レーティング:トッテナム 2-2 リバプール《プレミアリーグ》
2021.12.20 03:45 Mon
プレミアリーグ第18節、トッテナムvsリバプールが19日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、2-2のドローに終わった。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。
▽トッテナム採点

GK
1 ロリス 6.5
2失点共にノーチャンス。アレクサンダー=アーノルドの2本のシュートをビッグセーブで阻止し、的確なスペースケアを見せるなど、さすがの安定感
DF
6 ダビンソン・サンチェス 6.0
エメルソンが劣勢を強いられた中で的確にカバー。地対空の対人戦で強さを見せた
15 ダイアー 6.5
結果的に2失点も個人としては的確な対応で強力攻撃陣をうまく封じた。そして、見事な2本のロングフィードなど、マイボール時も的確な配球を見せた
33 ベン・デイビス 6.0
やや不運な形から1失点目に絡んだが、セセニョンとの連携でサラーを抑え込むなど、うまくコンテのスタイルに嵌っている
12 エメルソン 5.5
クロス精度や崩しの局面での判断改善は必須。ただ、コロナ明けの厳しいコンディションの中で90分間奮闘した点は評価したい
28 エンドンベレ 5.5
先制点をアシスト。ただ、それ以外の局面では判断の遅れや球離れの悪さで相手のプレスに嵌る場面も散見。ポテンシャルの一端は見せただけに更なる改善が求められる
(→スキップ 5.5)
コロナ明けでプレー。攻守に最低限の仕事はこなした
8 ウィンクス 6.5
幾度か不用意なロストはあったが、見事なボール奪取とスルーパスでチームの2ゴールに関与。機動力を生かした粘りの守備など、久々に躍動感のあるパフォーマンスを見せた
20 デレ・アリ 6.0
前半の決定機は決めたかった。ただ、それ以外の局面ではらしい突破や背後への飛び出しと、全盛期を彷彿とさせるプレーを披露。守備の局面でも献身的にチームを助けた
(→ルーカス・モウラ -)
19 セセニョン 6.5
試合前の段階では相手の狙いどころになると思われたが、攻守両面で堂々たるパフォーマンスを披露。守備ではサラーやアレクサンダー=アーノルドに粘り強く食らいつき、攻撃では幾度か背後への抜け出しでチャンスに絡んだ
(→レギロン -)
FW
10 ケイン 6.0
7戦ぶりとなる今季2点目を記録。確度の高いポストワークでカウンターの起点にもなったが、エースとしては以降の決定機の内のひとつは決めたかった。前半のロバートソンへのハードタックルは退場の可能性もあっただけに軽率だったか…
7 ソン・フンミン 6.5
スパーズ通算300試合出場達成を祝う値千金の同点ゴール。チームを助ける守備に加え、再三の背後への抜け出しやポストワークでケインと共にカウンターをけん引
監督
コンテ 6.5
自身初のビッグマッチで勝利こそ逃したが、コロナの影響で非常に難しい中で難敵相手によく戦った。戦術面や戦う姿勢も徐々に浸透
▽リバプール採点

GK
1 アリソン 6.0
難しい対応ではあったが、2失点目は完全にミス。ただ、前半のデレ・アリ、後半序盤のケインの決定機を見事な対応で阻止。あのクリアミスさえなければ、間違いなくMOM級の出来だった
DF
66 アレクサンダー=アーノルド 6.5
守備では自身の背後を狙われたが、攻撃ではそれを補って余りある見事な活躍を披露。2点目のアシストに加え、間でうまくボールを受けながら控え中心の中盤をサポート。前半に2度の決定的なシュートも放った
32 マティプ 5.5
良い潰しからの持ち上がりでチャンスに絡むシーンもあったが、ラインコントロールやカバーリングの部分でバタつくシーンが目立った
5 コナテ 6.5
