【CLグループ第3節プレビュー①】アトレティコvsリバプールの首位攻防戦! クラシコ控えるレアルはリベンジに燃える
2021.10.19 18:00 Tue
チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第3節が10月19日と20日にに開催される。ここではグループステージ第3節1日目となるグループA~Dの戦いを展望を紹介していく。
◆連敗で崖っぷちのライプツィヒが首位PSGに挑む~グループA~

第2節終了時点でパリ・サンジェルマン(PSG)とクラブ・ブルージュが、勝ち点4で上位に立つグループA。折り返しを迎える第3節では、今後の行方を占う重要な連戦のスタートだ。
前節、マンチェスター・シティに2-0の会心の勝利を挙げたPSGは、直後のリーグ戦でスタッド・レンヌ相手に今季リーグ初黒星を喫したが、直近のアンジェ戦では多くの主力を欠いた中でも2-1で競り勝ってバウンスバックに成功。今節は昨季のグループステージで1勝1敗の五分の戦いを演じたRBライプツィヒとの連戦に臨む。今季ここまでの現状を考えれば、絶対的優位と言えるが、FWネイマールやMFパレデスら負傷者に加え、MFディ・マリアを出場停止、FWイカルディが“家族の問題”によって欠場の見込みとなっており、FWムバッペとFWメッシにかかる負担はより大きなものになりそうだ。
一方、前節ブルージュに敗れてまさかの連敗スタートとなったライプツィヒは、3大会連続の決勝トーナメント進出に暗雲垂れ込む。ここ最近のリーグ戦では大勝とドローを繰り返しており、安定感を欠いている印象だ。一部主力を欠くPSGとの連戦初戦では是が非でも勝ち点3がほしいところだが、まずは守備的な入りが求められるところ。その中で古巣対戦となる絶好調のMFエンクンクにはフィニッシャーとしての存在感発揮が期待される。
また、2位と3位の直接対決となるブルージュとシティの一戦は戦力差は大きいものの好勝負を期待させる。初戦でPSGと真っ向勝負でのドロー、2節でライプツィヒを破る番狂わせを起こしたベルギー王者では、今回のインターナショナルマッチウィークにMFヴァナケンとFWデ・ケテラエルがベルギー代表で、FWノア・ラングがオランダ代表で印象的な活躍を披露しており、格上シティ相手の奮闘が期待されるところ。
【グループA】
▽10/19(火)
《25:45》
クラブ・ブルージュ vs マンチェスター・シティ
《28:00》
パリ・サンジェルマン vs RBライプツィヒ
◆アトレティコvsリバプールの首位攻防戦~グループB~

今大会の最激戦区となるグループBでは、ここまで3番手の扱いだったミランが健闘むなしく連敗スタートとなり、リバプールとアトレティコ・マドリーが順当に上位をキープしている。そして、今節からは上位2チームによる首位争い、3位のポルトと最下位のミランによる上位浮上を懸けた連戦の幕開けだ。
アトレティコは前節、物議を醸すジャッジの恩恵を受けながらFWグリーズマン、FWルイス・スアレスの終盤の連続ゴールでミランを相手に今季CL初白星を挙げた。さらに、直後のリーグ戦でもバルセロナとの強豪対決に完勝し好調を維持。今回の一戦に向けてはカタール・ワールドカップ南米予選の過密日程の影響を考慮され、週末のリーグ戦が延期となっており、よりフレッシュな状態で臨めるはずだ。
一方、前節は堅守ポルトを相手に5-1の大勝を飾った連勝のリバプールは、シティとのリーグ頂上決戦をドローで終えたものの、直近のワトフォード戦はFWフィルミノのハットトリックの活躍などで5-0の圧勝。異次元のパフォーマンスを見せるエースFWサラーに加え、FWマネとFWフィルミノが調子を上げており、FWジョタを含めた強力なカルテットが猛威を振るう。
