ローマが下位ジェノアに痛恨ゴールレス…ザニオーロは劇的決勝点取り消し後に主審侮辱で退場の悲劇…《セリエA》
2022.02.06 01:12 Sun
セリエA第24節、ローマvsジェノアが5日にスタディオ・オリンピコで行われ、0-0のドローに終わった。
アウェイながらも前から激しい圧力を仕掛けるジェノアの勢いに呑まれる形の立ち上がりとなったローマ。序盤のセットプレーから迎えたエクバンのヘディングシュートはGKルイ・パトリシオの好守で事なきを得るが、以降も相手の球際の強度、プレスに手を焼き、縦に速い仕掛けから際どいシーンを作られる。
それでも、前半半ばを過ぎた辺りから徐々に自陣で相手のプレスを剥がす場面が増え始めたローマは、ムヒタリアン、セルジオ・オリベイラの司令塔2人から2トップ、両ウイングバックへ仕掛けのパスが入る。
前回対戦同様にゴールレスでの折り返しとなった試合は後半もローマが押し気味に進めていく。序盤にはセットプレーからスモーリングに決定機も、ここはヘディングシュートを枠に飛ばせない。
その後、モウリーニョ監督は57分、メイトランド=ナイルズとセルジオ・オリベイラを下げて古巣対戦のエル・シャーラウィ、前回対戦でドッピエッタを達成し、勝利の立役者となったアフェナ=ギャンを同時投入。ムヒタリアンをボランチ、ザニオーロをトップ下に移し、より攻撃的な布陣に変化した。
すると、この交代で攻勢を強めるホームチームでは前回対戦に続きアフェナ=ギャンが仕事を果たす。69分、背後への浮き球のボールに抜け出した場面でDFエスティゴーアの前に身体を入れた19歳FWがボックス手前でファウルを誘うと、これが決定機阻止と判断されてエスティゴーアにレッドカードが掲示された。
これで数的優位を手にしたローマはカルスドルプに代えてヴェレトゥを投入し、両ウイングバックにムヒタリアン、エル・シャーラウィが並ぶ超攻撃的布陣にシフト。ここからリスクを冒してゴールをこじ開けにいく。
完全に専守防衛の構えを見せるジェノアの堅守攻略に苦しむローマは、幾度か得たチャンスもエル・シャーラウィがフイにしてしまう。それでも、諦めないホームチームは91分、ボックス右でDFを背負ったザニオーロが鋭い左への持ち出しから腰の捻りを利かせた左足のシュートをゴール右下隅に突き刺し、土壇場で劇的決勝点を奪う。
だが、このゴールに関してVARの介入が入ると、オンフィールドレビューの結果、この攻撃の起点となったエイブラハムと相手DFの接触プレーでエイブラハムにファウルがあったとしてゴールが取り消しとなる。
すると、この厳しい判定によって完全に集中の糸が切れたローマは目に見えてイージーミスが増え、残りの数分間でチャンスを作ることができず。さらに、判定に激高していたザニオーロが主審への侮辱的な発言で退場を言い渡され、最後は10人対10人で試合を終えることになった。
この結果、下位相手のホームゲームで痛恨の取りこぼしとなったローマの公式戦連勝が「3」でストップした。
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公式戦3連勝と復調気配を見せるリーグ7位のローマ(勝ち点38)は、4連勝を目指して降格圏の19位に沈むジェノア(勝ち点13)とのホームゲームに臨んだ。モウリーニョ監督は4-2で快勝したエンポリ戦と全く同じメンバーを採用し、ザニオーロとエイブラハムを2トップに配した[3-5-2]を継続した。それでも、前半半ばを過ぎた辺りから徐々に自陣で相手のプレスを剥がす場面が増え始めたローマは、ムヒタリアン、セルジオ・オリベイラの司令塔2人から2トップ、両ウイングバックへ仕掛けのパスが入る。
そして、前半終盤にかけては完全に相手を押し返すことに成功したローマは、ザニオーロのドリブル突破、セルジオ・オリベイラからのパスを起点にメイトランド=ナイルズ、ムヒタリアンらに良い形でフィニッシュのチャンスが訪れたが、最後のところで身体を張るジェノアの守備を崩し切るまでには至らなかった。
前回対戦同様にゴールレスでの折り返しとなった試合は後半もローマが押し気味に進めていく。序盤にはセットプレーからスモーリングに決定機も、ここはヘディングシュートを枠に飛ばせない。
その後、モウリーニョ監督は57分、メイトランド=ナイルズとセルジオ・オリベイラを下げて古巣対戦のエル・シャーラウィ、前回対戦でドッピエッタを達成し、勝利の立役者となったアフェナ=ギャンを同時投入。ムヒタリアンをボランチ、ザニオーロをトップ下に移し、より攻撃的な布陣に変化した。
すると、この交代で攻勢を強めるホームチームでは前回対戦に続きアフェナ=ギャンが仕事を果たす。69分、背後への浮き球のボールに抜け出した場面でDFエスティゴーアの前に身体を入れた19歳FWがボックス手前でファウルを誘うと、これが決定機阻止と判断されてエスティゴーアにレッドカードが掲示された。
これで数的優位を手にしたローマはカルスドルプに代えてヴェレトゥを投入し、両ウイングバックにムヒタリアン、エル・シャーラウィが並ぶ超攻撃的布陣にシフト。ここからリスクを冒してゴールをこじ開けにいく。
完全に専守防衛の構えを見せるジェノアの堅守攻略に苦しむローマは、幾度か得たチャンスもエル・シャーラウィがフイにしてしまう。それでも、諦めないホームチームは91分、ボックス右でDFを背負ったザニオーロが鋭い左への持ち出しから腰の捻りを利かせた左足のシュートをゴール右下隅に突き刺し、土壇場で劇的決勝点を奪う。
だが、このゴールに関してVARの介入が入ると、オンフィールドレビューの結果、この攻撃の起点となったエイブラハムと相手DFの接触プレーでエイブラハムにファウルがあったとしてゴールが取り消しとなる。
すると、この厳しい判定によって完全に集中の糸が切れたローマは目に見えてイージーミスが増え、残りの数分間でチャンスを作ることができず。さらに、判定に激高していたザニオーロが主審への侮辱的な発言で退場を言い渡され、最後は10人対10人で試合を終えることになった。
この結果、下位相手のホームゲームで痛恨の取りこぼしとなったローマの公式戦連勝が「3」でストップした。
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