“疑惑の判定”G大阪パトリックは退場になるべきではなかった、VARは役割を果たせたか/編集部コラム
2022.02.21 06:45 Mon
◆“乱暴な行為”で一発退場
退場になったシーンを改めておさらいする。37分、鹿島が攻め込む展開の中、ディエゴ・ピトゥカの浮き球のパスを土居聖真がボックス内でシュート。これはクロスバーに嫌われる。
しかし、このこぼれ球を鹿島が回収。G大阪が必死に守るという展開となるが、鹿島はボールを繋ぎ、ボックス手前でボールを受けた鈴木がクロスを入れた。しかし、これはG大阪の昌子源がヘディングでクリア。このクリアボールが鈴木のもとに飛ぶが、石毛秀樹との競り合いでボールは流れることに。これをパトリックが拾い、ドリブルで前に運び出そうとした。
すると、ここで鈴木がスライディングタックル。これはボールに届かなかったが、パトリックも堪え、ルーズボールを拾いに行こうとする。パトリックは鈴木を振り払おうと左手をあげると鈴木は胸を押さえて転がり痛がる。すると、主審が笛。何もしていないとパトリックはアピールするが、荒木友輔主審はすぐさまレッドカードを取り出してパトリックに提示した。
それまでなかなか手を使ったプレーにも笛を吹いてこなかった主審だが、この場面では即座に判断。レッドカードを提示した。公式記録では退場の理由は「S2」。“乱暴な行為”とされている。しかし、この判断は甚だ疑問が残る。
まず、荒木主審のポジショニングだが、パトリックと鈴木が競り合っていた場所からは離れていた。もちろん、鈴木がスライディングをし、パトリックが耐えた後に腕を振り上げる行為は見えたはず。そして鈴木が腹部を押さえてもんどり打つ姿もしっかりと見ていただろう。そのシーンだけを見れば、パトリックが振り上げた腕が当たり、スライディングに対する報復行為だと見える。レッドカードの判定は間違ってはいない。
しかし、現在のJリーグにはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入されている。PKのシーンやオフサイド、そしてレッドカードのシーンなど、VARが介入できるシーンは試合を決定づける重要な局面だ。仮に主審や副審の判定が誤っていた場合は、VARから助言がなされ、映像チェックなどで判定が変わることもある。
このシーンも荒木主審の判断でレッドカードが出されたが、VARも妥当な判定かをチェック。問題があれば、主審に助言をし、OFR(オン・フィールド・レビュー)を促すことなどもあったはずだ。しかし、このシーンではそれはなし。G大阪の選手たちは猛抗議をしていたが、一度出されたレッドカードが変わることはなかった。
退場になったシーンを改めておさらいする。37分、鹿島が攻め込む展開の中、ディエゴ・ピトゥカの浮き球のパスを土居聖真がボックス内でシュート。これはクロスバーに嫌われる。
しかし、このこぼれ球を鹿島が回収。G大阪が必死に守るという展開となるが、鹿島はボールを繋ぎ、ボックス手前でボールを受けた鈴木がクロスを入れた。しかし、これはG大阪の昌子源がヘディングでクリア。このクリアボールが鈴木のもとに飛ぶが、石毛秀樹との競り合いでボールは流れることに。これをパトリックが拾い、ドリブルで前に運び出そうとした。
すると、ここで鈴木がスライディングタックル。これはボールに届かなかったが、パトリックも堪え、ルーズボールを拾いに行こうとする。パトリックは鈴木を振り払おうと左手をあげると鈴木は胸を押さえて転がり痛がる。すると、主審が笛。何もしていないとパトリックはアピールするが、荒木友輔主審はすぐさまレッドカードを取り出してパトリックに提示した。
それまでなかなか手を使ったプレーにも笛を吹いてこなかった主審だが、この場面では即座に判断。レッドカードを提示した。公式記録では退場の理由は「S2」。“乱暴な行為”とされている。しかし、この判断は甚だ疑問が残る。
まず、荒木主審のポジショニングだが、パトリックと鈴木が競り合っていた場所からは離れていた。もちろん、鈴木がスライディングをし、パトリックが耐えた後に腕を振り上げる行為は見えたはず。そして鈴木が腹部を押さえてもんどり打つ姿もしっかりと見ていただろう。そのシーンだけを見れば、パトリックが振り上げた腕が当たり、スライディングに対する報復行為だと見える。レッドカードの判定は間違ってはいない。
しかし、現在のJリーグにはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入されている。PKのシーンやオフサイド、そしてレッドカードのシーンなど、VARが介入できるシーンは試合を決定づける重要な局面だ。仮に主審や副審の判定が誤っていた場合は、VARから助言がなされ、映像チェックなどで判定が変わることもある。
このシーンも荒木主審の判断でレッドカードが出されたが、VARも妥当な判定かをチェック。問題があれば、主審に助言をし、OFR(オン・フィールド・レビュー)を促すことなどもあったはずだ。しかし、このシーンではそれはなし。G大阪の選手たちは猛抗議をしていたが、一度出されたレッドカードが変わることはなかった。
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