王者フランスが8発圧勝で7大会連続16度目の本大会行き決定! ムバッペが代表初の圧巻4ゴール《カタールW杯欧州予選》

カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選のグループD第9節、フランス代表vsカザフスタン代表が13日に行われ、8-0で圧勝したフランスが7大会連続16度目の本大会出場を決めた。先月のインターナショナルマッチウィークではベルギー代表、スペイン代表を破ってUEFAネーションズリーグを初制覇したフランス。2節を残して3勝3分けのグループ首位(勝ち点12)に立つデシャン率いるチームは、勝利で7大会連続16度目の本大会出場が決まる状況でグループ最下位のカザフスタン(勝ち点3)をホームで迎え撃った。
直近となる先月のスペイン戦からは先発5人を変更。負傷でメンバー外のヴァラン、キンペンベ、ポグバに代わってリュカ、ウパメカノ、カンテ。チュアメニとパヴァールに代わってコマン、ラビオが起用された。

試合は開始早々にホームチームが動かす。6分、左サイドに流れたベンゼマからのショートスルーパスに反応したウイングバックのテオ・エルナンデスがボックス左から丁寧に折り返すと、これをゴール前のムバッペが右足インサイドのダイレクトシュートで流し込み、代表3試合連続ゴールとした。幸先よく先制に成功したフランスは、格下相手の対戦を考慮して右ウイングバック起用となったコマンが突破口となる。12分、自陣深くからのロングカウンターでGKロリス、クンデと繋ぎ右サイドの背後のスペースへ走り込んだコマンに縦パスが繋がる。ここで相手GKが不用意にエリア外に飛び出したところを冷静にかわしたコマンからのグラウンダーの折り返しを、ゴール前のムバッペが冷静に右足で流し込んだ。

この追加点によって余裕を持ったプレーが可能となったフランスは、以降もボールを握って相手を押し込んでいく。そして、32分には右サイドのタッチライン際に張ったコマンへクンデからパスが入ると、コマンはアーリー気味にクロスを入れると、手前で飛んだDFの頭上を越えたボールをゴール前に走り込んだムバッペが見事なヘディングでゴール左隅へ突き刺し、代表キャリアでは自身初となるハットトリックを達成した。

22歳エースの活躍により、3点リードで試合を折り返したホームチームは、後半もコマンが鮮やかな仕掛けでスタンドを沸かせるなど、ストレスなく試合を進めていく。

すると、55分には兄リュカ・エルナンデスからのグラウンダーのスルーパスに反応したテオが巧みな左足のファーストタッチでDF2枚を置き去りにしてボックス左から丁寧な折り返しを供給。これをニアに走り込んだベンゼマがワンタッチで合わせ、後半最初のゴールを奪取。

さらに、59分には再びベンゼマがボックス付近でのムバッペとのパス交換からゴール前に抜け出し、瞬く間に2点目を奪った。

これで勝利を確信したフランスは積極的にメンバーを入れ替えていく中、75分にはグリーズマンの右CKをラビオが頭で合せ、嬉しい代表初ゴール。さらに、84分にはグリーズマンがPKを冷静に決めてミシェル・プラティニ超えの代表通算42点目を記録し、代表得点ランキングで単独3位に浮上。

さらに、攻撃の手を緩めないホームチームは87分にディアビのスルーパスに抜け出したムバッペが自身4点目を挙げて、この日のゴールショーを締めくくった。

そして、8ゴールを奪う圧巻の勝利を見せた前回王者フランスが最終節を残してカタールW杯を決めた。

また、同日行われたボスニア・ヘルツェゴビナ代表vsフィンランド代表は、アウェイのフィンランドが1-3で逆転勝利した。

2位でのプレーオフ進出を目指す4位のボスニア・ヘルツェゴビナ(勝ち点7)と、3位のフィンランドの一戦。試合はフィンランドが押し気味に試合を運ぶ中、25分に得たPKのチャンスはキッカーのプッキが失敗。それでも、直後の29分にはそのプッキがボックス右で折り返したボールをフォルスが押し込み、先制に成功した。

その後、ライタラが危険なタックルで一発退場となったフィンランドだが、1点リードで折り返した後半立ち上がりの50分に相手守備陣の隙を突きロドが追加点を奪取。69分にはホームチームに1点を返されたが、直後の73分にはFKからオショーネシーが値千金の追加点を奪取。このまま逃げ切ったフィンランドが最終節を前にプレーオフ圏内の2位に浮上した。

フランス代表 8-0 カザフスタン代表
【フランス】
ムバッペ(6分)
ムバッペ(12分)
ムバッペ(32分)
ベンゼマ(55分)
ベンゼマ(59分)
ラビオ(75分)
グリーズマン(84分[PK])
ムバッペ(87分)

ボスニア・ヘルツェゴビナ代表 1-3 フィンランド代表
【ボスニア・ヘルツェゴビナ】
メナロ(69分)
【フィンランド】
フォルス(29分)
ロド(51分)
オショーネシー(73分)