マティプ同様に背後への対応に苦戦したが、再三の好カバーやシュートブロックでチームを救う。今日に関して守備で出た問題の多くは主力不在の中盤の影響が大きかった
26 ロバートソン 5.5
1ゴール1アシストの活躍をみせ、本来であればアリソンと共に勝利の立役者となるはずだった。しかし、退場場面での不必要な足の振り方は状況、ファウルの場所を考えれば軽率だったと言わざるを得ない
MF
8 ナビ・ケイタ 5.0
ひたむきさを感じるプレーぶりだったが、守備面ではポジショニングや判断の悪さが目立って危険なスペースや人を埋め切れず。攻撃面でもイージーなミスが目立った
80 モートン 5.0
プレミアリーグ初スタメン。立ち上がりこそ良い展開を見せる場面もあったが、徐々に本領発揮の相手中盤に対して攻守両面で力不足を露呈
(→フィルミノ 5.5)
トップ下の位置で攻守にリズムを作りかけたが、味方の退場の影響もあり得意の相手に対して決定的な仕事には至らず
7 ミルナー 5.0
試合の入りは悪くなかったが、パスやボールの運びの部分でクオリティ不足が目立った。守備ではハードワークは見せたが、効果的にフィルターをかけるまでには至らず
FW
11 サラー 5.5
15試合連続で継続していたリーグ戦での得点関与(ゴールorアシスト)がストップ。やや好調時に比べてキレはなかったものの、個人としての出来はそこまで悪くなかった
20 ジョタ 6.5
見事な決定力で今季リーグ10点目を記録。良い形でのプレスバックやチャンスメークなど上々のパフォーマンスだった。ただ、右でのプレーはやや窮屈だったか
(→ジョー・ゴメス -)
10 マネ 5.5
エメルソンとのマッチアップでまずまず優位に試合を進めたが、決定的な仕事はできず。後半は疲労の影響か、ややパワーダウン
(→ツィミカス -)
監督
クロップ 5.5
ロバートソン退場や一部主力不在の影響もあり、得意の相手に久々に勝利を逃す。中盤3枚の選考に関しては機能したとは言い難かった
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
ウィンクス(トッテナム)
リバプールではアレクサンダー=アーノルド、コナテ、トッテナムではセセニョンやダイアーの奮闘も光ったが、ホイビュルクとスキップ不在で大いに懸念された中盤で躍動した元イングランド代表MFをMOMに選出。課題も少なくなかったが、新体制でのシステマチックな戦いにおいてやることが整理され、持ち味を発揮できそうな兆しを見いだす一戦に。
トッテナム 2-2 リバプール
【トッテナム】
ケイン(前13)
ソン・フンミン(後29)
【リバプール】
ジョタ(前35)
ロバートソン(後24)
▽トッテナム採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK
1 ロリス 6.5
2失点共にノーチャンス。アレクサンダー=アーノルドの2本のシュートをビッグセーブで阻止し、的確なスペースケアを見せるなど、さすがの安定感
DF
6 ダビンソン・サンチェス 6.0
エメルソンが劣勢を強いられた中で的確にカバー。地対空の対人戦で強さを見せた
結果的に2失点も個人としては的確な対応で強力攻撃陣をうまく封じた。そして、見事な2本のロングフィードなど、マイボール時も的確な配球を見せた
33 ベン・デイビス 6.0
やや不運な形から1失点目に絡んだが、セセニョンとの連携でサラーを抑え込むなど、うまくコンテのスタイルに嵌っている
MF
12 エメルソン 5.5
クロス精度や崩しの局面での判断改善は必須。ただ、コロナ明けの厳しいコンディションの中で90分間奮闘した点は評価したい
28 エンドンベレ 5.5
先制点をアシスト。ただ、それ以外の局面では判断の遅れや球離れの悪さで相手のプレスに嵌る場面も散見。ポテンシャルの一端は見せただけに更なる改善が求められる
(→スキップ 5.5)
