レーティング:アトレティコ・マドリー 1-1 マンチェスター・ユナイテッド《CL》
2022.02.24 07:03 Thu
チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の1stレグ、アトレティコ・マドリーvsマンチェスター・ユナイテッドが23日にエスタディオ・メトロポリターノで行われ、1-1のドローに終わった。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。
▽アトレティコ・マドリー採点

GK
13 オブラク 5.5
最初の被枠内シュートで悔しい失点。ただ、ハイボール処理やスペースケアは安定
DF
15 サビッチ 6.0
多士済々の相手アタッカー陣に対して、強靭なフィジカルと読みや間合いの巧みさが光る守備で立ちはだかった
2 ヒメネス 5.5
キーマンのC・ロナウドをサビッチらと共に封殺。味方を動かしながら的確なカバーリングを見せたが、失点場面では不用意に前に出ようとしたことで、ヘイニウドをカバーできず
23 ヘイニウド 5.5
失点場面では難しい対応だったが、イチかバチかのチャレンジが嵌らず。それ以外では軽率なミスもあったが、機動力を生かした好守も見せた
24 ヴルサリコ 5.5
堅実な守備対応でサイドに大きな穴を空けず。前半にはセットプレーからゴールに迫る場面も作り出した
14 マルコス・ジョレンテ 6.0
守備時はトリボーテの一角、攻撃時はシャドーの位置でプレー。プレミア勢に対しても一歩も譲らぬアスリート能力で身体を張った守備、攻撃ではスペースをアタックし、相手守備に脅威を与えた
16 エクトル・エレーラ 7.0
コケやデ・パウルの代役として攻守両面で質の高いプレーを披露。身体の強さとポジショニングの良さや展開力の部分でも存在感
4 コンドグビア 6.5
ブルーノ・フェルナンデスやポグバを相手に球際の局面で圧巻の強さを見せた。悪癖の軽率なパスミスもあったが、試合を通じてのパフォーマンスは高かった
12 レナン・ロージ 6.5
パーフェクトなクロスで先制点を演出。献身的な守備に加え、攻撃では推進力を与えるプレーで貴重な攻め手に
(→レマル 5.5)
前日か当日に新型コロナウイルスの陰性が確認されて即復帰。なかなか試合のリズムになじめなかった
FW
10 アンヘル・コレア 6.5
攻撃面で決定的な仕事はなかったが、驚異的な運動量と献身性で前線からのプレスに自陣深くまでのプレスバックと大いにチームを助けた
7 フェリックス 6.5
気迫のこもったダイビングヘッドで公式戦連発となる先制点を奪取。ゴール以外でも守備の貢献、キープ力や正確な繋ぎで存在感を放った
(→グリーズマン 5.5)
負傷明け最初の試合でクロスバー直撃のシュートと見せ場は作った
監督
シメオネ 6.0
カラスコやコケといった主力を欠く中、前半はほぼ完ぺきな内容だった。ただ、レマルの投入など試合を締める部分には課題を残した
▽マンチェスター・ユナイテッド採点

GK
1 デ・ヘア 5.0
古巣相手に枠内シュート1本で1失点。ただ、失点自体に責任はなくそれ以外の場面では堅実なパフォーマンス。ビルドアップではより主体性がほしかった
DF
2 リンデロフ 5.5
右サイドバックでの抜擢となった。守備では対人対応やシュートブロックで良さも見せたが、攻撃ではビルドアップ含めほぼ貢献できなかった
(→ワン=ビサカ 5.5)
ダロトではなく本職ではないリンデロフ起用に思うところはあったはず。投入直後から攻守に精力的なプレーを見せた
19 ヴァラン 5.0
昨季までの宿敵相手に守備は無難にこなしたが、ビルドアップの局面では持ち出しやフィードなど工夫がほしかった。相手のファウルになったものの、危険なロストも見受けられた
5 マグワイア 5.0
失点場面ではフェリックスに前に入られた。マイボール時は自身だけに問題があったわけではないが、ビルドアップの停滞を招いた
23 ショー 5.5
コンディションの問題があったか、普段の躍動感をなかなか出せず。攻撃ではうまくサイドに蓋をされてなかなか良い形で絡めず
(→テレス 5.5)
ビハインドという状況もあり、果敢な攻撃参加を見せた
MF
10 ラッシュフォード 4.5
両サイドでプレーも覇気のないプレーに終始。攻撃面ではほぼ何ももたらせぬままピッチを後に
