イカルディが後半ATに劇的逆転弾! PSGがメッシホームデビューを白星で飾る開幕6連勝《リーグ・アン》

2021.09.20 05:48 Mon
Getty Images
リーグ・アン第6節、パリ・サンジェルマン(PSG)vsリヨンが19日にパルク・デ・プランスで行われ、ホームのPSGが2-1で逆転勝利した。

開幕5戦全勝で首位に立つPSGが、ボス新体制で7位に位置するリヨンをホームで迎え撃ったリーグ屈指の強豪対決。

PSGはミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)初戦でメッシ、ネイマール、ムバッペの新トリデンテを初お披露目したものの、格下クラブ・ブルージュに五分の戦いに持ち込まれて痛恨の1-1のドロースタートとなった。そのドローからのバウンスバックを図る一戦ではメッシが待望のホームデビューを飾り、ムバッペ、ネイマール、ディ・マリアと共にアタッキングユニットを形成した。
1トップにムバッペ、2列目に右からディ・マリア、メッシ、ネイマールを並べる守備度外視の布陣でリヨンとのビッグマッチに臨んだPSG。立ち上がりから攻守が目まぐるしく入れ替わるオープンな展開となった中、ディ・マリアとメッシのアルゼンチンコンビが良い関係性でフィニッシュに絡んでいく。

以降はシャキリ、エカンビの両翼を起点にリヨンが効果的にカウンターを繰り出し、強豪対決らしいがっぷり四つの攻防が続く。その中でこの日の主役のメッシが続けて見せ場を作る。
まずは32分、カウンターからボックス手前左でボールを受けたネイマールが相手守備を引き付けて絶妙なヒールパスを落とすと、これに抜け出したメッシがボックス左でGKと一対一の絶好機を迎える。だが、右隅を狙ったシュートはGKアントニー・ロペスが粘り強く残した足にはじき出される。さらに、37分にはボックス手前の好位置で得たFKの場面で、メッシが左足で直接狙うが、このシュートは枠の右上隅を叩いた。

結局、0-0のスコアで試合を折り返したPSGは後半もなかなかリズムを掴めない。すると、54分には左サイドのエカンビへあっさりとサイドチェンジを許すと、そこからの折り返しを中央に走り込んだパケタに左足で流し込まれ、先制点を奪われた。

すぐさま反撃に出たホームチームは流れの中ではなかなか決定機まで持ち込めないが、63分にはボックス左で仕掛けたネイマールがDFデナイヤーのファウルを誘い、PKを獲得。メッシがキッカーを務めれば、加入後初ゴールとなるが、ここはネイマール自らキッカーを務め相手GKの逆を突くシュートを流し込んだ。

ひとまず追いついて落ち着きを取り戻したPSGはボールの主導権を握りながら逆転ゴールを目指す。74分にはメッシに後半最初の見せ場が訪れるが、ボックス手前から放った左足のシュートは枠の右に外れた。

ホームで勝ち切りたいポチェッティーノ監督は76分にメッシを下げてハキミ、82分にはディ・マリアに替えてイカルディを投入。ハキミとネイマールを両サイドに置き、イカルディとムバッペを2トップに配した布陣でゴールをこじ開けにかかる。

一連の交代でより攻撃にスピードと迫力が出てきたものの、敵地で引き分け良しとするリヨンにうまく時計を進められて試合は1-1のまま4分のアディショナルタイムに突入する。だが、ここで底力を見せたPSGは92分、左サイド深くで仕掛けたムバッペが絶妙な浮き球のクロスを上げると、イカルディが相手DFの死角から飛び出す巧みな動き出しから冷静にヘディングシュートを叩き込んだ。

そして、イカルディの値千金の逆転ゴールでリヨンとの強豪対決を制したPSGが、CL初戦ドローを払しょくするリーグ開幕6連勝を飾った。

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