コロナ明けでプレー。攻守に最低限の仕事はこなした
8 ウィンクス 6.5
幾度か不用意なロストはあったが、見事なボール奪取とスルーパスでチームの2ゴールに関与。機動力を生かした粘りの守備など、久々に躍動感のあるパフォーマンスを見せた
20 デレ・アリ 6.0
前半の決定機は決めたかった。ただ、それ以外の局面ではらしい突破や背後への飛び出しと、全盛期を彷彿とさせるプレーを披露。守備の局面でも献身的にチームを助けた
(→ルーカス・モウラ -)
19 セセニョン 6.5
試合前の段階では相手の狙いどころになると思われたが、攻守両面で堂々たるパフォーマンスを披露。守備ではサラーやアレクサンダー=アーノルドに粘り強く食らいつき、攻撃では幾度か背後への抜け出しでチャンスに絡んだ
(→レギロン -)
FW
10 ケイン 6.0
7戦ぶりとなる今季2点目を記録。確度の高いポストワークでカウンターの起点にもなったが、エースとしては以降の決定機の内のひとつは決めたかった。前半のロバートソンへのハードタックルは退場の可能性もあっただけに軽率だったか…
7 ソン・フンミン 6.5
スパーズ通算300試合出場達成を祝う値千金の同点ゴール。チームを助ける守備に加え、再三の背後への抜け出しやポストワークでケインと共にカウンターをけん引
監督
コンテ 6.5
自身初のビッグマッチで勝利こそ逃したが、コロナの影響で非常に難しい中で難敵相手によく戦った。戦術面や戦う姿勢も徐々に浸透
▽リバプール採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK
1 アリソン 6.0
難しい対応ではあったが、2失点目は完全にミス。ただ、前半のデレ・アリ、後半序盤のケインの決定機を見事な対応で阻止。あのクリアミスさえなければ、間違いなくMOM級の出来だった
DF
66 アレクサンダー=アーノルド 6.5
守備では自身の背後を狙われたが、攻撃ではそれを補って余りある見事な活躍を披露。2点目のアシストに加え、間でうまくボールを受けながら控え中心の中盤をサポート。前半に2度の決定的なシュートも放った
32 マティプ 5.5
良い潰しからの持ち上がりでチャンスに絡むシーンもあったが、ラインコントロールやカバーリングの部分でバタつくシーンが目立った
5 コナテ 6.5
マティプ同様に背後への対応に苦戦したが、再三の好カバーやシュートブロックでチームを救う。今日に関して守備で出た問題の多くは主力不在の中盤の影響が大きかった
26 ロバートソン 5.5
1ゴール1アシストの活躍をみせ、本来であればアリソンと共に勝利の立役者となるはずだった。しかし、退場場面での不必要な足の振り方は状況、ファウルの場所を考えれば軽率だったと言わざるを得ない
MF
8 ナビ・ケイタ 5.0
ひたむきさを感じるプレーぶりだったが、守備面ではポジショニングや判断の悪さが目立って危険なスペースや人を埋め切れず。攻撃面でもイージーなミスが目立った
80 モートン 5.0
プレミアリーグ初スタメン。立ち上がりこそ良い展開を見せる場面もあったが、徐々に本領発揮の相手中盤に対して攻守両面で力不足を露呈
(→フィルミノ 5.5)
トップ下の位置で攻守にリズムを作りかけたが、味方の退場の影響もあり得意の相手に対して決定的な仕事には至らず
7 ミルナー 5.0
試合の入りは悪くなかったが、パスやボールの運びの部分でクオリティ不足が目立った。守備ではハードワークは見せたが、効果的にフィルターをかけるまでには至らず
FW
11 サラー 5.5
15試合連続で継続していたリーグ戦での得点関与(ゴールorアシスト)がストップ。やや好調時に比べてキレはなかったものの、個人としての出来はそこまで悪くなかった
20 ジョタ 6.5
見事な決定力で今季リーグ10点目を記録。良い形でのプレスバックやチャンスメークなど上々のパフォーマンスだった。ただ、右でのプレーはやや窮屈だったか
