オランダが2点差追いつかれる痛恨ドロー…最終節はノルウェー&トルコとの三つ巴の争いに《カタールW杯欧州予選》
2021.11.14 07:03 Sun
カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選のグループG第9節、モンテネグロ代表vsオランダ代表が13日に行われ、2-2のドローに終わった。
2節を残してグループGの首位に立つオランダ(勝ち点19)は、4位のモンテネグロ(勝ち点11)とのアウェイゲームで本大会進出決定を目指した。ファン・ハール監督は直近のジブラルタル代表戦から先発2人を変更。負傷で招集外のベルフハイスに代えてマレン、ノア・ラングに代えてダンジュマを起用した。
[5-4-1]の後ろに重い守備ブロックを敷き堅守速攻を狙うモンテネグロに対して、立ち上がりから圧倒的にボールを握るオランダ。しかし、中央を締めてスペースを消す相手の攻撃に苦戦を強いられ、なかなかフィニッシュまで持ち込むことができない。
それでも、前半20分過ぎにはボックス内でこぼれ球に反応したクラーセンが相手DFに倒されてPKを獲得。これをキッカーのデパイが冷静にゴール左下隅へ蹴り込み、25分の先制点とした。
これで一気に流れを引き寄せたいアウェイチームだったが、36分に訪れたボックス内での決定機はダンジュマが決め切れず。すると、直後の40分にはボックス手前でフリーにしたヤンコビッチに鋭いミドルシュートを打たれるが、ここはGKバイロウのビッグセーブで事なきを得た。
54分、クラーセンのヘディングパスに反応した左サイドのダンジュマが中央へグラウンダーで折り返す。これをペナルティアーク付近のワイナルドゥムが右サイドへ流すと、後方から走り込んできたダンフリースがGKと最終ラインの間のスペースへ高速クロスを供給。これに反応したデパイが技ありの右足ヒールシュートで流し込んだ。
この追加点で勝利に大きく近づいたオランダは、ワイナルドゥム、フレンキー・デ・ヨングら主力を続けてベンチに下げて逃げ切り態勢に。危なげなく相手の反撃を撥ね返し続けていたが、試合終盤にまさかの展開が待っていた。
まずは82分、不用意な形でロングカウンターを浴びると、オスマジッチのショートスルーパスに抜け出したヴコティッチにGKバイロウがボックス内でかわされて無人のゴールへシュートを流し込まれる。
さらに、直後の86分には自陣のバイタルエリアをあっさりと相手に使われて左サイドへ展開されると、ラドゥノビッチからの滞空時間の長いクロスに対して、DFブリントがヴイノビッチに競り負けてヘディングシュートを叩き込まれた。
痛恨の連続失点によって試合を振り出しに戻されたオランダは、残り時間で勝ち越しゴールを目指して前がかったものの、最後まで3点目を奪うことはできず。この結果、土壇場で本大会行きの切符を逃したオランダは、勝ち点20で首位をキープしたものの、最終節のノルウェーとの直接対決に敗れてトルコが勝利した場合、3位敗退という最悪なシナリオを描く可能性も出てきた。
同日行われたノルウェー代表vsラトビア代表は、0-0のドローに終わった。
首位オランダを2ポイント差で追う2位のノルウェー(勝ち点17)が5位のラトビア(勝ち点5)をホームで迎え撃った一戦。試合は立ち上がりからホームのノルウェーが押し気味に試合を進めるが、相手の粘り強い守備に苦戦。前半終了間際にはボックス内のトルストベットに絶好機もヘディングシュートは左ポストを叩く。
後半も相手陣内でハーフコートゲームを展開したが、再三の決定機を決め切れない。81分には右サイドからのクロスを中央でセルロートが頭で合わすと、ファーに流れたボールをエルユヌシがスライディングで押し込むが、ここはVARのレビューの結果、オフサイドで取り消しとなった。そして、試合はこのままタイムアップを迎え、格下相手の痛恨の取りこぼしとなった。
また、3位のトルコ代表(勝ち点15)は、最下位のジブラルタル代表(勝ち点0)と対戦し、6-0で圧勝した。
試合序盤の11分にケレムのゴールで早々にゴールをこじ開けたトルコは、22分に相手が退場したことでここからワンサイドゲームを展開。前半終盤にデルヴィソグルが2ゴールを挙げると、後半にはデミラルやミュルドゥルといったディフェンス陣にもゴールが生まれ、6-0の圧勝。この結果、勝ち点18で並んだノルウェーを得失点差で上回り、モンテネグロとの最終戦をプレーオフ圏内の2位で迎えることになった。
モンテネグロ代表 2-2 オランダ代表
【モンテネグロ】
ヴコティッチ(82分)
