磐田が大武峻の退団を発表…半年レンタルの群馬とも契約満了に

2021.12.25 16:01 Sat
©︎J.LEAGUE
ジュビロ磐田は25日、DF大武峻(29)の退団を発表した。
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名古屋グランパスでプロデビューした大武は、2020年にアルビレックス新潟から磐田に加入。その前シーズンの新潟でJ2全42試合出場という成績を引っ提げての加入となったが、8試合のみの出場に。今季はリーグ戦での出番は皆無だったなか、夏の移籍市場で群馬にレンタル。リーグ戦14試合に出場し、磐田に復帰したが、この度契約満了を迎えた。
「この度、ジュビロ磐田を離れることになりました。今季はJ2優勝、J1昇格を達成しましたが、その力に全くなれなかった不甲斐なさ、申し訳なさでいっぱいです」

「ジュビロでの約1年半は、自分の思い描いていたものではなかったですが、その中でも得られる物はたくさんありました。何よりもこの伝統あるクラブでプレーできたことは、僕の今後の人生の誇りになります」
「ジュビロを離れることになりますが、これからもジュビロのことは応援していますし、来季はJ1の舞台で今季と同じように暴れてくれることを期待しています。約1年半お世話になりました。ありがとうございました」

また、群馬からも同日に期限付き移籍期間満了が知らされている。

「この度、ザスパクサツ群馬での戦いを終えることになりました。チームがJ2残留争いをしている中、今季途中から加入させてもらってJ2残留という結果を掴み取れた事には満足しています。ただ個人的には終盤の大事な時期に怪我で離脱してしまってチームの力になれなかったのが非常に残念でした」

「来季以降もザスパの力になりたいと思っていましたが、それは叶わなくなりました。コロナ禍でなかったら、草津温泉や伊香保神社、榛名山など群馬県の魅力的なところにも行ってみたかったです」

「ザスパを離れる事になりますが、これからもザスパの事は応援していますしチームがもっと良くなっていく事を願っています。約半年間と短い間でしたがお世話になりました。ありがとうございました」

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