なお、両者の対戦は2019-20シーズンのラウンド16以来。その対戦では共にホームで1-0の勝利を収めたが、アンフィールドでの延長戦をMFマルコス・ジョレンテの2ゴール、FWモラタのゴールで打ち勝ったアトレティコがリバプールの大会連覇を阻む劇的勝ち上がりを見せていた。そのため、リベンジに燃えるリバプールは並々ならぬ想いで敵地に乗り込むはずだ。
また、共に初勝利を目指すポルトとミランの一戦は拮抗した展開が予想される。ここまでCLでは結果が出ていない両チームだが、ポルトはリーグ戦6勝2分け、ミランは7勝1分けといずれも無敗で2位と好調を維持している。
ポルトではFWルイス・ディアス、FWタレミの好調アタッカーコンビ、ミランではローマFWフランチェスコ・トッティのCL最年長ゴール記録(38歳59日)の更新が期待される40歳FWイブラヒモビッチのプレーに注目が集まる。また、ミランでは出場停止のMFケシエに加え、GKメニャンやFWレビッチ、DFテオ・エルナンデスらを負傷などで欠く中、代役たちの活躍が求められるところだ。
【グループB】
▽10/19(火)
《28:00》
ポルト vs ミラン
アトレティコ・マドリー vs リバプール
◆ストライカーに注目の連勝対決~グループC~

本命不在と思われたグループCだが、ここまではアヤックスとドルトムントが連勝スタートと、2強2弱の様相を呈している。そして、今節からはその2強と2弱がそれぞれ連戦に臨む。
攻撃陣の躍動でグループ首位に立つアヤックスは、前々節のリーグ戦でユトレヒト相手に今季初黒星を喫したが、直近のヘーレンフェーン戦ではきっちり白星を取り戻し、今回の首位攻防戦を良い形で迎えることになった。
一方、アヤックスとは異なり2試合連続1点差勝ちで連勝のドルトムント。さらに、直近のリーグ戦では格下相手にきっちり勝ち切って連勝を飾っている。
実力伯仲の首位攻防戦では両チームのエースストライカーに注目。アヤックスでは加入2年目のFWアラーがCL5ゴールを含む公式戦12試合11ゴールと大暴れ。対するドルトムントではFWハーランドがその数字を上回る9試合13ゴールと相変わらずの存在感を放っている。今回の頂上決戦では元フランクフルトFW、ノルウェー代表FWのいずれがチームを勝利に導くゴールを決めることになるのか。
また、共に初勝利が懸かるベシクタシュvsスポルティング・リスボンは、拮抗した戦いが予想されるところだ。難所イスタンブールでの試合だけにホームチームのアドバンテージは大きいが、ここまでのリーグ戦の戦績ではスポルティングに分がある。共に百戦錬磨のタレントを抱える中、ベシクタシュではFWバチュアイ、スポルティングではMFサラビアのパフォーマンスに注目したい。
【グループC】
▽10/19(火)
《25:45》
ベシクタシュ vs スポルティング・リスボン
《28:00》
アヤックス vs ドルトムント
◆昨季連敗のマドリーがリベンジに挑む~グループD~

ここまでのグループステージで最も波乱に見舞われているグループDではモルドバ勢として本大会初参戦のシェリフが2連勝で首位に立つ。そして、2位にレアル・マドリー、3位と4位にいずれも勝ち点1のインテルとシャフタールが並んでいる。そして、今節からは上位2チームvs下位2チームという構図の下、突破を懸けた重要な連戦に臨む。
インテルとの本命対決を制して白星スタートを飾ったレアル・マドリーだが、前節ではサンティアゴ・ベルナベウでシェリフに敗れる大失態を演じた。さらに、直近のリーグ戦では昇格組エスパニョール相手にリーグ初黒星を喫し、連敗を含む公式戦3試合未勝利と、アンチェロッティ新体制で最初の試練を迎えている。今週末にバルセロナとのエル・クラシコを控える中、今節ではシャフタール相手に4戦ぶりの白星奪還を目指す。
