伏兵マズアクの逆転弾でハマーズが4戦ぶりの白星! チェルシーは公式戦13戦ぶりの黒星で首位陥落の危機に…《プレミアリーグ》
2021.12.04 23:34 Sat
プレミアリーグ第15節、ウェストハムvsチェルシーが4日にロンドン・スタジアムで行われ、ホームのウェストハムが3-2で逆転勝利した。
前節、ブライトン相手に逃げ切りに失敗して直近のリーグ戦2敗1分けと失速傾向の4位ウェストハム(勝ち点24)は、4試合ぶりの白星を目指した首位チームとのロンドン・ダービーに向け先発2人を変更。フォルナルスとベンラーマをベンチに置き、ディオプとランシーニを起用。[3-4-2-1]へ並びを変更した。
一方、マンチェスター・シティとリバプールと三つ巴の覇権争いの真っただ中にいる首位のチェルシー(勝ち点33)は、前節にワトフォードに辛勝して2試合ぶりの白星を手にした。難敵相手に連勝を狙う今回のアウェイゲームでは前節から先発4人を変更。負傷のチャロバーに代えてチアゴ・シウバ、アスピリクエタとサウール、プリシッチに代えてリース・ジェームズ、ジョルジーニョ、ツィエクが復帰した。
ホームチームが並びを合せたことで、ミラーゲームの形となった注目のダービーは、立ち上がりからハイインテンシティの攻防が繰り広げられていく。ボールを握るアウェイチームは中央を締める相手の守備に対して、中央のギャップでボールを引き出す味方を使いながら右サイドに張るリース・ジェームズを起点にツィエクやハヴァーツがフィニッシュに絡む。
対するウェストハムは後ろに重い戦いとなるが、アントニオやボーエンの推進力を生かしたカウンターでチャンスを窺う。9分にはそのアントニオのクロスからソウチェクが得意のヘディングシュートを放つと、以降は徐々に深い位置まで侵攻する場面を増やしてドーソンらのセットプレーからGKメンディを脅かす。
先にゴールを奪われたウェストハムだが、すぐさま反撃を開始。30分には相手を押し込んでの波状攻撃からボックス右のツォウファルが鋭い右足のシュートを枠に飛ばすが、GKメンディの横を抜けたボールは先ほど先制点を挙げたDFチアゴ・シウバのゴールカバーに阻まれる。
だが、38分にはジョルジーニョからGKメンディへの不用意なバックパスに反応したボーエンがバックパスを手で扱えないメンディからボールを奪いかけたところで足をかけられて倒されてPKを奪取。これをキッカーのランシーニが冷静に左隅へ蹴り込んで40分の同点ゴールとした。
前々節のマンチェスター・ユナイテッド戦に続くジョルジーニョのミスでリードをフイにしたチェルシーだが、好調の生え抜きMFが魅せる。44分、中盤でライスのショートパスを引っかけたロフタス=チークが左サイドでフリーのツィエクに展開。ツィエクはボックス右へ走り込むマウントへ柔らかな浮き球のパスを送ると、マウントは自身の後方から出てきたボールに対して、右足インサイドを使った見事なダイレクトボレーでニア下を抜くファインフィニッシュ。ワトフォード戦に続く2試合連続の1ゴール1アシストを記録した。
その後、ウェストハムのベン・ジョンソンが筋肉系、チェルシーのハヴァーツが足首を痛めたことで、前者はマズアク、後者はルカクを投入する形で後半の戦いに臨む。前半同様に拮抗した展開が続くが、ホームチームが早い時間帯に試合を振り出しに戻す。
56分、ソウチェクの浮き球のフィードをアントニオが競ったこぼれ球をボックス右で回収したツォウファルが内側へ短く落とすと、これを受けたボーエンが左への持ち出しから得意の左足を一閃。DFクリステンセンの股間を抜けた鋭いシュートがゴール左隅へ決まった。
今季リーグ戦で初めての複数失点を喫して追いつかれたチェルシーは、引き続きサイドを起点に攻勢を仕掛けていくが、中央のルカクがなかなか存在感を示せずに攻撃が停滞。これを受け、トゥヘル監督はツィエクとマルコス・アロンソの左サイドのユニットを下げてハドソン=オドイ、プリシッチを続けて投入。この交代でプリシッチが右ウイングバック、ジェームズが左ウイングバックに入る形に。
