宮崎が富山とドローの熊本をかわして首位浮上、岐阜は敗れるも辛うじて昇格の可能性を残す【明治安田J3第27節】
2021.11.14 16:30 Sun
14日、明治安田生命J3リーグ第27節の7試合が各地で行われた。
ボールを握りながら危なげのない試合運びを見せる熊本は、杉山の直接FKや竹本のフィニッシュでゴールを脅かすと、前半の終了間際にも追加点を奪取。河原のミドルがクロスバーを叩くと、ボールは大きく浮き上がり、上村と競り合った戸根の体に当たってゴールに吸い込まれた。
ビハインドで折り返した富山は後半の頭から松岡、マテウス・レイリア、63分には大野を送り出して攻勢を強める。すると、投入直後の大野が裏へ抜け出し、ボックス内で酒井のファウルを誘発してPKを獲得。これを自ら力強く蹴り込んで1点を返す。
勝ち越しを狙う熊本は河原のFKに阿部が頭で合わせるも、GK西部がビッグセーブ。後半アディショナルタイムには菅田を前線に上げてパワープレーを仕掛けるも、新たなゴールは生まれず2-2の痛み分け。熊本は順位を1つ下げ、富山は辛うじて昇格に望みをつないでいる。
敗れればJ2昇格が潰える可能性のある6位FC岐阜(勝ち点40)は、2位テゲバジャーロ宮崎(勝ち点47)とアウェイで対戦。試合は壮絶な打ち合いとなった。
互いにポゼッションを志向するチーム同士の一戦は、岐阜がボールを保持して主導権を握る展開に。19分にハーフウェイライン付近でFKを得ると、クイックリスタートから裏を取った川西が一対一を迎えるも、左足のシュートは枠の右へ外してしまう。だが、直後に名誉挽回。代のバックパスをボックス内でカットし、冷静にGK石井をかわして今度はネットを揺らした。
反撃の糸口を見つけたい宮崎だが、思うようにボールを奪えず我慢の時間が続く。35分には高い位置でボールを奪い、渡邊、さらには千布がフィニッシュに持ち込むが、いずれもDFのブロックに。このままハーフタイムかと思われた前半のアディショナルタイム、宮崎はゴール正面でFKを獲得する。これを前田が右足で左隅に直接ねじ込み、振り出しに戻して前半を終えた。
維持でも負けられない岐阜は後半開始早々に再び前へ出る。三ッ田の縦パスに橋本が抜け出し、左の深い位置からクロスを入れると、川西がフリックして最後はファーから詰めてきた窪田。頭で押し込み、岐阜が再びリードを奪う。
対する宮崎もその5分後、綿引の右からクロスを梅田が頭で落とし、前田がダイレクトで左足を一閃。強烈な一撃がネットを揺らし、再び同点とすると、64分にはついに逆転。梅田のシュートのこぼれを拾った徳永が右の高い位置からグラウンダーの速いクロスを送ると、ゴール前で渡邊がプッシュし、ネットを揺らす。4分後にはチームトップスコアラー・梅田もGK松本の手を弾く強烈なフィニッシュを沈め、一気にリードを広げた。
追い掛ける展開となった岐阜も84分にCKから富樫がネットを揺らしたが、GK石井へのファウルを取られてゴールは認められず。5分後のFKからの甲斐のヘディングもオフサイドを取られ、刻々と時間は過ぎていく。後半アディショナルタイムに吉濱の左CKから藤谷のJ初ゴールで1点を返すも、時すでに遅し。3-4で敗れた岐阜だが、他会場の結果により辛うじて首の皮がつながった。一方の宮崎は熊本をかわして首位に浮上している。
また、3位のいわてグルージャ盛岡(勝ち点43)も4連勝と好調を維持する7位Y.S.C.C.横浜(勝ち点37)を和田の2ゴールなどで3-1と退け、3ポイントを積み上げて熊本に肉薄している。
◆明治安田生命J3リーグ第27節
福島ユナイテッドFC 1-1 AC長野パルセイロ
藤枝MYFC 2-0 ヴァンラーレ八戸
アスルクラロ沼津 2-1 ガイナーレ鳥取
鹿児島ユナイテッドFC 0-3 FC今治
テゲバジャーロ宮崎 4-3 FC岐阜
Y.S.C.C.横浜 1-3 いわてグルージャ盛岡
ロアッソ熊本 2-2 カターレ富山
