アザールの今季初ゴールが劇的決勝点に! 数的不利、ビハインド撥ね返したマドリーが120分の激闘制す《コパ・デル・レイ》
2022.01.21 05:45 Fri
コパ・デル・レイ4回戦、エルチェvsレアル・マドリーが20日にエスタディオ・マヌエル・マルティネス・バレーロで行われ、延長戦の末に1-2で逆転勝利したマドリーが準々決勝進出を決めた。
先週末に行われたスーペル・コパ・デ・エスパーニャを制し、アンチェロッティ新体制での初タイトルを手にしたマドリー。今季初の歓喜を味わったサウジアラビアから凱旋したチームは、今季の2戦目でプリメーラ勢のエルチェと対戦した。
スーペル・コパ決勝からは先発6人を変更。出場停止のミリトンに加え、守護神クルトワ、ベンゼマに完全休養が与えられ、控えGKルニン、ヨビッチ、ナチョ、カマヴィンガ、マルセロらが起用された。
立ち上がりから主導権を握るマドリーだったが、一瞬の隙を突かれて大ピンチを迎える。10分、マルセロがホサンに背後を取られてボックス右への侵入を許すと、ホサンの高速の折り返しをゴール至近距離のカリージョにワンタッチで合せられるが、これはクロスバーを直撃。相手のシュートミスに救われた。
このピンチ以降は再びボールを握って相手陣内でプレーを続けるマドリーだが、ベンゼマやモドリッチらの不在の影響もあり、やや単調な攻撃は相手に危なげなく対応される。逆に、幾度かカウンターの形からエルチェにフィニッシュまで持ち込まれてしまう。
後半も相手を押し込むマドリーは、前半に引き続きヴィニシウスの個人技などで崩しを図るが、相手の粘りの守備を前にフィニッシュの数が増えていかない。
そして、試合は徐々に膠着状態に陥った。この状況に痺れを切らしたイタリア人指揮官は、70分過ぎにバルベルデ、カマヴィンガを下げてカゼミロ、モドリッチを同時投入。クロースと共に“黄金の中盤”を形成し、流れを好転させようとする。77分にはそのカゼミロが早速鋭いミドルシュートで相手GKを脅かす。
その後、ヨビッチを諦めてイスコを投入し、攻撃のアプローチに変化を加えたマドリーは後半終盤にかけて相手陣内でハーフコートゲームを展開したが、最後まで決め手を90分で試合を決めることはできなかった。
延長戦に入ったマドリーはクロース、ロドリゴを下げてセバージョス、アザールを同時投入。引き続き押し気味に試合を進めていくが、まさかのアクシデントが発生。102分、相手のロングカウンターを受けた場面でボックス付近に抜け出したテテ・モレンテをマルセロが後ろから倒してしまい、決定機阻止での一発退場に。さらに、このファウルで与えたFKの場面でキッカーのベルドゥが直接狙ったシュートが壁に当たって再び足元にこぼれると、2度目のシュートが壁に入っていたセバージョスの足に当たって大きくコースが変わり、ゴール右隅へ決まった。
数的不利に加えて、ビハインドまで背負う絶体絶命の状況に陥ったマドリーだったが、途中出場でフレッシュな2選手がチームを救う。延長後半立ち上がりの108分に押し込んだ流れからセバージョスの左足のシュートをゴール前のイスコが絶妙なワンタッチでコースを変えてゴールネットを揺らした。
同点に追いついたことで完全に息を吹き返したマドリーは、1人少ないことを感じさせない戦いぶりで逆転ゴールに迫っていく。すると、スーペル・コパ表彰式での振る舞いが物議を醸していた背番号7が大仕事を果たす。115分、ハーフウェイライン付近の左サイドでアラバが背後へ入れたスルーパスに完璧なタイミングで抜け出したアザールが飛び出したGKを冷静に左へかわすと、コースは厳しかったものの無人のゴールへシュートを流し込み、今季初ゴールとなる値千金の逆転ゴールとした。
その後、ヴィニシウスを下げてメンディを投入し、逃げ切り態勢に入ったマドリーは試合終了間際にフィデルにゴールネットを揺らされたが、その前に相手のファウルがあったとの判定で事なきを得る。
そして、イスコ、アザールと去就が不透明な伏兵の活躍によって数的不利、ビハインドを撥ね返したマドリーが苦しみながらもベスト8進出を決めた。
先週末に行われたスーペル・コパ・デ・エスパーニャを制し、アンチェロッティ新体制での初タイトルを手にしたマドリー。今季初の歓喜を味わったサウジアラビアから凱旋したチームは、今季の2戦目でプリメーラ勢のエルチェと対戦した。
スーペル・コパ決勝からは先発6人を変更。出場停止のミリトンに加え、守護神クルトワ、ベンゼマに完全休養が与えられ、控えGKルニン、ヨビッチ、ナチョ、カマヴィンガ、マルセロらが起用された。
このピンチ以降は再びボールを握って相手陣内でプレーを続けるマドリーだが、ベンゼマやモドリッチらの不在の影響もあり、やや単調な攻撃は相手に危なげなく対応される。逆に、幾度かカウンターの形からエルチェにフィニッシュまで持ち込まれてしまう。
その後、前半終盤にかけてはマルセロが高い位置を取った左サイドを起点に幾度か質の高い崩しをみせ、カマヴィンガやヨビッチがフィニッシュまで持っていくが、前半の内に先制点を奪うまでには至らなかった。