一方、追いついたウェストハムは後半半ば過ぎに古巣対戦のズマが筋肉系のトラブルによりプレー続行不可能となり、71分にフォルナルスを投入。この交代で並びを[4-2-3-1]の形に戻した。75分には右サイドの深い位置まで運んだアントニオがボックス内に侵入し、決定的な折り返しを供給するが、ファーに詰めたボーエンのスライディングシュートはわずかに枠の左に外れた。
その後、試合は均衡状態が保たれたまま後半終盤に突入すると、思わぬ伏兵が試合を決める決定的な仕事を果たす。87分、相手陣内左サイドでのスローインの流れからボールを受けたマズアクがクロスを匂わせながら意表を突いてGKメンディが空けたニアサイドへシュートを狙う。すると、無回転気味のこのシュートがメンディの手を弾いてゴールネットを揺らした。
そして、マズアクのプレミアリーグ初ゴールによって試合を引っくり返したウェストハムがこのままリードを守り切り、3-2の逆転でダービーに勝利。リバプール戦に続く強豪撃破で4戦ぶりの白星を手にした。一方、今季リーグ戦最多3失点で競り負けたチェルシーは公式戦13試合ぶりの敗戦となり、今節での首位陥落の可能性が高まっている。
前節、ブライトン相手に逃げ切りに失敗して直近のリーグ戦2敗1分けと失速傾向の4位ウェストハム(勝ち点24)は、4試合ぶりの白星を目指した首位チームとのロンドン・ダービーに向け先発2人を変更。フォルナルスとベンラーマをベンチに置き、ディオプとランシーニを起用。[3-4-2-1]へ並びを変更した。
一方、マンチェスター・シティとリバプールと三つ巴の覇権争いの真っただ中にいる首位のチェルシー(勝ち点33)は、前節にワトフォードに辛勝して2試合ぶりの白星を手にした。難敵相手に連勝を狙う今回のアウェイゲームでは前節から先発4人を変更。負傷のチャロバーに代えてチアゴ・シウバ、アスピリクエタとサウール、プリシッチに代えてリース・ジェームズ、ジョルジーニョ、ツィエクが復帰した。
対するウェストハムは後ろに重い戦いとなるが、アントニオやボーエンの推進力を生かしたカウンターでチャンスを窺う。9分にはそのアントニオのクロスからソウチェクが得意のヘディングシュートを放つと、以降は徐々に深い位置まで侵攻する場面を増やしてドーソンらのセットプレーからGKメンディを脅かす。
上位対決らしい膠着状態が続く中、チェルシーが相手のお株を奪うセットプレーから先にゴールをこじ開ける。28分、右CKの場面でキッカーのマウントが右足アウトスウィングの浮き球のボールを入れると、ゴール前にタイミング良く入り込んだチアゴ・シウバがピッチへ叩きつけるヘディングシュート。GKファビアンスキの手を弾いたボールが右ポストn内側を叩いてゴールネットを揺らした。
先にゴールを奪われたウェストハムだが、すぐさま反撃を開始。30分には相手を押し込んでの波状攻撃からボックス右のツォウファルが鋭い右足のシュートを枠に飛ばすが、GKメンディの横を抜けたボールは先ほど先制点を挙げたDFチアゴ・シウバのゴールカバーに阻まれる。
だが、38分にはジョルジーニョからGKメンディへの不用意なバックパスに反応したボーエンがバックパスを手で扱えないメンディからボールを奪いかけたところで足をかけられて倒されてPKを奪取。これをキッカーのランシーニが冷静に左隅へ蹴り込んで40分の同点ゴールとした。
前々節のマンチェスター・ユナイテッド戦に続くジョルジーニョのミスでリードをフイにしたチェルシーだが、好調の生え抜きMFが魅せる。44分、中盤でライスのショートパスを引っかけたロフタス=チークが左サイドでフリーのツィエクに展開。ツィエクはボックス右へ走り込むマウントへ柔らかな浮き球のパスを送ると、マウントは自身の後方から出てきたボールに対して、右足インサイドを使った見事なダイレクトボレーでニア下を抜くファインフィニッシュ。ワトフォード戦に続く2試合連続の1ゴール1アシストを記録した。
その後、ウェストハムのベン・ジョンソンが筋肉系、チェルシーのハヴァーツが足首を痛めたことで、前者はマズアク、後者はルカクを投入する形で後半の戦いに臨む。前半同様に拮抗した展開が続くが、ホームチームが早い時間帯に試合を振り出しに戻す。