ヴイノビッチ(86分)
【オランダ】
デパイ(25分[PK])
デパイ(54分)
ノルウェー代表 0-0 ラトビア代表
トルコ代表 6-0 ジブラルタル代表
【トルコ】
ケレム(11分)
デルヴィソグル(38分)
デルヴィソグル(41分)
デミラル(65分)
ドゥルスン(81分)
ミュルドゥル(84分)
2節を残してグループGの首位に立つオランダ(勝ち点19)は、4位のモンテネグロ(勝ち点11)とのアウェイゲームで本大会進出決定を目指した。ファン・ハール監督は直近のジブラルタル代表戦から先発2人を変更。負傷で招集外のベルフハイスに代えてマレン、ノア・ラングに代えてダンジュマを起用した。
[5-4-1]の後ろに重い守備ブロックを敷き堅守速攻を狙うモンテネグロに対して、立ち上がりから圧倒的にボールを握るオランダ。しかし、中央を締めてスペースを消す相手の攻撃に苦戦を強いられ、なかなかフィニッシュまで持ち込むことができない。
これで一気に流れを引き寄せたいアウェイチームだったが、36分に訪れたボックス内での決定機はダンジュマが決め切れず。すると、直後の40分にはボックス手前でフリーにしたヤンコビッチに鋭いミドルシュートを打たれるが、ここはGKバイロウのビッグセーブで事なきを得た。
内容は拮抗も1点リードで試合を折り返したオランダはマレンを下げてベルフワインをハーフタイム明けに投入。立ち上がりから攻勢を強めると、早い時間帯に追加点が生まれる。
54分、クラーセンのヘディングパスに反応した左サイドのダンジュマが中央へグラウンダーで折り返す。これをペナルティアーク付近のワイナルドゥムが右サイドへ流すと、後方から走り込んできたダンフリースがGKと最終ラインの間のスペースへ高速クロスを供給。これに反応したデパイが技ありの右足ヒールシュートで流し込んだ。
この追加点で勝利に大きく近づいたオランダは、ワイナルドゥム、フレンキー・デ・ヨングら主力を続けてベンチに下げて逃げ切り態勢に。危なげなく相手の反撃を撥ね返し続けていたが、試合終盤にまさかの展開が待っていた。
まずは82分、不用意な形でロングカウンターを浴びると、オスマジッチのショートスルーパスに抜け出したヴコティッチにGKバイロウがボックス内でかわされて無人のゴールへシュートを流し込まれる。
さらに、直後の86分には自陣のバイタルエリアをあっさりと相手に使われて左サイドへ展開されると、ラドゥノビッチからの滞空時間の長いクロスに対して、DFブリントがヴイノビッチに競り負けてヘディングシュートを叩き込まれた。
痛恨の連続失点によって試合を振り出しに戻されたオランダは、残り時間で勝ち越しゴールを目指して前がかったものの、最後まで3点目を奪うことはできず。この結果、土壇場で本大会行きの切符を逃したオランダは、勝ち点20で首位をキープしたものの、最終節のノルウェーとの直接対決に敗れてトルコが勝利した場合、3位敗退という最悪なシナリオを描く可能性も出てきた。
同日行われたノルウェー代表vsラトビア代表は、0-0のドローに終わった。
首位オランダを2ポイント差で追う2位のノルウェー(勝ち点17)が5位のラトビア(勝ち点5)をホームで迎え撃った一戦。試合は立ち上がりからホームのノルウェーが押し気味に試合を進めるが、相手の粘り強い守備に苦戦。前半終了間際にはボックス内のトルストベットに絶好機もヘディングシュートは左ポストを叩く。
後半も相手陣内でハーフコートゲームを展開したが、再三の決定機を決め切れない。81分には右サイドからのクロスを中央でセルロートが頭で合わすと、ファーに流れたボールをエルユヌシがスライディングで押し込むが、ここはVARのレビューの結果、オフサイドで取り消しとなった。そして、試合はこのままタイムアップを迎え、格下相手の痛恨の取りこぼしとなった。
また、3位のトルコ代表(勝ち点15)は、最下位のジブラルタル代表(勝ち点0)と対戦し、6-0で圧勝した。
試合序盤の11分にケレムのゴールで早々にゴールをこじ開けたトルコは、22分に相手が退場したことでここからワンサイドゲームを展開。前半終盤にデルヴィソグルが2ゴールを挙げると、後半にはデミラルやミュルドゥルといったディフェンス陣にもゴールが生まれ、6-0の圧勝。この結果、勝ち点18で並んだノルウェーを得失点差で上回り、モンテネグロとの最終戦をプレーオフ圏内の2位で迎えることになった。
モンテネグロ代表 2-2 オランダ代表
【モンテネグロ】
ヴコティッチ(82分)
ヴイノビッチ(86分)
【オランダ】
デパイ(25分[PK])
デパイ(54分)
