スウェーデンがチェコとの120分の激闘制す! ポーランド待つ決勝では出場停止明けのズラタン復帰《カタールW杯欧州予選》
2022.03.25 07:26 Fri
カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選のプレーオフ準決勝、スウェーデン代表vsチェコ代表が24日に行われ、120分の激闘を1-0で制したスウェーデンが決勝進出を決めた。
グループBを2位通過したスウェーデンと、グループIを2位通過したチェコによるプレーオフ準決勝。
主砲イブラヒモビッチをサスペンションで欠くホームチームは、イサクとクルゼフスキを2トップに配した[4-4-2]を採用。対するチェコはシックやツォウファルら多くの主力を負傷で欠く中、ソウチェクやバラク、フロジェクといった選手をスタメンで起用してきた。
試合は立ち上がりから一進一退の攻防となる。立ち上がり数分はスウェーデンがイサクのスピードを生かした攻めで、フォルスベリらがフィニッシュのシーンを作り出す。
一方、チェコはバラクやヤンクトらの縦への推進力を生かしたカウンターを起点に応戦。11分にはセットプレーの二次攻撃からゴール前のクフタがゴールネットを揺らす。だが、VARが介入した一連のプレーは最終的にオフェンスファウルを取られてゴールは認められず。
結局、試合は0-0で後半に突入。互いに失点したくない気持ちが強く、中盤での潰し合いが目立つ。
流れを変えたいスウェーデンは負傷したマルティン・オルソンに代えてベングソンをスクランブル投入したほか、クラーソン、エクダルに代えてクアイソン、スヴァンベリとより攻撃的なカードを切る。一方、チェコもヤンクト、マソプスト、クフタと前線を下げてマテユ、ハヴェル、ペクハルトと選手交代で攻撃の活性化を図る。
後半は互いに枠内シュートを放てずにいた中、79分にはスウェーデンに決定機。フォルスベリの左CKをゴール前で競り勝ったスヴァンベリが頭で合わすが、これは惜しくもGKヴァツリークの正面を突いた。
試合終盤にかけてもゴールの匂いがしないクローズな展開が続く。後半アディショナルタイムの93分にはボックス右でソウチェクのクロスに反応したフリーのハヴェルにビッグチャンスも、左足のダイレクトボレーは枠を捉え切れず。互いに枠内シュート1本ずつに留まった睨み合いの一戦は0-0のまま延長戦へ突入した。
消耗戦色濃い延長戦では全体が間延びし、よりオープンな展開が期待されたが、互いに大きくバランスを崩すことなく時間だけが過ぎていく。
しかし、延長後半に入ってホームチームがようやくゴールをこじ開ける。110分、リンデロフのクサビを起点にカールストレームからの縦パスをバイタルエリアで引き出したクアイソンがボックス左に走り込むイサクにボールを預けてゴール前に飛び込むと、背番号9からの絶妙なリターンパスをクアイソンが右足で流し込んだ。
土壇場でこの試合を通じて最高のアタッキングハーモニーを奏でてリードを手にしたスウェーデンは、殊勲のイサク、フォルスベリを下げて屈強なDFヘランデル、これがA代表デビューのエランガの投入で試合をクローズに入る。そして、残り時間はチェコのパワープレーを危なげなく撥ね返し続け1-0の勝利。
チェコとの接戦を見事に勝ち切ったスウェーデンは、ロシア代表の追放によって不戦勝となったポーランド代表が待つ29日の決勝に駒を進めた。
グループBを2位通過したスウェーデンと、グループIを2位通過したチェコによるプレーオフ準決勝。
主砲イブラヒモビッチをサスペンションで欠くホームチームは、イサクとクルゼフスキを2トップに配した[4-4-2]を採用。対するチェコはシックやツォウファルら多くの主力を負傷で欠く中、ソウチェクやバラク、フロジェクといった選手をスタメンで起用してきた。
