【ラ・リーガ第16節プレビュー】首位マドリーが3位ソシエダと激突! 久保マジョルカはアトレティコ戦

2021.12.03 19:00 Fri
Getty Images
先週末に行われた前節ではセビージャとの上位対決を制したレアル・マドリーが首位キープに成功。また、レアル・ソシエダが敗れたことで、アトレティコ・マドリーが2位に浮上している。
PR
2021年最終月の初戦となる第16節では、強豪チームがUEFAコンペティションのグループステージ最終節を控える中での難しい戦いに挑む。
今節最大の注目カードは3位のソシエダ(勝ち点29)と、首位のレアル・マドリー(勝ち点36)が激突する上位対決。ソシエダは前節、敵地で昇格組エスパニョールと対戦し、0-1の敗戦。開幕節のバルセロナ戦以来となる14試合ぶりの黒星を喫することになった。今節ではその敗戦からのバウンスバックを図る一方、週明けには逆転突破を目指すヨーロッパリーグ(EL)のPSV戦を控えており、前線のメンバー選考など指揮官の采配に注目したい。

対するレアル・マドリーは、セビージャとの接戦をFWヴィニシウスのスーペルゴラッソによって2-1と勝ち切ると、ミッドウィーク開催の第9節延期分ではアスレティック・ビルバオ相手に同じく苦戦を強いられながらも、エースFWベンゼマが挙げた虎の子の1点を守護神クルトワを中心とする守備陣が守り切り、ウノセロの勝利を飾った。これで公式戦7連勝のアンチェロッティ率いるチームは、2位以下に7ポイント差を付けて混戦を抜け出し始めている。

週明けには首位通過が懸かるインテルとのチャンピオンズリーグ(CL)を控えるが、まずは今回の上位対決をきっちり勝ち切りたい。絶好調の両エースに加え、新体制でより攻撃への絡みが目立つMFモドリッチとMFクロースのインテリオールコンビの活躍に期待したい。
その両チームの潰し合いを期待しつつ首位と勝ち点差を縮めたいアトレティコ(勝ち点29)は、MF久保建英を擁する14位のマジョルカ(勝ち点16)と対戦する。前節はカディス相手に前半こそ苦しんだが、FWグリーズマンの1ゴール1アシストの活躍などもあり、最終的に4-1の快勝を収めた。そのリーグ連勝の勢いに乗りたいシメオネ率いるチームだが、来週ミッドウィークには最下位からの逆転突破を目指すCLのポルト戦が控えている。そのため、スロースタートとなったカディス戦の反省を生かし、前半の内に試合を決めるような勢いを持って試合に入りたい。

対するマジョルカは前節、久保が9戦ぶりの戦列復帰を果たしたが、ヘタフェ相手にゴールレスドローに終り、7戦未勝利と苦境が続く。ミッドウィークのコパ・デル・レイ1回戦では2回戦進出を決めたが、4部相手に延長戦の末の勝利とチーム状態は微妙なところだ。格上アトレティコとのアウェイゲームということもあり、守備的な布陣で臨む可能性が高いが、個で局面を打開できる久保のスタートからの起用はあるのか。

アトレティコと同様に最終節でのCLグループステージ突破を目指すバルセロナとセビージャ、ビジャレアルの3チームでは、奇しくも後者の2チームが直接対決に臨む。

今グループステージで最激戦区となったグループGに属するセビージャは、現在3位に位置しており1ポイント差で2位のザルツブルクとの直接対決で逆転突破を目指す。直近のリーグ戦ではレアル・マドリー相手に惜敗も、パフォーマンス自体は上々だ。ビジャレアルとの今回の一戦では流れの中できっちりゴールをこじ開ける勝負強さが求められるところ。

一方、グループFで2位に位置するビジャレアルは1ポイント差で3位のアタランタとの直接対決を週明けに控える。セビージャ同様に直近のリーグ戦ではバルセロナ相手に接戦に持ち込んだものの、決定力不足と守備のミスが響き1-3の敗戦を喫している。今回のセビージャ戦ではFWダンジュマら前線の決定力改善と共に、我慢の時間帯にいかにミスを減らせるかが勝利にカギを握る。

また、グループEで2位に位置するバルセロナは自力突破に向け、敵地でバイエルンを破るという非常に困難なミッションを抱えている。その一戦に万全の状態で臨みたいところだが、トップ4圏外の7位という順位を考えれば、5位のベティスとの上位対決をキッチリものにする必要がある。前節のビジャレアル戦は攻守両面で課題が出たものの、試合終盤の連続ゴールによって今季苦手としていたアウェイゲームで初勝利を挙げられた点はプラス材料だ。ベティスはELですでに突破を決めており、盤石のスカッドで臨んで来るため、前節に続き非常にタフな試合となりそうだ。

《ラ・リーガ第16節》
▽12/3(金)
《29:00》
グラナダ vs アラベス

▽12/4(土)
《22:00》
セビージャ vs ビジャレアル
《24:15》
バルセロナ vs ベティス
《26:30》
アトレティコ・マドリー vs マジョルカ
《29:00》
レアル・ソシエダ vs レアル・マドリー