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勝てばJ2昇格へ大きく近づく首位のロアッソ熊本(勝ち点47)は、逆転昇格のために1つも落とせない4位カターレ富山(勝ち点41)をホームに迎えた。ここ3試合は無得点かつ未勝利の熊本だったが、この日は早々にゲームを動かす。後方からのふわっとした浮き球を高橋がボックス右で収めて後方へ下げると、岡本と姫野がもつれてボールは流れる。これに反応した上村が右足を振り抜き、見事なミドルを左隅に沈めて5分でリードを奪う。ビハインドで折り返した富山は後半の頭から松岡、マテウス・レイリア、63分には大野を送り出して攻勢を強める。すると、投入直後の大野が裏へ抜け出し、ボックス内で酒井のファウルを誘発してPKを獲得。これを自ら力強く蹴り込んで1点を返す。
畳みかけたい富山はカウンターからチャンスを迎え、左からのクロスに音泉が合わせるも、至近距離でのシュートは力なく終わる。78分にもゴール前での混戦から大野が左足のフィニッシュを放つが、これもGKに足で防がれた。それでもその1分後、伊東のバックパスを大野がさらうと、飛び出したGK佐藤をかわして流し込み、ついに試合を振り出しに戻した。
勝ち越しを狙う熊本は河原のFKに阿部が頭で合わせるも、GK西部がビッグセーブ。後半アディショナルタイムには菅田を前線に上げてパワープレーを仕掛けるも、新たなゴールは生まれず2-2の痛み分け。熊本は順位を1つ下げ、富山は辛うじて昇格に望みをつないでいる。
敗れればJ2昇格が潰える可能性のある6位FC岐阜(勝ち点40)は、2位テゲバジャーロ宮崎(勝ち点47)とアウェイで対戦。試合は壮絶な打ち合いとなった。
互いにポゼッションを志向するチーム同士の一戦は、岐阜がボールを保持して主導権を握る展開に。19分にハーフウェイライン付近でFKを得ると、クイックリスタートから裏を取った川西が一対一を迎えるも、左足のシュートは枠の右へ外してしまう。だが、直後に名誉挽回。代のバックパスをボックス内でカットし、冷静にGK石井をかわして今度はネットを揺らした。
反撃の糸口を見つけたい宮崎だが、思うようにボールを奪えず我慢の時間が続く。35分には高い位置でボールを奪い、渡邊、さらには千布がフィニッシュに持ち込むが、いずれもDFのブロックに。このままハーフタイムかと思われた前半のアディショナルタイム、宮崎はゴール正面でFKを獲得する。これを前田が右足で左隅に直接ねじ込み、振り出しに戻して前半を終えた。
維持でも負けられない岐阜は後半開始早々に再び前へ出る。三ッ田の縦パスに橋本が抜け出し、左の深い位置からクロスを入れると、川西がフリックして最後はファーから詰めてきた窪田。頭で押し込み、岐阜が再びリードを奪う。
対する宮崎もその5分後、綿引の右からクロスを梅田が頭で落とし、前田がダイレクトで左足を一閃。強烈な一撃がネットを揺らし、再び同点とすると、64分にはついに逆転。梅田のシュートのこぼれを拾った徳永が右の高い位置からグラウンダーの速いクロスを送ると、ゴール前で渡邊がプッシュし、ネットを揺らす。4分後にはチームトップスコアラー・梅田もGK松本の手を弾く強烈なフィニッシュを沈め、一気にリードを広げた。
追い掛ける展開となった岐阜も84分にCKから富樫がネットを揺らしたが、GK石井へのファウルを取られてゴールは認められず。5分後のFKからの甲斐のヘディングもオフサイドを取られ、刻々と時間は過ぎていく。後半アディショナルタイムに吉濱の左CKから藤谷のJ初ゴールで1点を返すも、時すでに遅し。3-4で敗れた岐阜だが、他会場の結果により辛うじて首の皮がつながった。一方の宮崎は熊本をかわして首位に浮上している。
また、3位のいわてグルージャ盛岡(勝ち点43)も4連勝と好調を維持する7位Y.S.C.C.横浜(勝ち点37)を和田の2ゴールなどで3-1と退け、3ポイントを積み上げて熊本に肉薄している。
◆明治安田生命J3リーグ第27節
福島ユナイテッドFC 1-1 AC長野パルセイロ
藤枝MYFC 2-0 ヴァンラーレ八戸
アスルクラロ沼津 2-1 ガイナーレ鳥取
鹿児島ユナイテッドFC 0-3 FC今治
テゲバジャーロ宮崎 4-3 FC岐阜
Y.S.C.C.横浜 1-3 いわてグルージャ盛岡
ロアッソ熊本 2-2 カターレ富山
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