FC東京のルーキー松木玖生がプロ初退場…横浜FMがメモリアルマッチで勝利【明治安田J1第6節】

明治安田生命J1リーグ第6節の横浜F・マリノスvsFC東京が2日に日産スタジアムで行われ、2-1でホームの横浜FMが勝利を収めた。

前節はサガン鳥栖とゴールレスドローに終わるも、直近5試合の失点はわずか「2」の横浜FM。今季4勝目を目指し、3トップにはエウベル、アンデルソン・ロペス、宮市亮が並んだ。

対するFC東京は前節、京都サンガF.C.を1-0で破り、リーグ戦3連勝と好調を維持。カタール・ワールドカップ最終予選を戦った長友佑都、ドバイカップU-23で優勝に貢献した松木玖生の2名も先発した。
試合は1分にFC東京の松木が警告を受けるなど、序盤からインテンシティの高い攻防が続く中、いきなり先手を取ったのは横浜FM。8分、敵陣左サイド浅い位置で永戸がボールを受け、ワンフェイク入れてから中央へ左足のクロスを上げる。それにボックス内に走り込んだ西村が高い打点の頭で合わせると、相手GKの手に当たりながらも、ゴールに吸い込まれた。

先制パンチを喰らったFC東京だが、すぐさま反撃開始。12分にディエゴ・オリヴェイラが相手DFにプレッシングをかけてボールを奪い、裏のスペースへと抜け出した安部にスルーパス。安部はボックス右までボールを運び、相手GKとの1対1を冷静に制して、右足のシュートをゴール右へ流しこんだ。試合を振り出しに戻したアウェイチームは21分にも、プレッシングからビッグチャンスを作る。紺野が相手DFから左サイドでボールを奪うと、そのままドリブルでボックス右へと持ち込み、左足のシュート。しかし、これは相手GKのファインセーブに阻まれる。

追い付かれた横浜FMは前半は決定的なチャンスを作れず。アウェイチームのハイプレスに苦しむ時間が続いた。

攻めあぐねる展開を見てか、ホームチームは後半開始から右ウィングの位置に水沼を投入すると、交代策がいきなり的中する。47分、自陣からのパスを敵陣右サイド浅い位置で受けた水沼がドリブルでボックス手前まで持ち込み、右足のクロスを供給。中央のアンデルソン・ロペスが右足で合わせると、相手DFに当たってゴールネットを揺らし、勝ち越しに成功する。

再びリードを奪った横浜FM。53分には右CKの場面で永戸のキックから、中央のアンデルソン・ロペスがヘディングシュートを放つも、相手GKにセーブされる。

対して1点を追うFC東京は、後半から投入の永井を中心に裏のスペースを狙った攻撃を展開。徐々に脅威を増していくが、75分には相手選手にスライディングタックルを見舞い、この試合2回目の警告を受けた松木が退場。高卒ルーキーがプロ入り初のレッドカードを受けたことで、10人での戦いを強いられる厳しい状況に陥る。

苦しい局面ながらも勝ち点が欲しいアウェイチームは76分に右CKを獲得。三田のキックに中央のエンリケ・トレヴィザンが頭で合わせるも、わずかに枠の左に外れる。

数的優位で試合を進める横浜FMは終盤に入っても押し込む展開が続き、結局2-1で試合終了。クラブ創設30周年を記念したメモリアルマッチで勝利を収め、これでリーグ戦5試合無敗となった。一方のFC東京は開幕戦以来の黒星を喫した。

横浜F・マリノス 2-1 FC東京
【横浜FM】
西村拓真(前8)
アンデルソン・ロペス(後2)
【FC東京】
安部柊斗(前12)