(→ジョー・ゴメス -)
10 マネ 5.5
エメルソンとのマッチアップでまずまず優位に試合を進めたが、決定的な仕事はできず。後半は疲労の影響か、ややパワーダウン
(→ツィミカス -)
監督
クロップ 5.5
ロバートソン退場や一部主力不在の影響もあり、得意の相手に久々に勝利を逃す。中盤3枚の選考に関しては機能したとは言い難かった
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
ウィンクス(トッテナム)
リバプールではアレクサンダー=アーノルド、コナテ、トッテナムではセセニョンやダイアーの奮闘も光ったが、ホイビュルクとスキップ不在で大いに懸念された中盤で躍動した元イングランド代表MFをMOMに選出。課題も少なくなかったが、新体制でのシステマチックな戦いにおいてやることが整理され、持ち味を発揮できそうな兆しを見いだす一戦に。
トッテナム 2-2 リバプール
【トッテナム】
ケイン(前13)
ソン・フンミン(後29)
【リバプール】
ジョタ(前35)
ロバートソン(後24)
トッテナムの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
トッテナムの人気記事ランキング
1
まさにアンフィールド劇場! リバプールがジョタ劇的弾で3点差追いつかれての痛恨ドローゲームを劇的4連勝に変える! スパーズは新体制初黒星《プレミアリーグ》
プレミアリーグ第34節、リバプールvsトッテナムが4月30日にアンフィールドで行われ、ホームのリバプールが4-3で勝利した。 逆転でのトップ4フィニッシュへわずかながら可能性を残す7位のリバプール(勝ち点53)。前節はアウェイで復調のウェストハムと対戦し、苦戦しながらも2-1の逆転勝利。ノッティンガム・フォレスト戦に続き接戦をモノにして3連勝を達成した。今季最後の対ビッグ6戦で2度目の4連勝を狙うクロップのチームは、そのハマーズ戦から先発3人を変更。マティプとヘンダーソン、ジョタに代わってコナテとエリオット、長期離脱明け後初スタメンとなるルイス・ディアスが起用された。 一方、5位のトッテナム(勝ち点54)はライアン・メイソン新体制の初陣となった前節にマンチェスター・ユナイテッドと対戦。前半に2点のビハインドを背負ったが、盛り返した後半に2点差を追いついてドローに持ち込んだ。鬼門アンフィールドでの中2日でのアウェイゲームで新体制初勝利を目指した新生スパーズは先発2人を変更。ラングレとリシャルリソンに代えてベン・デイビスとクルゼフスキを起用した。 注目の名門対決はホームのリバプールが電光石火の先制点を奪う。開始3分、バイタルエリアでのガクポのボールキープから右サイドのサラーに展開。ボックス右角でDF3人を引き付けたサラーからマイナスのパスを受けたアレクサンダー=アーノルドが高精度のクロスをファーのスペースへ落とすと、これにフリーで反応したカーティス・ジョーンズが左足ダイレクトで合わせた。 ホームで最高の入りとなったホームチームは、さらに畳みかける。5分、再びバイタルエリアでのアレクサンダー=アーノルドの粘りから右に張ったサラーの足元にボールが入る。ここでサラーがポケットへのランニングを見せたガクポにスルーパスを送ると、ガクポがゴールラインぎりぎりで折り返す。これにニアで反応したディアスがスタメン復帰を自ら祝う8カ月ぶりのゴールとした。 これで完全にノッたクロップのチームは、明らかに動揺するアウェイチームを一方的に攻め立てて早い時間帯に試合を決めようと攻勢を継続。すると、14分にはボックス内でややボールコントロールが大きくなったガクポがDFロメロにアフターで倒される形となってPKを獲得。これがリバプールでの通算300試合目となったエースのサラーが中央の上部へ強烈なシュートを突き刺し、自身のメモリアルゲームをゴールで祝った。 