(→エランガ 6.5)
敗色濃厚のチームを救うCL初ゴール。投入直後から切れ味のある仕掛けで相手の脅威となった
6 ポグバ 4.5
守備では切り替えの鈍さ、攻撃では相手守備の強度の高いプレーに大苦戦。やはり現状のスカッドではセントラルMFでの起用が難しいことを改めて露呈
(→マティッチ 6.0)
崩れていた中盤のバランスを見事に修正。決定的な仕事はなかったが、エランガと共に効果的な交代選手だった
18 ブルーノ・フェルナンデス 6.0
CL6試合連続アシストでレジェンドのベッカムを超える。ただ、前半はポグバと共に完全に抑え込まれるなど、かなり厳しい出来だったと言わざるを得ない
17 フレッジ 5.0
マイボール時はアンカーでのプレーとなったが、ポジショニング、判断の悪さが目立って中盤の機能不全の一因に
25 サンチョ 5.5
ここ最近の好調を受け、キーマンにも挙げられていたが、相手の老獪な守備に苦しみなかなか良い形でボールを受けられなかった。ただ、守備の貢献度は高かった
(→リンガード 5.5)
無難なプレーに終始
FW
7 クリスティアーノ・ロナウド 4.5
お得意様相手も今季CL連続ゴールが5試合でストップ。試合を通して存在感を欠く低調なパフォーマンスだった
監督
ラングニック 5.5
エランガ、マティッチの投入で最低限の引き分けに持ち込んだが、前半の低調な出来は頂けない
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
エクトル・エレーラ(アトレティコ・マドリー)
敗色濃厚のチームを救う見事なCL初ゴールを決めたエランガの活躍も見事だったが、試合を通して最もパフォーマンスが高かったアトレティコのメキシコ代表MFを選出。コケの不在によって先発抜擢となった中、直近のオサスナ戦同様に攻守両面で存在感を放った。
アトレティコ・マドリー 1-1 マンチェスター・ユナイテッド
【アトレティコ・マドリー】
フェリックス(前7)
【マンチェスター・ユナイテッド】
エランガ(後35)
▽アトレティコ・マドリー採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK
13 オブラク 5.5
最初の被枠内シュートで悔しい失点。ただ、ハイボール処理やスペースケアは安定
DF
15 サビッチ 6.0
多士済々の相手アタッカー陣に対して、強靭なフィジカルと読みや間合いの巧みさが光る守備で立ちはだかった
キーマンのC・ロナウドをサビッチらと共に封殺。味方を動かしながら的確なカバーリングを見せたが、失点場面では不用意に前に出ようとしたことで、ヘイニウドをカバーできず
23 ヘイニウド 5.5
失点場面では難しい対応だったが、イチかバチかのチャレンジが嵌らず。それ以外では軽率なミスもあったが、機動力を生かした好守も見せた
MF
24 ヴルサリコ 5.5
堅実な守備対応でサイドに大きな穴を空けず。前半にはセットプレーからゴールに迫る場面も作り出した
14 マルコス・ジョレンテ 6.0
守備時はトリボーテの一角、攻撃時はシャドーの位置でプレー。プレミア勢に対しても一歩も譲らぬアスリート能力で身体を張った守備、攻撃ではスペースをアタックし、相手守備に脅威を与えた
16 エクトル・エレーラ 7.0
コケやデ・パウルの代役として攻守両面で質の高いプレーを披露。身体の強さとポジショニングの良さや展開力の部分でも存在感
4 コンドグビア 6.5
ブルーノ・フェルナンデスやポグバを相手に球際の局面で圧巻の強さを見せた。悪癖の軽率なパスミスもあったが、試合を通じてのパフォーマンスは高かった
12 レナン・ロージ 6.5
パーフェクトなクロスで先制点を演出。献身的な守備に加え、攻撃では推進力を与えるプレーで貴重な攻め手に
(→レマル 5.5)
前日か当日に新型コロナウイルスの陰性が確認されて即復帰。なかなか試合のリズムになじめなかった
FW
10 アンヘル・コレア 6.5
攻撃面で決定的な仕事はなかったが、驚異的な運動量と献身性で前線からのプレスに自陣深くまでのプレスバックと大いにチームを助けた
7 フェリックス 6.5
気迫のこもったダイビングヘッドで公式戦連発となる先制点を奪取。ゴール以外でも守備の貢献、キープ力や正確な繋ぎで存在感を放った