一方、チェコはバラクやヤンクトらの縦への推進力を生かしたカウンターを起点に応戦。11分にはセットプレーの二次攻撃からゴール前のクフタがゴールネットを揺らす。だが、VARが介入した一連のプレーは最終的にオフェンスファウルを取られてゴールは認められず。
以降はスウェーデンがボールを握りながら押し込む形を作り出すが、チェコの強度の高い守備を前にクルゼフスキの個人技で幾度か打開を図るが、決定機まであと一歩という状況が続く。対するチェコも前半半ばまではカウンターから相手を引っくり返す場面を作り出したが、最後のところで粘るホームチームを相手にこちらも決め手を欠いた。
結局、試合は0-0で後半に突入。互いに失点したくない気持ちが強く、中盤での潰し合いが目立つ。
流れを変えたいスウェーデンは負傷したマルティン・オルソンに代えてベングソンをスクランブル投入したほか、クラーソン、エクダルに代えてクアイソン、スヴァンベリとより攻撃的なカードを切る。一方、チェコもヤンクト、マソプスト、クフタと前線を下げてマテユ、ハヴェル、ペクハルトと選手交代で攻撃の活性化を図る。
後半は互いに枠内シュートを放てずにいた中、79分にはスウェーデンに決定機。フォルスベリの左CKをゴール前で競り勝ったスヴァンベリが頭で合わすが、これは惜しくもGKヴァツリークの正面を突いた。
試合終盤にかけてもゴールの匂いがしないクローズな展開が続く。後半アディショナルタイムの93分にはボックス右でソウチェクのクロスに反応したフリーのハヴェルにビッグチャンスも、左足のダイレクトボレーは枠を捉え切れず。互いに枠内シュート1本ずつに留まった睨み合いの一戦は0-0のまま延長戦へ突入した。
消耗戦色濃い延長戦では全体が間延びし、よりオープンな展開が期待されたが、互いに大きくバランスを崩すことなく時間だけが過ぎていく。
しかし、延長後半に入ってホームチームがようやくゴールをこじ開ける。110分、リンデロフのクサビを起点にカールストレームからの縦パスをバイタルエリアで引き出したクアイソンがボックス左に走り込むイサクにボールを預けてゴール前に飛び込むと、背番号9からの絶妙なリターンパスをクアイソンが右足で流し込んだ。
土壇場でこの試合を通じて最高のアタッキングハーモニーを奏でてリードを手にしたスウェーデンは、殊勲のイサク、フォルスベリを下げて屈強なDFヘランデル、これがA代表デビューのエランガの投入で試合をクローズに入る。そして、残り時間はチェコのパワープレーを危なげなく撥ね返し続け1-0の勝利。
チェコとの接戦を見事に勝ち切ったスウェーデンは、ロシア代表の追放によって不戦勝となったポーランド代表が待つ29日の決勝に駒を進めた。
スウェーデンの関連記事
ワールドカップの関連記事
|
|
スウェーデンの人気記事ランキング
1
女子W杯王者スペインの代表ボイコット…UNLで対戦のスウェーデン側は「あえて何かを言うことはないが…」
スペイン女子代表と対戦するスウェーデン女子代表はどう考えているのだろうか。 22日に開幕を迎えるUEFA女子ネーションズリーグ(UWNL)。記念すべき第1回大会はパリオリンピックの予選も兼ねる中で、最注目と言っても過言ではないのが、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)準決勝の再現カードだろう。 リーグAのグループA初戦ではスウェーデン女子代表とスペイン女子代表が激突。W杯で優勝したスペインが3位スウェーデンの敵地に乗り込み、早くも再び相まみえる。 ただ、スペインは39名の選手が代表招集拒否を改めて発表するなど、スペインサッカー連盟(RFEF)への不満を明らかに。共同声明で改善を要求し、W杯前のようなトラブルが再燃した。 このため、15日に発表される予定だったスペイン女子代表のメンバー発表は無期限延期となった。なお、欧州サッカー連盟(UEFA)の規定によれば、試合の24時間前までにチームを登録する必要があるとされている。 影響は当然対戦相手のスウェーデンにも及ぶ。チーム責任者のマリカ・ドマンスキー=ライフォルス氏は『sportbladet』にて、「あえて何かを言うことはありませんが、私はずっと来週の金曜日に試合があることを期待し信じてきましたし、今でも絶対にそう願っています」と、試合開催を望んでいる。 RFEFのルイス・ルビアレス元会長のキス問題において、スウェーデン代表チームはスペインの選手の戦いを常にサポートしてきた。ただ、それを踏まえつつ、今回の声明に関しては「内部の問題」と、それ以上の言及は避け、開催がなされるようにと繰り返し述べた。 「現在議論されているのは、むしろ内部問題であるため、この問題については何も言いたくはありませんね。私は、人々が座ってこの件を正しく読み解いて、女子選手たちが試合に出場し、来週金曜日に素晴らしいサッカーの試合ができることを心から願っています」 なお、スペイン『カデナSER』では、正当な理由なく代表チームの招集に応じなかった場合、罰金やライセンス剥奪の可能性があることを伝えている。 2023.09.16 22:45 Sat2
美しき敗者デ・ロッシ、PO敗退後に同僚やファンの非礼をスウェーデンに謝罪
▽ローマに所属するイタリア代表MFダニエレ・デ・ロッシが、13日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選プレーオフ2ndレグ後に、対戦相手のスウェーデン代表のチームバスを訪問し、同僚選手やサポーターの非礼を詫びていたようだ。スウェーデン『Expressen』が伝えている。 ▽共に欧州予選をグループ2位で終えたイタリアとスウェーデンの両チームは、本大会出場を懸けてプレーオフで激突。そのプレーオフでイタリアは、敵地での1stレグを0-1、ホームで行われた2ndレグを0-0で終え、2戦合計0-1のスコアで敗退。1962年大会から14大会連続で本大会に出場し続けていたアズーリにとっては、60年ぶりに予選敗退となる大失態となった。 ▽13日の2ndレグでベンチスタートとなったデ・ロッシは、チームスタッフを通じてジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督からウォーミングアップを指示された際、「どうして俺なんだ。この試合でドローは必要ない。勝たなければいけないんだろう」と発言。さらに、傍に座っていたFWロレンツォ・インシーニェを指さし、攻撃的な選手の起用が必要だと示した。 ▽それほど、熱い気持ちを見せながらもベンチでチームのプレーオフ敗退を見守り、直後に代表引退を決断したデ・ロッシ。その辛い胸中の中でもフェアプレーの精神を失わない同選手は、荒れ模様となった敵地での1stレグにおける同僚の行動、今回の一戦でスウェーデン国歌斉唱の際にブーイングを行った一部サポーターの非礼を詫びるため、スウェーデン代表のチームバスを訪問した。 ▽セリエAでもプレー経験があるDFポントゥス・ヤンセンは、この時のやり取りを以下のように振り返っている。 「彼(デ・ロッシ)はストックホルムの試合(1stレグ)での一部イタリア代表プレーヤーの振る舞い、今回の2ndレグでイタリアサポーターが僕らの国歌斉唱の際にブーイングをしたことについて謝罪してくれたんだ」 「その時のバスの中の雰囲気は『うわー、これは本当の出来事?』ってみんなが思っていたよ。彼は素晴らしい紳士だと思うし、最高の瞬間だったよ」 ▽さらに、MFケン・セマは「誰もがなんて器の大きい人なんだって思ったよ。彼は本当にビッグなプレーヤーだ。最後には『君たちはよくやった』とも言ってくれたんだ」と、デ・ロッシの器の大きさを称賛した。 ▽また、デ・ロッシの訪問時にチームバスには居なかったものの、選手やチームスタッフを通じてこの一件を伝え聞いたヤンネ・アンデション監督は、同じくイタリア代表MFの行動を絶賛している。 「素晴らしい行動だ。これは最高のスポーツだ。ピッチ上では互いに“小さな戦争”に挑む。しかし、その戦いが終われば、互いを思いやる。