▽12/5(日)
《22:00》
ラージョ vs エスパニョール
《24:15》
エルチェ vs カディス
《26:30》
レバンテ vs オサスナ
《29:00》
セルタ vs バレンシア

▽12/6(月)
《29:00》
ヘタフェ vs アスレティック・ビルバオ

PR
関連ニュース

人生の半分はエル・ブランコ…マドリーが32歳ルーカス・バスケスとの契約延長を急ぐ

レアル・マドリーが元スペイン代表DFルーカス・バスケス(32)との契約延長交渉を急ぐ。スペイン『Relevo』が伝えている。 16歳からマドリーひと筋のL・バスケス。若手時代の武者修行期間1年間を除けば、ほぼ人生の半分をエル・ブランコで過ごし、トップチームで積み上げた公式戦出場数は343試合だ。 絶対的な主力ではない故、愛するクラブで居場所を確保し続けるべく、30代突入を控えて受け入れたのは、若手時代に誰が予想したであろう右サイドバックへのコンバート。 いつの間にか最終ラインの選手となっていた32歳は、ラ・リーガ優勝3回、コパ・デル・レイ(国王杯)優勝1回、チャンピオンズリーグ(CL)優勝4回、クラブW杯優勝3回…地球上の全フットボーラーが羨む勝ち組となった。 そんな伏兵L・バスケスだが、22日のクラシコ・バルセロナ戦で1得点2アシストと燦然たる輝きを放った一方、契約は今季限り。今年1月から自由に他クラブと交渉できる状態となっている。 それでもマドリーとL・バスケス、双方ともに契約延長の意向が強く、今週中に合意を前提とした協議が行われる予定。特にここ最近の活躍から、首脳陣は一刻も早く交渉をまとめる方針に切り替えたとみられている。 2024.04.23 17:55 Tue

クラシコで負傷交代のF・デ・ヨングの今季が終了、ユーロ出場は問題なしか

バルセロナのオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングが負傷により今季中の復帰が見込めないことになったようだ。オランダ『ESPN』が報じている。 F・デ・ヨングは21日に行われたラ・リーガ第33節レアル・マドリーとのエル・クラシコに先発。しかしMFフェデリコ・バルベルデとの接触で右足首を捻挫し、前半追加タイムに交代となっていた。 先月も足首の負傷で1カ月ほど離脱し、10日のチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグのパリ・サンジェルマン戦で復帰したばかりのF・デ・ヨングだったが、再離脱となってしまった。 ただ、6月14日に開幕するユーロ2024への出場に問題はないと『ESPN』は報じている。 2024.04.23 00:30 Tue

「サッカー界で最も重要な試合」クラシコで再び決勝点のベリンガム、劇的逆転弾にも謙遜「ゴールはチームメイトのおかげ」

劇的な決勝ゴールを挙げたレアル・マドリーのイングランド代表MFジュード・ベリンガムが、歓喜の言葉を残した。 ラ・リーガの首位を走るマドリーは21日、ホームに2位バルセロナを迎えてのエル・クラシコで、3-2と逆転勝ちを収めた。 2度のビハインドを負いながらも、ヴィニシウス・ジュニオールのPK、ルーカス・バスケスのボレー弾で追い付くと、迎えた後半のアディショナルタイムにベリンガムが劇的な一撃をマーク。L・バスケスのグラウンダークロスをホセルがスルーし、ファーへ走り込んだ20歳MFが蹴り込んだ。 殊勲の男はマドリーの公式インタビューにて、「素晴らしい勝利だった」と喜びを口にし、自らの得点については「ゴールはチームメイトのおかげ」と謙遜。L・バスケスらの奮闘を称えた。 「(勝ち越すまで)思ったよりも時間はかかったけど、またしても素晴らしい勝利だった。バルセロナも僕らもとてもいいプレーをしていて、足りなかったのは攻撃時の最後の部分だけだったけど、最後にはそれを達成できた」 「(ゴールシーンは)右サイドからの崩しがとてもうまくいったと思う。ルーカスは今日素晴らしい出来で、クロスも最高だった。ここ数試合はボックス内でちょっと運がなかったけど、今日はボールが自分のところに来たので、決めるだけだった。ゴールはチームメイトのおかげです」 今季加入後公式戦21ゴール。リーグでも得点ランキング2位に付ける17得点を挙げ、敵地でのクラシコでも2ゴールをマークしている。伝統の一戦に問われたベリンガムは「世界のサッカー界で最も重要な試合」と形容し、「プレーできるのは光栄だけど、勝でばさらに素晴らしいね」と、大一番での勝利を喜んだ。 「エル・クラシコは世界のサッカー界で最も重要な試合だ。観戦する人は皆、最高のクオリティと、激しさが合わさった試合を期待しているでしょう。つまり今日みたいな。素晴らしいファンが、試合のレベルも一段引き上げ、屋根を閉じた(スタジアムの)中で素晴らしい経験をすることができた」 「クラシコでプレーするのはいつだって光栄なことだけど、勝つことはさらに素晴らしいことだね」 <span class="paragraph-title">【動画】ベリンガムがクラシコで劇的決勝ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>クラシコの主役はやはりこの男!<br>\<br><br>後半アディショナルタイム<br>ベリンガムが勝ち越しゴール<br>リーグ制覇を引き寄せる‼️<br><br>ラ・リーガ第32節<br>レアル・マドリード×バルセロナ<br>IVE on <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> <a href="https://t.co/cbH4rKvopW">pic.twitter.com/cbH4rKvopW</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1782153072715702521?ref_src=twsrc%5Etfw">April 21, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.22 19:50 Mon

