C・ロナウドが圧巻ハットでプロ通算807点の世界新記録! ユナイテッドがスパーズとの打ち合い制す《プレミアリーグ》
2022.03.13 04:31 Sun
プレミアリーグ第29節、マンチェスター・ユナイテッドvsトッテナムが12日にオールド・トラッフォードで行われ、ホームのユナイテッドが3-2で勝利した。
来週ミッドウィークにアトレティコ・マドリーとのCLラウンド16の2ndレグを控える中、難敵相手にバウンスバックの白星を目指した。ラングニック監督はダービーから先発5人を変更。体調不良のブルーノ・フェルナンデス、負傷のマクトミネイに代わってクリスティアーノ・ロナウド、マティッチが起用されたほか、ワン=ビサカ、リンデロフ、エランガに代わってダロト、ヴァラン、ラッシュフォードがスタメンに名を連ねた。
一方、ユナイテッドと比較して2試合未消化で7位に位置するトッテナム(勝ち点45)は、直近のエバートン戦で5-0の圧勝を収め、1月半ば以来となるリーグ連勝を飾った。ヌーノ前監督の解任、コンテ監督招へいの引き金となった前回対戦の0-3という惨敗からのリベンジを期すチームは、前節負傷交代したセセニョンに代えてレギロンを起用した以外、同じメンバーで臨んだ。
ホームチームが[4-2-3-1]、アウェイチームが[3-4-2-1]の布陣を採用した中、システム上のミスマッチを意識しながら攻め手を窺う。互いに相手のマイボール時はハイプレスではなくブロックを構えるミドルプレスを採用したため、ブロックの前でボールを動かす睨み合いの状況が続いたが、赤い悪魔のエースの鮮烈な一撃が試合を動かす。
前回対戦に続くC・ロナウドのゴールで幕を開けた一戦は、ここからよりオープンな展開に。先制の勢いに乗ってしばらくはホームチームの時間帯が続くが、トッテナムは17分にホイビュルクがミドルシュートで最初の枠内シュートを放つと、直後にはオフサイドとなったものの、ソン・フンミンとのパス交換から3バック左のベン・デイビスがゴールネットを揺らす、惜しい場面を創出する。
その後はアウェイチームが完全にボールの主導権を握り、ウイングバックへの大きな展開で相手の守備を広げながら要所で見せる中央でのコンビプレーから幾度も良い形を作り出す。そして、この押し込んだ流れから今度はトッテナムのエースが決定的な仕事を果たした。
35分、セットプレーの流れから右サイド深くで仕掛けたクルゼフスキのクロスがDFテレスの手に当たってPKを獲得。これをキッカーのケインがGKデ・ヘアにコースを読まれながらもパワフルなシュートで決め切った。
この同点ゴールによって一気にトッテナムペースかに思われたが、ダービーとは異なりしぶとさを見せるユナイテッドが相手の一瞬の隙を突いてすぐさま勝ち越す。
38分、左サイドのハーフウェイライン付近でボールを持ったマティッチからの浮き球のフィードにオフサイドラインぎりぎりで抜け出したサンチョが、ボックス内までボールを運んで丁寧にゴール前へ折り返すと、オフサイドをアピールする守備陣を尻目にゴール前へ猛スプリントで走り込んだC・ロナウドが難なく右足ワンタッチで流し込んだ。なお、37歳のポルトガル代表FWはこの2点目でプロキャリア通算806ゴールに到達。1930年代から50年代までスラビア・プラハなどで活躍したFWヨーゼフ・ビカンを抜き、世界新記録を樹立した。
その後は再びトッテナムが攻勢に転じたものの、ユナイテッドがリードを維持したまま白熱の強豪対決は、ホームチームがアドバンテージを持ってハーフタイムを迎えた。
後半はビハインドを追うトッテナムが立ち上がりから攻勢を仕掛け、ユナイテッドが守勢に回る状況が続く。ただ、前半に比べてアタッキングサードで連携ミスが目立つトッテナムはなかなかフィニッシュまで持ち込めない。60分にはショートカウンターの形からボックス中央でクルゼフスキから横パスを受けたソン・フンミンに決定機も、ここはシュートを枠の右に外してしまう。
後半も65分を過ぎると、互いに疲労の影響か中盤が間延びし始めるも、細かいミスが多く試合は膠着状態に陥る。それでも、より優位に試合を運んでいたトッテナムが同点に追いつく。72分、ペナルティアーク付近でのケインの身体を張ったボールキープから左サイドにボールを展開。レギロンが低くて速いクロスをゴール前に入れると、ロメロの手前でクリアを試みたDFマグワイアの左足に当たったボールがゴールネットに吸い込まれた。