後半も相手を押し込むマドリーは、前半に引き続きヴィニシウスの個人技などで崩しを図るが、相手の粘りの守備を前にフィニッシュの数が増えていかない。
そして、試合は徐々に膠着状態に陥った。この状況に痺れを切らしたイタリア人指揮官は、70分過ぎにバルベルデ、カマヴィンガを下げてカゼミロ、モドリッチを同時投入。クロースと共に“黄金の中盤”を形成し、流れを好転させようとする。77分にはそのカゼミロが早速鋭いミドルシュートで相手GKを脅かす。
その後、ヨビッチを諦めてイスコを投入し、攻撃のアプローチに変化を加えたマドリーは後半終盤にかけて相手陣内でハーフコートゲームを展開したが、最後まで決め手を90分で試合を決めることはできなかった。
延長戦に入ったマドリーはクロース、ロドリゴを下げてセバージョス、アザールを同時投入。引き続き押し気味に試合を進めていくが、まさかのアクシデントが発生。102分、相手のロングカウンターを受けた場面でボックス付近に抜け出したテテ・モレンテをマルセロが後ろから倒してしまい、決定機阻止での一発退場に。さらに、このファウルで与えたFKの場面でキッカーのベルドゥが直接狙ったシュートが壁に当たって再び足元にこぼれると、2度目のシュートが壁に入っていたセバージョスの足に当たって大きくコースが変わり、ゴール右隅へ決まった。
数的不利に加えて、ビハインドまで背負う絶体絶命の状況に陥ったマドリーだったが、途中出場でフレッシュな2選手がチームを救う。延長後半立ち上がりの108分に押し込んだ流れからセバージョスの左足のシュートをゴール前のイスコが絶妙なワンタッチでコースを変えてゴールネットを揺らした。
同点に追いついたことで完全に息を吹き返したマドリーは、1人少ないことを感じさせない戦いぶりで逆転ゴールに迫っていく。すると、スーペル・コパ表彰式での振る舞いが物議を醸していた背番号7が大仕事を果たす。115分、ハーフウェイライン付近の左サイドでアラバが背後へ入れたスルーパスに完璧なタイミングで抜け出したアザールが飛び出したGKを冷静に左へかわすと、コースは厳しかったものの無人のゴールへシュートを流し込み、今季初ゴールとなる値千金の逆転ゴールとした。
その後、ヴィニシウスを下げてメンディを投入し、逃げ切り態勢に入ったマドリーは試合終了間際にフィデルにゴールネットを揺らされたが、その前に相手のファウルがあったとの判定で事なきを得る。
そして、イスコ、アザールと去就が不透明な伏兵の活躍によって数的不利、ビハインドを撥ね返したマドリーが苦しみながらもベスト8進出を決めた。
レアル・マドリーの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
|
レアル・マドリーの人気記事ランキング
1
ヴィニシウスがサウジ・プロリーグの副会長と会談、5年総額約1600億円のビッグオファーを検討へ
レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール(24)がサウジアラビア方面からの破格オファーを検討しているようだ。スペイン『マルカ』が報じている。 『マルカ』によればヴィニシウスはサウジ・プロ・リーグの副会長であるサード・アル・ラジーズ氏とオンラインで15分ほど会談を持ったようで、その際に年俸2億ユーロ(約321億円)、総額10億ユーロ(約1600億円)の5年契約を提示されたとのこと。 移籍先はアル・アハリが有力とされる中、サウジ・プロリーグとしてはヴィニシウスを2034年ワールドカップの大使にも据えたいとしている。この前例のない巨額オファーをヴィニシウスの側近たちは拒否できないオファーと考えているとのこと。 なお、2027年6月までマドリーとの契約があるヴィニシウスの契約解除金は10億ユーロ。そのヴィニシウスは11日のマンチェスター・シティ戦後、サウジ・プロリーグとの接触を否定し、「マドリーで歴史を作りたい」と白い巨人への忠誠を誓っていた。 2025.02.13 11:30 Thu2
レアル・マドリーがミランから19歳DFヒメネスを一時的に呼び戻し? 昨夏完全移籍移行も半年レンタルのアイデアを保有か
レアル・マドリーに、ミランからスペイン人DFアレックス・ヒメネス(19)を一時的に呼び戻すプランが存在か。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 ヒメネスはスペイン出身で、マドリーの下部組織育ち。23年夏にレンタル移籍でミランU-19へ加わり、1年後の昨夏、ミランへの完全移籍と共にトップチーム昇格となった。 すなわち現在は完全にミランの一員なわけで、迎えた今シーズンはセリエA5試合、スーペルコッパ・イタリアーナ2試合などに出場。ただ、主戦場はセリエCのフトゥーロ(U-23)である。 そんななか、最終ラインが手薄なマドリーが、半年レンタルでのヒメネス呼び戻しを画策か。 現段階ではいちプランに過ぎずも、ドライローンでの獲得に興味を持っているとのこと。マドリーには2025年夏なら900万ユーロ(約14.4億円)、26年夏なら1200万ユーロ(約19.2億円)という、買い戻し条項があるとされている。 2025.01.16 15:40 Thu3