大坂なおみがクラシコ観戦!クルトワとツーショット公開、特別GKユニフォームも「hala Madrid!」

女子プロテニス選手の大坂なおみが、レアル・マドリーvsバルセロナのエル・クラシコを現地観戦。マドリーのスペイン代表GKティボー・クルトワとのツーショットも公開した。 21日、サンティアゴ・ベルナベウではラ・リーガ第32節のエル・クラシコが行われ、後半のアディショナルタイムにイングランド代表MFジュード・ベリンガムがゴールを決めたマドリーが、ホームで3-2と逆転勝ちを収めた。 大坂は自身のX(旧:ツイッター)で「hala Madrid! thank you @thibautcourtois @realmadrid」綴り、スタジアム内でのクルトワとの記念写真を公開。「OSAKA」のネームが入った特別GKユニフォームとともに注目を集めた。 <span class="paragraph-title">【写真】大坂なおみとクルトワのツーショット!特別ユニとともに</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">hala Madrid! thank you <a href="https://twitter.com/thibautcourtois?ref_src=twsrc%5Etfw">@thibautcourtois</a> <a href="https://twitter.com/realmadrid?ref_src=twsrc%5Etfw">@realmadrid</a> <a href="https://t.co/2Q9nXIw6CT">pic.twitter.com/2Q9nXIw6CT</a></p>&mdash; NaomiOsaka大坂なおみ (@naomiosaka) <a href="https://twitter.com/naomiosaka/status/1782241850931507202?ref_src=twsrc%5Etfw">April 22, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.22 19:40 Mon

「非常に不公平」「矛盾を抱えて去る」最後に逆転負けのバルセロナ、レアルとの一戦に敗れたチャビ監督は終戦宣言「2位を確保するのが目標」

バルセロナのチャビ・エルナンデス監督が、レアル・マドリーとの“エル・クラシコ”を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 21日、ラ・リーガ第32節でバルセロナはアウェイでマドリーと対戦。首位決戦の“エル・クラシコ”となった。 勝ち点差「8」で臨んだバルセロナ。逆転優勝のためには是が非でも3ポイントを獲得したいところだった中、開始6分にアンドレアス・クリステンセンのゴールで先制する。 18分にPKで追いつかれてしまい、1-1で前半を終えるも、69分にフェルミン・ロペスのゴールで勝ち越しに成功。チームは勢いづくかと思われたが、73分に再び失点。引き分けでは終われないバルセロナは攻勢に出るが実らず。するとアディショナルタイムに失点し、3-2で逆転負け。痛恨の敗戦となった。 勝ち点差が「11」に広がってしまったバルセロナ。数字上は逆転が可能だが、マドリーが大量に取りこぼす必要があり、優勝の可能性は無くなったと言っても良い状況だ。 試合をリードしながらも敗れたバルセロナ。チャビ監督は、記者会見で結果が不公平だと不満を口にした。 「非常に良い仕事をしてきたが、エリア内での守備や明確なトランジションの阻止など、我々がコントロールできない状況のせいで負けてしまうのは残念だ」 「非常に不公平だった。我々が優勢でチャンスを作っていた。我々が勝たなければいけない試合だったが、逃してしまった」 手痛い逆転負けとなったバルセロナ。それでも、チャビ監督は選手たちが見せたパフォーマンスは良かったとコメント。改めて敗戦に悔しさを滲ませている。 「自分たちがどのように競争し、サッカーをプレーしてきたかを誇りに思わなければいけない」 「我々は上手くコントロールできていたし。勝利に値するものだった。矛盾を抱えて去ることになる。なぜなら、我々がプレーした試合では勝つのが普通だが、今回のシチュエーションによって負けてしまったからだ」 今季の無冠がほぼ確定してしまったバルセロナ。3位のジローナとの勝ち点差はわずかに「2」となっており、2位確保が現実的な目標だ。 「この敗戦を消化しなければならない。当然のことではないので、難しいことになるだろうが、我々はプレーを続けて、スーパーカップへの切符を手にする2位を確保するという目標がある」 そのジローナとの直接対決も控えている残りシーズンは6試合。今季限りで退任するチャビ監督が良い形でシーズンを終えられるだろうか。 <span class="paragraph-title">【動画】これぞクラシコ、劇的結末! 首位レアルvs2位バルサ</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="PocrDEziajM";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.22 12:30 Mon
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly