「マスク等の着用を義務化」クラスター発生、「オミクロン株」流行のプレミアリーグが感染対策を強化

再び新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大しているイギリスだが、プレミアリーグのクラブに改めて感染予防のプロトコルを提示した。

日本でも感染事例が見つかった新たな変異株である「オミクロン株」は、ヨーロッパで猛威をふるっており、感染力の強さが取り沙汰されている。

イギリスをはじめ、ヨーロッパの国々では、ワクチンを接種していることでこれまでのプロトコルが大幅に緩和している状況であり、感染者が増えていても規制が強まることはなかった。
しかし、ここにきて感染が急拡大。ボリス・ジョンソン首相は8日に、「オミクロン株」の対策として「プランB」を導入。イギリス国内で1万人以上の観客が集まるスポーツイベントに参加するには、ファンは2度のワクチン接種を済ませていることの証明かPCR検査の陰性証明を提示することが義務付けられることとなった。

Jリーグでは「オミクロン株」と関係なく、「ワクチン・検査パッケージ」として実施した試合があるが、全てのファンに対して必要になることとなる。プレミアリーグでは、トッテナムで13名の感染者を出すクラスターが発生し、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)の試合が延期に。また、今週末に予定されていたプレミアリーグ第16節のブライトン&ホーヴ・アルビオン戦も延期となった。

また、ノリッジでも複数選手の感染が確認されており、なんと最後に対戦した相手はトッテナム。クラスターに発展する可能性がある状況だ。

選手から選手へと広がる可能性も見せており、この先過密日程が待つプレミアリーグにおいては死活問題に。まずは、感染を防止する策をしっかりと守ってもらいたいものだ。

プレミアリーグが改めて定めたプロトコルは以下の通り。

・プレミアリーグの試合に参加する18歳以上の全てのファンは、スタジアム到着時にNHS COVIDパスを提示する

・有効なNHS COVIDパスがない場合、サポーターは完全にワクチンを接種したか、過去48時間に陰性の検査結果を登録したことを示す別の証拠を提示する

・すべてのクラブは、グラウンドで新型コロナウイルスの検査を実施する

・検査結果を証明できない場合は、スタジアムへの入場が拒否されるリスクがある

・公共交通機関で移動している場合は、屋内エリアだけでなく、スタジアムへの往復中にも顔を覆うもの(マスクやフェイスガードなど)を着用する必要がある

・全てのサポーターは、クラブの行動規範に従う

・顔を覆うものを着用することなど、最新の公衆衛生ガイダンスに従い、定期的に手を洗い、社会的距離を維持し、仲間のファンを尊重する必要がある

・新型コロナウイルスの症状がある場合、または新型コロナウイルスに感染するリスクがある場合は、試合に参加しない

・キックオフ前にスタジアムへのアクセスを容易にするために、早めに到着する