クロース&アセンシオのゴラッソ2発でマドリーが首位通過! バレッラ愚行退場のインテルは公式戦12戦ぶりの敗戦…《CL》
2021.12.08 07:08 Wed
チャンピオンズリーグ(CL)のグループD最終節、レアル・マドリーvsインテルが7日にサンティアゴ・ベルナベウで行われ、ホームのマドリーが2-0で勝利した。
前節終了時点で共に決勝トーナメント進出を決めた首位のマドリー(勝ち点12)と、2位のインテル(勝ち点10)による首位通過を懸けた一戦。
公式戦8連勝と絶好調のマドリーは直近のラ・リーガではアスレティック・ビルバオ、レアル・ソシエダというバスク勢相手に2試合連続クリーンシートで首位キープに成功。今週末にアトレティコ・マドリーとのダービーを控える中、今回の首位攻防戦ではソシエダ戦から先発1人を変更。左ハムストリングを痛めたベンゼマに代えてヨビッチを代役に据えた以外、同じメンバーを継続した。
一方、前節に10シーズンぶりの決勝トーナメント進出を決めたインテルは、昨シーズンのグループステージから3連敗中の相手へのリベンジと共に首位通過を狙った。
5連勝を含む公式戦11戦無敗と好調を維持するチームは、直近のリーグ戦でローマを相手に3-0の完勝を収めた上、早い時間帯に主力をベンチへ下げることができ、今回のアウェイゲームに盤石の状態を整えてきた。そのローマ戦からは負傷したホアキン・コレアに代わってラウタロ・マルティネスが復帰した以外、こちらも同じメンバーを継続した。
7分には波状攻撃からペナルティアーク付近で味方の落としに反応したブロゾビッチが、自身この試合2本目のシュートを放つが、これはわずかにクロスバーの上を越える。さらに、12分にも右からの折り返しに反応したペリシッチがボックス内でボレーシュートを試みるが、これは相手DFのブロックに遭う。
粘りの守備で序盤のピンチを凌いだマドリーは、好調のドイツ人MFが圧巻のシュートでゴールをこじ開ける。17分、右サイドでボールを持ったロドリゴが横パスを送ると、中央のカゼミロが冷静にスルー。ボックス手前左のクロースに繋がると、一瞬フリーとなったクロースが左足を一閃。低弾道の鋭いシュートがゴール右下隅に決まった。
先手を奪われたインテルだが、序盤からの良いリズムを失うことなく同点ゴールを目指していく。右サイドで攻撃を作りながら、ラウタロやペリシッチがボックス内で幾度かフィニッシュの場面を作り出すが、ことごとく相手のブロックに遭う。
一方、クロースのCL2試合連続ゴールによって余裕を持った戦いが可能となったマドリーは、カウンターを軸に2点目を目指す。36分には相手CKを撥ね返した流れから高い位置を取っていたカルバハルのスルーパスに抜け出したヨビッチがボックス左に持ち込んでシュートを放つが、これは惜しくもサイドネットを叩く。さらに、前半終了間際の45分には波状攻撃からボックス中央でクロースの横パスを受けたロドリゴがバランスを崩しながらも右足のシュートを放つが、これは惜しくも右ポストを叩いた。
何とか1点ビハインドで試合を折り返したインテルはダンフリースに代えてディマルコをハーフタイム明けに投入。この交代でダンブロージオを右ウイングバック、ディマルコを3バックの左に配置した。
すると、立ち上がりの48分にはインテルに決定機。カウンターから中央でボールを持ったチャルハノールに対して、ラウタロが右から中央への斜めのランニングでDFを引っ張り、空いたボックス右のスペースに抜け出したバレッラに絶好機。だが、右足のシュートをふかしてしまった。
立ち上がりのピンチを凌いで徐々に試合を落ち着かせたマドリーは、55分を過ぎた辺りから反撃を開始。58分にはヴィニシウスのスルーパスに抜け出したヨビッチが前半の決定機と似たような形から左足の強烈なシュートを放つが、これはGKハンダノビッチの好守に遭う。さらに、セットプレーの流れからカゼミロがミドルシュートを枠に飛ばした。
徐々に流れが停滞したインテルは60分、今後のリーグ戦も意識してか、ジェコとチャルハノール、ブロゾビッチを下げてベシーノ、サンチェス、ビダルを投入。フレッシュな選手の投入で攻撃の活性化を図るが、この直後にアクシデントが発生。
64分、タッチライン際の競り合いでミリトンからハードなチャージを受けてピッチ横の看板に激突したバレッラが激高し、ミリトンの足にパンチを見舞う。これをキッカケに両軍入り乱れる小競り合いに発展した中、ミリトンにイエローカード、暴力行為のバレッラにはレッドカードが掲示された。これにより、バレッラはラウンド16初戦だけでなく追加処分での数試合の出場停止を科される可能性も。
この退場によって1点リードと数的優位を手にしたマドリーは、週末のダービーを睨んでカゼミロ、クロース、ロドリゴと主力を下げてカマヴィンガ、バルベルデ、アセンシオとフレッシュな選手を投入。
すると、この交代が追加点をもたらす。79分、相手を押し込んでボックス手前右でカルバハルから足元にパスを受けたアセンシオが得意の角度から左足を振り抜くと、美しい弧を描いたシュートが左ポストの内側を叩いてゴールネットを揺らした。
これで勝利を確信したアンチェロッティ監督はヴィニシウスを下げてアザールまで投入する余裕の采配を見せたなか、このままインテルの反撃を危なげなく凌いで2-0の勝利。公式戦9連勝で首位通過を決定し、週末のダービーに大きな弾みを付けた。