56分、ソウチェクの浮き球のフィードをアントニオが競ったこぼれ球をボックス右で回収したツォウファルが内側へ短く落とすと、これを受けたボーエンが左への持ち出しから得意の左足を一閃。DFクリステンセンの股間を抜けた鋭いシュートがゴール左隅へ決まった。
今季リーグ戦で初めての複数失点を喫して追いつかれたチェルシーは、引き続きサイドを起点に攻勢を仕掛けていくが、中央のルカクがなかなか存在感を示せずに攻撃が停滞。これを受け、トゥヘル監督はツィエクとマルコス・アロンソの左サイドのユニットを下げてハドソン=オドイ、プリシッチを続けて投入。この交代でプリシッチが右ウイングバック、ジェームズが左ウイングバックに入る形に。
一方、追いついたウェストハムは後半半ば過ぎに古巣対戦のズマが筋肉系のトラブルによりプレー続行不可能となり、71分にフォルナルスを投入。この交代で並びを[4-2-3-1]の形に戻した。75分には右サイドの深い位置まで運んだアントニオがボックス内に侵入し、決定的な折り返しを供給するが、ファーに詰めたボーエンのスライディングシュートはわずかに枠の左に外れた。
その後、試合は均衡状態が保たれたまま後半終盤に突入すると、思わぬ伏兵が試合を決める決定的な仕事を果たす。87分、相手陣内左サイドでのスローインの流れからボールを受けたマズアクがクロスを匂わせながら意表を突いてGKメンディが空けたニアサイドへシュートを狙う。すると、無回転気味のこのシュートがメンディの手を弾いてゴールネットを揺らした。
そして、マズアクのプレミアリーグ初ゴールによって試合を引っくり返したウェストハムがこのままリードを守り切り、3-2の逆転でダービーに勝利。リバプール戦に続く強豪撃破で4戦ぶりの白星を手にした。一方、今季リーグ戦最多3失点で競り負けたチェルシーは公式戦13試合ぶりの敗戦となり、今節での首位陥落の可能性が高まっている。
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ボクシング・デー開催となった前節は連勝達成のリバプールが1試合未消化ながら前半戦首位を確定。後続では同じく連勝のアーセナルが公式戦13試合ぶり黒星のチェルシーを抜いて2位に浮上。第2グループではマンチェスター勢、トッテナムの不振が続くなかでノッティンガム・フォレスト、ニューカッスルらが上位をキープしている。 2025年元日開催のブレントフォードvsアーセナルを除き、2024年最終戦となる前半戦最後の一節となる第19節。比較的バランスの取れた対戦カードが組まれたなか、やはり上位陣の戦いに注目が集まる。 前節、レスター・シティ相手に先制を許しながらも、FWガクポの鮮烈な同点ゴールを皮切りにMFカーティス・ジョーンズ、FWサラーの連続ゴールによって3-1の逆転勝利を飾ったリバプール。DFアレクサンダー=アーノルドの去就問題こそ懸念材料も、ピッチ上では最高の形で2024年最終盤を迎えている。 その年内最終戦では13位のウェストハムとアウェイで対戦。中2日のアウェイゲームということもあり、若干のターンオーバーの可能性もあるが、前線と中盤は多士済々のタレントがいずれも好調を維持しており、大きな問題とはならない。逆に、同条件のハマーズは1-0で勝利したサウサンプトン戦で守備陣に2人の負傷者を出しており、より厳しい戦いを強いられる見込み。前半の早い時間帯にリバプールが先制に成功した場合、ワンサイドゲームも想定される。 イプスウィッチ・タウンとの年内最終戦をFWハヴァーツのゴールで1-0と競り勝った2位のアーセナル。連勝での2024年締めとなったアルテタのチームは、曲者ブレントフォードとのアウェイゲームで2025年のスタートを切る。イプスウィッチ戦ではゴールこそ1点にとどまったものの、2カ月の離脱が発表されたFWサカ不在の影響はそこまで感じられなかったが、よりレベルの上がる相手に対して、セットプレー以外でもゴールを決めたい。