冨安フル出場のアーセナル、スミス・ロウの3戦連発弾守り抜きアルテタ就任100試合目を白星で飾る《プレミアリーグ》
2021.11.08 01:08 Mon
プレミアリーグ第11節、アーセナルvsワトフォードが7日にエミレーツ・スタジアムで行われ、ホームのアーセナルが1-0で勝利した。なお、アーセナルのDF冨安健洋はフル出場した。
前節、レスター・シティとの強豪対決に2-0で完勝した6位のアーセナル(勝ち点17)は、ホームに16位のワトフォード(勝ち点10)を迎えて3連勝を目指した。
レスター戦からはそ径部を痛めたトーマスに代わってメイトランド=ナイルズを起用した以外、同じメンバーを継続した。
立ち上がりからホームサポーターの大声援を後押しにアーセナルがアグレッシブに前へ出ていく。7分にはボックス内に抜け出したラカゼットのループシュートをGKフォスターが弾くと、このこぼれ球をオーバメヤンがボックス右のサカに繋いでサカがゴールネットを揺らす。だが、ここはVARのレビューの結果、オフサイドの判定となった。
レスター戦のように開始早々のゴールとはならずも、以降はボールを握って相手を押し込むアーセナル。とりわけ、サカの鋭いドリブル突破に要所でトップ下のラカゼットがサポートに入る右サイドからの攻撃が相手の脅威となる。
すると、守護神のビッグプレーで勢いづいたワトフォードがここから反撃を開始。中盤でのボール奪取からシンプルなカウンターを仕掛け、40分過ぎにはサンビ・ロコンガからボールを奪ったクツカが枠のわずか左に外れるシュートを放てば、勝負できるセットプレーで幾度かチャンスシーンを創出した。
一方、相手の攻勢を撥ね返したアーセナルも44分にはサカの右CKをファーのガブリエウが打点の高いヘディングで合わすが、これはGKフォースターの見事な反応にはじき出されてしまい、前半のうちにゴールをこじ開けるまでには至らなかった。
後半も入りはアーセナルが押し込む形に。立ち上がりの47分には右サイドを見事な仕掛けでこじ開けたサカがボックス付近でマイナスの折り返し。これをラカゼットが丁寧に落とすと、サンビ・ロコンガがすかさず右足のシュート。だが、これはGKフォスターの正面を突く。
以降も畳みかける攻めを見せるホームチームは55分に高い位置まで攻撃に参加した冨安がシュートを放つなど、ゴールを匂わせる仕掛けを続ける。
すると、直後の56分にはクロスボールのクリアボールをボックス手前で回収したホワイトが仕掛けて潰れたところをサポートに入ったスミス・ロウがペナルティアーク付近で右足を一閃。DFにディフレクトしてわずかにコースが変わったシュートがゴール右隅へ決まった。
スミス・ロウのリーグ3試合連続ゴールで均衡を破ったアーセナルは、ここからやや攻勢を弱めてゲームコントロール優先の戦い方にシフト。これを受けてビハインドを追うアウェイチームがようやく相手陣内でのプレーを増やしていくが、冨安やガブリエウを中心とする守備陣がきっちり応対。
徐々に試合が膠着してきた中、アルテタ監督は69分にラカゼットを下げてウーデゴールを投入。すると、73分にはボックス右で鮮やかな仕掛けを見せたウーデゴールが右足のシュートを放つ。これが枠の左隅に向かったが、オフサイドラインを越えていたオーバメヤンが触って押し込んだことで、ゴールは認められず。
追加点を奪えないことで、依然として相手の攻勢に晒されるアーセナルは86分に思わぬ形でピンチを招く。ローズの縦パスに反応した左サイドのキングに対して、DFホワイトとGKラムズデールがコミュニケーションミス。ラムズデールがボックス外に飛び出した状況でキングにボールを持たれて無人のゴールへシュートを打たれる。だが、これは角度がなかったこともあり、手前のサイドネットを叩いて事なきを得た。
その後、89分にはヌーノ・タヴァレスの果敢な仕掛けがクツカのファウルを誘い、クツカにはこの試合2枚目のイエローカードが掲示される。これでリードに加えて数的優位を手にしたアーセナルは、6分が加えられたアディショナルタイムをきっちり守り抜き公式戦3試合連続のクリーンシートを達成。
