【CLグループB展望】アトレティコ&リバプール優位も弱者不在の“死の組”!
2021.09.15 17:01 Wed
2021-22シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)グループステージが9月14日に開幕する。グループBはミランが8シーズンぶりに欧州最高の舞台に戻ってきたことで、弱者不在という今グループステージ屈指の“死の組”が出来上がった。
◆編集部予想
◎本命:アトレティコ・マドリー
○対抗:リバプール
△連下:ミラン
☆大穴:ポルト
◆ピンポイント補強で攻守に隙なし~アトレティコ・マドリー~
今グループステージ屈指の“死の組”の本命は昨シーズンのスペイン王者。昨季のCLでは優勝したチェルシーに完膚なきまでに叩きのめされてベスト16敗退となったが、チームとしての完成度は今大会出場チームで屈指だ。
今夏の移籍市場においては中盤のユーティリティープレーヤーのMFサウールがチェルシーに旅立ったものの、それ以外の主力の残留に成功。さらに、手薄な攻撃陣には東京五輪で金メダル獲得のブラジルの主力FWマテウス・クーニャに、元エースFWグリーズマンがバルセロナから電撃復帰。中盤に創造性とダイナミズムをもたらす指揮官意中のMFデ・パウルが加入した。
連覇を狙うラ・リーガではここまで3勝1分けの無敗をキープ。FWスアレスや新加入組のコンディションが上がり切らない前線に関しては大いに改善の余地があるものの、持ち味の堅守に加えて勝負強さは健在。闘将仕込みのハードワークと、強烈な個性を持つ多士済々のタレントの持ち味をうまく融合できれば、悲願のビッグイヤー獲得も十分に可能なはずだ。
リバプールはアトレティコと実力伯仲の対抗馬だ。昨シーズンはプレミアリーグ連覇を逃すと共に、CLでも準々決勝でレアル・マドリー相手に敗退。ただ、ディフェンスリーダーのDFファン・ダイクを始め、最終ラインに多数の離脱者が出たという、ハッキリした理由があり、改善は容易だ。今夏の移籍市場では純粋な補強が逸材DFコナテのみと継続路線を選択したが、負傷者の復帰がすでに大きな補強となっている。
今季のプレミアリーグでは難敵チェルシー戦との1-1のドローを除き、3試合で複数得点とクリーンシートと一昨季の安定感を取り戻している。後方の安定によって、よりリスクを冒して攻撃に出られるようになったことが得点力の向上に繋がっているが、エースFWサラーを除きFWマネやFWフィルミノ、FWジョタのパフォーマンスは今一つ。
チェルシー戦同様に実力伯仲のアトレティコやミランを撃破し、グループステージ突破を決めるためには自慢のアタッカー陣の更なる奮起が求められるところ。また、今大会唯一日本人選手として参戦しているFW南野拓実には何とか爪痕を残してほしいところだ。
◆8季ぶりの大舞台で躍進なるか~ミラン~
昨季のセリエAを2位で終えて8シーズンぶりに夢の舞台に戻ってきたイタリア屈指の名門は“死の組”突破を目指す。堅実な指揮官ピオリの下、経験豊富なベテランと次代を担う若手タレントの力をうまく融合させ、ナポリやローマ勢を抑えてCL出場権獲得に成功したロッソネリ。今夏の移籍市場では守護神ドンナルンマ、司令塔チャルハノールという昨季の躍進の立役者2人をフリーで失ったが、FWジルーやMFフロレンツィ、MFバカヨコといった経験豊富な実力者に、FWペッレグリ、新守護神メニャンらを積極補強。セリエAとCLの二足の草鞋に耐え得るだけのスカッドを構築した。
セリエAでは難敵ラツィオに完勝するなど、開幕3連勝と最高の滑り出しを見せており、ドンナルンマとチャルハノールの後継を担うメニャンやMFブラヒム・ディアスも抜群の存在感を発揮。さらに、FWイブラヒモビッチの戦列復帰によって、ジルーと共にけん引する攻撃陣も爆発の予感を漂わせている。
とはいえ、前述の本命2チームとは経験、スカッドの質で見劣りは否めなく、まずはリバプールとの初戦で現在の立ち位置を図ることになる。その初戦をモノにして欧州の舞台で躍動するアタランタとなるか、あるいは欧州の舞台で苦戦するお隣インテルのようにCLの厳しさを味わうことになるか…。
◆堅守速攻を武器に昨季再現狙う~ポルト~
昨季のベスト8チームだが、現時点での評価はグループ4番手だ。昨季は組み合わせに恵まれたグループステージをマンチェスター・シティに次ぐ2位で通過。ラウンド16では優勝候補の一角に挙がっていたユベントスを延長戦の末に撃破する番狂わせを起こし、準々決勝でも王者チェルシーを追い詰めた。