代役筆頭のFWマルティネッリ、FWトロサールの2選手のプレーには引き続き注目したいところだ。 公式戦13試合ぶりの黒星に加え、2戦未勝利で3位転落のチェルシーは、降格圏の19位イプスウィッチとのアウェイゲームでバウンスバックの勝利を目指す。前節のフルアム戦ではMFパーマーのゴールで先制するところまでは良かったが、後半に防戦一方の戦いを強いられた結果、終盤に連続失点を喫して1-2の逆転負け。流れの悪いなかでも交代枠を1枚しか切らず、戦術的な判断でFWマドゥエケ、DFヴェイガをメンバー外とした指揮官の判断にも疑問符がついた。中2日で臨む今回の一戦でマレスカ監督は幾つかの変更を明言しており、選手起用に注目が集まる。 直近13試合で1勝3分け9敗と悪夢のような年末を過ごす7位のマンチェスター・シティは、3連敗で降格圏転落のレスターとのアウェイゲームで6戦ぶりの白星を目指す。前節はエバートン相手にFWハーランドのPK失敗が重くのしかかり、ホームで1-1のドロー。公式戦連敗を「3」でストップも、光明を見いだせぬ厳しい日々が続く。対戦相手のレスターは3試合連続で3失点以上を喫している相手だけに、ハーランドら攻撃陣の奮起で押し切りたい。 そのシティ以上に深刻な状態にある14位のマンチェスター・ユナイテッドは、5位浮上のニューカッスルとのホームゲームに臨む。前節は下位に沈むウォルバーハンプトン相手に0-2の完敗。さらに、同試合で退場したMFブルーノ・フェルナンデス、累積警告のMFウガルテと新体制の主力2人をサスペンションで欠いての厳しい戦いとなる。対戦相手のマグパイズはゴール量産のFWイサクを筆頭に各選手が好調を維持し、直近の公式戦4試合ではいずれも3ゴール以上を挙げている。それだけに勝ち目は薄いが、0-3で完敗したボーンマス戦に続くオールド・トラッフォードでの不甲斐ない戦いは許されない。 マンチェスター勢と足並みを揃えて不振の12位トッテナムは、新体制で連勝スタートの17位ウルブスとホームで対戦する。前節は上位躍進のノッティンガム・フォレストに0-1のスコア以上の内容で敗れてリーグ連敗。さらに、DFスペンスの試合終盤の退場にDFドラグシンの足首負傷と手薄な守備陣に新たな2人の離脱者を出した。ドラグシンが起用できない場合、代役は本職中盤のビスマかベンタンクール、あるいはプレミア初先発の19歳DFドリントンがスクランブル起用続くグレイの相棒を務めることになる。ウルブスでは屈強なCFラーセンに絶好調のクーニャと強力な選手が前線に並んでおり、連敗ストップには湿りがちな攻撃陣の奮起による打ち合いを制する必要がある。 日本人選手ではMF鎌田大地のクリスタル・パレスと、DF菅原由勢のサウサンプトンによる日本人対決に、MF三笘薫のブライトンは難敵アストン・ビラとの強豪対決に挑む。 前節、ボーンマスとゴールレスドローとなったパレスでは鎌田が途中出場。一方、ユリッチ新体制の初陣でハマーズに敗れたセインツでは菅原が先発出場。互いにパフォーマンスはまずまずとなり、試合状況次第でピッチ上での日本人対決も期待できそうだ。 6戦未勝利と苦戦が続くブライトンで三笘は前節70分程度でのプレータイムとなり、中2日で臨む難敵との一戦では先発起用が濃厚だ。 その他ではトップ4争いに絡むフルアムvsボーンマスのダークホース対決に、5連勝を狙う4位のフォレストの戦いにも注目だ。 《プレミアリーグ第19節》 ▽12/29(日) 《23:30》 レスター・シティ vs マンチェスター・シティ 《24:00》 クリスタル・パレス vs サウサンプトン エバートン vs ノッティンガム・フォレスト フルアム vs ボーンマス トッテナム vs ウォルバーハンプトン 《26:15》 ウェストハム vs リバプール ▽12/30(月) 《28:45》 アストン・ビラ vs ブライトン イプスウィッチ vs チェルシー 《29:00》 マンチェスター・ユナイテッド vs ニューカッスル ▽1/1(水) 《26:30》 ブレントフォード vs アーセナル 2024.12.29 18:46 Sun4