(→グリーズマン 5.5)
負傷明け最初の試合でクロスバー直撃のシュートと見せ場は作った
監督
シメオネ 6.0
カラスコやコケといった主力を欠く中、前半はほぼ完ぺきな内容だった。ただ、レマルの投入など試合を締める部分には課題を残した
▽マンチェスター・ユナイテッド採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK
1 デ・ヘア 5.0
古巣相手に枠内シュート1本で1失点。ただ、失点自体に責任はなくそれ以外の場面では堅実なパフォーマンス。ビルドアップではより主体性がほしかった
DF
2 リンデロフ 5.5
右サイドバックでの抜擢となった。守備では対人対応やシュートブロックで良さも見せたが、攻撃ではビルドアップ含めほぼ貢献できなかった
(→ワン=ビサカ 5.5)
ダロトではなく本職ではないリンデロフ起用に思うところはあったはず。投入直後から攻守に精力的なプレーを見せた
19 ヴァラン 5.0
昨季までの宿敵相手に守備は無難にこなしたが、ビルドアップの局面では持ち出しやフィードなど工夫がほしかった。相手のファウルになったものの、危険なロストも見受けられた
5 マグワイア 5.0
失点場面ではフェリックスに前に入られた。マイボール時は自身だけに問題があったわけではないが、ビルドアップの停滞を招いた
23 ショー 5.5
コンディションの問題があったか、普段の躍動感をなかなか出せず。攻撃ではうまくサイドに蓋をされてなかなか良い形で絡めず
(→テレス 5.5)
ビハインドという状況もあり、果敢な攻撃参加を見せた
MF
10 ラッシュフォード 4.5
両サイドでプレーも覇気のないプレーに終始。攻撃面ではほぼ何ももたらせぬままピッチを後に
(→エランガ 6.5)
敗色濃厚のチームを救うCL初ゴール。投入直後から切れ味のある仕掛けで相手の脅威となった
6 ポグバ 4.5
守備では切り替えの鈍さ、攻撃では相手守備の強度の高いプレーに大苦戦。やはり現状のスカッドではセントラルMFでの起用が難しいことを改めて露呈
(→マティッチ 6.0)
崩れていた中盤のバランスを見事に修正。決定的な仕事はなかったが、エランガと共に効果的な交代選手だった
18 ブルーノ・フェルナンデス 6.0
CL6試合連続アシストでレジェンドのベッカムを超える。ただ、前半はポグバと共に完全に抑え込まれるなど、かなり厳しい出来だったと言わざるを得ない
17 フレッジ 5.0
マイボール時はアンカーでのプレーとなったが、ポジショニング、判断の悪さが目立って中盤の機能不全の一因に
25 サンチョ 5.5
ここ最近の好調を受け、キーマンにも挙げられていたが、相手の老獪な守備に苦しみなかなか良い形でボールを受けられなかった。ただ、守備の貢献度は高かった
(→リンガード 5.5)
無難なプレーに終始
FW
7 クリスティアーノ・ロナウド 4.5
お得意様相手も今季CL連続ゴールが5試合でストップ。試合を通して存在感を欠く低調なパフォーマンスだった
監督
ラングニック 5.5
エランガ、マティッチの投入で最低限の引き分けに持ち込んだが、前半の低調な出来は頂けない
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
エクトル・エレーラ(アトレティコ・マドリー)
敗色濃厚のチームを救う見事なCL初ゴールを決めたエランガの活躍も見事だったが、試合を通して最もパフォーマンスが高かったアトレティコのメキシコ代表MFを選出。コケの不在によって先発抜擢となった中、直近のオサスナ戦同様に攻守両面で存在感を放った。
アトレティコ・マドリー 1-1 マンチェスター・ユナイテッド
【アトレティコ・マドリー】
フェリックス(前7)
【マンチェスター・ユナイテッド】
エランガ(後35)
