決勝まであと一歩だった…/原ゆみこのマドリッド
2022.03.05 22:00 Sat
「こうなると他に何もないチームの方が強いかも」そんな風に私が思いを馳せていたのは金曜日、コパ・デル・レイ準決勝2ndレグの2試合が終わり、4月23日の決勝がバレンシアvsベティス戦となった翌日のことでした。いやあ、残念ながら、弟分のラージョの力が及ばず、この先、リーガ以外でマドリッド勢が戦うのは16強対決の渦中にある兄貴分2チームのCLだけ。それも今はまだ、先があるかどうかわからないとなれば、バルサ、レアル・マドリーと優勝への最大の障壁を倒してくれたアスレティックを下し、3年ぶりの決勝進出となったバレンシアにはかなり美味しいところを持っていかれた感もなきにしろあらずだったから。
大体がして、その2019年にバルサを倒して、バレンシアをコパ優勝に導いたマルセリーノ監督が今回、アスレティックの指揮官だったというのも皮肉ですが、何せ現在、ボルダラス監督のチームはリーガで9位。勝ち点33とまだ、1部残留確定もしていないのはともかく、クラブの努力目標であるヨーロッパの大会出場圏まで9ポイントもあるとなると、かなり達成が難しいですからね。そこで思い出されるのが2008年のクーマン監督下のバレンシアで、リーガでは降格の恐れまであった中、コパ決勝でヘタフェを下して優勝しているんですが、もしや今季もその歴史が繰り返される?
ええ、カルトゥーハでの決勝まで、リーガはそこそこで、選手の体調管理に専念すればいい彼らと違い、ベティスにはもうこの日曜には来季のCL出場権を懸けて、勝ち点差1の5位にいるアトレティコとのガチンコ対決が控えていますからね。おまけに来週水曜からも2週間、EL16強対決フランクフルト戦の2試合がミッドウィークに入っているとなれば、選手たちには全然、休む暇がないかと。ちなみにベティスがコパで最後に優勝したのは2005年、クラブとしては史上2度目の快挙で当時、まだ23才だったホアキンが自身の結婚式にまで、トロフィーを持参していたのが記憶に残っていますが、その彼も今では40才。ホント、時間が経つのは早いですよね。
え、それにしてもラージョのベティスとの2ndレグがどんな試合だったのか、気になるって?そうですね、水曜にはグエデスが前半43分にエリア外からの弾丸シュートを決め、バレンシアがメスタジャでアスレティックに1-0と勝利して、総合スコア2-1で決勝先乗りをした翌日、ラージョは1-2で負けた1stレグの結果を引っくり返すべく、ベニト・ビジャマリンのピッチに立つことに。ただねえ、チームの気合は感じられたんですが、どうにも最近のリーガでのゴール日照りを払拭することはできず、いえ、ファルカオが負傷で出場できなかったのも影響したんですけどね。
前半はGKルカ・ジダンがフアンミやウィリアム・ホセのシュートを弾くぐらいで終わったんですが、先に動いたのはやはり、どうしても得点が必要なイラオラ監督の方でした。後半15分には、少し前にエリア内から、半回転して撃ったシュートを外していたシセ、そしてイシに代え、コメサーニャ、エヌテカを投入。それでも効果がないと見ると、32分にはマリオ・スアレス、セルジ・グラルディオラから、ベベ、シラとアタッカーを増やしたんですが、いやあ、ビックリしましたねえ。エスタディオ・バジェカスではボールを持つ度、「Tira, tira!/ティラ(撃て)」とファンから掛け声が飛ぶのが高じて、最近はキックオフ前、ベンチに歩いて来る時にすら、そう言われるようになったベベが遠目、30メートル程、離れたFKをgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)にしてしまったんですよ。