これで互いに前に出る必要が出てきた中、ユナイテッドは前半の再現を狙って失点直後の76分に右サイドでのサンチョの仕掛けからボックス内でボールを受けたC・ロナウドが右足のトゥーキックで相手ゴールを襲うが、ここはGKロリスのファインセーブに遭う。
その後、両ベンチがほぼ同時に動きを見せる。ホームで勝ち切りたいユナイテッドはエランガに続き、マティッチを下げて切り札のカバーニを投入。並びを[4-4-2]の形に変更。対するトッテナムは疲労が見えたクルゼフスキを下げてルーカス・モウラをピッチへ送り出した。
すると、この選手交代によって試合が動く。81分、右CKの場面でキッカーのテレスが左足インスウィングのボールを入れると、ペナルティアーク付近での密集から相手DFを振り切ってボックス中央に走り込んだC・ロナウドが渾身のヘディングシュートを右隅へ叩き込み、値千金のハットトリックを達成した。
エースの圧巻の活躍で三度勝ち越したユナイテッドは殊勲のエースをすぐさまベンチに下げてリンデロフを投入。[5-4-1]の守備的な布陣で明確に逃げ切り態勢に入る。一方、何とか勝ち点1は持ち帰りたいトッテナムはベン・デイビス、ベンタンクールを下げてベルフワイン、ウィンクスの同時投入で、こちらは攻撃的な[4-2-3-1]に変更した。
試合終盤にかけては互いに気迫のこもった攻防を見せたが、この日はダービー惨敗からのバウンスバックを図るユナイテッドの気迫が上回り、トッテナムに3点目を許すことなく試合をクローズ。
打ち合いとなったシックス・ポインターを制したユナイテッドが暫定ながら4位に浮上すると共に、プレミアリーグ史上初のホームゲーム400勝を達成。週明けのアトレティコ戦に大きな弾みを付けた。一方、連勝ストップのトッテナムはトップ4が遠のく痛い黒星となった。
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ユナイテッド(勝ち点47)は前節、ラングニック体制で初めて臨んだ対ビッグ6戦となった首位マンチェスター・シティとのダービーに1-4で惨敗。この厳しい敗戦によって、3試合消化試合が少ないアーセナル(勝ち点48)に抜かれてトップ4圏外の5位に転落。来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場に暗雲が垂れ込めている。一方、ユナイテッドと比較して2試合未消化で7位に位置するトッテナム(勝ち点45)は、直近のエバートン戦で5-0の圧勝を収め、1月半ば以来となるリーグ連勝を飾った。ヌーノ前監督の解任、コンテ監督招へいの引き金となった前回対戦の0-3という惨敗からのリベンジを期すチームは、前節負傷交代したセセニョンに代えてレギロンを起用した以外、同じメンバーで臨んだ。
ホームチームが[4-2-3-1]、アウェイチームが[3-4-2-1]の布陣を採用した中、システム上のミスマッチを意識しながら攻め手を窺う。互いに相手のマイボール時はハイプレスではなくブロックを構えるミドルプレスを採用したため、ブロックの前でボールを動かす睨み合いの状況が続いたが、赤い悪魔のエースの鮮烈な一撃が試合を動かす。
12分、相手陣内の右サイドでボールを持ったヴァランが中央のフレッジの足元へ縦パスを差し込むと、ブラジル代表MFがフリックしたボールが左でフリーのC・ロナウドに繋がる。ここでユナイテッドの背番号7が豪快に右足を振り抜くと、無回転気味の強烈なシュートがゴール左隅を射抜いた。
前回対戦に続くC・ロナウドのゴールで幕を開けた一戦は、ここからよりオープンな展開に。先制の勢いに乗ってしばらくはホームチームの時間帯が続くが、トッテナムは17分にホイビュルクがミドルシュートで最初の枠内シュートを放つと、直後にはオフサイドとなったものの、ソン・フンミンとのパス交換から3バック左のベン・デイビスがゴールネットを揺らす、惜しい場面を創出する。