私はデ・ロッシの振る舞いに大きな敬意を払いたい」 「そういった彼の素晴らしい話を聞くことは嬉しいよ」 ▽最後に、スウェーデン代表でメディア対応の責任者を務めるニクラス・ボデル氏は、改めてデ・ロッシへの感謝を口にしている。 「胸がとても熱くなっているよ。本物の一流アスリートだけが、そういった振る舞いをできる。スウェーデン代表チームとして彼に感謝を伝えたい」 「イタリアを心から歓迎したい。そして、彼らの今後の健闘を祈りたい。今回は我々が突破することになったが、イタリアは本当に大きなフットボールの国なんだ」 ▽自身最後の晴れ舞台と目してきたロシアW杯出場を逃し、代表引退という重い決断をした中、歓喜に沸く相手チームバスを訪問するという行動は、決して簡単なことではない。それでも、チームメートやサポーターの非礼を詫び、素直に相手の健闘を称えたデ・ロッシは、まさに美しき敗者だ。 ▽指揮官ヴェントゥーラの引き際の悪さや責任逃れに必死なカルロ・タヴェッキオ会長に嫌気がさしているカルチョの国において、今回のデ・ロッシの行動は何も得るものがなかった今回のW杯予選で、唯一誇れるものになったかもしれない。 2017.11.16 05:11 Thu3
「最後にはドイツが勝つ」リネカー氏が名言をアップデート!
▽元イングランド代表で現在はイギリス『スカイ・スポーツ』で解説者を務めるギャリー・リネカー氏が、独特の言い回しでドイツ代表を称えた。自身のツイッター公式アカウント(@GaryLineker)上に投稿している。 ▽23日、ロシア・ワールドカップ(W杯)グループF第2節のドイツ代表vsスウェーデン代表が行われ、ドイツが2-1で勝利した。初戦を落としており負ければ敗戦濃厚、引き分けても自力突破消滅という崖っぷちの状況で試合に臨んだドイツ。試合開始直後の攻勢が実らずスウェーデンに痛恨の先制点を許すと、後半初めにMFマルコ・ロイスの得点で追いついたものの試合終了間際にDFジェローム・ボアテングが退場してしまう事態に。しかし、アディショナルタイムに入った95分にMFトニ・クロースが決勝点を沈め、劇的な生還を果たした。 ▽この試合を観戦していたリネカー氏は、以下のようにドイツの強さを表現した。 「フットボールはシンプルなゲームだ。22人の男たちが82分間ボールを追いかけて、ドイツ人たちが退場者を出して13分間は21人がボールを追いかける。そして、最後にはドイツがこうやってクソ勝ちやがる」 ▽リネカー氏は、現役選手として参加した1990年のイタリアW杯準決勝ドイツ戦でPK戦の末に敗れた際にも、「フットボールというのは単純なスポーツだ。22人の男たちが90分間ボールを追いかける。そして、最後にはドイツが勝つ」というコメントを残していた。今回のドイツの試合を目の当たりして、自身の過去の名言をアップデートせざるを得なかったようだ。 2018.06.24 13:45 Sun4
UEFA元会長のレナート・ヨハンソン氏が89歳で逝去… CL創設に尽力
スウェーデンサッカー協会(SvFF)は5日、前SvFF会長で欧州サッカー連盟(UEFA)の5代目会長を務めたレナート・ヨハンソン氏(享年89)が4日に逝去したことを発表した。なお、死因に関しては病死とのみ伝えられている。 ストックホルム生まれのヨハンソン氏は、地元のプロサッカークラブのAIKソルナの会長を務めた後、1984年から1991年にかけてSvFFの会長を務めた。 また、1990年から2007年までUEFA会長を務めると、在任期間中にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の創設、1992年のユーロでは母国スウェーデンへの誘致にも尽力した。 一方、副会長を兼任していた国際サッカー連盟(FIFA)では1998年に会長選に出馬を果たしたが、ゼップ・ブラッター氏に敗れていた。 2019.06.05 16:21 Wed5
