【ELプレビュー】鎌田&長谷部が優勝候補バルサに挑む! 好勝負必至の準々決勝初戦
2022.04.07 18:00 Thu
ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝の1stレグが7日に開催される。ベスト4進出を懸けた初戦の展望を紹介していく。
《25:45》
RBライプツィヒ vs アタランタ
《28:00》
フランクフルト vs バルセロナ
ブラガ vs レンジャーズ
ウェストハム vs リヨン
◆鎌田&長谷部vsバルセロナ

MF鎌田大地とMF長谷部誠を擁するフランクフルトは、3シーズンぶりのベスト4進出を懸けて優勝候補筆頭のバルセロナと対戦する。
フランクフルトは、ラウンド16でバルセロナと同じスペイン勢のベティスと対戦。敵地での1stレグは鎌田の1ゴールなどで2-1の先勝を収めたが、ホームでの2ndレグでは後半終盤の失点によって2戦合計2-2のタイに持ち込まれた。それでも、PK戦突入かに思われた延長後半ラストプレーで相手のオウンゴールを誘い、劇的な形で8強入りを決めた。
絶好調のバルセロナ相手に無失点で終えられる可能性は低いため、ここまでのEL8試合4ゴールと今季も“EL男”ぶりを発揮する鎌田を筆頭に、攻撃陣がいかにカウンターから相手ゴールに迫れるかが突破のカギを握る。
バルセロナはラウンド16でガラタサライと対戦。国内リーグで大不振に陥るトルコ勢相手に圧勝が予想された中、ホームでの初戦では相手の堅守に苦しみ0-0のドロー。さらに、難所イスタンブールでは先にゴールをこじ開けられる逆境に陥ったが、MFペドリ、FWオーバメヤンの2ゴールで逆転し、最後は順当に勝ち抜けを決めた。
さらに、直後に行われたレアル・マドリーとのエル・クラシコ、直近のセビージャ戦とラ・リーガでの上位対決にいずれも勝利を収め、6連勝で一気に2位浮上。現在のヨーロッパのクラブにおいて最も勢いに乗るチームのひとつとなっている。
フランクフルトとの2試合の前後ではレバンテ、カディスといずれも格下との対戦が組まれており、全力を注げる状況だ。消耗戦となったセビージャ戦からは幾つかのポジションでターンオーバーが見込まれるが、DFエリック・ガルシアやMFガビ、FWアダマ・トラオレなど強烈なタレントが揃っており、激しいポジション争いの中でギラギラした選手たちがドイツの地で躍動の予感だ。
◆白熱のトランジションゲームに期待

一昨シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)で大躍進を果たしたRBライプツィヒとアタランタの一戦は、白熱のトランジションゲームが期待される今ラウンド屈指の好カードだ。
CL3位敗退組のライプツィヒはプレーオフでレアル・ソシエダを撃破。ラウンド16では当初スパルタク・モスクワとの対戦が決定していたが、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、UEFAがロシア勢の大会締め出しの制裁を科したことで、不戦勝での勝ち上がりとなった。
また、マーシュ前監督の下では不振を極めたものの、ドメニコ・テデスコ監督就任以降は9勝3分け2敗と、ブンデスリーガでも大幅に成績を改善させ、一気にトップ4圏内の4位に浮上。直近のドルトムント戦では敵地で4-1の圧勝を飾っている。
同じくCL3位敗退組のアタランタは、ラウンド16でライプツィヒと同じドイツ勢のレバークーゼンと対戦。ホームでの初戦に3-2で打ち勝つと、敵地での2ndレグではFWシック、MFヴィルツ、DFフリンポンら多くの主力を欠く相手をいなしながら後半終盤のMFボガのゴールで突き放し、2戦合計4-2での勝ち抜けとなった。
ただ、国内リーグでは後半戦に入って取りこぼしが目立ち始め、直近のナポリ戦を1-3で落としたことで7位に転落。主砲サパタのコンディション不良や勤続疲労によって自慢の得点力にやや翳りが見せ始めている点は気がかりだ。
今回の一戦ではスタイルはやや異なるものの、[3-4-1-2(3-4-2-1)]の布陣をベースに、互いに球際のバトルを得意とするタレントが揃っていることもあり、攻守が目まぐるしく入れ替わる白熱のトランジションゲームが期待されるところだ。
◆優勝候補撃破のハマーズvsフランス屈指の名門