堅守エバートンに大苦戦でドローのチェルシー、公式戦連勝が「8」でストップ…【プレミアリーグ】
プレミアリーグ第17節、エバートンvsチェルシーが22日にグディソン・パークで行われ、0-0のドローに終わった。 リーグ5連勝を含む公式戦8連勝と絶好調の2位チェルシーは、フリードキン・グループへのクラブ売却が正式に完了した16位のエバートンとのアウェイゲームでさらなる連勝を目指した。前節、曲者ブレントフォードも2-1で競り勝ったチームは、主力を温存したカンファレンスリーグ(ECL)をマルク・ギウのハットトリックの活躍などで5-1の完勝。リーグフェーズを全勝の首位で締めくくった。 今回の一戦では前節退場のククレジャが不在のほか、ラヴィアやリース・ジェームズ、フォファナが欠場となったが、パーマーやジャクソン、コルウィルらECLで温存された主力が休養十分でスタメンに名を連ねた。 暴風雨の厳しいコンディションで幕を開けた一戦。前半は風下での戦いとなったチェルシーは、地上でボールを動かしながら右サイドのペドロ・ネトを起点にシュートシーンを作り出していく。 互いに相手の出方を窺った後は、エバートンが球際の勝負で互角以上に奮闘したこともあり、試合は膠着状態に。それでも、26分には右サイドのスペースへ飛ぶ出したパーマーの正確なグラウンダークロスに反応したゴール前のジャクソンがうまくタイミングを合わせて右足シュート。だが、これはGKピックフォードの守備範囲で見事な反応によってはじき出された。 さらに、31分には左CKの場面でエンソ・フェルナンデスのクロスをファーのジャクソンが頭で合わすが、これは惜しくも右ポストを叩き、こぼれに詰めたグストもGKピックフォードの勇猛果敢な飛び出しに阻まれた。 守備が機能するものの、なかなか攻撃に出られないエバートン。だが、37分にはドゥクレが馬力のある仕掛けからボックス手前まで運んでペナルティアーク付近のマンガラへ丁寧な横パス。マンガラがすかさず腰の捻りを利かせた右足シュートを枠の左隅へ飛ばすが、ここはGKロベルト・サンチェスのビッグセーブに阻まれた。 前半終盤にかけては完全に押し込む形となったチェルシーだったが、前半はエバートンの堅守に対してジャブを打ち続けるにとどまり、ゴールレスで試合を折り返した。 互いに選手交代なしで臨んだ後半はエバートンにいきなりの決定機。50分、左サイド深くに抜け出したエンディアイエからの正確な折り返しをファーで収めたハリソンがすかさず左足シュート。だが、ここはGKサンチェスの足を使った見事なセーブに阻まれる。 このピンチを凌いだアウェイチームは前半同様にボールを保持して押し込む形を作り出す。だが、ファイナルサードで高い集中力と強度を見せるエバートンの壁は厚く、流れの中ではほとんど決定機を作れず。また、セットプレーの場面でも前節アーセナル相手に耐え抜いたトフィーズにことごとく撥ね返される。 膠着状態が続くなか、両ベンチは70分過ぎに動く。エバートンはヤング、キャルバート=ルーウィン、ハリソンと疲労が見えた選手を下げてコールマン、リンドストローム、ベトとフレッシュな選手を投入。対するチェルシーはジャクソン、ネトを諦めてエンクンク、マドゥエケを投入した。 この交代直後の76分にはエバートンにビッグチャンス。右サイド深くに抜け出したリンドストロームの高速クロスをGKサンチェスが触ってボックス中央にこぼれると、これをエンディアイエが至近距離からシュート。だが、万事休すかに思われたこの場面はDFアダラビオヨが気迫のシュートブロックで撥ね返した。 ゴールレスのまま迎えた最終盤も一進一退の攻防が繰り広げられ、エバートンがよりゴールに迫る場面を作り出したが、試合はこのままタイムアップを迎えた。 この結果、アーセナル戦に続き堅守光ったトフィーズの牙城を破れなかったチェルシーのリーグ連勝と公式戦連勝がストップ。暫定首位浮上のチャンスを逃した。 エバートン 0-0 チェルシー 2024.12.23 01:00 Mon5