一方、21分までの5失点を喫した前々節のニューカッスル戦の再現かのような低調な入りとなり、早くもアウェイまで駆けつけた一部サポーターがスタジアムをあとにする様子も映されたトッテナム。前半のうちに1点を返せば、ユナイテッド戦のような展開に持ち込むことも可能だが、相手の攻勢を何とか凌ぐので精一杯という状況が続く。 その後、3点リードによってリバプールがペースを落としたことで、防戦一方の状況を脱したトッテナムは、覚悟を決めた前線からの守備に加え、相手のプレスを何とかいなすパスワークでボールを前進させる場面を増やしていく。そして、前半終盤にかけて決死の猛攻を仕掛けていく。 39分、ロバートソンからボールを奪ってのショートカウンターからケインの絶妙なラストパスを受けたソン・フンミンのボックス内でのシュートはDFファン・ダイクの見事なゴールカバーに阻まれる。だが、この直後には自陣低い位置でのビルドアップから左サイドでの鮮やかなパス交換を見せる。そして、スキップの圧巻のダイレクトスルーパスに抜け出した左サイドのペリシッチがファン・ダイクを振り切ってロバートソンの頭上を越える浮き球クロスを供給すると、フリーのケインが右足ボレーで叩き込んだ。 前半の内に反撃の狼煙を上げるゴールを挙げて勢いを取り戻したメイソンのチームは、直後の41分にもビッグチャンス。再びロバートソンのところで引っかけたカウンターからボックス内に持ち込んだクルゼフスキが左足のシュートを狙ったが、これはGKアリソンの左足を使ったビッグセーブに阻まれた。畳みかける連続ゴールはならずも、ピッチサイドのクロップ監督に苦い表情を浮かべさせるなど勝ち点の望みを繋げて前半を終えることになった。 迎えた後半、互いに戦術面の修正と共にメンタル面を引き締めて臨んだ中、立ち上がりは拮抗した展開に。それでも、前半終盤からのよい流れを継続するトッテナムが続けて決定機を創出していく。 54分にはクルゼフスキとケインの見事なラストパスからソン・フンミン、ケインが続けてボックス付近で際どいシュートを放つが、いずれも左右のポストに嫌われる。さらに、57分にはペドロ・ポロがクロスを匂わせつつ、ボックス右角から強烈なミドルシュートを枠に飛ばすが、これはGKアリソンの好守に阻まれた。 以降は次の1点をどちらが奪うかで大きく試合の流れが変わりそうな緊迫感のある攻防が続いていく。その中でこの試合に関してはオープンな攻防でやや劣勢のリバプールはテンポをコントロールしつつ、63分にはディアスとエリオットを下げてジョタとヘンダーソンの主力コンビをピッチへ送り込んだ。 一方、前半途中から[3-5-2]の形で戦っていたトッテナムは66分にクルゼフスキを下げて右のインサイドハーフにパプ・サールを投入。このタイミングではリシャルリソンやダンジュマを投入してギャンブルに出ることを見送った。 一連の交代ではリバプールがうまく膠着状態に持ち込んだかに思われたが、トッテナムが再び鮮やかなコンビプレーでゴールをこじ開ける。77分、ハーフウェイライン付近でボールを受けたロメロがウェーブの動きでディフェンスラインの背後を狙ったソン・フンミンへ完璧なスルーパスを供給。そのままボックス内に持ち込んだ韓国代表FWが2試合連続となるゴールを記録した。 これで一気に勝敗がわからなくなると、押せ押せのトッテナムはこのタイミングで勝負に出る。直前にジョタとの接触で流血したスキップを下げて84分に元エバートンのエースFWリシャルリソンを投入。さらに、90分には両ウイングバックを下げてルーカス・モウラ、ダンジュマとピッチ内に5人のストライカーを同居させることに。 すると、指揮官の勝負手が土壇場での同点ゴールをもたらす。