MFクロースの復帰によって中盤は主力が揃ったものの、前線はFWベイル、FWヨビッチ、FWアザールと離脱者が続出。好調を維持するFWベンゼマとFWヴィニシウスへの依存傾向が強まっている。また、昨季のグループステージの対戦ではシャフタール相手にダブルを決められており、相手の鋭いカウンターを前に課題の守備陣がソリッドな対応を見せられるかが、勝利のカギを握る。
今グループステージ初勝利を目指すインテルは、ホームに首位シェリフを迎える。今季もヨーロッパの舞台で苦戦が続くインテルは、直近のリーグ戦でも指揮官インザーギの古巣ラツィオを相手に今季初黒星を喫した。さらに、今週末にはユベントスとのイタリア・ダービーを控えており、今回のシェリフ戦でのバウンスバックが求められるところだ。
マドリー戦金星の立役者となった守護神アサナシアディスが体調不良で不在も、粘り強い堅守が光るシェリフの堅守攻略に向けてはFWジェコとFWラウタロ・マルティネスの2トップに加え、両ウイングバックの効果的な攻撃参加、制空権を握れるセットプレーが重要となるはずだ。
【グループD】
▽10/19(火)
《28:00》
インテル vs シェリフ
シャフタール vs レアル・マドリー
◆連敗で崖っぷちのライプツィヒが首位PSGに挑む~グループA~

Getty Images
第2節終了時点でパリ・サンジェルマン(PSG)とクラブ・ブルージュが、勝ち点4で上位に立つグループA。折り返しを迎える第3節では、今後の行方を占う重要な連戦のスタートだ。
前節、マンチェスター・シティに2-0の会心の勝利を挙げたPSGは、直後のリーグ戦でスタッド・レンヌ相手に今季リーグ初黒星を喫したが、直近のアンジェ戦では多くの主力を欠いた中でも2-1で競り勝ってバウンスバックに成功。今節は昨季のグループステージで1勝1敗の五分の戦いを演じたRBライプツィヒとの連戦に臨む。今季ここまでの現状を考えれば、絶対的優位と言えるが、FWネイマールやMFパレデスら負傷者に加え、MFディ・マリアを出場停止、FWイカルディが“家族の問題”によって欠場の見込みとなっており、FWムバッペとFWメッシにかかる負担はより大きなものになりそうだ。
また、2位と3位の直接対決となるブルージュとシティの一戦は戦力差は大きいものの好勝負を期待させる。初戦でPSGと真っ向勝負でのドロー、2節でライプツィヒを破る番狂わせを起こしたベルギー王者では、今回のインターナショナルマッチウィークにMFヴァナケンとFWデ・ケテラエルがベルギー代表で、FWノア・ラングがオランダ代表で印象的な活躍を披露しており、格上シティ相手の奮闘が期待されるところ。
対するシティはPSG、リバプールとの連戦を1敗1分けで終えたものの、直近のバーンリー戦では2-0の勝利を収め、公式戦3試合ぶりの白星を奪取。FWフェラン・トーレスの長期離脱によって前線のやりくりはより厳しくなっているが、今節ではバーンリー戦で温存されたMFグリーリッシュの躍動に期待したい。
【グループA】
▽10/19(火)
《25:45》
クラブ・ブルージュ vs マンチェスター・シティ
《28:00》
パリ・サンジェルマン vs RBライプツィヒ
◆アトレティコvsリバプールの首位攻防戦~グループB~

Getty Images
今大会の最激戦区となるグループBでは、ここまで3番手の扱いだったミランが健闘むなしく連敗スタートとなり、リバプールとアトレティコ・マドリーが順当に上位をキープしている。そして、今節からは上位2チームによる首位争い、3位のポルトと最下位のミランによる上位浮上を懸けた連戦の幕開けだ。
アトレティコは前節、物議を醸すジャッジの恩恵を受けながらFWグリーズマン、FWルイス・スアレスの終盤の連続ゴールでミランを相手に今季CL初白星を挙げた。さらに、直後のリーグ戦でもバルセロナとの強豪対決に完勝し好調を維持。今回の一戦に向けてはカタール・ワールドカップ南米予選の過密日程の影響を考慮され、週末のリーグ戦が延期となっており、よりフレッシュな状態で臨めるはずだ。