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躍進ラ・レアルの要。一昨季の主力定着以降、安定したパフォーマンスを継続し、国内屈指のピボーテに成長した。バルセロナがブスケッツの後継者、クラブOBでもあるアルテタ率いるアーセナルも関心を示す逸材は、シーズンを通して躍動。守備では強度の高い対人守備、カバー範囲の広さを生かしてフィルター役を完遂。攻撃では巧みなポジショニングと視野の広さを武器にボールの循環の基準点として機能した。メリーノやブライス・メンデスが一時パフォーマンスを落としていた中、久保と共に安定したパフォーマンスで4位チームを支え続けた。来季も愛するクラブに残り、イジャラメンディの背番号4を継承する見込みだ。 MF アントワーヌ・グリーズマン(32歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:38(先発:31)/得点数:15 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季の最優秀フィールドプレーヤー。得点ランキング4位タイの15ゴールに、最多アシストとなる16アシストを記録し、今季のラ・リーガで最も多くのゴールに関与した。シーズン序盤戦では保有元のバルセロナの契約条項の影響で30分以内限定の起用を強いられたが、クラブ間の交渉がまとまってフル稼働が可能となって以降は不振のチームを攻守に牽引。とりわけ、後半戦ではフランス代表での役割に近いトップ下でフリーロールを与えられると、卓越した戦術眼とテクニック、献身性を遺憾なく発揮し、驚異的なパフォーマンスを披露し続けた。 MF フレンキー・デ・ヨング(26歳/バルセロナ) 出場試合数:33(先発:29)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 開幕前の不当な扱いを乗り越えて優勝の立役者に。自身に何ら非はなかったものの、深刻な財政問題を抱えるクラブ事情でマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を迫られる難しい状況でシーズンをスタート。しかし、開幕からガビやペドリと共にチャビ監督が求めるアグレッシブなスタイルをピッチ上で体現する担い手となり、攻守に八面六臂の活躍を披露。出場試合での存在感ではペドリをより評価する声もあるが、前述のクラブでの扱いや守備時のブスケッツのサポートなど多くのタスクをこなした点を評価した。 FW ヴィニシウス・ジュニオール(22歳/レアル・マドリー) 出場試合数:33(先発:32)/得点数:10 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 更なる進化を遂げたエル・ブランコの若きエース。今季記録した10ゴール9アシストは、昨季の17ゴール13アシストをいずれも下回るものになったが、ドリブル成功率や被ファウル、チャンスクリエイトといったスタッツはやはり驚異的だった。今季はベンゼマの不調に加え、常にダブルチームに近い形での徹底マークに遭っており、その中で残した前述の数字は価値があるものだ。背番号7への変更が発表された来季は頼れる相棒ベンゼマの退団によって、正真正銘のマドリーのエースとしての更なる活躍が求められる。 FW ロベルト・レヴァンドフスキ(34歳/バルセロナ) 出場試合数:34(先発:33)/得点数:23 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 初挑戦のラ・リーガでいきなりのピチーチ獲得。昨夏、新生バルセロナの目玉補強としてバイエルンから鳴り物入りでの加入となったポーランド代表FW。これまで多くの超一流ストライカーが適応に苦しんだバルセロナだけに一抹の不安もあったが、第2節のソシエダ戦でドブレーテを達成すると、そこからは6試合連続を含めゴールを量産。さすがの存在感でブラウグラナの攻撃をけん引した。中断前後はW杯の疲労や3試合のサスペンションの影響でパフォーマンスを落としたが、終盤戦で再びギアを上げ直した。守備の貢献度や運動量に関してはチームメイトから冗談交じりで注文も付けられたが、さすがの決定力に加えて7アシストと確度の高いポストワークでも存在感を示した。 2023.06.14 18:01 Wed4