6分が加えられたアディショナルタイムの93分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのソン・フンミンが右足インスウィングの正確なボールをゴール前のスペースに落とすと、これに飛び込んだリシャルリソンがヌニェスと交錯しながらも頭でわずかにコースを変えてピッチに叩きつけると、GKアリソンの頭上を越えたボールがゴールネットを揺らした。 元トフィーズのエースの今季リーグ戦初ゴールによってさすがに一瞬静まり返ったアンフィールドだったが、そのわずか1分後にはこの試合最大の歓声がスタジアムを包んだ。94分、GKアリソンのロングフィードをルーカス・モウラが不用意にフリックの形で後ろにボールを下げると、これを狙っていたジョタがかっさらってそのままボックス左に持ち込むと、左足の正確なシュートをゴール右隅に流し込んだ。 そして、3点差を追いつかれての痛恨のドローゲームとなりかけた一戦を劇的な4-3の勝利に変えたリバプールが、シックスポインターを制して4連勝。上位陣の勝利で勝ち点差こそ縮まらなかったが、5位浮上に成功した。一方、2試合連続で複数失点から追いつく気概を見せたトッテナムだったが、脆弱な守備と勝負弱さによって新体制初黒星と共に4戦未勝利となった。 2023.05.01 02:42 Mon2
「トッテナム」は禁止、「スパーズ」で…クラブが改めて通達、放送局からも「トッテナム」表記が消える
現在はアンジェ・ポステコグルー監督が指揮し、韓国代表FWソン・フンミンらが所属。かつては戸田和幸氏も在籍したことがあるトッテナム・ホットスパーだが、クラブは「トッテナム」と呼ばれることを望んでいない。 チーム名は「トッテナム・ホットスパー」。愛称は「スパーズ」として知られているが、「トッテナム」と称されることも多い。 「トッテナム」と言えば、「トッテナム・ホットスパー」と誰もが考える状況。イギリス『スカイ・スポーツ』もプレミアリーグの順位表などを伝える時には「Tottenham(トッテナム)」とこれまで表記してきた。しかし、ここにきて「Spurs(スパーズ)」の表記に変更されていた。 『The Athletic』によると、2月10日、クラブからプレミアリーグの放送局に通達があったとのこと。「トッテナム・ホットスパーの名称変更」というメールが届いたという。 「トッテナム・ホットスパーはクラブ名に関して説明を行った。クラブは主にトッテナム・ホットスパーとして知られるよう要請し、短縮形としてスパーズが好まれている。クラブはトッテナムと呼ばれないよう要請する」 この通達は世界中のプレミアリーグの放送局に対して送られたとのこと。プレミアリーグの公式サイトでも、「Tottenham(トッテナム)」の表記はなく、「Tottenham Hotspur(トッテナム・ホットスパー)」か「Spurs(スパーズ)」のみになったという。 そもそも、クラブは2011年以来、「トッテナム」と呼ばれることは好ましくないというスタンス。「トッテナム」とは地域の名前であり、クラブ名ではないということが理由だ。 2024年11月にリマスターされたブランドアイデンティティを発表。「ユナイテッド、シティ、ローバーズが溢れるこの世界で、ホットスパーはただ1つ、トッテナム・ホットスパーだけです。チームやブランドについて言及する際は、『トッテナム・ホットスパー』、『トッテナム・ホットスパー・フットボール・クラブ』、または『THFC』を使用してください。決して我々のクラブを『トッテナム』、『トッテナム・ホットスパーFC』、または『TH』と呼ばないでください」とのことだ。 「スパーズ」でも確かに多くの人にとっては印象付けられる一方で、世界的に見ればNBAの「サンアントニオ・スパーズ」もあり、混同される可能性もゼロではない。むしろ「トッテナム」の方が唯一無二。いずれにしても、クラブの方針としては「トッテナム」とは呼ばれなくないようなので、ファン・サポーターの方は改めて認識すると良いかもしれない。 2025.02.22 23:55 Sat3