一方、前節は堅守ポルトを相手に5-1の大勝を飾った連勝のリバプールは、シティとのリーグ頂上決戦をドローで終えたものの、直近のワトフォード戦はFWフィルミノのハットトリックの活躍などで5-0の圧勝。異次元のパフォーマンスを見せるエースFWサラーに加え、FWマネとFWフィルミノが調子を上げており、FWジョタを含めた強力なカルテットが猛威を振るう。
なお、両者の対戦は2019-20シーズンのラウンド16以来。その対戦では共にホームで1-0の勝利を収めたが、アンフィールドでの延長戦をMFマルコス・ジョレンテの2ゴール、FWモラタのゴールで打ち勝ったアトレティコがリバプールの大会連覇を阻む劇的勝ち上がりを見せていた。そのため、リベンジに燃えるリバプールは並々ならぬ想いで敵地に乗り込むはずだ。
また、共に初勝利を目指すポルトとミランの一戦は拮抗した展開が予想される。ここまでCLでは結果が出ていない両チームだが、ポルトはリーグ戦6勝2分け、ミランは7勝1分けといずれも無敗で2位と好調を維持している。
ポルトではFWルイス・ディアス、FWタレミの好調アタッカーコンビ、ミランではローマFWフランチェスコ・トッティのCL最年長ゴール記録(38歳59日)の更新が期待される40歳FWイブラヒモビッチのプレーに注目が集まる。また、ミランでは出場停止のMFケシエに加え、GKメニャンやFWレビッチ、DFテオ・エルナンデスらを負傷などで欠く中、代役たちの活躍が求められるところだ。
【グループB】
▽10/19(火)
《28:00》
ポルト vs ミラン
アトレティコ・マドリー vs リバプール
◆ストライカーに注目の連勝対決~グループC~

Getty Images
本命不在と思われたグループCだが、ここまではアヤックスとドルトムントが連勝スタートと、2強2弱の様相を呈している。そして、今節からはその2強と2弱がそれぞれ連戦に臨む。
攻撃陣の躍動でグループ首位に立つアヤックスは、前々節のリーグ戦でユトレヒト相手に今季初黒星を喫したが、直近のヘーレンフェーン戦ではきっちり白星を取り戻し、今回の首位攻防戦を良い形で迎えることになった。
一方、アヤックスとは異なり2試合連続1点差勝ちで連勝のドルトムント。さらに、直近のリーグ戦では格下相手にきっちり勝ち切って連勝を飾っている。
実力伯仲の首位攻防戦では両チームのエースストライカーに注目。アヤックスでは加入2年目のFWアラーがCL5ゴールを含む公式戦12試合11ゴールと大暴れ。対するドルトムントではFWハーランドがその数字を上回る9試合13ゴールと相変わらずの存在感を放っている。今回の頂上決戦では元フランクフルトFW、ノルウェー代表FWのいずれがチームを勝利に導くゴールを決めることになるのか。
また、共に初勝利が懸かるベシクタシュvsスポルティング・リスボンは、拮抗した戦いが予想されるところだ。難所イスタンブールでの試合だけにホームチームのアドバンテージは大きいが、ここまでのリーグ戦の戦績ではスポルティングに分がある。共に百戦錬磨のタレントを抱える中、ベシクタシュではFWバチュアイ、スポルティングではMFサラビアのパフォーマンスに注目したい。
【グループC】
▽10/19(火)
《25:45》
ベシクタシュ vs スポルティング・リスボン
《28:00》
アヤックス vs ドルトムント
◆昨季連敗のマドリーがリベンジに挑む~グループD~

Getty Images
ここまでのグループステージで最も波乱に見舞われているグループDではモルドバ勢として本大会初参戦のシェリフが2連勝で首位に立つ。そして、2位にレアル・マドリー、3位と4位にいずれも勝ち点1のインテルとシャフタールが並んでいる。そして、今節からは上位2チームvs下位2チームという構図の下、突破を懸けた重要な連戦に臨む。