プレミアリーグで躍進続くウェストハム、フランス屈指の名門リヨンが対峙する一戦は、前述の2試合に劣らず、好勝負が期待される。
ウェストハムは前ラウンドで大会最多優勝クラブにして、決勝の会場サンチェス・ピスフアンを本拠地とする優勝候補セビージャと対戦。敵地での初戦は0-1で落としたが、ホームでの2ndレグではMFライスが今季最高のパフォーマンスと評した見事な戦いぶりで、延長戦までもつれ込んだ激戦を2-0で制し、優勝候補撃破を成し遂げた。
国内リーグでは自力でのトップ4フィニッシュは厳しくなってきたが、FWボーエンの復帰によって直近のエバートン戦もしぶとく勝ち切っており、良い形で今回の一戦に臨めるはずだ。
対するリヨンはラウンド16でCL3位敗退組のポルトと対戦。敵地での初戦をMFパケタのゴールで先勝し、ホームでの2ndレグでは拮抗した試合を1-1のドローで終え、8強へ駒を進めた。
国内リーグではここまで9位に低迷し、ボス監督の来季以降の去就が騒がしくなっているが、直近のアンジェ戦をFWムサ・デンベレの2ゴールなどで3-2の勝利を収め、こちらも良いイメージで臨めるはずだ。
◆レンジャーズがさらなる躍進狙う

ポルトガルの強豪ブラガ、スコットランド王者レンジャーズというアウトサイダー同士の一戦では、ここまで快進撃を見せるレンジャーズのパフォーマンスに注目が集まる。
プレーオフで優勝候補ドルトムントを2戦合計6-4で退けたレンジャーズは、前ラウンドでもツルヴェナ・ズヴェズダに2戦合計4-2と危なげなく勝ち切った。
ただ、国内リーグでは直近のオールド・ファームで宿敵セルティックに1-2で敗れ、連覇が絶望的な状況だ。そのため、今回の一戦ではモナコを破って勢いに乗るブラガを相手にバウンスバックの勝利を飾り、今大会での更なる躍進を狙いたい。
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◆EL準々決勝 1stレグ▽4/7(木)《25:45》
RBライプツィヒ vs アタランタ
《28:00》
フランクフルト vs バルセロナ
ブラガ vs レンジャーズ
ウェストハム vs リヨン

Getty Images
MF鎌田大地とMF長谷部誠を擁するフランクフルトは、3シーズンぶりのベスト4進出を懸けて優勝候補筆頭のバルセロナと対戦する。
フランクフルトは、ラウンド16でバルセロナと同じスペイン勢のベティスと対戦。敵地での1stレグは鎌田の1ゴールなどで2-1の先勝を収めたが、ホームでの2ndレグでは後半終盤の失点によって2戦合計2-2のタイに持ち込まれた。それでも、PK戦突入かに思われた延長後半ラストプレーで相手のオウンゴールを誘い、劇的な形で8強入りを決めた。
ただ、国内リーグでは残り6試合でEL出場圏内の5位と6ポイント差の9位と微妙な立ち位置で、直近の2試合ではRBライプツィヒ、グロイター・フュルト相手に2試合連続ゴールレスドローと勝ち切れない状況が続く。直近の公式戦8試合連続で複数失点なしと、守備の安定感は誇っていいが、攻撃の迫力不足は否めない。
絶好調のバルセロナ相手に無失点で終えられる可能性は低いため、ここまでのEL8試合4ゴールと今季も“EL男”ぶりを発揮する鎌田を筆頭に、攻撃陣がいかにカウンターから相手ゴールに迫れるかが突破のカギを握る。
バルセロナはラウンド16でガラタサライと対戦。国内リーグで大不振に陥るトルコ勢相手に圧勝が予想された中、ホームでの初戦では相手の堅守に苦しみ0-0のドロー。さらに、難所イスタンブールでは先にゴールをこじ開けられる逆境に陥ったが、MFペドリ、FWオーバメヤンの2ゴールで逆転し、最後は順当に勝ち抜けを決めた。
さらに、直後に行われたレアル・マドリーとのエル・クラシコ、直近のセビージャ戦とラ・リーガでの上位対決にいずれも勝利を収め、6連勝で一気に2位浮上。現在のヨーロッパのクラブにおいて最も勢いに乗るチームのひとつとなっている。
フランクフルトとの2試合の前後ではレバンテ、カディスといずれも格下との対戦が組まれており、全力を注げる状況だ。消耗戦となったセビージャ戦からは幾つかのポジションでターンオーバーが見込まれるが、DFエリック・ガルシアやMFガビ、FWアダマ・トラオレなど強烈なタレントが揃っており、激しいポジション争いの中でギラギラした選手たちがドイツの地で躍動の予感だ。
◆白熱のトランジションゲームに期待

