“元問題児”バートン監督が失言…チームのパフォーマンスを「ホロコースト」で例え大批判

2021.10.26 09:45 Tue
Getty Images
お騒がせ男は、監督になっても変わらないようだ。
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EFLリーグ2(イングランド4部)のブリストル・ローヴァーズを率いる元イングランド代表MFのジョーイ・バートン監督(39)の発言が物議を醸している。イギリス『BBC』が報じた。現役時代は“悪童”として知られ、ピッチ内外で素行不良が目立ったバートン監督。今年7月には、妻への暴行容疑で逮捕され、その後に起訴。本人は無罪を主張している。
そのバートン監督が今回問題視されたのは、試合後の発言だった。

ブリストル・ローヴァーズは23日に行われたリーグ2のニューポート・カウンティ戦で1-3と敗戦。不甲斐ない出来のチームに対し、バートン監督は試合後にコメントしていた。
「今週、私は選手たちに『チームは椅子取りゲームのようなものだ』と言った。誰かが活躍しても、出場停止になったりケガをしたりする」

「誰かが試合に出場して活躍しても、ホロコーストのような悪夢、絶対的な災害に見舞われる」

この発言の“ホロコースト”が大問題に。“ホロコースト”とは、第二次世界大戦中にナチス政権とその協力者による約600万人のユダヤ人が組織的、官僚的、国家的な迫害および殺戮されたことを意味するものとして知られている。

バートン監督にとっては、悪い出来事の例えとして使ったのかもしれないが、この言葉を用いるのはタブー。監督の進退問題にまで発展しており、この発言に対して多くの不快感を生み出している。

国立ホロコーストセンターのデイム・ヘレン・ハイドさんは、「バートン氏はその言葉が何を意味するのか知らないのでしょう。彼は、自身が引き起こした大きな悲しみと不快感に気がついていません。彼がこの悲劇的な出来事について学ぶことを、奨励されていると提案するでしょう」と語り、無知が生んだ悲劇だとした。

なお、この件に関してはブリストル・ローヴァーズはコメントを拒否したとのこと。バートン監督も、現時点では発言に対するコメントをしていない。

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