いやもう、カテナは1stレグでもカルバーリョにカーニョ(股抜き)を喰らい、取られなくていい2点目を奪われる原因を作ってもいたんですが、対照的にこの準決勝のラッキーボーイとなったのはボルハ・イグレシアス。エスタディオ・バジェカスでも先制ゴールを挙げていただけでなく、この日も「Esta mañana creía que iba a marcar, me he levantado con una sensación especial/エスタ・マニャーナ・クレイア・ケ・イバ・ア・マルカル、メ・エ・レバンタードー・コン・ウナ・センサシオン・スペシアル(今朝から自分がゴールを入れると信じていたよ。起きた時から、特別な感覚があったんだ)」と当人も後で言っていた通り、ベティスの決勝進出の立役者となったんですが、まあねえ。
リーガでも高順位、ELでも生き残っているチームならではの底力というか、運の良さというものがあるんでしょうが、対して、ラージョは「El tiro libre es muy difícil repetirlo/エル・ティーロ・リブレ・エス・ムイ・ディフィル・レペティールロ(FKを繰り返して入れるのはとても難しい)」(ペジェグリーニ監督)という、ベベの一発頼りでしたからね。実際、彼はそのゴールの前後にも似たようなFKを撃っていて、そちらは敵の壁に弾かれていたため、私も納得ですが、「こんなチャンスがまたいつ巡ってくるかわからないだけに辛い敗戦だ」(イラオラ監督)というのはともかく、もうこうなったら、ラージョはひたすら、リーガでの早期残留確定に邁進するしかないかと。
そのため、この日曜にカディス戦が控えている彼らはマドリッドに帰京せずにセビージャに逗留。移動疲れを避けて、同じアンダルシア地方(スペイン南部)にあるヌエボ・ミランディージャへ乗り込み、今季ホームで未勝利の相手を叩く予定ですが、降格圏の18位にいるセルヒオ監督のチームもだんだん、後がなくなってきているだけに結構、厳しい戦いになるかも。一方、ベティスも同じ日曜午後9時(日本時間翌午前5時)に再びホームでアトレティコ戦を迎えるんですが、司令塔カナレスの出場停止、そして超特急でケガを治して、コパ準決勝に出たフェキルなど、「Hay puestos que están más sobrecargados/アイ・プエストス・ケ・エスタン・マス・ソブレカルガードス(他より多くオーバーワークになっているポジションがある)」(ペジェグリーニ監督)のは、この1週間、じっくり練習だけに励めたシメオネ監督のチームにとって、有利に働く?
うーん、微妙ですかねえ。というのも前節のセルタ戦でコンドグビアとサビッチがケガしたアトレティコでは、水曜にもエルモーソが全治2週間の負傷という悪いニュースが。これで今季は延べ36人がケガしたとなると、選手たちの健康を保つには試合も練習もできないのかと、きっとシメオネ監督も頭が痛いに違いありませんって。彼らに加えて、長期リハビリ中のヴァスとクーニャもまだ、鋭意リハビリ中のコケも招集リスト入りができるかどうかの瀬戸際とあって、この遠征ではトップチームの控え選手がたったの5人になるかもしれないのは、何とも心もとないんですけどね。
まあ、その辺はヘルプ常連のハビ・セラーノら、カンテラーノ(アトレティコBの選手)で水増しするしかないんですが、そうそう、この水曜にはUEFAユースリーグ16強対決でフェルナンド・トーレス監督の指揮するフベニル(Bチームの下のカテゴリー)がマドリーダービーを戦い、エスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノ(RMカスティージャのホーム)で見事、2-3とお隣さんを撃破。宿敵相手に2ゴール挙げた18才のバリオスなど、将来有望な選手に見えましたが、次々とティーンエイジャーを徴用してくるバルサと違い、まだシメオネ監督のお眼鏡には叶わないんでしょうか。