インテルとの本命対決を制して白星スタートを飾ったレアル・マドリーだが、前節ではサンティアゴ・ベルナベウでシェリフに敗れる大失態を演じた。さらに、直近のリーグ戦では昇格組エスパニョール相手にリーグ初黒星を喫し、連敗を含む公式戦3試合未勝利と、アンチェロッティ新体制で最初の試練を迎えている。今週末にバルセロナとのエル・クラシコを控える中、今節ではシャフタール相手に4戦ぶりの白星奪還を目指す。
MFクロースの復帰によって中盤は主力が揃ったものの、前線はFWベイル、FWヨビッチ、FWアザールと離脱者が続出。好調を維持するFWベンゼマとFWヴィニシウスへの依存傾向が強まっている。また、昨季のグループステージの対戦ではシャフタール相手にダブルを決められており、相手の鋭いカウンターを前に課題の守備陣がソリッドな対応を見せられるかが、勝利のカギを握る。
今グループステージ初勝利を目指すインテルは、ホームに首位シェリフを迎える。今季もヨーロッパの舞台で苦戦が続くインテルは、直近のリーグ戦でも指揮官インザーギの古巣ラツィオを相手に今季初黒星を喫した。さらに、今週末にはユベントスとのイタリア・ダービーを控えており、今回のシェリフ戦でのバウンスバックが求められるところだ。
マドリー戦金星の立役者となった守護神アサナシアディスが体調不良で不在も、粘り強い堅守が光るシェリフの堅守攻略に向けてはFWジェコとFWラウタロ・マルティネスの2トップに加え、両ウイングバックの効果的な攻撃参加、制空権を握れるセットプレーが重要となるはずだ。
【グループD】
▽10/19(火)
《28:00》
インテル vs シェリフ
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攻撃停滞のアトレティコが下位アラベスに痛恨ドロー…【ラ・リーガ】
ラ・リーガ第34節、アラベスvsアトレティコ・マドリーが3日にエスタディオ・デ・メンディソローザで行われ、0-0のドローに終わった。 3位のアトレティコは残留争い真っ只中の17位アラベスを相手にリーグ連勝を目指した。前節はラージョ・バジェカーノとの自治州ダービーに3-0で完勝。セルロートら今季加入3選手のゴールで勝ち切り、バウンスバックに成功した。 シメオネ監督はその前節からセルロートに代えてグリーズマンを起用した以外同じメンバーを継続した。 立ち上がりからボールを握って押し込んだアトレティコ。序盤はクロスに反応したギャラガーがボックス内に飛び込むなどチャンスに絡む場面も作った。 しかし、時間の経過とともにボールを持たされる展開になると、アルバレスとグリーズマンの2トップやデ・パウルがアクセントを付けるが、フィニッシュまで持ち込めず。完全に攻撃が停滞した。 その後、前半終盤にはガルセスへの足裏を見せたファウルでアルバレスに1度はレッドカードが掲示されたが、ここはオンフィールド・レビューの末にイエローカードとなり、胸を撫でおろした。 ピンチこそなかったが、前半シュート0本に終わったアトレティコは後半も同じメンバーでスタート。立ち上がりにキケ・ガルシアやグリディにフィニッシュまで持ち込まれる入りになると、シメオネ監督は60分に2枚替え。グリーズマンと古巣対戦のジュリアーノ・シメオネの2人を下げてセルロート、リーノを投入。 前線に起点ができたことで、ようやくゴールの匂いをさせ始めると、66分にはゴール前のセルロートが決定機に関与。さらに、アンヘル・コレアらより攻撃的なカードを切っていくと、リーノの枠内シュートやセットプレーからのラングレのシュートでゴールを脅かすが、いずれもGKシベラの好守に阻まれた。 完全に1点勝負となった後半終盤はアトレティコが押し込む形を作り出した一方、アラベスも前がかりな背後を突いてキケ・ガルシアが幾度もゴールを脅かしたが、GKオブラクのさすがの対応に阻まれた。 そして、前後半を通じてクローズな展開が続いた一戦は0-0のドロー。格下相手に勝ち切れなかったアトレティコは、上位2チームとの差を詰めることができなかった。 アラベス 0-0 アトレティコ・マドリー 2025.05.03 23:10 Sat3
