ペッレグリーニの圧巻FK弾で逆転のローマが4戦ぶりの白星!《セリエA》

2021.10.28 06:17 Thu
Getty Images
セリエA第10節、カリアリvsローマが27日にサン・エリアで行われ、アウェイのローマが1-2で逆転勝利した。
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前節、ホームで行われたデルビー・デル・ソーレをゴールレスドローで終え、首位ナポリの開幕連勝をストップした4位のローマ。公式戦4試合ぶりの白星を目指す今節は最下位のカリアリとのアウェイゲームに臨んだ。週末にミランとのビッグマッチを控えるものの、退席処分でスタンド観戦となったモウリーニョ監督は、ナポリ戦後の宣言通り、全く同じスタメンを採用。最前線にエイブラハム、2列目にザニオーロ、ペッレグリーニ、ムヒタリアンが並んだ。
立ち上がりからボールを握って押し込む入りを見せたローマだったが、8分には相手のカウンターを浴びてボックス右のベラノバにクロスバー直撃のシュートを打たれる。

以降は気を引き締めて攻守のバランスを意識しつつペッレグリーニ、ムヒタリアンを起点に相手の5バック攻略を図る。幾度か良い形でエイブラハムに縦パスを差し込み、右のザニオーロのドリブル突破と合せて崩しを試みるが、なかなか揺さぶり切れない。
その後、幾度かセットプレーの局面からクリスタンテやビーニャらがフィニッシュに顔を出したが、リーグ2戦連続無得点のチームは枠内シュート0で前半を終えた。

迎えた後半、ローマは前半に顔面に裂傷を負っていたムヒタリアンを下げて、この日が29歳のバースデーとなったエル・シャーラウィをハーフタイム明けに投入した。

だが、52分にはマリンに背後を取られてボックス左からクロスを上げられると、DFビーニャが完全に被ってしまう。ファーのベラノバの身体に当たってゴール前にこぼれたボールをパヴォレッティに蹴り込まれ、痛恨の失点となった。

すぐさま反撃に出るローマは失点直後にエル・シャーラウィがアクロバティックなボレーシュートでゴールに迫るが、これを枠に飛ばせない。57分には失点に絡んだビーニャを下げて18歳のガーナ人FWアフェナ=ギャンをトップデビューさせ、ザニオーロとエル・シャーラウィがウイングバックに入る攻撃的な[3-4-1-2]に布陣を変更した。

すると、60分にはセットプレーの流れからボックス内のギャンにデビュー戦ゴールのチャンスが舞い込むが、ここはDFの決死のブロックに遭う。それでも、攻撃のギアを一気に上げたローマは、ペッレグリーニのクロスバー直撃のシュートなど、明らかにゴールの匂いをさせ始める。

すると、71分には右CKの場面でキッカーのペッレグリーニが右足アウトスウィングで入れた絶妙なクロスをイバニェスが頭で合わせる。ゴール左隅へ向かったボールはGKクラーニョに触られたが、ポストの内側を叩いてネットを揺らした。

これで試合の流れを変えたローマは78分、ボックス手前右の好位置でFKを獲得。ここでキッカーのペッレグリーニは味方へのクロスを匂わせつつ、見事な右足の直接FKをゴール右上隅の完璧なコースに突き刺した。

カピターノの1ゴール1アシストの活躍で試合を引っくり返したローマは、直後にザニオーロを下げてカラフィオーリを投入し、並びを本来の[4-2-3-1]に戻す。

以降は連戦の疲れもあってホームチームの攻勢に晒されるが、マンチーニや守護神パトリシオを中心に身体を張った守備でリードを守り切った。そして、敵地で会心の逆転勝利を掴んだローマは公式戦4戦ぶりの白星を挙げ、週末のミラン戦に向けて弾みを付けている。

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