おまけに木曜には6月で契約が満了するエレーラが来季から、MSLのヒューストン・ダイナモでプレーすることが発表され、せっかくこのところ、コケの欠場で先発のチャンスをもらい、いい仕事をしているボランチのモチベーションが下がるのではないかとか、コンドグビアに代わって、デ・パウルがスタメン復帰するのに不安はないのかとか、他に懸念材料はあるものの、この試合の前には4位のバルサのエルチェ戦の結果も出ていますからね。誰がプレーすることになっても、CL出場圏内に入るという、クラブの予算維持に不可欠な最低条件をクリアできるように頑張ってもらいたいところです。
一方、残りのマドリッド勢2チームは土曜試合になるんですが、先にスタートするのは弟分のヘタフェで、こちらはバルセロナでのエスパニョール戦。相手は勝ち点2差で14位と1つ上につけているんですが、このところ、7試合連続白星なしと足踏みしている上、前節などはビジャレアルのジェレミー・ピノにPoker(ポケル/1試合4ゴールのこと)を許し、5-0で大敗しているんですよ。ただ、ホームではバルサとセビージャから、連続引き分けを勝ち獲っているため、その辺は注意が必要かと。キケ・サンチェス・フローレス監督のチームも前節のアラベス戦でレッドカードを受けたクエンカを始め、ダミアン、アレニャの2人も累積警告で出場停止と少々、メンバーが落ちるという逆境にあるものの、10人になりながらも2発決めて、ドローに持ち込んでくれたエネス・ウナルのゴール力は心強いですよね。
そして日曜午後9時から、サンティアゴ・ベルナベウにレアル・ソシエダを迎えるのが、金曜には2位のセビージャがアラベスとスコアレスドローで終わったため、勝利すれば、勝ち点差9といよいよ、首位独走態勢に入れそうなマドリー。ちなみにこちらも試合のないミッドウィークに負傷者が発生していて、いえ、バルベルデはインフルエンザによる発熱でお休みなんですけどね。心配なのはクロースの方ですが、アンチェロッティ監督によると、数日練習できないだけで、すでに100から410ユーロ(約1万3000~5万2000円)という高額チケットが完売している、来週水曜のCL16強対決PSG戦2ndレグに出場できる可能性はあるのだとか。
朗報の方はラージョ戦を欠場したアラバとまた、原因非公表でお休みしていたベイルが復帰したことですが、何せ、1stレグではエムバペの後半ロスタイムのゴールにより、1-0と敗戦。点を取って、逆転しないといけないPSG戦2ndレグではカセミロとメンディが出場停止になりますからね。このレアル・ソシエダ戦ではプランBとして、カマビンガを先発で試すのではないかと言われていますが、さて。ちなみに相手は今週、延期されていたマジョルカ戦を水曜にプレーして、ダビド・シルバとミケル・メリノのゴールで0-2の勝利。彼らも同じ勝ち点で4位、5位のバルサ、アトレティコとたったの勝ち点差1の6位とあって、CL出場圏争いのライバルとなるため、今回はお隣りさんもベンゼマやビニシウス、アセンシオらがゴールを決めてくれることを祈っているかもしれませんね。
大体がして、その2019年にバルサを倒して、バレンシアをコパ優勝に導いたマルセリーノ監督が今回、アスレティックの指揮官だったというのも皮肉ですが、何せ現在、ボルダラス監督のチームはリーガで9位。勝ち点33とまだ、1部残留確定もしていないのはともかく、クラブの努力目標であるヨーロッパの大会出場圏まで9ポイントもあるとなると、かなり達成が難しいですからね。そこで思い出されるのが2008年のクーマン監督下のバレンシアで、リーガでは降格の恐れまであった中、コパ決勝でヘタフェを下して優勝しているんですが、もしや今季もその歴史が繰り返される?
