ラストプレーで信じがたいオウンゴール…アトレティコvsビジャレアルは壮絶ドロー《ラ・リーガ》
2021.08.30 07:16 Mon
ラ・リーガ第3節、アトレティコ・マドリーvsビジャレアルが29日にワンダ・メトロポリターノで行われ、2-2のドローに終わった。
対するエメリ体制2年目のビジャレアルは、グラナダ、エスパニョール相手にいずれもゴールレスドローと、チェルシー相手のUEFAスーパーカップを含め今季の公式戦3戦未勝利と難しいスタートに。初勝利を目指す難敵相手のアウェイゲームでは、先発2人を変更。モイ・ゴメスとペドラサに替えてジェレミ・ピノ、エストゥピニャンを起用した。
手堅いチーム同士の対戦ということもあり、序盤から睨み合いの展開が予想されたが、思わぬワンサイドゲームとなる。
立ち上がりからレマルやコケを起点にリズム良くボールを動かすアトレティコは、相手のプレスをいなしてトリッピアーとカラスコの両ウイングバックが常に高い位置を取って相手のサイドハーフを自陣深くに押し込んでいく。
23分には中央で相手のマークを剥がしたレマルが右サイドのトリッピアーに大きく展開。そのままボックス中央に走り込むと、トリッピアーからのクロスがDFにディフレクトして足元にこぼれてくると、これを利き足とは逆の右足でシュート。だが、ゴール右下隅を捉えたシュートはGKルジが見事な反応で触った結果、ポストを叩く。さらに、こぼれ球をレマルが押し込みにいくが、今度はシュートをふかしてしまった。
以降はコレアのアルビオルへのハードチャージをキッカケに球際のバトルが強調される展開となるが、試合の主導権は引き続きアトレティコが掌握。
前半終了間際の39分にはGKルジのフィードを撥ね返してのカウンターからルジを引き出したコレアのマイナスパスに反応したカラスコがGK不在のゴールに向けてシュートを放つが、これはDFのゴールカバーに遭う。さらに、前半のラストプレーではレマルの左クロスに大外で反応したトリッピアーがダイビングヘッドを試みるが、相手DFのブロックに阻まれ、前半のうちにゴールをこじ開けることはできなかった。
後半も引き続きアトレティコが押し込む入りとなったが、先にゴールをこじ開けたのはビジャレアル。52分、相手陣内右サイドで仕掛けたジェレミ・ピノがカラスコとエルモソの間をドリブルで突破。サポートに入ったトリゲロスに横パスを通すと、トリゲロスがすかさず右足を振り抜く。シュートのコース自体はGKオブラクの守備範囲だったが、味方がブラインドとなり反応が遅れてしまい、ボールに触ったもののはじき出すことはできなかった。
相手にファーストチャンスを決められてビハインドを負ったアトレティコだが、すぐさまスコアをタイに戻す。相手陣内右サイドで相手のスローインの流れからマルコス・ジョレンテがボール奪取。コレアにボールが繋がると、ボックス右に持ち込んだアルゼンチン代表FWからのマイナスの折り返しを、ゴール前のスアレスが冷静に仕留めた。
スアレスの今季初ゴールで追いついたアトレティコは勢いづいて攻勢を強めていく。これに対してビジャレアルは60分過ぎにハードワークを強いられた左サイドのアルベルト・モレノ、エストゥピニャン、存在感を欠いたディアを下げてコクラン、ペドラサ、ダンジュマを一気に投入。
一方、アトレティコはスアレスとカラスコを70分に下げてサウールとデ・パウルをピッチへ送り込んだ。
すると、一連の交代策が試合を動かす。74分、キャプーの苦し紛れのロングボールに対応したDFホセ・ヒメネスの胸を使った味方へのバックパスに対して、サビッチが反応し切れず。お見合いのような形になったところをダンジュマがうまく突く。このこぼれを回収したジェレミ・ピノが右に持ち出してDF3枚を引き付けて中央のダンジュマへリターンパス。これをラ・リーガ初参戦のオランダ代表FWが冷静に流し込み、値千金の初ゴールとした。
ミス絡みの失点で再び追う展開になったアトレティコは、レマルとエルモソ、ヒメネスを続けて下げて新戦力のマテウス・クーニャ、コンドグビア、ロージと攻撃的なカードを切っていく。だが、完全に逃げ切り態勢に入ったビジャレアルに対して、なかなか攻め切れない。
そして、5分が加えられた後半アディショナルタイムも淡々と過ぎて行き今季初黒星が間近に迫る。しかし、最後まで諦めずに声援を送り続けるワンダ・メトロポリターノのホームサポーターの祈りが通じたか、最後の最後に劇的なドラマが待っていた。
95分、ラストプレーでGKルジが大きく蹴ったロングボールを回収したサウールが苦し紛れに前線へロングボールを送る。フリーで落下点に入ったDFマンディがGKにヘディングでバックパスを試みると、マンディがスルーすると考えて左に動いていたルジがこれに反応できず、無人のゴールへ吸い込まれた。
そして、プロレベルではなかなか考えられない痛恨の連携ミスがよりによってラストプレーで起きた強豪同士の一戦は2-2のドローで決着。アトレティコは開幕3連勝を逃したものの、棚ぼたの勝ち点1奪取となった。一方、ビジャレアルにとっては悔やむに悔やみ切れないリーグ3試合連続ドローとなった。