そして、スミス・ロウの3試合連続ゴールでリーグ3連勝と共に無敗記録を「8」に伸ばしたアーセナルは、アルテタ監督の就任100試合目のメモリアルゲームを白星で飾った。
前節、レスター・シティとの強豪対決に2-0で完勝した6位のアーセナル(勝ち点17)は、ホームに16位のワトフォード(勝ち点10)を迎えて3連勝を目指した。
レスター戦からはそ径部を痛めたトーマスに代わってメイトランド=ナイルズを起用した以外、同じメンバーを継続した。
レスター戦のように開始早々のゴールとはならずも、以降はボールを握って相手を押し込むアーセナル。とりわけ、サカの鋭いドリブル突破に要所でトップ下のラカゼットがサポートに入る右サイドからの攻撃が相手の脅威となる。
そして、35分にはセットプレーの流れからボックス右で浮き球のボールに反応したラカゼットがDFローズからチャージを受けてPKを獲得。これをキッカーのオーバメヤンが中央左寄りに思い切ってシュートするが、GKフォスターの左手と上げた左足で挟み込む形での見事なセーブに阻まれる。
すると、守護神のビッグプレーで勢いづいたワトフォードがここから反撃を開始。中盤でのボール奪取からシンプルなカウンターを仕掛け、40分過ぎにはサンビ・ロコンガからボールを奪ったクツカが枠のわずか左に外れるシュートを放てば、勝負できるセットプレーで幾度かチャンスシーンを創出した。
一方、相手の攻勢を撥ね返したアーセナルも44分にはサカの右CKをファーのガブリエウが打点の高いヘディングで合わすが、これはGKフォースターの見事な反応にはじき出されてしまい、前半のうちにゴールをこじ開けるまでには至らなかった。
後半も入りはアーセナルが押し込む形に。立ち上がりの47分には右サイドを見事な仕掛けでこじ開けたサカがボックス付近でマイナスの折り返し。これをラカゼットが丁寧に落とすと、サンビ・ロコンガがすかさず右足のシュート。だが、これはGKフォスターの正面を突く。
以降も畳みかける攻めを見せるホームチームは55分に高い位置まで攻撃に参加した冨安がシュートを放つなど、ゴールを匂わせる仕掛けを続ける。
すると、直後の56分にはクロスボールのクリアボールをボックス手前で回収したホワイトが仕掛けて潰れたところをサポートに入ったスミス・ロウがペナルティアーク付近で右足を一閃。DFにディフレクトしてわずかにコースが変わったシュートがゴール右隅へ決まった。
スミス・ロウのリーグ3試合連続ゴールで均衡を破ったアーセナルは、ここからやや攻勢を弱めてゲームコントロール優先の戦い方にシフト。これを受けてビハインドを追うアウェイチームがようやく相手陣内でのプレーを増やしていくが、冨安やガブリエウを中心とする守備陣がきっちり応対。
徐々に試合が膠着してきた中、アルテタ監督は69分にラカゼットを下げてウーデゴールを投入。すると、73分にはボックス右で鮮やかな仕掛けを見せたウーデゴールが右足のシュートを放つ。これが枠の左隅に向かったが、オフサイドラインを越えていたオーバメヤンが触って押し込んだことで、ゴールは認められず。
追加点を奪えないことで、依然として相手の攻勢に晒されるアーセナルは86分に思わぬ形でピンチを招く。ローズの縦パスに反応した左サイドのキングに対して、DFホワイトとGKラムズデールがコミュニケーションミス。ラムズデールがボックス外に飛び出した状況でキングにボールを持たれて無人のゴールへシュートを打たれる。だが、これは角度がなかったこともあり、手前のサイドネットを叩いて事なきを得た。
その後、89分にはヌーノ・タヴァレスの果敢な仕掛けがクツカのファウルを誘い、クツカにはこの試合2枚目のイエローカードが掲示される。これでリードに加えて数的優位を手にしたアーセナルは、6分が加えられたアディショナルタイムをきっちり守り抜き公式戦3試合連続のクリーンシートを達成。
そして、スミス・ロウの3試合連続ゴールでリーグ3連勝と共に無敗記録を「8」に伸ばしたアーセナルは、アルテタ監督の就任100試合目のメモリアルゲームを白星で飾った。
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