バイエルンとトッテナムが2年連続プレマッチで対戦! 今年はアリアンツ・アレーナで
バイエルンとトッテナムは16日、プレシーズンマッチでバイエルンと対戦することを発表した。 バイエルンは昨シーズン逃したブンデスリーガの優勝を今シーズンは達成。対するトッテナムは、今シーズンのプレミアリーグで大苦戦。残り2節で17位と低迷している一方で、ヨーロッパリーグ(EL)では決勝に進出し、マンチェスター・ユナイテッドと王者を争うこととなる。 両チームは、8月7日にアリアンツ・アレーナで対戦することが決定した。 2024-25シーズンに向けてもプレシーズンで対戦している両者は、韓国で1度目の対戦。2度目はトッテナム・ホットスパースタジアムで3-2とバイエルンが勝利を収めていた。 2025.05.16 19:30 Fri4
10年前、当時21歳のベイルがCLで覚醒…!インテル相手に記録した衝撃のハットトリック【CL名場面プレイバック】
20日、遂に新シーズンの幕が上がったチャンピオンズリーグ(CL)。今まで数多くの名場面が生まれてきたが、その中でも選りすぐりの名場面を振り返る。今回は、トッテナム時代のウェールズ代表FWガレス・ベイルが今から10年前に見せた驚愕のハットトリックだ。 育成の名門サウサンプトンで育ったベイルは2007年夏にトッテナムに加入。当初は左サイドバックとしてプレーしていたが、2010-11シーズンに一列前で起用されるようになると、その攻撃力が爆発した。 <div id="cws_ad">◆10年前、伝説となったベイルのサン・シーロでの夜<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJiUGM1dHM4WSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> ベイルがその才能を覚醒させるきっかけの1つとなった試合が、2010年10月20日にサン・シーロで行われたCLグループリーグのインテル戦だった。 試合は開始2分でインテルが先制すると、その後8分にはトッテナムのGKエウレリョ・ゴメスが一発退場。10人になったトッテナムは前半だけで4失点と数的不利を背負うという絶望的な状況に置かれた。 しかし後半、ベイルが覚醒する。52分に自陣でボールを持ったベイルがドリブルを開始。相手を寄せ付けない高速ドリブルでぐんぐん加速し、あっという間にボックス左に侵入すると、そのまま左足を振りぬいてシュートを放つ。ゴール右下の完璧なコースに鋭いシュートを突き刺して1点を返した。 その後は膠着状態が続いたものの90分、左サイドのスペースで味方からのボールを得たベイルが、またも高速ドリブルでボックス左に侵入。1点目とほぼ同じ位置からシュートを放つと、再びゴール右下のコースにシュートを突き刺して2点目を奪った。 直後の92分、中央突破に成功したMFアーロン・レノンがペナルティアーク内までボールを運ぶと、ボックス内のベイルにパスを送る。このパスを受けたベイルが再びゴール右下にシュートを突き刺し、1点差に迫る3点目を記録した。 トッテナムの反撃もここまでとなり、試合は4-3でインテルが制したが、当時世界最高のサイドバックの一人であった元ブラジル代表DFマイコンの守るインテルの右サイドを完全に圧倒してのハットトリックは世界に衝撃を与えた。 その後、天職とも言えるポジションを手にしたベイルは、トッテナムの攻撃を牽引し、ワールドクラスのアタッカーへと成長を遂げる。2013年夏にレアル・マドリーへ巨額の移籍金で加入し、数々のタイトルを勝ち取ったベイルは、今シーズンからブレイクを果たしたトッテナムに復帰した。ベイル擁するトッテナムは今季、CL出場を逃しているものの、チームを再びCLの舞台に導く活躍に期待だ。 2020.10.21 20:15 Wed5