10人セルティックがアバダの後半AT弾で劇的4連勝! 旗手怜央はスタメン出場《スコティッシュ・プレミアシップ》

セルティックは29日、スコティッシュ・プレミアシップ第24節でダンディー・ユナイテッドと対戦し、1-0で勝利した。

なお、MF旗手怜央が先発出場し、68分までプレー。FW前田大然は日本代表の活動のために欠場、MF井手口陽介、FW古橋亨梧はケガのためにメンバー外となった。

リーグ戦3連勝で首位のレンジャーズを4ポイント差で追うセルティックは、前節のハーツ戦で加入後初ゴールを挙げた旗手を[4-3-3]の左インサイドハーフで起用した。
70%を超えるボール支配率を記録するなど、序盤から圧倒的にボールを握って相手を押し込むホームチームだが、相手の粘りの守備に遭い、前半のうちにゴールをこじ開けることはできず。旗手は要所で攻撃のアクセントとなったが、ここ最近の活躍によって相手のマークも厳しくなり、決定的な仕事には至らなかった。

ゴールレスで迎えた後半、ポステコグルー監督はユラノビッチ、ジョタと主力をハーフタイム明けにピッチへ投入し、攻撃の活性化を図る。すると、左ウイングに入ったジョタを起点に攻撃にリズムが生まれ始めるが、前半同様に最後の局面で連携、プレーの精度を欠く。そういった中、66分にはボックス左に抜け出したジョタが相手の視線を引き付けてゴール前に走り込んだギアクマキスに完璧な折り返しを送るが、ギアクマキスのニア下を狙ったシュートは相手GKの足を使った完璧なセーブに遭う。

さらに、67分にはジョタと旗手の鮮やかな連携からボックス中央のギアクマキスに良い形でボールが入るが、反転シュートは相手DFのブロックに阻まれる。見せ場を作った旗手だが、この直後の68分にグレッグ・テイラーとの交代でベンチへ下がった。

その後も攻勢を続けるセルティックだが、ギアクマキスを筆頭に最後の質を欠き相手の身体を張った守備に阻まれ続ける。さらに、81分にはニル・ビトンが2枚目のカードをもらい、痛恨の退場処分となった。

この退場で勝ち点3奪取は厳しいかに思われたが、ホームサポーターの大きな後押しを受けた不屈のチームが最後の最後にゴールをこじ開ける。90分、右サイド深くに抜け出したジョタが柔らかなクロスを入れると、味方がニアへDFを引っ張ったことで完全にゴール前でフリーとなったアバダが冷静にワントラップし、ゴール至近距離からの右足のシュートを突き刺した。

そして、ホームで数的不利を背負う厳しい展開を強いられながらも見事な勝負強さを発揮したセルティックがリーグ4連勝を達成した。

セルティック 1-0 ダンディー
【セルティック】
リエル・アバダ(90分)