ノルウェー代表 0-0 ラトビア代表
トルコ代表 6-0 ジブラルタル代表
【トルコ】
ケレム(11分)
デルヴィソグル(38分)
デルヴィソグル(41分)
デミラル(65分)
ドゥルスン(81分)
ミュルドゥル(84分)
オランダ代表の関連記事
ワールドカップの関連記事
|
|
オランダ代表の人気記事ランキング
1
北中米W杯の欧州予選組み合わせ決定! 12カ国+POの4カ国が出場権獲得、来年3月からスタート【2026年北中米W杯欧州予選】
欧州サッカー連盟(UEFA)は13日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)欧州予選の組み合わせ抽選会を実施した。 アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国が共催する次のW杯。これまでの32カ国から、48カ国に出場国が増加し、規模が大きくなった初の大会となる。 アジア、南米、アフリカではすでにW杯予選がスタートしている中、ヨーロッパはUEFAネーションズリーグ(UNL)が開催されており、ここから本格的に予選がスタートする。 12のグループに分かれて行われる欧州予選。各グループの1位はW杯出場権を獲得。グループ2位の12カ国はプレーオフに進出し、その中から4カ国が出場権を獲得。ヨーロッパからは合計16カ国が出場することとなる。 UNLの準々決勝以降はまだ行われていないため、一部のグループは組み合わせが決まっていない中、確定しているグループもある。 イングランド代表はグループKに入り、5カ国で戦うことに。セルビア代表、アルバニア代表、ラトビア代表、アンドラ代表と同居した。 また、ベルギー代表はグループJに入り、ウェールズ代表、北マケドニア代表、カザフスタン代表、リヒテンシュタイン代表と同居している。 欧州予選は2025年3月から11月までの5回のインターナショナル・マッチウィークで行われることに。4カ国で組まれているグループAからFまでは9月まで予選が行われないこととなる。 <h3>◆2026年北中米W杯欧州予選組み合わせ</h3> 【グループA】 ドイツ/イタリア勝者 スロバキア 北アイルランド ルクセンブルク 【グループB】 スイス スウェーデン スロベニア コソボ 【グループC】 ポルトガル/デンマーク勝者 ギリシャ スコットランド ベラルーシ 【グループD】 フランス/クロアチア勝者 ウクライナ アイスランド アゼルバイジャン 【グループE】 スペイン/オランダ勝者 トルコ ジョージア ブルガリア 【グループF】 ポルトガル/デンマーク敗者 ハンガリー アイルランド アルメニア 【グループG】 スペイン/オランダ敗者 ポーランド フィンランド リトアニア マルタ 【グループH】 オーストリア ルーマニア ボスニアヘルツェゴビナ キプロス サンマリノ 【グループI】 ドイツ/イタリア敗者 ノルウェー イスラエル エストニア モルドバ 【グループJ】 ベルギー ウェールズ 北マケドニア カザフスタン リヒテンシュタイン 【グループK】 イングランド セルビア アルバニア ラトビア アンドラ 【グループL】 フランス/クロアチア敗者 チェコ モンテネグロ フェロー諸島 ジブラルタル 2024.12.14 01:07 Sat2
ティンバー兄弟がオランダ代表史上8組目の共演! 双子はデ・ブール兄弟に次ぐ3組目に
DFユリエン・ティンバー(アーセナル)とMFクインテン・ティンバー(フェイエノールト)の双子兄弟がオランダ代表で初めて共にプレーした。 7日、UEFAネーションズリーグでリーグA・グループ3に属するオランダ代表は、第1節でボスニア・ヘルツェゴビナ代表と対戦。FWジョシュア・ザークツィー(マンチェスター・ユナイテッド)のゴールを皮切りに、5-2の大勝を収めた。 この試合では、ヒザの大ケガにより1年近く代表を離れていたユリエン・ティンバーが66分から出場。また、3月に代表デビューを果たしたクインテン・ティンバーも83分から登場し、2キャップ目を刻んでいる。 オランダ『Algemeen Dagblad』によると、オランダ代表で共にプレーした兄弟はこれが8組目。双子ではウィリーとレネのファン・デ・ケルクホフ兄弟、ロナルドとフランクのデ・ブール兄弟に次ぐ3組目の快挙となった。 ティンバー兄弟が共に戦ったのは約4年ぶり。前回はヨング・アヤックス時代で、2020年9月14日のヨングPSV戦だった。 <span class="paragraph-title">【写真】代表で初共演!