「プレーの基準を変えないと」東京五輪世代に刺激を受ける名古屋FW相馬勇紀「目に見える結果を増やして行かなければ」

2022.01.17 13:15 Mon
©超ワールドサッカー
日本代表候補トレーニングキャンプが17日からスタート。名古屋グランパスのFW相馬勇紀が、意気込みを語った。

日本代表は、21日にキリンチャレンジカップ2022でウズベキスタン代表と対戦。27日にカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の中国代表戦、2月1日にサウジアラビア代表戦を控えていた。
しかし、新型コロナウイルス(COVID-19)のオミクロン株の大流行を受け、日本政府はウズベキスタン代表の入国を認めず。その結果、試合は中止となった。

そんな中、キャンプは予定通り実施。国内組の選手たちにとっては、所属クラブのキャンプに参加できない状況となる。

今回招集された相馬はコンディションについて「ウズベキスタン戦があると思って早めに動いていたので、良いコンディションを持続できているかなと思います」とコメント。アピールについては「もう下から這い上がるだけだと思っているので、練習から武器や特徴を全面に出せればと思います」と、しっかりアピールしたいと意気込んだ。
東京オリンピックに臨むU-24日本代表に選ばれていた相馬。森保一監督のサッカーは知っているがA代表については「1人1人の個人が戦うフェーズで、五輪後の代表で(三笘)薫や(田中)碧が日本を勝たせているのをみて、悔しさもありましたが、また同じ舞台に立ちたいという思いもあったので、自分の武器で勝たせられることをしたいなと考えています」とコメント。東京五輪メンバーである三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)、田中碧(デュッセルドルフ)の活躍に刺激を受けたとした。

その悔しさについて「五輪が終わった後の代表を見て、自分は選ばれるべき活躍はできていなかったと思います」と、アピールが足りなかったと語る相馬。Jリーグでも2得点8アシストという結果に終わった。

ここからのアピールが大事になるが「今シーズンの目標としては去年は2得点8アシストとゴールが足りなかったので、決定機を決め切るだったり、サイドであればカットインしてシュートのイメージが多いと思います。クロスやボックスに入ってシュートなど、得点にこだわっていきたいと思います」とより数字にこだわりを見せたいと語った。

その相馬はクラブではリーグ戦の他にも、YBCルヴァンカップ、天皇杯、そしてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)も戦い、合計60試合に出場した。

「60試合ですが出場時間が短かったこともあるかは思いますが、疲労は体に溜まっているなと思いました」と相馬は振り返り、「まずは少し休んで、クリスマスまで動いて、年末年始は休んで、年明けから動くというメリハリのあるオフでした」とコメント。「2日から動いていました」と、新年早々に始動したことを明かした。

ゴールが足りないと振り返った相馬だったが、アシストについては「数字としては伸びてきたかなと思いますが、去年はゴールを取りたいと思って挑んだシーズンで、ゴールを目指した結果アシストが増えたかなと思います」とコメント。「二桁を目指したかったのと、やるなら1番になりたいです。今度はゴールを狙ってゴールを決めたいです」とした。

具体的に増えた理由についても「リーグ終盤のアシストはシュートモーションで相手を動かして横にパスというのが、感覚として持てるようになってきたので、ゴールを目指すことから生まれたアシストもあると思います」とし、シュート意識が数字に変化を及ぼしたとした。

ここからの成長については五輪参加が大きく影響しているとのこと。「基準は変わりました。五輪に参加したことによって、世界のトップで戦っている選手と戦うことで、決定力が五輪でメダルを取れなかった時に感じました」とコメント。「選手の動きや体の使い方、ボールの置き所などが違うなと感じましたし、プレーの基準を変えないと思うことがありました」とコメントした。

また「もっともっと得点、アシストという目に見える結果を増やして行かなければと思いました。元々、一対一の仕掛けや背後に動くところが武器だと思っていましたが、少し中に入って首を振りながら周りと連携したり、クロスの質の部分も右左関係なく、細かい部分も大切だなと感じたので、レベルアップできればと思います」と、より攻撃、結果が残せるようになりたいとした。

さらにカタールW杯に関しては「単純に今の自分は昨年一年で成長したとは思っていますが、まだまだ足りないと思います。チームに入るとなったら序列を覆す結果を見せないといけないので、チャレンジャー精神を持って、今シーズンどれだけ変化を見せるかがメンバーに晴れるかどうかを決めると思うので、毎日を大切にどれだけ結果を残せるかだと思います」と強い意気込みを語った。
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