンテ、マウント、リュディガーと前から圧力をかけるホームチームは、サイドを起点にスピーディーな攻めでチャンスを窺う。
一方、やや球際で劣勢を強いられるマドリーだったが、自慢のアタッカー陣の鮮やかな連携から両チームを通じて最初の決定機を作り出す。10分、ハーフウェイライン付近の右サイドでアスピリクエタのパスをバルベルデが引っかけてカウンター発動。サイドに流れたベンゼマが絶妙なヒールパスで内を取ったバルベルデにつなぐと、ウルグアイ代表MFはボックス左に走り込むヴィニシウスにすかさずラストパス。細かいタッチでカットインしたヴィニシウスが得意の形で右足を振るが、このシュートはクロスバーを叩いた。
クロスバーに救われて難を逃れたチェルシーはこの直後に最初の決定機を創出。15分、味方からバックパスを受けたDFミリトンのコントロールミスを突いたハヴァーツがボールを奪った後にファウルを誘ってボックス手前左の好位置でFK獲得。ここでキッカーのリース・ジェームズが低い弾道の鋭いシュートを枠に飛ばすが、これは古巣対戦で気合いが入るGKクルトワにはじき出された。
互いに1度ずつ決定機を作り合い、よりオープンな攻防が期待される中、アウェイチームのホットラインが早速開通する。21分、相手陣内左のハーフスペースでボールを受けたクロースから左サイドのヴィニシウスに縦パスが通る。ここでヴィニシウスは内側でサポートに入ったベンゼマにボールを預けてスペースに走り込みパスを受け直し、正確な左足のクロスを供給。これをボックス中央に走り込んだベンゼマがゴール左上隅へヘディングシュートで流し込んだ。
ヴィニシウスとベンゼマの鮮やかな連携から敵地で先手を奪ったマドリーは気落ちした相手に畳みかける攻めを見せる。24分、相手陣内右のハーフスペースで縦に運んだモドリッチが右に張るバルベルデへつなぐ。カルバハルがオーバーラップで相手守備を引き付けると、ウルグアイ代表MFは内側でサポートに入ったモドリッチへショートパス。ここでエルブランコの背番号10が絶妙なダイレクトクロスを上げると、DFチアゴ・シウバの背後を完璧に取ったベンゼマが難しい体勢ながらもゴール右隅の完璧なコースへ再びヘディングシュートを流し込んだ。
相手のエースに完璧な仕事を許して瞬く間に失点を重ねたチェルシーは、前からの圧力を強めて早い時間帯のゴールを目指すが、アラバや相手の中盤にうまくいなされてなかなか良い形で攻撃を仕掛けられない。逆に、相手に引っくり返されると、セットプレーからミリトン、カウンターからカルバハルと相手守備陣にゴールを脅かされる。
それでも、前半終盤にかけて徐々にフィニッシュの場面を増やし始めたホームチームは、絶好調のハヴァーツがゴールをこじ開ける。40分、右サイド深くで仕掛けたリース・ジェームズが相手DFを引き付けてボックス手前のジョルジーニョにつなぐと、イタリア代表MFからの絶妙な浮き球パスに対してDFカルバハルの背後を取ったハヴァーツがヘディングシュート。GKクルトワの手を弾いたボールがゴール右隅に決まった。
劣勢を強いられるも何とか1点リードで試合を折り返したチェルシーは、ハーフタイム明けにクリステンセン、カンテを下げてコバチッチ、ツィエクとより攻撃的なカードを切って[4-3-3]に並びを変更した。この交代による変化に注目が集まったが、痛恨のミスでマドリーに3点目を献上することになった。
後半立ち上がりの46分、カゼミロが大きくクリアしたボールをボックス外に大きく出ていたGKメンディが対応。ベンゼマがプレッシャーに来ていたものの、近くに2つのパスコースがあった中、メンディは左にいたリュディガーへ中途半端なパスを出す。スピードを上げて距離を縮めたベンゼマに対して、面食らったリュディガーが大きく蹴り出せずに引っかけられると、ベンゼマは無人のゴールへシュートを流し込み、CL史上4人目となる2試合連続のハットトリックを難なく達成した。
信じがたいミスでハヴァーツのゴールをフイにしたチェルシーは気持ちを切り替えてすぐさま攻勢を仕掛けていく。50分にはハヴァーツのシュートのこぼれ球に反応したアスピリクエタが右足を強振。強烈なシュートがゴール右上隅の完璧なコースへ向かうが、これはGKクルトワの驚異的なセーブにはじき出された。
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すると、この交代で明らかに迫力が出てきたホームチームは、マドリーの守備陣に脅威を与える攻撃を見せ始める。だが、ボックス中央で一瞬フリーとなったルカクの2度のヘディングシュート、マウントの狙いすましたミドルシュートはいずれも枠を捉え切れない。
この試合で初めて難しい時間帯に入ったアンチェロッティ監督は、守備面で無理が利かなくなってきたクロースを下げて74分にカマヴィンガを投入。さらに、終盤の86分には殊勲のベンゼマ、足を痛めたバルベルデに代えて昨シーズンはトッテナム、アーセナルとロンドンのライバルチームでプレーしていたベイル、セバージョスを同時投入した。
マドリーの交代策に加え、チェルシーの息切れによって後半最終盤は試合が膠着。リース・ジェームズの強烈なミドルシュートやボックス内でのツィエクのシュートチャンスも、ゴールにはつながらず。
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