ええ、カルトゥーハでの決勝まで、リーガはそこそこで、選手の体調管理に専念すればいい彼らと違い、ベティスにはもうこの日曜には来季のCL出場権を懸けて、勝ち点差1の5位にいるアトレティコとのガチンコ対決が控えていますからね。おまけに来週水曜からも2週間、EL16強対決フランクフルト戦の2試合がミッドウィークに入っているとなれば、選手たちには全然、休む暇がないかと。ちなみにベティスがコパで最後に優勝したのは2005年、クラブとしては史上2度目の快挙で当時、まだ23才だったホアキンが自身の結婚式にまで、トロフィーを持参していたのが記憶に残っていますが、その彼も今では40才。ホント、時間が経つのは早いですよね。
前半はGKルカ・ジダンがフアンミやウィリアム・ホセのシュートを弾くぐらいで終わったんですが、先に動いたのはやはり、どうしても得点が必要なイラオラ監督の方でした。後半15分には、少し前にエリア内から、半回転して撃ったシュートを外していたシセ、そしてイシに代え、コメサーニャ、エヌテカを投入。それでも効果がないと見ると、32分にはマリオ・スアレス、セルジ・グラルディオラから、ベベ、シラとアタッカーを増やしたんですが、いやあ、ビックリしましたねえ。エスタディオ・バジェカスではボールを持つ度、「Tira, tira!/ティラ(撃て)」とファンから掛け声が飛ぶのが高じて、最近はキックオフ前、ベンチに歩いて来る時にすら、そう言われるようになったベベが遠目、30メートル程、離れたFKをgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)にしてしまったんですよ。
この時はもう35分になっていたため、「Todos nos hemos visto jugando por lo menos esa prórroga/トードス・ノス・エモス・ビストー・フガンドー・ポル・ロ・メノス・エサ・プロロガ(誰もが少なくとも延長戦をプレーすることになると思った)」とイラオラ監督も認めていましたが、それがまさか、追い詰められたベティスがここから本気を出すことになるとは!ええ、総合スコアが同点になった直後、ホアキンを投入したかと思えば、41分にはウィリアム・ホセをボルハ・イグレシアスに。するとロスタイム2分、GKクラウディオ・ブラボのゴールキックをホアキンが繋ぎ、エリア内に入ったカナレスがシュート。カテナに当たり、ゴール方向に逸れたボールをフラン・ガルシアがライン上でクリアするも、そこに突入してきたボルハ・イグレシアスに決勝点をプレゼントしてしまうとはまったく、ツイていないっちゃありゃしません。
いやもう、カテナは1stレグでもカルバーリョにカーニョ(股抜き)を喰らい、取られなくていい2点目を奪われる原因を作ってもいたんですが、対照的にこの準決勝のラッキーボーイとなったのはボルハ・イグレシアス。エスタディオ・バジェカスでも先制ゴールを挙げていただけでなく、この日も「Esta mañana creía que iba a marcar, me he levantado con una sensación especial/エスタ・マニャーナ・クレイア・ケ・イバ・ア・マルカル、メ・エ・レバンタードー・コン・ウナ・センサシオン・スペシアル(今朝から自分がゴールを入れると信じていたよ。起きた時から、特別な感覚があったんだ)」と当人も後で言っていた通り、ベティスの決勝進出の立役者となったんですが、まあねえ。
リーガでも高順位、ELでも生き残っているチームならではの底力というか、運の良さというものがあるんでしょうが、対して、ラージョは「El tiro libre es muy difícil repetirlo/エル・ティーロ・リブレ・エス・ムイ・ディフィル・レペティールロ(FKを繰り返して入れるのはとても難しい)」(ペジェグリーニ監督)という、ベベの一発頼りでしたからね。実際、彼はそのゴールの前後にも似たようなFKを撃っていて、そちらは敵の壁に弾かれていたため、私も納得ですが、「こんなチャンスがまたいつ巡ってくるかわからないだけに辛い敗戦だ」(イラオラ監督)というのはともかく、もうこうなったら、ラージョはひたすら、リーガでの早期残留確定に邁進するしかないかと。
そのため、この日曜にカディス戦が控えている彼らはマドリッドに帰京せずにセビージャに逗留。移動疲れを避けて、同じアンダルシア地方(スペイン南部)にあるヌエボ・ミランディージャへ乗り込み、今季ホームで未勝利の相手を叩く予定ですが、降格圏の18位にいるセルヒオ監督のチームもだんだん、後がなくなってきているだけに結構、厳しい戦いになるかも。一方、ベティスも同じ日曜午後9時(日本時間翌午前5時)に再びホームでアトレティコ戦を迎えるんですが、司令塔カナレスの出場停止、そして超特急でケガを治して、コパ準決勝に出たフェキルなど、「Hay puestos que están más sobrecargados/アイ・プエストス・ケ・エスタン・マス・ソブレカルガードス(他より多くオーバーワークになっているポジションがある)」(ペジェグリーニ監督)のは、この1週間、じっくり練習だけに励めたシメオネ監督のチームにとって、有利に働く?
