サッリ監督「別のパフォーマンスを期待していた」 コッパ・イタリア敗退に落胆…大会形式にも改めて苦言

ラツィオのマウリツィオ・サッリ監督がコッパ・イタリア敗退を嘆いた。『フットボール・イタリア』が伝えている。ラツィオは9日に行われた準々決勝でミランと対戦した。先週末のフィオレンティーナ戦では3-0の快勝を収めたチームだったが、この日は前半だけで3失点を喫する苦しい展開に。後半もなかなか反撃のきっかけをつかめずにいると、追加点を献上し、0-4で敗れた。この結果、敗退のサッリ監督も落胆を露わに。チームが思い描いていたパフォーマンスを発揮できなかったと嘆いている。
「我々はスイッチを切ってしまっていた。それがフィジカル的な問題であったことを願っている。これがメンタル的な問題であった場合、より心配になるからだ」

「このところかなり安定したプレーができていたと思うが、今夜はかつての姿に戻ってしまった。ここ数カ月で、こうした浮き沈みは解決できていたはずだからね。今夜が困難な試合になることは予想していたが、私は別のパフォーマンスを期待していた」「すべてのチームにはそれぞれの特徴があるものだ。選手のクローンを作成したり、同じ方法でトレーニングしたりすることはできない。(かつて指揮をとった)ナポリはより質が高かったが、ラツィオも間違いなく異なった特徴を持っているのだ。そして今夜のパフォーマンスがラツィオの本当の姿だとは思わない」

また、試合前から批判したコッパ・イタリアの大会フォーマットに改めて苦言し、イングランドのFAカップと比べてもフェアではないと強調している。

「FAカップは世界で最も人気のあるカップ戦だ。すべてのチームが早い段階で参加して、ラウンドが終了した瞬間にテレビで抽選会が生中継される。組分けでは最初に選ばれたチームがホーム、2番目はアウェイとなり、すべてはランダムで選ばれるんだ」

「一方で、コッパ・イタリアはテレビの視聴率が高くなるような、特定のクラブがより恩恵を受けられる仕組みになっている。私の考えでは、それこそがアンチスポーツであり、この形式が好きではない」