【ラ・リーガ第35節プレビュー】タイトル行方左右する伝統の一戦! 久保はアトレティコに挑む
先週末に行われた第34節ではバルセロナ、レアル・マドリーの2強が揃って勝利。トップ5争いではアスレティック・ビルバオが取りこぼした一方、ビジャレアルとレアル・ベティスは揃って勝ち点3を積み上げている。 今節はラ・リーガタイトルレースを左右するリーグ戦では今季2度目となるエル・クラシコが最注目カードだ。 首位のバルセロナ(勝ち点79)は前節、大幅なターンオーバーを敢行したなかで最下位のバジャドリーに2-1の逆転勝利。4ポイント差を維持してホーム開催の頂上決戦を戦うことになった。ただ、ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)の準決勝2ndレグでは初戦に続く打ち合いとなったインテルとの敵地での死闘を延長戦の末に3-4で落とし、無念のベスト4敗退。シーズン3冠の夢が潰え、心身ともにダメージを抱える形で今回の大一番を戦うことになった。 対する2位のマドリー(勝ち点75)は前節、セルタとのホームゲームを3-2で勝利。後半の連続失点はいただけなかったが、MFアルダ・ギュレルの1ゴール1アシストの活躍にFWムバッペのドブレーテの活躍によってリーグ連勝で敵地でのクラシコを戦うことになった。今季3度の対戦でいずれも敗れている宿敵にリベンジを果たし、逆転での連覇に望みを繋げるためには攻撃陣の活躍とともに守備面でパーフェクトな対応を見せる必要がある。 その頂上決戦とともに注目度が高い一戦は、3位のアトレティコ・マドリー(勝ち点67)と11位のレアル・ソシエダ(勝ち点43)の強豪対決だ。 アトレティコは前節、下位に沈むアラベスと対戦。試合を通して攻撃が停滞し、選手交代も嵌らず。逆転優勝の可能性が完全に潰えた。残り4試合ではスーペル・コパ・デ・エスパーニャ出場圏内の2位フィニッシュとともに、CL出場権確保となる勝ち点3を手にしたい。いずれも古巣対戦となるFWセルロートやFWグリーズマンらストライカー陣の活躍に期待だ。 対するソシエダは前節、アスレティックとのバスク・ダービーを0-0のドローで終えた。ヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグのマンチェスター・ユナイテッド戦を控えるなか、大幅にメンバーを入れ替えた相手に見せ場の少ない痛み分けの結果に終わった。MF久保建英に関しては攻撃面で見せ場を作ったが、チームに4試合ぶりの白星をもたらすには至らなかった。それでも、混戦模様のEL、カンファレンスリーグ(ECL)出場権争いではまだチャンスが残っており、敵地から勝ち点3を持ち帰りたい。相手の左サイドの守備は比較的ウィークポイントとなっており、違いとともに決定的な仕事を見せたい。 4位以下のトップ5争いではEL準決勝敗退となった4位のアスレティック(勝ち点61)が17位のアラベス、5位のビジャレアル(勝ち点58)が15位のジローナ。ECL決勝進出を果たした6位のベティス(勝ち点57)が、9位のオサスナと対戦する。欧州の戦いで明暗分かれたアスレティックとベティスはともに厳しいコンディションのなか、勝ち点3を手にできるか。 FW浅野拓磨を擁する10位のマジョルカ(勝ち点44)は、最下位のバジャドリーと対戦。前節、浅野が途中出場で戦列復帰を果たしたが、チームはジローナに0-1で敗戦。逆転での欧州出場権獲得へは今回の一戦での勝ち点3が必須。引き続きジョーカー起用が見込まれる日本人FWの決定的な仕事も求められるところだ。 