うーん、微妙ですかねえ。というのも前節のセルタ戦でコンドグビアとサビッチがケガしたアトレティコでは、水曜にもエルモーソが全治2週間の負傷という悪いニュースが。これで今季は延べ36人がケガしたとなると、選手たちの健康を保つには試合も練習もできないのかと、きっとシメオネ監督も頭が痛いに違いありませんって。彼らに加えて、長期リハビリ中のヴァスとクーニャもまだ、鋭意リハビリ中のコケも招集リスト入りができるかどうかの瀬戸際とあって、この遠征ではトップチームの控え選手がたったの5人になるかもしれないのは、何とも心もとないんですけどね。
まあ、その辺はヘルプ常連のハビ・セラーノら、カンテラーノ(アトレティコBの選手)で水増しするしかないんですが、そうそう、この水曜にはUEFAユースリーグ16強対決でフェルナンド・トーレス監督の指揮するフベニル(Bチームの下のカテゴリー)がマドリーダービーを戦い、エスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノ(RMカスティージャのホーム)で見事、2-3とお隣さんを撃破。宿敵相手に2ゴール挙げた18才のバリオスなど、将来有望な選手に見えましたが、次々とティーンエイジャーを徴用してくるバルサと違い、まだシメオネ監督のお眼鏡には叶わないんでしょうか。
おまけに木曜には6月で契約が満了するエレーラが来季から、MSLのヒューストン・ダイナモでプレーすることが発表され、せっかくこのところ、コケの欠場で先発のチャンスをもらい、いい仕事をしているボランチのモチベーションが下がるのではないかとか、コンドグビアに代わって、デ・パウルがスタメン復帰するのに不安はないのかとか、他に懸念材料はあるものの、この試合の前には4位のバルサのエルチェ戦の結果も出ていますからね。誰がプレーすることになっても、CL出場圏内に入るという、クラブの予算維持に不可欠な最低条件をクリアできるように頑張ってもらいたいところです。
一方、残りのマドリッド勢2チームは土曜試合になるんですが、先にスタートするのは弟分のヘタフェで、こちらはバルセロナでのエスパニョール戦。相手は勝ち点2差で14位と1つ上につけているんですが、このところ、7試合連続白星なしと足踏みしている上、前節などはビジャレアルのジェレミー・ピノにPoker(ポケル/1試合4ゴールのこと)を許し、5-0で大敗しているんですよ。ただ、ホームではバルサとセビージャから、連続引き分けを勝ち獲っているため、その辺は注意が必要かと。キケ・サンチェス・フローレス監督のチームも前節のアラベス戦でレッドカードを受けたクエンカを始め、ダミアン、アレニャの2人も累積警告で出場停止と少々、メンバーが落ちるという逆境にあるものの、10人になりながらも2発決めて、ドローに持ち込んでくれたエネス・ウナルのゴール力は心強いですよね。
そして日曜午後9時から、サンティアゴ・ベルナベウにレアル・ソシエダを迎えるのが、金曜には2位のセビージャがアラベスとスコアレスドローで終わったため、勝利すれば、勝ち点差9といよいよ、首位独走態勢に入れそうなマドリー。ちなみにこちらも試合のないミッドウィークに負傷者が発生していて、いえ、バルベルデはインフルエンザによる発熱でお休みなんですけどね。心配なのはクロースの方ですが、アンチェロッティ監督によると、数日練習できないだけで、すでに100から410ユーロ(約1万3000~5万2000円)という高額チケットが完売している、来週水曜のCL16強対決PSG戦2ndレグに出場できる可能性はあるのだとか。
朗報の方はラージョ戦を欠場したアラバとまた、原因非公表でお休みしていたベイルが復帰したことですが、何せ、1stレグではエムバペの後半ロスタイムのゴールにより、1-0と敗戦。点を取って、逆転しないといけないPSG戦2ndレグではカセミロとメンディが出場停止になりますからね。このレアル・ソシエダ戦ではプランBとして、カマビンガを先発で試すのではないかと言われていますが、さて。ちなみに相手は今週、延期されていたマジョルカ戦を水曜にプレーして、ダビド・シルバとミケル・メリノのゴールで0-2の勝利。彼らも同じ勝ち点で4位、5位のバルサ、アトレティコとたったの勝ち点差1の6位とあって、CL出場圏争いのライバルとなるため、今回はお隣りさんもベンゼマやビニシウス、アセンシオらがゴールを決めてくれることを祈っているかもしれませんね。
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