カウンター一閃! 宇佐美のゴールを守り切ったG大阪が鳥栖を下して3試合ぶり勝利【明治安田J1第33節】

2021.10.23 19:22 Sat
©︎J.LEAGUE
明治安田生命J1リーグ第33節、ガンバ大阪vsサガン鳥栖が10月23日にパナソニックスタジアム吹田で行われ、1-0でG大阪が勝利を収めている。

G大阪は前節、浦和レッズに20本ものシュートを打たれながらも1-1の引き分けに持ち込んだ。残留を確実なものにするために、今節は3試合ぶりの白星を狙う。対する鳥栖はここ4試合で勝利なし。来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得に望みをつなげられるか。

先制したのはG大阪。10分、相手のショートコーナーの流れで左サイドから上げられたクロスをGK東口がキャッチし、走り出した山本にすぐさまスローイング。敵陣中央まで運んだ山本から左サイドを駆け上がった宇佐美にパスが出ると、これを受けた宇佐美がボックス左からシュートを放つ。ボールは右ポストに跳ね返ってネットを揺らし、電光石火のカウンターを完結させた。
その後は鳥栖がボールを持って相手ゴールに迫る時間が続く。右は飯野、左は中野伸哉がタッチラインいっぱいに横幅を取り、サイドに揺さぶりつつ攻撃を仕掛けていった。

これに対してホームチームは、縦横にコンパクトな[4-4-2]のブロックをゴール前に敷いて耐える。サイドへの守備対応の際にはカバーリングを徹底し、得点を許さない。
しかし時間が経つにつれて、G大阪はプレッシャーラインの位置を高めに設定する。2トップのパトリックと宇佐美が懸命に走って選択肢を限定しつつ、2列目の選手も激しい寄せで前進を防ぐ。

前半は鳥栖が約70%ものボール支配率を記録したが、後半もポゼッションで押し込む鳥栖と、対してカウンターを狙うG大阪という構図は変わらず。

55分には右からのクロスをキャッチしたGK東口が山本にボールを投げ、これを受けた山本がパトリックに縦パス。さらに右サイドを走る宇佐美に向かってワンタッチで叩くと、宇佐美がそのままボックス中央まで侵入してシュート。ボールは惜しくもクロスバーの上に外れたが、またしても速攻からチャンスを作った。

一方のアウェイチームは、強度の高い相手のプレッシングに苦しむシーンがしばしば。得意としている組み立てをマンツーマン気味に潰され、自陣で奪われる回数が増えてしまう。

すると、鳥栖はショートパスでのビルドアップに加えてロングボールを積極的に使うようになる。強靭なフィジカルが武器の酒井にボールを集め、後方の選手がセカンドボールを拾ってラインを押し上げていく。

それでも集中力を切らさずに猛攻を耐え凌いだG大阪が、先制点を守り切って3試合ぶりの勝利。残留に向かって一歩前進している。

ガンバ大阪 1-0 サガン鳥栖
【G大阪】
宇佐美貴史(前10)

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