それ以外では降格圏のラス・パルマス、レガネスの2チーム、セビージャといった下位チームの戦いにも注目だ。 《ラ・リーガ第35節》 ▽5/9(金) 《28:00》 ラス・パルマス vs ラージョ ▽5/10(土) 《21:00》 バレンシア vs ヘタフェ 《23:15》 セルタ vs セビージャ 《25:30》 ジローナ vs ビジャレアル マジョルカ vs バジャドリー 《28:00》 アトレティコ・マドリー vs レアル・ソシエダ ▽5/11(日) 《21:00》 レガネス vs エスパニョール 《23:15》 バルセロナ vs レアル・マドリー 《25:30》 アスレティック・ビルバオ vs アラベス 《28:00》 ベティス vs オサスナ 2025.05.09 19:00 Fri4
アトレティコ初ゴールの息子ジュリアーノに「サッカー選手として見ている」「必要なものを持っているのは確か」とシメオネ監督、前節からの立て直しには「全員が重要な役割を果たした」
アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督が勝利を振り返った。スペイン『マルカ』が伝えた。 3日、アトレティコはラ・リーガ第12節でラス・パルマスとのホーム戦。前節のレアル・ベティス戦ではリーグ初黒星を喫し、バウンスバックが望まれる一戦となった。 序盤からチャンスを作ったアトレティコは37分に先制。指揮官の息子であるU-23アルゼンチン代表FWジュリアーノ・シメオネが右サイドを抜け出し、ゴール左に流し込んだ。 83分には途中出場のノルウェー代表FWアレクサンダー・セルロートが追加点。そのままクローズし、2-0の勝利でチャンピオンズリーグ(CL)のパリ・サンジェルマン(PSG)戦に弾みをつけた。 シメオネ監督はリーグ戦2試合ぶりの勝利に満足。全員が素晴らしかったと選手たち称えた。 「ベティスとの悪い試合の後、チームが良い試合をしたと話すのは好ましいことだ。我々のスタジアムで最後までコントロールされた良い試合を再現することができた」 「批判されていたジュリアーノや(ナウエル・)モリーナも見事なプレーを見せた。クレマン(・ラングレ)や(ハビ・)ガランがレベルを保ち、パブロ(・バリオス)は出ている間、我々に活力を与えてくれた。全員が重要な役割を果たし、熱意をもたらしてくれた」 また、息子ジュリアーノのファーストチーム初ゴールにも言及。扱いは他の選手と変わらないと主張し、さらなる活躍を期待している。 「彼の年齢を踏まえ、30年前のことは話したくない。私はジュリアーノをサッカー選手として見ている。彼の残留を決めてからは他の選手と同じだし、彼は我々を助けてくれる。私はチームのことだけを考えていて、誰のことについても考えていない。彼が私の息子だということは変わらない」 「彼はやるべきことをやった。それが彼がアトレティコにいる理由だ。彼には名前のない責任がある。彼らはサッカー選手だし、私はあまり映画を見ない。走る選手はプレーするし、走らない選手はあまりプレーしない」 「ジュリアーノは16歳からこのクラブで育ったアトレティコ・マドリードの選手だ。クラブはお金を使って息子を獲得したわけではない。カンテラにいた少年で、試合にも出て良い結果を出していた。監督は彼を見ているし、我々の力になってくれると信じている。良い試合もあれば悪い試合もあるだろうが、必要なものを持っているのは確かだ」 <span class="paragraph-title">【動画】ジュリアーノが均衡破る初得点! アトレティコvsラス・パルマス ハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="Fr_oi9mjXDQ";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.11.04 15:35 Mon5