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.46 3強時代への入り口、“チョリスモ”の浸透/アトレティコ・マドリー[2013-14]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.46</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2013-2014シーズン/アトレティコ・マドリー ~チョリスモ~</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2013-14atletico.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ディエゴ・シメオネ 獲得タイトル:リーガエスパニョーラ 攻撃力7:★★★★★★★☆☆☆ 守備力10:★★★★★★★★★★ タレント7:★★★★★★☆☆☆ 連係10:★★★★★★★★★★ 選手層8:★★★★★★★★☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">2強時代に終止符</div> アトレティコ・マドリー、バルセロナ、レアル・マドリーの三つ巴となったリーガの優勝争いは、バルセロナとの天王山を引き分けで終えたアトレティコに軍配が上がった。終盤は取りこぼしの目立つ優勝争いとなったが、最後はシーズンを通して最も安定していたアトレティコが18シーズンぶり10度目の戴冠を果たしている。 バルセロナとレアル・マドリーの2強に比べて戦力面で劣ることから、終盤に息切れするのではないかとみられていたが、大方の予想に反してチャンピオンズリーグとの二束の草鞋を履きこなし、シメオネ監督の下で戦う集団と化したロヒ・ブランコスがネプトゥーノ広場まで駆け抜けた。 2011-12シーズン途中に就任したシメオネ監督は、豊富とは言えない戦力のなか、運動量が求められる中盤を上手く入れ替えながら長丁場を乗り切った。また、モチベーターとしての手腕をいかんなく発揮し、並行して行われたCLで結果を残しつつ、最後までチーム全体のモチベーションとインテンシティを落さなかったあたりも流石だ。その存在の大きさは、選手たちから聞こえてくる称賛の声からもうかがえた。 アトレティコ・マドリーは、このシーズンにレアル・マドリーとバルセロナの2強時代に終止符を打ち、その後はスペインに留まらず欧州屈指の強豪にまで上り詰めた。シメオネイズム=チョリスモを体現したチームは現在もそのスタイルで戦いを続けている。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">“チョリスモ”を体現</div> GKティボー・クルトワが抜群の安定感と存在感を示し、守護神として君臨。ゴールマウスに鍵をかけ、個人としても2年連続でサモラ(最少失点GK)賞を獲得した。 ディエゴ・ゴディンとミランダの長身センターバックコンビが、最後尾からチームの守備をオーガナイズした。また、両者とも空中戦でも強さを発揮し攻撃面でもチームに貢献した。サイドバックでは攻撃力抜群のフィリペ・ルイスがコケやアルダ・トゥランと好連携を見せ、シメオネ監督から大きな信頼を寄せていたフアンフランは右サイドで攻守に効いていた。 中盤では、キャプテンを務めたガビが中盤の底でハードワークをこなし、相方をチアゴやマリオ・スアレスらが務めていた。サイドは、左をアルダ、右をラウール・ガルシアが担当することが多く、前者は攻撃の仕上げ役としてアシストを量産。後者は空中戦の強さを武器に2トップの一角にポジションを移すなど、シーズン17ゴールを挙げた。 2トップには強力な2人が配置され、前線守備とポストプレーを行う“野獣”ジエゴ・コスタが覚醒しリーグ戦で27ゴールを記録。バルセロナから格安で移籍してきたベテランのダビド・ビジャも堅実にチャンスを決め、シーズン15ゴールを記録した。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">FW:ジエゴ・コスタ(24)</span> アトレティコの快進撃は、この男の存在を抜きにして語ることはできない。最前線でボールを収め、対峙するDFを振り切りながらゴールを量産。得点数ではロナウドとメッシに及ばなかったものの、34試合に出場しての27得点は立派な数字だ。 また、ジエゴ・コスタの素晴らしさは、攻撃力だけにとどまらない。チームの一員として、最前線からプレスをかけることも厭わない。彼の献身性があったからこそ、アトレティコがリーグ最少失点を記録できたと言っても過言ではないだろう。 2019.04.26 12:00 Fri5
