中国逃げ切れずオマーンと痛み分け…日本が3位に浮上《カタールW杯アジア最終予選》

2021.11.12 05:45 Fri
Getty Images
11日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループB第5戦の中国代表vsオマーン代表がシャールジャ・スタジアムで行われ、1-1の引き分けに終わった。

勝ち点3で5位の中国と、勝ち点6でグループ3位のオマーンとの一戦。結果によっては、日本が3位に浮上する可能性がある試合となった。

ここまで1勝の中国だが、この試合はアグレッシブな戦いを見せ、序盤から攻め込んでいく。
スタンドにも多くの観客が集まる中での戦いとなると21分、CKからのクリアボールがボックス内で浮き球となると、チュー・チェンジエがヘディングで競り合うと、落としたボールをウー・レイが押し込み、中国が先制する。

先制した中国は26分にも決定機。アランがボックス左からクロスをあげると、ファーサイドでアロイージオがヘッド。枠を捉えるが、これはGKがなんとかセーブする。
オマーンはカウンターで何度か中国ゴールに迫るが、精度を欠いてしまい、ゴールを奪えない。さらにGKヤン・チュンリンのビッグセーブも何度かあり、前半は中国が1点リードして折り返す。

迎えた後半、54分に中国は左サイドからのグラウンダーのクロスに対してチャン・ユーニンが飛び込むが僅かに合わず。72分にも左サイドからのクロスをウー・レイがヘッドで合わせるが、これは枠に飛ばない。

徐々に疲れも見え始めた後半半ばすぎ、オマーンは鋭いカウンターから徐々に押し込む時間が増えてくると74分、アル・ハルディがボックス外から左足でミドルシュート。これはゴール右隅を捉えるがGKヤン・チュンリンが立ちはだかる。

それでもこれで得たCKをアル・ハルディが蹴ると、アル・ハルティがニアサイドでヘッド。これが決まり、オマーンが同点に追いつく。

セットプレーの強さを見せたオマーン。2勝目が欲しい中国はエウケソンを投入してゴールを目指す。すると84分、中国が波状攻撃。最後はウー・シンハンがボックス内からシュートも、アル・ハルティがブロックする。

これで得たCKからボックス内でエウケソンがヘディングで合わせるが、シュートは枠外に。93分にはロングボールに抜け出したウー・レイが胸トラップからシュートに持ち込もうとするが、コントロール時にボールが腕に当たりハンドを取られる。

最終盤は互いにセットプレーでチャンスを迎えたが、ゴールは奪えず。1-1の引き分けに終わった。

この結果、オマーンは勝ち点7で4位に転落。中国は勝ち点4で5位のまま。日本が勝ち点9とし、3位に浮上した。

中国代表 1-1 オマーン代表
【中国】
ウー・レイ(前21)
【オマーン】
アル・ハルティ(後30)

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