その後はアウェイチームが完全にボールの主導権を握り、ウイングバックへの大きな展開で相手の守備を広げながら要所で見せる中央でのコンビプレーから幾度も良い形を作り出す。そして、この押し込んだ流れから今度はトッテナムのエースが決定的な仕事を果たした。
35分、セットプレーの流れから右サイド深くで仕掛けたクルゼフスキのクロスがDFテレスの手に当たってPKを獲得。これをキッカーのケインがGKデ・ヘアにコースを読まれながらもパワフルなシュートで決め切った。
この同点ゴールによって一気にトッテナムペースかに思われたが、ダービーとは異なりしぶとさを見せるユナイテッドが相手の一瞬の隙を突いてすぐさま勝ち越す。
38分、左サイドのハーフウェイライン付近でボールを持ったマティッチからの浮き球のフィードにオフサイドラインぎりぎりで抜け出したサンチョが、ボックス内までボールを運んで丁寧にゴール前へ折り返すと、オフサイドをアピールする守備陣を尻目にゴール前へ猛スプリントで走り込んだC・ロナウドが難なく右足ワンタッチで流し込んだ。なお、37歳のポルトガル代表FWはこの2点目でプロキャリア通算806ゴールに到達。1930年代から50年代までスラビア・プラハなどで活躍したFWヨーゼフ・ビカンを抜き、世界新記録を樹立した。
その後は再びトッテナムが攻勢に転じたものの、ユナイテッドがリードを維持したまま白熱の強豪対決は、ホームチームがアドバンテージを持ってハーフタイムを迎えた。
後半はビハインドを追うトッテナムが立ち上がりから攻勢を仕掛け、ユナイテッドが守勢に回る状況が続く。ただ、前半に比べてアタッキングサードで連携ミスが目立つトッテナムはなかなかフィニッシュまで持ち込めない。60分にはショートカウンターの形からボックス中央でクルゼフスキから横パスを受けたソン・フンミンに決定機も、ここはシュートを枠の右に外してしまう。
後半も65分を過ぎると、互いに疲労の影響か中盤が間延びし始めるも、細かいミスが多く試合は膠着状態に陥る。それでも、より優位に試合を運んでいたトッテナムが同点に追いつく。72分、ペナルティアーク付近でのケインの身体を張ったボールキープから左サイドにボールを展開。レギロンが低くて速いクロスをゴール前に入れると、ロメロの手前でクリアを試みたDFマグワイアの左足に当たったボールがゴールネットに吸い込まれた。
これで互いに前に出る必要が出てきた中、ユナイテッドは前半の再現を狙って失点直後の76分に右サイドでのサンチョの仕掛けからボックス内でボールを受けたC・ロナウドが右足のトゥーキックで相手ゴールを襲うが、ここはGKロリスのファインセーブに遭う。
その後、両ベンチがほぼ同時に動きを見せる。ホームで勝ち切りたいユナイテッドはエランガに続き、マティッチを下げて切り札のカバーニを投入。並びを[4-4-2]の形に変更。対するトッテナムは疲労が見えたクルゼフスキを下げてルーカス・モウラをピッチへ送り出した。
すると、この選手交代によって試合が動く。81分、右CKの場面でキッカーのテレスが左足インスウィングのボールを入れると、ペナルティアーク付近での密集から相手DFを振り切ってボックス中央に走り込んだC・ロナウドが渾身のヘディングシュートを右隅へ叩き込み、値千金のハットトリックを達成した。
エースの圧巻の活躍で三度勝ち越したユナイテッドは殊勲のエースをすぐさまベンチに下げてリンデロフを投入。[5-4-1]の守備的な布陣で明確に逃げ切り態勢に入る。一方、何とか勝ち点1は持ち帰りたいトッテナムはベン・デイビス、ベンタンクールを下げてベルフワイン、ウィンクスの同時投入で、こちらは攻撃的な[4-2-3-1]に変更した。
試合終盤にかけては互いに気迫のこもった攻防を見せたが、この日はダービー惨敗からのバウンスバックを図るユナイテッドの気迫が上回り、トッテナムに3点目を許すことなく試合をクローズ。
打ち合いとなったシックス・ポインターを制したユナイテッドが暫定ながら4位に浮上すると共に、プレミアリーグ史上初のホームゲーム400勝を達成。週明けのアトレティコ戦に大きな弾みを付けた。一方、連勝ストップのトッテナムはトップ4が遠のく痛い黒星となった。
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