ティンバー兄弟の2ショット</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr">Quinten Timber Jurrien Timber <a href="https://twitter.com/hashtag/NationsLeague?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#NationsLeague</a> <a href="https://t.co/llfPptwJqI">pic.twitter.com/llfPptwJqI</a></p>— UEFA EURO 2024 (@EURO2024) <a href="https://twitter.com/EURO2024/status/1832529198319051109?ref_src=twsrc%5Etfw">September 7, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.08 14:54 Sun3
長谷川唯のチームメイト、シティのジル・ロードが前十字じん帯断裂…パリ五輪懸かるオランダにも痛手
マンチェスター・シティは27日、女子チームのオランダ女子代表MFジル・ロード(26)の負傷について発表した。 ロードは24日に行われたFA女子コンチネンタルカップ(FAWSLカップ)のマンチェスター・ユナイテッド戦にて負傷。先発出場したが、開始9分で負傷交代となっていた。 診断の結果は、ヒザの前十字じん帯(ACL)断裂。全治は明記されていないが、長期離脱は確実で、首位のチェルシーを追走するシティにとって、手痛い一報となった。 また、代表としても主軸を担っているため、パリ・オリンピック予選を兼ねた女子ネーションズリーグ準決勝、スペイン女子代表戦を2月23日に控えるオランダにとっても、痛手となる。 ロードは、2023年のオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)後にチームへ加入。中盤の一角として今季ここまでのFA女子スーパーリーグ(FAWSL)全11試合に出場。6得点2アシストをマークしていた。 なお、帰国などはせずチームにとどまり、医療チームの下でリハビリを開始するとのことだ。 2024.01.28 20:50 Sun4
「次の代表監督を待たなければ」オランダ代表のクーマン監督、確執生まれ招集しなくなったFWに言及「まずは私に電話すべき」
オランダ代表のロナルド・クーマン監督が、FWステーフェン・ベルフワインのオランダ代表招集について言及した。 オランダは、UEFAネーションズリーグ2024-25準々決勝でスペイン代表と対戦。メンバー24名を招集していた。 強敵との戦いに臨む中、クーマン監督の下ではストライカー陣の招集が注目をされたが、ベルフワインの名前はなかった。 PSVでキャリアをスタートさせたベルフワインは、トッテナムやアヤックスでプレー。2024年9月にサウジ・プロ・リーグのアル・イテハドへと完全移籍していた。 サウジ・プロ・リーグでは21試合に出場し10ゴール6アシストを記録。所属チームで結果を残しているが、移籍して以降はオランダ代表に招集されていない。 クーマン監督は、ヨーロッパから離れたベルフワインに対して代表の扉を閉めることを決断。今回招集しなかったが「彼は次の代表監督を待たなければならない」とコメント。自身が監督である間は招集しないという意思を改めて示した。 そんな中で、ベルフワインの代理人から電話があったとのこと。「彼のエージェントが私に電話してきた」と明かし、招集について問われたとのこと。ただ、サウジアラビアに移籍した際のベルフワインの発言が原因であり、招集されたいのであれば、本人が電話をかけてくるべきだと語った。 「私はいつも彼と仲が良かった。でもあるキッカケで、何かを言った。そうしなければならなかったのだろうか…と思うこともできる」 「でも、彼も何かを言った。それは私が言った以上のことだ。だから、私には彼が写真に写るとは思えない。もし、彼が違うと思っているならば、まずは私に電話すべきだ。そうすれば、話し合うことができる」 ベルフワインはサウジアラビアへの移籍を快く思っていなかったが、ベルフワインは「まずはここに来て見てから話すべきだ」と批判。これが招集されない引き金になったと見られている。 2025.03.18 18:20 Tue5
