福岡が攻勢も最後まで神戸からゴール奪えずドロー…両者初勝利はお預けに【明治安田J1第2節】

明治安田生命J1リーグ第2節のヴィッセル神戸vsアビスパ福岡が26日にノエビアスタジアム神戸で行われ、ゴールレスドローに終わった。ミッドウィークに行われた浦和レッズ戦をドローで終えた神戸はスタメンを3枚変更。初瀬、郷家、ボージャンに代えて山川、イニエスタ、佐々木が起用され、イニエスタはこれが今季初スタメンとなった。システムは変わらず[4-1-2-1-2]を採用し、イニエスタがトップ下に入っている。一方、前節のジュビロ磐田戦では終了間際に失点を許し、ドローに終わった福岡は前節からスタメンを1枚変更。田邉に代わり中村が起用されている。システムは [4-4-2]から変わらず、山岸と新加入のルキアンが2トップを組んだ。
立ち上がりはやや福岡が押し込む展開となるが、神戸も集中した守りによって決定機は作らせない。12分に福岡の前嶋が負傷交代するアクシデントなどもあり、徐々に神戸が主導権を握り始めると、15分にはCKからのこぼれ球にサンペールが反応してボレーシュートを放ったが、これは枠を大きく外れた。

互い集中した守りを前になかなか決定機を作れない状態が続くなか、33分には大迫のポストプレーから武藤がシュートを打つも、GK村上が冷静にキャッチする。38分には武藤の縦パスに抜け出した大迫がボックス内でシュートを放つが、枠内を捉えることはできなかった。神戸は前半の途中から多くの時間を敵陣でプレーするも、福岡の身体を張った守備を前になかなか打開することはできず、こう着した状態のままハーフタイムとなった。

後半、先に好機を迎えたのは福岡。右サイドからのクロスにルキアンが反応してヘディングシュートを放ったが、これは枠外へと逸れた。直後には神戸が左サイドから酒井高徳が精度の高いクロスも挙げるも、武藤にはわずかに合わず。

51分には福岡が仕掛け、クルークスのクロスのこぼれ球を金森、そこからの流れでルキアンが立て続けにシュートを放つも得点には至らない。神戸も反撃とばかりに、54分にはイニエスタの絶妙なスルーパスをボックス内左で受けた佐々木がシュートを放つが、惜しくも枠外に外れた。

激しく攻守が入れ替わる展開のなか、67分にはサイドを突破したルキアンのクロスから山岸がヘディングシュート。枠内を捉えていたが、GK前川が見事なキャッチを見せピンチを凌いだ。それでも、71分にはドウグラス・グローリがFKに頭で合わせるなど、徐々に福岡が押し込み始める。

チャンスを作りながらもゴールが遠い福岡は80分にファンマと田中達也を投入。攻撃的な采配を見せるとセットプレーから何度かゴールに迫ったものの、GK前川の好セーブもあり、最後までゴールネットを揺らすことはできず、ゴールレスドローとなった。

ヴィッセル神戸 0-0 アビスパ福岡