一方、公式戦12試合ぶりの敗戦で対マドリー4連敗のインテルは、バレッラの愚行退場が大きく響く厳しい2位通過となった。
前節終了時点で共に決勝トーナメント進出を決めた首位のマドリー(勝ち点12)と、2位のインテル(勝ち点10)による首位通過を懸けた一戦。
公式戦8連勝と絶好調のマドリーは直近のラ・リーガではアスレティック・ビルバオ、レアル・ソシエダというバスク勢相手に2試合連続クリーンシートで首位キープに成功。今週末にアトレティコ・マドリーとのダービーを控える中、今回の首位攻防戦ではソシエダ戦から先発1人を変更。左ハムストリングを痛めたベンゼマに代えてヨビッチを代役に据えた以外、同じメンバーを継続した。
5連勝を含む公式戦11戦無敗と好調を維持するチームは、直近のリーグ戦でローマを相手に3-0の完勝を収めた上、早い時間帯に主力をベンチへ下げることができ、今回のアウェイゲームに盤石の状態を整えてきた。そのローマ戦からは負傷したホアキン・コレアに代わってラウタロ・マルティネスが復帰した以外、こちらも同じメンバーを継続した。
試合は開始直後の2分にボックス内へ持ち込んだヴィニシウスが、いきなりフィニッシュまで持ち込んだが、以降はインテルが押し返す展開に。
7分には波状攻撃からペナルティアーク付近で味方の落としに反応したブロゾビッチが、自身この試合2本目のシュートを放つが、これはわずかにクロスバーの上を越える。さらに、12分にも右からの折り返しに反応したペリシッチがボックス内でボレーシュートを試みるが、これは相手DFのブロックに遭う。
粘りの守備で序盤のピンチを凌いだマドリーは、好調のドイツ人MFが圧巻のシュートでゴールをこじ開ける。17分、右サイドでボールを持ったロドリゴが横パスを送ると、中央のカゼミロが冷静にスルー。ボックス手前左のクロースに繋がると、一瞬フリーとなったクロースが左足を一閃。低弾道の鋭いシュートがゴール右下隅に決まった。
先手を奪われたインテルだが、序盤からの良いリズムを失うことなく同点ゴールを目指していく。右サイドで攻撃を作りながら、ラウタロやペリシッチがボックス内で幾度かフィニッシュの場面を作り出すが、ことごとく相手のブロックに遭う。
一方、クロースのCL2試合連続ゴールによって余裕を持った戦いが可能となったマドリーは、カウンターを軸に2点目を目指す。36分には相手CKを撥ね返した流れから高い位置を取っていたカルバハルのスルーパスに抜け出したヨビッチがボックス左に持ち込んでシュートを放つが、これは惜しくもサイドネットを叩く。さらに、前半終了間際の45分には波状攻撃からボックス中央でクロースの横パスを受けたロドリゴがバランスを崩しながらも右足のシュートを放つが、これは惜しくも右ポストを叩いた。
何とか1点ビハインドで試合を折り返したインテルはダンフリースに代えてディマルコをハーフタイム明けに投入。この交代でダンブロージオを右ウイングバック、ディマルコを3バックの左に配置した。
すると、立ち上がりの48分にはインテルに決定機。カウンターから中央でボールを持ったチャルハノールに対して、ラウタロが右から中央への斜めのランニングでDFを引っ張り、空いたボックス右のスペースに抜け出したバレッラに絶好機。だが、右足のシュートをふかしてしまった。
立ち上がりのピンチを凌いで徐々に試合を落ち着かせたマドリーは、55分を過ぎた辺りから反撃を開始。58分にはヴィニシウスのスルーパスに抜け出したヨビッチが前半の決定機と似たような形から左足の強烈なシュートを放つが、これはGKハンダノビッチの好守に遭う。さらに、セットプレーの流れからカゼミロがミドルシュートを枠に飛ばした。
徐々に流れが停滞したインテルは60分、今後のリーグ戦も意識してか、ジェコとチャルハノール、ブロゾビッチを下げてベシーノ、サンチェス、ビダルを投入。フレッシュな選手の投入で攻撃の活性化を図るが、この直後にアクシデントが発生。
64分、タッチライン際の競り合いでミリトンからハードなチャージを受けてピッチ横の看板に激突したバレッラが激高し、ミリトンの足にパンチを見舞う。これをキッカケに両軍入り乱れる小競り合いに発展した中、ミリトンにイエローカード、暴力行為のバレッラにはレッドカードが掲示された。これにより、バレッラはラウンド16初戦だけでなく追加処分での数試合の出場停止を科される可能性も。
この退場によって1点リードと数的優位を手にしたマドリーは、週末のダービーを睨んでカゼミロ、クロース、ロドリゴと主力を下げてカマヴィンガ、バルベルデ、アセンシオとフレッシュな選手を投入。
すると、この交代が追加点をもたらす。79分、相手を押し込んでボックス手前右でカルバハルから足元にパスを受けたアセンシオが得意の角度から左足を振り抜くと、美しい弧を描いたシュートが左ポストの内側を叩いてゴールネットを揺らした。
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一方、公式戦12試合ぶりの敗戦で対マドリー4連敗のインテルは、バレッラの愚行退場が大きく響く厳しい2位通過となった。
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