ただ、今季に向けてはFWルイス・ディアスやMFセルジオ・オリベイラといった主力の残留に成功した一方、新戦力補強は停滞。加えて、コンセイソン監督の堅守速攻スタイルへの分析も進んでおり、格上3チームとの対戦では苦戦必至だ。DFペペを中心に失点を最小限に凌ぎつつ、少ないチャンスをFWタレミやルイス・ディアスらがいかに決め切れるか。また、自慢のアカデミーから新たなスター候補の誕生にも期待したい。
◆編集部予想
◎本命:アトレティコ・マドリー
○対抗:リバプール
△連下:ミラン
☆大穴:ポルト
◆ピンポイント補強で攻守に隙なし~アトレティコ・マドリー~
Getty Images
今グループステージ屈指の“死の組”の本命は昨シーズンのスペイン王者。昨季のCLでは優勝したチェルシーに完膚なきまでに叩きのめされてベスト16敗退となったが、チームとしての完成度は今大会出場チームで屈指だ。
連覇を狙うラ・リーガではここまで3勝1分けの無敗をキープ。FWスアレスや新加入組のコンディションが上がり切らない前線に関しては大いに改善の余地があるものの、持ち味の堅守に加えて勝負強さは健在。闘将仕込みのハードワークと、強烈な個性を持つ多士済々のタレントの持ち味をうまく融合できれば、悲願のビッグイヤー獲得も十分に可能なはずだ。
◆守備安定で浮沈のカギは自慢のアタッカー陣~リバプール~
Getty Images
リバプールはアトレティコと実力伯仲の対抗馬だ。昨シーズンはプレミアリーグ連覇を逃すと共に、CLでも準々決勝でレアル・マドリー相手に敗退。ただ、ディフェンスリーダーのDFファン・ダイクを始め、最終ラインに多数の離脱者が出たという、ハッキリした理由があり、改善は容易だ。今夏の移籍市場では純粋な補強が逸材DFコナテのみと継続路線を選択したが、負傷者の復帰がすでに大きな補強となっている。
今季のプレミアリーグでは難敵チェルシー戦との1-1のドローを除き、3試合で複数得点とクリーンシートと一昨季の安定感を取り戻している。後方の安定によって、よりリスクを冒して攻撃に出られるようになったことが得点力の向上に繋がっているが、エースFWサラーを除きFWマネやFWフィルミノ、FWジョタのパフォーマンスは今一つ。
チェルシー戦同様に実力伯仲のアトレティコやミランを撃破し、グループステージ突破を決めるためには自慢のアタッカー陣の更なる奮起が求められるところ。また、今大会唯一日本人選手として参戦しているFW南野拓実には何とか爪痕を残してほしいところだ。
◆8季ぶりの大舞台で躍進なるか~ミラン~
Getty Images
昨季のセリエAを2位で終えて8シーズンぶりに夢の舞台に戻ってきたイタリア屈指の名門は“死の組”突破を目指す。堅実な指揮官ピオリの下、経験豊富なベテランと次代を担う若手タレントの力をうまく融合させ、ナポリやローマ勢を抑えてCL出場権獲得に成功したロッソネリ。今夏の移籍市場では守護神ドンナルンマ、司令塔チャルハノールという昨季の躍進の立役者2人をフリーで失ったが、FWジルーやMFフロレンツィ、MFバカヨコといった経験豊富な実力者に、FWペッレグリ、新守護神メニャンらを積極補強。セリエAとCLの二足の草鞋に耐え得るだけのスカッドを構築した。
セリエAでは難敵ラツィオに完勝するなど、開幕3連勝と最高の滑り出しを見せており、ドンナルンマとチャルハノールの後継を担うメニャンやMFブラヒム・ディアスも抜群の存在感を発揮。さらに、FWイブラヒモビッチの戦列復帰によって、ジルーと共にけん引する攻撃陣も爆発の予感を漂わせている。
とはいえ、前述の本命2チームとは経験、スカッドの質で見劣りは否めなく、まずはリバプールとの初戦で現在の立ち位置を図ることになる。その初戦をモノにして欧州の舞台で躍動するアタランタとなるか、あるいは欧州の舞台で苦戦するお隣インテルのようにCLの厳しさを味わうことになるか…。
◆堅守速攻を武器に昨季再現狙う~ポルト~
Getty Images
昨季のベスト8チームだが、現時点での評価はグループ4番手だ。昨季は組み合わせに恵まれたグループステージをマンチェスター・シティに次ぐ2位で通過。ラウンド16では優勝候補の一角に挙がっていたユベントスを延長戦の末に撃破する番狂わせを起こし、準々決勝でも王者チェルシーを追い詰めた。
ただ、今季に向けてはFWルイス・ディアスやMFセルジオ・オリベイラといった主力の残留に成功した一方、新戦力補強は停滞。加えて、コンセイソン監督の堅守速攻スタイルへの分析も進んでおり、格上3チームとの対戦では苦戦必至だ。DFペペを中心に失点を最小限に凌ぎつつ、少ないチャンスをFWタレミやルイス・ディアスらがいかに決め切れるか。また、自慢のアカデミーから新たなスター候補の誕生にも期待したい。
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