Getty Images
一昨シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)で大躍進を果たしたRBライプツィヒとアタランタの一戦は、白熱のトランジションゲームが期待される今ラウンド屈指の好カードだ。
CL3位敗退組のライプツィヒはプレーオフでレアル・ソシエダを撃破。ラウンド16では当初スパルタク・モスクワとの対戦が決定していたが、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、UEFAがロシア勢の大会締め出しの制裁を科したことで、不戦勝での勝ち上がりとなった。
また、マーシュ前監督の下では不振を極めたものの、ドメニコ・テデスコ監督就任以降は9勝3分け2敗と、ブンデスリーガでも大幅に成績を改善させ、一気にトップ4圏内の4位に浮上。直近のドルトムント戦では敵地で4-1の圧勝を飾っている。
同じくCL3位敗退組のアタランタは、ラウンド16でライプツィヒと同じドイツ勢のレバークーゼンと対戦。ホームでの初戦に3-2で打ち勝つと、敵地での2ndレグではFWシック、MFヴィルツ、DFフリンポンら多くの主力を欠く相手をいなしながら後半終盤のMFボガのゴールで突き放し、2戦合計4-2での勝ち抜けとなった。
ただ、国内リーグでは後半戦に入って取りこぼしが目立ち始め、直近のナポリ戦を1-3で落としたことで7位に転落。主砲サパタのコンディション不良や勤続疲労によって自慢の得点力にやや翳りが見せ始めている点は気がかりだ。
今回の一戦ではスタイルはやや異なるものの、[3-4-1-2(3-4-2-1)]の布陣をベースに、互いに球際のバトルを得意とするタレントが揃っていることもあり、攻守が目まぐるしく入れ替わる白熱のトランジションゲームが期待されるところだ。
◆優勝候補撃破のハマーズvsフランス屈指の名門

Getty Images
プレミアリーグで躍進続くウェストハム、フランス屈指の名門リヨンが対峙する一戦は、前述の2試合に劣らず、好勝負が期待される。
ウェストハムは前ラウンドで大会最多優勝クラブにして、決勝の会場サンチェス・ピスフアンを本拠地とする優勝候補セビージャと対戦。敵地での初戦は0-1で落としたが、ホームでの2ndレグではMFライスが今季最高のパフォーマンスと評した見事な戦いぶりで、延長戦までもつれ込んだ激戦を2-0で制し、優勝候補撃破を成し遂げた。
国内リーグでは自力でのトップ4フィニッシュは厳しくなってきたが、FWボーエンの復帰によって直近のエバートン戦もしぶとく勝ち切っており、良い形で今回の一戦に臨めるはずだ。
対するリヨンはラウンド16でCL3位敗退組のポルトと対戦。敵地での初戦をMFパケタのゴールで先勝し、ホームでの2ndレグでは拮抗した試合を1-1のドローで終え、8強へ駒を進めた。
国内リーグではここまで9位に低迷し、ボス監督の来季以降の去就が騒がしくなっているが、直近のアンジェ戦をFWムサ・デンベレの2ゴールなどで3-2の勝利を収め、こちらも良いイメージで臨めるはずだ。
◆レンジャーズがさらなる躍進狙う

Getty Images
ポルトガルの強豪ブラガ、スコットランド王者レンジャーズというアウトサイダー同士の一戦では、ここまで快進撃を見せるレンジャーズのパフォーマンスに注目が集まる。
プレーオフで優勝候補ドルトムントを2戦合計6-4で退けたレンジャーズは、前ラウンドでもツルヴェナ・ズヴェズダに2戦合計4-2と危なげなく勝ち切った。
ただ、国内リーグでは直近のオールド・ファームで宿敵セルティックに1-2で敗れ、連覇が絶望的な状況だ。そのため、今回の一戦ではモナコを破って勢いに乗るブラガを相手にバウンスバックの勝利を飾り、今大会での更なる躍進を狙いたい。
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