2001年から続いたレアル・マドリーの“ジダン王朝”、三男テオがカスティージャ退団でとうとう終焉へ
レアル・マドリーから“ジダン”がいなくなる見通しに。スペイン『Relevo』が伝える。 2001年7月9日、レアル・マドリーで前年から第一次政権を発足させたフロレンティーノ・ペレス会長が、21世紀到来を控えてスタートした“銀河系軍団”構築の第2弾として、ユベントスから2000年のFIFA世界最優秀選手賞、ジネディーヌ・ジダン氏を当時史上最高額の9000万ユーロで獲得。全世界が仰天した。 その後、ジダン氏は2006年の現役引退までマドリーでプレーし、引退後は2度にわたって監督を歴任。その間の功績等は説明不要だろう。 一方、ジダン氏には4人の息子が。長男エンツォ・ジダン(1995年生まれ)、次男ルカ・ジダン(98年生まれ)、三男テオ・ジダン(02年生まれ)、四男エリアス・ジダン(05年生まれ)。エンツォとルカは父の現役時代からマドリー下部組織に所属し、テオとエリアスも兄2人を追うようにマドリーの一員となった。 現在もマドリーに残るはリザーブチーム「カスティージャ」でプレーする三男テオのみだが、一家の父が2001年7月にマドリー入りして以来、エル・ブランコには絶えず、”ジダン”が所属しているのだ。 しかし、2024年夏をもって、四半世紀近く続いてきた「マドリーにジダンあり」が終わる見通しに。テオの契約が6月末までとなっており、本人に延長の意志なし。トップチーム昇格を待たずして、キャリアで初めてマドリーを離れる決断を25日に下したとのことだ。 22歳テオは、父の盟友ラウール・ゴンサレスが率いるカスティージャで主力選手。今季のスペイン3部でセントラルハーフとして優れたパフォーマンスを披露し、他クラブのトップチームに羽ばたく目処が立ったとみられている。 なお、マドリートップチーム通算“1試合1得点”という29歳の長男エンツォは、現役引退を宣言せずとも現在サッカーから離れ、不動産業に従事。1月にマドリーからレアル・ベティスへ移籍した18歳の四男エリアスは、来季のトップチーム昇格が決定し、U-19フランス代表でも主力級という194cmの左利きセンターバックだ。 2024.05.27 15:00 Mon4
名手ファン・デル・ファールトの長男ダミアンがアヤックスと長期契約…世代別オランダ代表に名を連ねる18歳
アヤックスがラファエル・ファン・デル・ファールト氏の長男と長期契約を結んだ。 絶大なタレント性でサッカーファンを魅了した左足の名手、元オランダ代表MFファン・デル・ファールト氏。アヤックスやハンブルガーSV、レアル・マドリー、トッテナム等で活躍した。 その長男は、元日本代表FW高原直泰氏とともにプレーしたハンブルガー時代に生まれた、ダミアン・ファン・デル・ファールト(18)。 少年時代は父親の移籍に伴い、ドイツ、デンマーク等で生活し、2023年にアヤックスのU-18チームへ入団。昨夏U-19チームに昇格し、世代別のオランダ代表にも名を連ねている。 父の古巣でもあるアヤックスとはU-19昇格と同時に新契約を締結も、7日、新たに2029年6月までの契約延長にサイン。近い将来のトップチーム昇格が念頭にあるのは間違いないだろう。 アヤックスのフットボール・ダイレクター(FD)を務めるマリジン・ボイカー氏いわく、ダミアンは父ラファエルと同じく攻撃的MFで、より守備にも協力的な現代型のフットボーラー。 「彼との契約延長を嬉しく思う。ダイナミックな攻撃的MFで、ボックス内への侵入も多い。何より優れたキック精度とテクニックがあり、エネルギッシュなプレッシングも魅力的だ」 「次のステップはヨング・アヤックス(オランダ2部/セカンドチーム)に上がること。今後数年間でさらなる成長があると確信しているよ」 <span class="paragraph-title">【写真/2枚目】ファン・デル・ファールト親子</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="hu" dir="ltr">It’s a ‘Van der Vaart’ thing <br><br>Damián 2029 </p>— AFC Ajax (@AFCAjax) <a href="https://twitter.com/AFCAjax/status/1876698684404207889?ref_src=twsrc%5Etfw">January 7, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.08 14:20 Wed5
