福岡と鳥栖による今季初の九州ダービーはゴールレスの痛み分け【明治安田J1第6節】

2022.04.01 21:05 Fri
明治安田生命J1リーグ第6節、アビスパ福岡vsサガン鳥栖が4月1日にベスト電器スタジアムで行われ、0-0の引き分けに終わった。

代表マッチウィークを経て、2週間ぶりに再開されるJリーグ。金曜日開催となった今回の一戦は、ここまで1勝3分け1敗の福岡と、1勝4分け無敗の鳥栖による九州ダービーだ。

福岡は中断前の前節でガンバ大阪相手に3点を先行し、逃げ切る形で勝利を収めた。終盤に2点を返される展開となったものの、大きな初勝利を手にした。今節はその試合からスタメン1人変更。ファンマに代えてルキアンが起用された。
一方の鳥栖は、第4節で浦和レッズ相手に初勝利を収め、前節は横浜F・マリノスとゴールレスドロー。スタメンの入れ替えは2人で、中野伸哉と宮代が外れ、原田と垣田が先発に名を連ねている。

試合はアウェイの鳥栖がボールを保持して攻勢をかける展開に。3人のセンターバックが相手陣内まで押し込みながら、パスを回して相手の急所を探っていく。
対する福岡は、我慢強く相手の縦パスやクロスを跳ね返す。得意のカウンターにつなげやすい内容だが、跳ね返したボールはことごとく鳥栖に回収されてしまい、劣勢の様相となる。

押し込み続ける鳥栖は34分、堀米が左サイドから送ったグラウンダーのクロスでチャンスを迎えるが、飛び込んだ垣田は惜しくも合わせられず。前半終了間際には左サイドの流れた菊地のクロスを飯野が合わせたが、上手く足に当てられず、枠に飛ばせなかった。

前半の間は終始劣勢だった福岡はクルークスが直接FKを枠に飛ばすも、GK朴一圭の守備範囲に。試合は0-0で折り返した。

後半も鳥栖がボールを握る展開となるが、先に決定機を迎えたのはホームの福岡だった。49分、田中が左サイドを単騎突破しクロスを供給。ゴール前でフリーとなっていたクルークスがダイレクトで合わせたが、田代にシュートコースに入られ、ゴールならず。

一方、前半同様にパスワークで得点を狙う鳥栖は53分、ゴール前に浮き玉が入ると、垣田が頭で落として菊池が繋ぎ、最後は遅れて入ってきた堀米がシュート。こちらも決定機だったが、GK村上にはじき出された。

ここから互いに選手交代で策を講じる中、福岡は先日に北海道コンサドーレ札幌から期限付き移籍加入した柳が湯澤に代わって投入された。

69分、福岡は右サイドのクルークスが入れたグラウンダーのクロスをボックス中央の山岸が合わせてシュート。これは上手く当てられずファーに流れると、ルキアンの折り返しを中村が押し込んでネットを揺らす。しかし、中村のポジションがオフサイドだったため、ゴールは取り消しとなった。

徐々にゴールに近づく福岡はさらに、77分の右CKの場面ではグローリのヘディングシュートがポストをかすめる。84分には、右サイドでボールを持った前がドリブルで相手をかわしてボックスへ侵入。ラストパスを送るも、味方の手前のクリアされた。

結局、試合は互いにゴールが奪えず0-0のドロー決着。今季初の九州ダービーは痛み分けとなった。

アビスパ福岡 0-0 サガン鳥栖

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