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アトレティコは前節、ホーム開幕戦でエルチェと対戦。互いに決定機まで持ち込めないクローズな展開が続いた中、デ・パウルとアンヘル・コレアによる新アルゼンチンホットラインが開通。コレアの2戦連続ゴールによって、らしいウノセロの勝利を飾った。そのエルチェ戦からは先発3人をを変更。コンドグビアに替わって出場停止明けのエルモソが3バックの左に入り、サウールとデ・パウルに替わってトリッピアーとスアレスが今季初スタメンを飾った。手堅いチーム同士の対戦ということもあり、序盤から睨み合いの展開が予想されたが、思わぬワンサイドゲームとなる。
立ち上がりからレマルやコケを起点にリズム良くボールを動かすアトレティコは、相手のプレスをいなしてトリッピアーとカラスコの両ウイングバックが常に高い位置を取って相手のサイドハーフを自陣深くに押し込んでいく。
また、相手の[4-4-2]のコンパクトな陣形に対して、2トップとインテリオール2枚がうまくギャップを見つけてボールを引き出し、内と外をうまく経由した攻撃でチャンスを窺う。
23分には中央で相手のマークを剥がしたレマルが右サイドのトリッピアーに大きく展開。そのままボックス中央に走り込むと、トリッピアーからのクロスがDFにディフレクトして足元にこぼれてくると、これを利き足とは逆の右足でシュート。だが、ゴール右下隅を捉えたシュートはGKルジが見事な反応で触った結果、ポストを叩く。さらに、こぼれ球をレマルが押し込みにいくが、今度はシュートをふかしてしまった。
以降はコレアのアルビオルへのハードチャージをキッカケに球際のバトルが強調される展開となるが、試合の主導権は引き続きアトレティコが掌握。
前半終了間際の39分にはGKルジのフィードを撥ね返してのカウンターからルジを引き出したコレアのマイナスパスに反応したカラスコがGK不在のゴールに向けてシュートを放つが、これはDFのゴールカバーに遭う。さらに、前半のラストプレーではレマルの左クロスに大外で反応したトリッピアーがダイビングヘッドを試みるが、相手DFのブロックに阻まれ、前半のうちにゴールをこじ開けることはできなかった。
後半も引き続きアトレティコが押し込む入りとなったが、先にゴールをこじ開けたのはビジャレアル。52分、相手陣内右サイドで仕掛けたジェレミ・ピノがカラスコとエルモソの間をドリブルで突破。サポートに入ったトリゲロスに横パスを通すと、トリゲロスがすかさず右足を振り抜く。シュートのコース自体はGKオブラクの守備範囲だったが、味方がブラインドとなり反応が遅れてしまい、ボールに触ったもののはじき出すことはできなかった。
相手にファーストチャンスを決められてビハインドを負ったアトレティコだが、すぐさまスコアをタイに戻す。相手陣内右サイドで相手のスローインの流れからマルコス・ジョレンテがボール奪取。コレアにボールが繋がると、ボックス右に持ち込んだアルゼンチン代表FWからのマイナスの折り返しを、ゴール前のスアレスが冷静に仕留めた。
スアレスの今季初ゴールで追いついたアトレティコは勢いづいて攻勢を強めていく。これに対してビジャレアルは60分過ぎにハードワークを強いられた左サイドのアルベルト・モレノ、エストゥピニャン、存在感を欠いたディアを下げてコクラン、ペドラサ、ダンジュマを一気に投入。
一方、アトレティコはスアレスとカラスコを70分に下げてサウールとデ・パウルをピッチへ送り込んだ。
すると、一連の交代策が試合を動かす。74分、キャプーの苦し紛れのロングボールに対応したDFホセ・ヒメネスの胸を使った味方へのバックパスに対して、サビッチが反応し切れず。お見合いのような形になったところをダンジュマがうまく突く。このこぼれを回収したジェレミ・ピノが右に持ち出してDF3枚を引き付けて中央のダンジュマへリターンパス。これをラ・リーガ初参戦のオランダ代表FWが冷静に流し込み、値千金の初ゴールとした。
ミス絡みの失点で再び追う展開になったアトレティコは、レマルとエルモソ、ヒメネスを続けて下げて新戦力のマテウス・クーニャ、コンドグビア、ロージと攻撃的なカードを切っていく。だが、完全に逃げ切り態勢に入ったビジャレアルに対して、なかなか攻め切れない。
そして、5分が加えられた後半アディショナルタイムも淡々と過ぎて行き今季初黒星が間近に迫る。しかし、最後まで諦めずに声援を送り続けるワンダ・メトロポリターノのホームサポーターの祈りが通じたか、最後の最後に劇的なドラマが待っていた。
95分、ラストプレーでGKルジが大きく蹴ったロングボールを回収したサウールが苦し紛れに前線へロングボールを送る。フリーで落下点に入ったDFマンディがGKにヘディングでバックパスを試みると、マンディがスルーすると考えて左に動いていたルジがこれに反応できず、無人のゴールへ吸い込まれた。
そして、プロレベルではなかなか考えられない痛恨の連携ミスがよりによってラストプレーで起きた強豪同士の一戦は2-2のドローで決着。アトレティコは開幕3連勝を逃したものの、棚ぼたの勝ち点1奪取となった。一方、ビジャレアルにとっては悔やむに悔やみ切れないリーグ3試合連続ドローとなった。
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