サウジ戦は裏方に回ったMF伊東純也、オーストラリア戦でのゴールへ意欲「相手の嫌がることをしてチャンスを作る」

日本代表MF伊東純也(ヘンク)が、オーストラリア代表戦に向けて意気込みを語った。

7日に行われたサウジアラビア代表とのカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第3戦でサウジアラビアに1-0で敗れた日本。これで最終予選は1勝2敗となり、3連勝のサウジアラビア、オーストラリアとの勝ち点差が「6」へと広がった。

試合後チームはドバイを経由して日本へと帰国。8日の深夜に到着し、9日からオーストラリア戦に向けてトレーニングをスタートする。
サウジアラビア戦は累積警告により出場停止となった伊東。帰国から数時間が経過した中、メディアのオンライン取材に応対した。

自身はメンバー外となったサウジアラビア戦について伊東は「個人的に出たい気持ちはありましたけど、しょうがないというか、累積で出られないので、チームの応援、裏方に回っていました」と語り、「チームとして戦ったので、負けたのは非常に悔しいです」と率直な気持ちを語った。実際に裏方として伊東は「ボールの片付けや声を掛けたり、片付けをやったりというのは、橋岡(大樹)と一緒に率先してやっていこうという感じでした」と、スタッフの手伝いをしていたとコメント。サウジアラビア戦に合流しないという選択肢もあった可能性があるが、「特にこっちから何も言うことはなかったです。招集されたので、自分はサウジの試合をサポートしつつコンディションを上げて、しっかりオーストラリア戦に臨めればと思っていました」と、チームのサポートに徹しようと考えていたという。

実際の試合を見て感じた改善点については「こっちもチャンスありましたし、相手もありましたけど、チャンスの数では変わらなかったので、そこで点を取るところは大事かなと感じます」と語り、決定機を生かすことが大事だとした。

その日本代表は最終予選の3試合でわずか1点しか挙げられず。中国代表戦で伊東のクロスから大迫勇也(ヴィッセル神戸)が合わせたものだけだ。

その点に関しても「チャンスは作れているので、そこでしっかり前の選手が決めることが大事です」と語り、決定力を生かしたいとコメント。また、所属チームでは自身もアシストだけでなくゴールも挙げている伊東は「まずはチャンスを作る、アシストが多くなりますが、自分でもチャンスがあれば狙っていきたいと思います」と、自分でもゴールを奪いに行きたいと意気込んだ。

その伊東はオーストラリア戦での復帰が期待される。負ければさらに追い込まれるというプレッシャーのある中での戦いになるが「(最終予選の)プレッシャーもあるし、相手も強いというのもありますが、自分たち次第だと思います」とコメント。「プレッシャーはあるけど、自分たちの個々の良さも出して、チームとして戦っていかなければいけないです」と、プレッシャーを感じながら出し切ることが大事だとした。

伊東はプレッシャーについて「プレッシャーを感じないわけでも、責任も感じてはいますが、それを力にできるタイプだと思っています」と力に変えられるタイプだと語り、「難しい状況になりましたけど、全然チャンスはあると思うので、自分がしっかりチームを引っ張っていければと思います」と、サウジアラビア戦の悔しい想いをぶつける覚悟を示した。

オーストラリア戦については「自分の特徴はどこが相手であれチャンスを作れるところだと思いますし、相手関係なしに、しっかり自分の良さを出して、相手の嫌がることをしてチャンスを作れればと思います」とコメント。右サイドから多くのチャンスを作ると意気込んだ。